ヒトトヒトホールディングス(549A)のIPO情報と初値予想
- 2026/3/4
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ヒトトヒトホールディングス(549A)の東証スタンダードへの新規上場が承認されました。ここでは、ヒトトヒトホールディングスのIPOに関する基本情報から投資分析、AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!
0目次
1企業の基本情報
企業概要
事業内容は、『スポーツイベントの運営、オフィスビルや商業施設の警備・清掃、企業への人材派遣、及び商品・サービス販売支援等の事業を営むグループ会社の経営管理及びこれに付帯する業務』となっています。
| 会社名 | ヒトトヒトホールディングス(549A) |
|---|---|
| 所在地 | 東京都渋谷区神宮前二丁目21番9号 |
| 設立日 | 2019年7月19日 |
| 従業員数 | 397人 |
| 業種 | サービス業 |
【企業サイト】
https://hitotohito-hd.co.jp/

沿革

代表取締役社長兼グループ CEO 松本 哲裕
当社グループは、1974年の創業以来、明治神宮野球場での清掃業務を起点に、スポーツ・イベント運営の専門性を高めてまいりました。創業以来培った現場力と人材育成のノウハウをもとに、人にしか生み出せない価値の創造を追求しています。
財務データ
2025年3月期の事業売上は16,803百万円で、構成比はサービス形態別に、ビルマネジメント55.8%、イベントマネジメント26.7%、人材サポート15.7%、その他1.9%となっています。
前期(25.3)はBリーグチームからの受注増に加え大型臨時イベントの業務受注、大型商業施設業務の通期寄与により、イベント及びビルマネジメント事業が好調に推移し、また、前期発生ののれん減損損失がなくなったことで、前期比で売上は8%増、最終は342百万円で着地しました。
今期(26.3)はビルマネジメント事業での大阪・関西万博の警備業務受注や、人財サポート事業でも、楽天モバイル店舗運営受託件数の拡大や大型臨時プロモーション等の受注が順調に推移し、売上は18%増、最終は599百万円を見込んでいます。1株利益は42.83円、配当は0円予想としています。
なお、来期(27.3)の売上は2.4%減、最終益は7.7%増を見込んでいます。
▌主要な経営指標等の推移
| 決算期 | 2021/3 | 2022/3 | 2023/3 | 2024/3 | 2025/3 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 135 | 186 | 188 | 15,606 | 16,803 |
| 経常益 | 20 | 24 | △233 | 93 | 508 |
| 最終益 | 20 | 23 | △188 | 19 | 342 |
| 純資産 | 2,775 | 2,798 | 2,610 | 1,879 | 2,223 |
| 総資産 | 9,323 | 10,713 | 10,348 | 11,712 | 11,180 |
▌サービス形態別の売上内訳(2025.3)
▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移
▌比率分析
企業の『収益力』や『安全性』を上場しているサービス業543社の中央値と比較すると、収益力は自己資本利益率 が15.4%など、やや高い数値となっています。
また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、固定比率が348.2%となっており、かなり厳しい状態といえます。
| 貸借対照表 B/S | 損益計算書 P/L |
|---|---|
| 総資産 11,180 百万円 | 売上高 16,803 百万円 |
| ▉流動資産 ▉固定資産 | ▉流動負債 ▉固定負債 ▉純資産 | ▉売上原価 ▉販管費一 ▉営業利益 | ▉売上高 ▉営業損失 |
※カッコ内の数値はサービス業(543社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。
株主の状況
現在の発行済株式総数は14,625千株で、株式保有割合は、ベンチャーキャピタル(VC)81.0%、経営陣12.9%、その他6.1%となっています。
VCが一定割合の株式を保有しているため、初値や上場後の株価形成に際し、ロックアップから外れた段階で売り圧力が強まるリスクがあります。また、主要株主にロックアップが入っているのは安心材料になります。
| 株主名 | 持株比率 | ロックアップ |
|---|---|---|
| J-GIA1号LPS | 80.98% | 90日 |
| ㈱トリプルトレジャーズ | 7.18% | 180日 |
| 三井不動産㈱ | 3.00% | 180日 |
| 松本 哲裕(社長) | 2.39% | 180日 |
| 東洋テック㈱ | 1.00% | 180日 |
| カルチュア・コンビニエンス・クラブ㈱ | 1.00% | 180日 |
| 田中 満 | 0.70% | 180日 |
| 中田 哲志 | 0.50% | 180日 |
| 根本 輝夫 | 0.50% | 180日 |
| 大山 哲也 | 0.50% | 180日 |
| 上記以外 | 2.25% |
▌現在の株式総数と株主構成
株式総数 14,625千株(2026年3月3日現在)
| 12.9 % | – % | 6.1 % | 81.0 % |
| 1,892.5 千株 | – 千株 | 888.6 千株 | 11,843.8 千株 |
2IPOの基本情報
公開株数
今回のIPOでは募集株式の全てが売出し株式で、主にベンチャーキャピタル(VC)の株式放出によるものです。初値形成にはかなりネガティブといえます。
上場する株式の時価総額は67.2億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の23.9%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は19.3億円で、IPOとしては中小型の案件になります。
| 公募株 ?資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。 | 0 株 | |
|---|---|---|
| 内訳 | (新規発行) ?公募株のうち、上場により新たに発行する株式。 | 0 株 |
| (自己株式) ?公募株のうち、自社で保有する自社株式。 | 0 株 | |
| 売出株 ?既存株主が売り出す株式。 | 4,025,000 株 | |
| 内訳 | (買取引受) ?売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。 | 3,500,000 株 |
| (OA) ?売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。 | 525,000 株 | |
| 公開株 ?新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。 | 4,025,000 株 | |
(IPO指標)
| 時価総額 ?上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。 | 資金調達 ?IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 | OR ?オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。 | 公募比率 ?公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 |
|---|---|---|---|
| 67.2 億円 | – 億円 | 25 % | 0 % |
▌上場後の株式総数と株主構成
