グロースエクスの初値は公開価格を21%上回る、今後の株価展望は?
- 2024/9/26
★ 祝 東証グロース市場上場 ★
グロースエクスパートナーズ
初値:1,841 円
きょう東証グロース市場に新規上場したグロースエクスパートナーズ<244A>は、公開価格と同じ1,530円のカイ気配でスタートし、その後気配値を切り上げ、9時35分頃に公開価格を311円(+20.3%)上回る1,841円で初値をつけました。
初値を付けた直後から買いが集まり、一時2,045円まで買われるも、その後は売られ、最終的に終値1,916円で上場初日の取引を終えました。また、この日の出来高は360万株でした。
グロースエクス( 244A )
▌株価情報(2024/09/26 15:00)
現在値(終値) | 初値比 | 公開価格比 | |||
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始値 | 高値 | 安値 | 出来高 |
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1,841 | 2,045 | 1,806 | 360 万株 |
View今後の株価展望
本日初値を付け、無事上場を果たしたグロースエクスパートナーズですが、株価が今後上昇していくのか、それとも下落するのか、簡単に予想していきたい思います。
一般的にIPO銘柄は上場後に値下がりすることが多いと言われていますが、実は上場後に株価が大きく上昇していく銘柄も多くあります。ここでは特に、過去に上場した同種のIPO銘柄の値動きから、グロースエクスパートナーズの今後の株価について探っていきます。
類似IPOのセカンダリー状況
▌初値上昇の1年後の株価状況
(初値が公開価格比で10~50%未満の銘柄対象)
初値の水準(初値騰落率)は上場後の株価に大きな影響を与えます。株価は投資家の将来への『期待』に左右されますが、その『期待』の影響を最も受けた状態で付いた株価が初値とするならば、初値が高いほど投資家の『期待』は既に高い状態のため、高値警戒感から上場後は値下がりする可能性が高くなります。
グロースエクスパートナーズの初値は公開価格比で+20.3%になりましたが、2012年以降のIPOで初値が公開価格比で10~50%未満だった234銘柄の1年後の騰落率(初値日終値基準)を見ると、平均(μ)は+11.4%、中央値(Me)で-10.2%となっています。また、1年後に初値日終値より上昇していた銘柄の割合(勝率)は40.6%と、セカンダリーではやや苦戦している状況です。
初値日終値からの1年後騰落率
銘柄数 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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※2012年以降上場した銘柄を集計(上場廃止等の銘柄除く)
★上場1年後に上昇した銘柄TOP5
コード/銘柄 | 上場日 | 1年後騰落率 |
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7065 ユーピーアール | 2019/6/12 | +401.3 % |
4447 ピー・ビーシステ | 2019/9/12 | +377.5 % |
3457 ハウスドゥ | 2015/3/25 | +343.0 % |
4475 HENNGE | 2019/10/8 | +302.3 % |
5254 Arent | 2023/3/28 | +299.9 % |
※1年後騰落率は初値日終値を基準とする。
IPO1年後の株価騰落率
▌コンサルティングの1年後の株価状況
業種や事業内容も上場後の株価に大きな影響を与えます。IPOでは事業の新規性や話題性、規模が初値の決定に大きな影響を与えますが、上場後は事業が地味でも業績が堅調に拡大していたり、大型株でも配当を出すような安定銘柄であれば株価は緩やかに上昇していきます。
グロースエクスパートナーズと同じコンサルティングの銘柄(2012年以降上場の39銘柄)に限定して1年後の騰落率(初値日終値基準)を見ると、平均(μ)は+9.9%、中央値(Me)で-28%となっています。また、1年後に初値日終値より上昇していた銘柄の割合(勝率)は38.5%と、セカンダリーではやや苦戦している状況です。1年後に最も上昇したのは22年6月上場のM&A総合研究所(9552)で+373.4%、最も下落したのは22年10月上場のAtlas Technologies(9563)で-78.6%です。
初値日終値からの1年後騰落率
銘柄数 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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※2012年以降上場した銘柄を集計(上場廃止等の銘柄除く)
★上場1年後に上昇した銘柄TOP5
コード/銘柄 | 上場日 | 1年後騰落率 |
---|---|---|
9552 M&A総合研究所 | 2022/6/28 | +373.4 % |
3940 ノムラシステムコ | 2016/9/16 | +203.2 % |
7076 名南M&A | 2019/12/2 | +160.3 % |
9219 ギックス | 2022/3/30 | +136.3 % |
6196 ストライク | 2016/6/21 | +117.9 % |
※1年後騰落率は初値日終値を基準とする。
IPO1年後の株価騰落率
1年後の株価予想
過去のIPOのセカンダリー状況を見る限り、比較的良好なパフォーマンスが期待できます。また、事業内容や業績の割に過熱感はなく、値下がりリスクは限定的ともいえます。
来期(25.8)予想は、売上は14.9%増の50億円、最終益は26.6%増の4.6億円となっています。売上は順調に拡大しており、収益も安定的に黒字を確保していることから業績は順風満帆といえます。初値でPER12.4倍は業種平均76倍(情報通信・グロース)と比べてかなり割安です。
以上を踏まえると、短期的な値動きはともかく、向こう1年という期間で考えれば、初値から4割程度上昇の2,500円前後で推移していくものと予想します。
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