Lクリエイトの初値は公開価格を2%上回る、今後の株価展望は?
- 2025/4/24
★ 祝 東証グロース市場上場 ★
LIFE CREATE
初値:1,280 円
きょう東証グロース市場に新規上場したLIFE CREATE<352A>は、公開価格と同じ1,250円のカイ気配でスタートし、その後気配値を切り上げ、9時0分頃に公開価格を30円(+2.4%)上回る1,280円で初値をつけました。
初値を付けた直後は売り買い拮抗するも、その後は初値近辺での小幅な値動きで終日進み、最終的に終値1,250円で上場初日の取引を終えました。また、この日の出来高は139万株でした。
Lクリエイト( 352A )
▌株価情報(2025/04/24 15:30)
現在値(終値) | 初値比 | 公開価格比 | |||
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始値 | 高値 | 安値 | 出来高 |
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1,280 | 1,281 | 1,225 | 139 万株 |
View今後の株価展望
本日初値を付け、無事上場を果たしたLIFE CREATEですが、株価が今後上昇していくのか、それとも下落するのか、簡単に予想していきたい思います。
一般的にIPO銘柄は上場後に値下がりすることが多いと言われていますが、実は上場後に株価が大きく上昇していく銘柄も多くあります。ここでは特に、過去に上場した同種のIPO銘柄の値動きから、LIFE CREATEの今後の株価について探っていきます。
類似IPOのセカンダリー状況
▌初値小幅上昇の1年後の株価状況
(初値が公開価格比で0~10%未満の銘柄対象)
初値の水準(初値騰落率)は上場後の株価に大きな影響を与えます。株価は投資家の将来への『期待』に左右されますが、その『期待』の影響を最も受けた状態で付いた株価が初値とするならば、初値が高騰した場合は投資家の『期待』は過熱気味のため、上場後は熱が冷めるように換金売りが殺到し、急落することが多くあります。
LIFE CREATEの初値は公開価格比で+2.4%になりましたが、2012年以降のIPOで初値が公開価格比で0~10%未満だった100銘柄の1年後の騰落率(初値日終値基準)を見ると、平均(μ)は+21.3%、中央値(Me)で+7.6%となっています。また、1年後に初値日終値より上昇していた銘柄の割合(勝率)は52%と、セカンダリーでは比較的良好なパフォーマンスといえます。
初値日終値からの1年後騰落率
銘柄数 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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※2012年以降上場した銘柄を集計(上場廃止等の銘柄除く)
★上場1年後に上昇した銘柄TOP5
コード/銘柄 | 上場日 | 1年後騰落率 |
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4894 クオリプス | 2023/6/27 | +497.5 % |
7164 全国保証 | 2012/12/19 | +280.2 % |
6526 ソシオネクスト | 2022/10/12 | +259.3 % |
3465 ケイアイスター不 | 2015/12/24 | +167.8 % |
6539 MS-Japan | 2016/12/15 | +142.5 % |
※1年後騰落率は初値日終値を基準とする。
IPO1年後の株価騰落率
▌サービス業(その他)の1年後の株価状況
業種や事業内容も上場後の株価に大きな影響を与えます。IPOでは事業の新規性や話題性、規模が初値の決定に大きな影響を与えますが、上場後は事業が地味でも業績が堅調に拡大していたり、大型株でも配当を出すような安定銘柄であれば株価は緩やかに上昇していきます。
LIFE CREATEと同じサービス業(その他)の銘柄(2012年以降上場の106銘柄)に限定して1年後の騰落率(初値日終値基準)を見ると、平均(μ)は+11.9%、中央値(Me)で-16.7%となっています。また、1年後に初値日終値より上昇していた銘柄の割合(勝率)は35.8%と、セカンダリーではやや苦戦している状況です。1年後に最も上昇したのは19年6月上場のユーピーアール(7065)で+401.3%、最も下落したのは22年11月上場のウェルプレイド・ライゼスト(9565)で-82.1%です。
初値日終値からの1年後騰落率
銘柄数 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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※2012年以降上場した銘柄を集計(上場廃止等の銘柄除く)
★上場1年後に上昇した銘柄TOP5
コード/銘柄 | 上場日 | 1年後騰落率 |
---|---|---|
7065 ユーピーアール | 2019/6/12 | +401.3 % |
6544 ジャパンエレベー | 2017/3/17 | +396.2 % |
7094 NexTone | 2020/3/30 | +371.1 % |
6029 アトラ | 2014/12/16 | +252.1 % |
9560 プログリット | 2022/9/29 | +251.4 % |
※1年後騰落率は初値日終値を基準とする。
IPO1年後の株価騰落率
今後の株価予想
過去のIPOのセカンダリー状況を見る限り、比較的良好なパフォーマンスが期待ができます。
なお、初値(1,280円)は当サイトの予想(1,400円)とほぼ同水準で、予想通りの結果となりました。また、AIの予測値は1,650円でした。初値寄り付き後も初値をやや下回る水準で終日推移したことから、しばらくは初値を挟んだ値動きが続きそうです。
今期(25.3)の業績予想は、前期比で売上高は+36.4%の8,483百万円、最終損益は+63.4%の593百万円となっています。ピラティスKを中心に新たに47店舗増加予定で、それに伴い会員数も1.1人増加する見込みで、今期は増収・増益予想としています。事業拡大は順調に進んでおり、今後も一定程度の成長は期待できます。
▌初値騰落率の目安
初値騰落率 ◆ | +2.4 % |
---|
+12.0 % | +32.0 % | +46.0 % | +33.7 % |
(公開価格比) | (公開価格比) | サービス業 | 中型 |
▌売上高/最終損益の推移
現在の株価水準は、初値でPER26.6倍と業種平均27.7倍(サービス業/グロース)と比べてほぼ同水準です。
以上を踏まえると、短期的な値動きはともかく、向こう1年という期間で考えれば、1,200~1,600円前後で推移していくものと予想します。
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