| 12.9 % | – % | 6.1 % | 57.1 % | 23.9 % |
幹事証券と抽選本数
今回のIPOでは野村證券が主幹事となっており、割当株数の8%程度が個人向け抽選に配分されると予想されます。
また、幹事証券になる楽天、マネックスも割当株数の大半が個人向け抽選に配分されるため、狙い目になります。
▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
スケジュール
| 上場承認日 | 3月3日(火) |
|---|---|
| 抽選申込期間 | 3月19日(木)~3月26日(木) |
| 当選発表日 | 3月27日(金) |
| 購入申込期間 | 3月30日(月)~4月2日(木) |
| 上場日 | 4月7日(火) |
| SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 38 | 39 | 310 | 311 | 312 | 313 | 314 |
| 315 | 316 | 317 | 318 | 319 | 320 | 321 |
| 322 | 323 | 324 | 325 | 326 | 327 | 328 |
| 329 | 330 | 331 | 41 | 42 | 43 | 44 |
| 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 410 | 411 |
( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )
RatingIPOの評価と初値予想
▌注目度・業績評価
人材派遣関連のIPOは比較的人気が集まりやすく、注目度は高めです。人財サービス業界では、少子高齢化による労働力不足で人材確保が厳しい状況が続いており、スポーツイベントや大型商業施設等の運営に必要な人材確保に対する需要は強く、それに伴い売上・利益ともに着実に伸ばしており、事業の成長性と収益性は評価できます。
▌需給・価格評価
IPOとしては中小型案件で、株主に一部VCが入っているものの、ロックアップはかなり厳しめで、想定価格もかなり低めの設定のため、需給に不安はありません。ただ、募集株式の全てがVCからの売出しになるのはマイナス材料です。今期利益予想によるPERは11.2倍と業種平均16.1倍(サービス業・スタンダード)と比較しても割安な水準です。
▌IPO抽選へのスタンス
今回のIPOは初値が公開価格を上回る可能性が高いため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。
| 期待度 | 評価点 |
|---|---|
| 8.5 /15点 |
《IPOの評価指標》
| 供給額 ?投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 | 成長率 ?直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段はサービス業(全市場)における成長率の中央値。 | ROE ?直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段はサービス業(全市場)におけるROEの中央値。 | PER ?想定価格を基準にした株価収益率。下段はサービス業(スタンダード)の単純PER(26.2末時点)。 | PBR ?想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段はサービス業(スタンダード)の単純PBR(26.2末時点)。 |
|---|---|---|---|---|
| 19.3 億円 | 7.7 % | 15.4 % | 19.7 倍 | 3.0 倍 |
| サービス業 | 8.0 % | 9.6 % | 16.1 倍 | 1.4 倍 |
|---|
初値予想と結果
上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は想定価格480円から+220円(+45.8%)高い700円と予想します。なお、AI予測値は902円となっており、これより低い弱気の予想としています。
| 初値予想 (想定価格比) | 700円(3/4予想) (+220円 / +45.8%) |
|---|---|
| 想定価格 ?正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。 | 480円 |
| 仮条件 ?公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。 | -円 ~ -円 |
| 公開価格 ?株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。 | -円 |
| 初値 ?証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。 (公開価格比) | -円 (-円 / -%) |
過去のIPO
最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では24年12月に上場したビースタイルホールディングス(302A)の初値騰落率は+60.6%でした。
今回のIPOと同じ人材派遣・採用関連に分類されるIPOは2007年以降58件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は79.3%、初値騰落率の平均は+77.8%(中央値+51.8%)となっています。
また、今回と同じ中小型のIPOは2017年以降212件で、勝率は89.6%、初値騰落率の平均は+70.2%(中央値+53.2%)となっています。
▌類似案件のIPO実績
| 銘柄名 | 騰落率 % | 供給額 億 | 成長率 % | ROE % |
|---|---|---|---|---|
| ビースタイルHD | +60.6% | 13.0 | 6.2% | 55.6% |
| SOLIZE | +37.4% | 15.8 | 11.9% | 5.8% |
| コンフィデンス | +65.4% | 10.7 | 29.9% | -96.3% |
▌人材派遣・採用のIPO実績
(人材派遣、新卒・中途採用事業など)
| 人材 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
|
|
|
(2026/3/4 現在)
人材派遣・採用の直近IPO
| コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
|---|---|---|
| 421A ムービン | 2025/10/6 | +20.3 % |
| 302A ビースタイルHD | 2024/12/27 | +60.6 % |
| 241A ROXX | 2024/9/25 | -8.0 % |
| 215A タイミー | 2024/7/26 | +27.6 % |
| 151A ダイブ | 2024/3/27 | +77.2 % |
人材のIPO騰落率分布
▌中小型のIPO実績
(中小型:供給額10~20億円未満のIPO)
| 中小型 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
|
|
|
(2026/3/4 現在)
中小型の直近IPO
| コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
|---|---|---|
| 483A テラテクノロジー | 2025/12/23 | +38.9 % |
| 480A リブコンサル | 2025/12/25 | +40.0 % |
| 476A 辻・本郷IT | 2025/12/19 | +61.1 % |
| 462A ファンディーノ | 2025/12/5 | +42.4 % |
| 460A BRANU | 2025/12/1 | +68.9 % |
中小型のIPO騰落率分布
(データ引用:日本証券取引所 新規上場会社情報)