ヒューマンメイトの初値は公開価格を10%上回る、今後の株価展望は?
- 2025/11/27
★ 祝 東証グロース市場上場 ★
HUMAN MADE
初値:3,440 円
きょう東証グロース市場に新規上場したHUMAN MADE<456A>は、公開価格と同じ3,130円のカイ気配でスタートし、その後気配値を切り上げ、9時15分頃に公開価格を310円(+9.9%)上回る3,440円で初値をつけました。
初値を付けた直後は売り買い拮抗し、一時3,840円まで買われるも、その後は換金売りに押され、最終的に終値3,545円で上場初日の取引を終えました。また、この日の出来高は484万株でした。
ヒューマンメイト( 456A )
▌株価情報(2025/11/27 15:30)
| 現在値(終値) | 初値比 | 公開価格比 | |||
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| 始値 | 高値 | 安値 | 出来高 |
|---|---|---|---|
| 3,440 | 3,840 | 3,405 | 484 万株 |
View今後の株価展望
本日初値を付け、無事上場を果たしたHUMAN MADEですが、株価が今後上昇していくのか、それとも下落するのか、簡単に予想していきたい思います。
一般的にIPO銘柄は上場後に値下がりすることが多いと言われていますが、実は上場後に株価が大きく上昇していく銘柄も多くあります。ここでは特に、過去に上場した同種のIPO銘柄の値動きから、HUMAN MADEの今後の株価について探っていきます。
類似IPOのセカンダリー状況
▌初値小幅上昇の1年後の株価状況
(初値が公開価格比で0~10%未満の銘柄対象)
初値の水準(初値騰落率)は上場後の株価に大きな影響を与えます。株価は投資家の将来への『期待』に左右されますが、その『期待』の影響を最も受けた状態で付いた株価が初値とするならば、初値が高騰した場合は投資家の『期待』は過熱気味のため、上場後は熱が冷めるように換金売りが殺到し、急落することが多くあります。
HUMAN MADEの初値は公開価格比で+9.9%になりましたが、2012年以降のIPOで初値が公開価格比で0~10%未満だった103銘柄の1年後の騰落率(初値日終値基準)を見ると、平均(μ)は+20.7%、中央値(Me)で+7%となっています。また、1年後に初値日終値より上昇していた銘柄の割合(勝率)は51.5%と、セカンダリーでは比較的良好なパフォーマンスといえます。
初値日終値からの1年後騰落率
| 銘柄数 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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※2012年以降上場した銘柄を集計(上場廃止等の銘柄除く)
★上場1年後に上昇した銘柄TOP5
| コード/銘柄 | 上場日 | 1年後騰落率 |
|---|---|---|
| 4894 クオリプス | 2023/6/27 | +497.5 % |
| 7164 全国保証 | 2012/12/19 | +280.2 % |
| 6526 ソシオネクスト | 2022/10/12 | +259.3 % |
| 3465 ケイアイスター不 | 2015/12/24 | +167.8 % |
| 6539 MS-Japan | 2016/12/15 | +142.5 % |
※1年後騰落率は初値日終値を基準とする。
IPO1年後の株価騰落率
▌小売業(飲食除く)の1年後の株価状況
業種や事業内容も上場後の株価に大きな影響を与えます。IPOでは事業の新規性や話題性、規模が初値の決定に大きな影響を与えますが、上場後は事業が地味でも業績が堅調に拡大していたり、大型株でも配当を出すような安定銘柄であれば株価は緩やかに上昇していきます。
HUMAN MADEと同じ小売業(飲食除く)の銘柄(2012年以降上場の55銘柄)に限定して1年後の騰落率(初値日終値基準)を見ると、平均(μ)は+7.7%、中央値(Me)で-10.6%となっています。また、1年後に初値日終値より上昇していた銘柄の割合(勝率)は38.2%と、セカンダリーではやや苦戦している状況です。1年後に最も上昇したのは15年9月上場のSTUDIOUS(3415)で+180.5%、最も下落したのは13年11月上場のANAP(3189)で-81.7%です。
初値日終値からの1年後騰落率
| 銘柄数 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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※2012年以降上場した銘柄を集計(上場廃止等の銘柄除く)
★上場1年後に上昇した銘柄TOP5
| コード/銘柄 | 上場日 | 1年後騰落率 |
|---|---|---|
| 3415 STUDIOUS | 2015/9/2 | +180.5 % |
| 3538 ウイルプラスホー | 2016/3/24 | +180.0 % |
| 5892 yutori | 2023/12/27 | +152.2 % |
| 5889 Japan Eyewear Ho | 2023/11/16 | +130.7 % |
| 9262 シルバーライフ | 2017/10/25 | +115.1 % |
※1年後騰落率は初値日終値を基準とする。
IPO1年後の株価騰落率
今後の株価予想
過去のIPOのセカンダリー状況を見る限り、比較的良好なパフォーマンスが期待できます。
なお、初値(3,440円)は当サイトの予想(3,600円)とほぼ同水準で、予想通りの結果となりました。また、AIの予測値は4,180円でした。初値寄り付き後から値を上げ、一時10%超まで上昇するも、その後は売られ、最終的に初値からやや高で終えたことから、短期的には初値を挟んだ展開が続きそうです。
今期(26.1)の業績予想は、前期比で売上高は+21.7%の13,697百万円、最終損益は+22.1%の2,598百万円となっています。若者をターゲットにしたストリートファッションブランドとして、有名クリエイター等とのコラボなどを通じて右肩上がりの成長を続けており、短期的にはこの成長が続きそうな勢いです。ただ、ファッションブランドの流行り廃りは激しいため、長期的に事業基盤が盤石かと言われれば、難しい面もあります。
▌初値騰落率の目安
| 初値騰落率 ◆ | +9.9 % |
|---|
| +15.0 % | +33.5 % | +55.7 % | +15.7 % |
| (公開価格比) | (公開価格比) | 小売業 | 中大型以上 |
▌売上高/最終損益の推移
現在の株価水準は、初値でPER29.3倍と業種平均35.8倍(小売業/グロース)と比べてやや割安な水準です。
以上を踏まえると、短期的な値動きはともかく、向こう1年という期間で考えれば、3,000~4,000円前後で推移していくものと予想します。
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