インテグループの初値は公開価格を50%上回る、今後の株価展望は?
- 2024/6/18
★ 祝 東証グロース市場上場 ★
インテグループ
初値:5,940 円
きょう東証グロース市場に新規上場したインテグループ<192A>は、公開価格と同じ3,960円のカイ気配でスタートし、その後気配値を切り上げ、10時30分頃に公開価格を1,980円(+50%)上回る5,940円で初値をつけました。
初値を付けた直後から換金売りに押され、一時5,350円まで売られるも、その後は持ち直し、最終的に終値5,480円で上場初日の取引を終えました。また、この日の出来高は185万株でした。
インテG( 192A )
▌株価情報(2024/06/18 15:00)
現在値(終値) | 初値比 | 公開価格比 | |||
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始値 | 高値 | 安値 | 出来高 |
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5,940 | 6,070 | 5,350 | 185 万株 |
View今後の株価展望
類似IPOのセカンダリー状況
▌初値大幅上昇の1年後の株価状況
(初値が公開価格比で50~100%未満の銘柄対象)
初値の水準(初値騰落率)は上場後の株価に大きな影響を与えます。株価は投資家の将来への『期待』に左右されますが、その『期待』の影響を最も受けた状態で付いた株価が初値とするならば、初値が高いほど投資家の『期待』は既に高い状態のため、高値警戒感から上場後は値下がりする可能性が高くなります。
インテグループの初値は公開価格比で+50%になりましたが、2012年以降のIPOで初値が公開価格比で50~100%未満だった149銘柄の1年後の騰落率(初値日終値基準)を見ると、平均(μ)は+16.1%、中央値(Me)で-19.7%となっています。また、1年後に初値日終値より上昇していた銘柄の割合(勝率)は37.6%と、セカンダリーではやや苦戦している状況です。
初値日終値からの1年後騰落率
銘柄数 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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※2012年以降上場した銘柄を集計(上場廃止等の銘柄除く)
★上場1年後に上昇した銘柄TOP5
コード/銘柄 | 上場日 | 1年後騰落率 |
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3668 コロプラ | 2012/12/13 | +820.2 % |
6544 ジャパンエレベー | 2017/3/17 | +396.2 % |
9552 M&A総合研究所 | 2022/6/28 | +373.4 % |
4485 JTOWER | 2019/12/18 | +261.9 % |
6029 アトラ | 2014/12/16 | +252.1 % |
※1年後騰落率は初値日終値を基準とする。
IPO1年後の株価騰落率
▌コンサルティングの1年後の株価状況
業種や事業内容も上場後の株価に大きな影響を与えます。IPOでは事業の新規性や話題性、規模が初値の決定に大きな影響を与えますが、上場後は事業が地味でも業績が堅調に拡大していたり、大型株でも配当を出すような安定銘柄であれば株価は緩やかに上昇していきます。
インテグループと同じコンサルティングの銘柄(2012年以降上場の38銘柄)に限定して1年後の騰落率(初値日終値基準)を見ると、平均(μ)は+12%、中央値(Me)で-25.2%となっています。また、1年後に初値日終値より上昇していた銘柄の割合(勝率)は39.5%と、セカンダリーではやや苦戦している状況です。1年後に最も上昇したのは22年6月上場のM&A総合研究所(9552)で+373.4%、最も下落したのは22年10月上場のAtlas Technologies(9563)で-78.6%です。
初値日終値からの1年後騰落率
銘柄数 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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※2012年以降上場した銘柄を集計(上場廃止等の銘柄除く)
★上場1年後に上昇した銘柄TOP5
コード/銘柄 | 上場日 | 1年後騰落率 |
---|---|---|
9552 M&A総合研究所 | 2022/6/28 | +373.4 % |
3940 ノムラシステムコ | 2016/9/16 | +203.2 % |
7076 名南M&A | 2019/12/2 | +160.3 % |
9219 ギックス | 2022/3/30 | +136.3 % |
6196 ストライク | 2016/6/21 | +117.9 % |
※1年後騰落率は初値日終値を基準とする。
IPO1年後の株価騰落率
1年後の株価予想
過去のIPOのセカンダリー状況を見る限り、今後の株価も厳しい展開になりそうです。さらに、公開価格が高かったことで初値もかなり高い水準となったため、短期的に値動きが大きい展開が続きそうです。
過去のM&A仲介事業を営む企業の上場後の株価を見ると、比較的良好なパフォーマンスとなっています。23年10月に上場したジャパンM&A(9236)は上場から半年で初値の2倍近く、22年6月上場のM&A総研(9552)は上場から1年半で初値の7倍と、いずれも大きな上昇を見せています。ただ、直近ではいずれも大きく値を下げています。
以上を踏まえると、短期的に上昇することはあっても、向こう1年という期間で考えるなら、初値から3割安の4,000円前後まで下落していくものと予想します。
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