ロゴスHDの初値は公開価格と同じ2290円、今後の株価展望は?
- 2024/7/1
★ 祝 東証グロース市場上場 ★
ロゴスHD
初値:2,290 円
きょう東証グロース市場に新規上場したロゴスHD<205A>は、寄り付きと同時に公開価格と同じ2,290円で初値をつけました。
初値2,290円がこの日の高値となり、その後は換金売りに押され、一時1,880円まで売られるも、引けにかけてやや持ち直し、最終的に終値1,930円で上場初日の取引を終えました。また、この日の出来高は83万株でした。
ロゴスHD( 205A )
▌株価情報(2024/06/28 15:00)
現在値(終値) | 初値比 | 公開価格比 | |||
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始値 | 高値 | 安値 | 出来高 |
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2,290 | 2,290 | 1,880 | 83 万株 |
View今後の株価展望
類似IPOのセカンダリー状況
▌初値小幅上昇の1年後の株価状況
(初値が公開価格比で0~10%未満の銘柄対象)
初値の水準(初値騰落率)は上場後の株価に大きな影響を与えます。株価は投資家の将来への『期待』に左右されますが、その『期待』の影響を最も受けた状態で付いた株価が初値とするならば、初値が高騰した場合は投資家の『期待』は過熱気味のため、上場後は熱が冷めるように換金売りが殺到し、急落することが多くあります。
ロゴスHDの初値は公開価格比で0%になりましたが、2012年以降のIPOで初値が公開価格比で0~10%未満だった95銘柄の1年後の騰落率(初値日終値基準)を見ると、平均(μ)は+17.5%、中央値(Me)で+8.1%となっています。また、1年後に初値日終値より上昇していた銘柄の割合(勝率)は52.6%と、セカンダリーでは比較的良好なパフォーマンスといえます。
初値日終値からの1年後騰落率
銘柄数 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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※2012年以降上場した銘柄を集計(上場廃止等の銘柄除く)
★上場1年後に上昇した銘柄TOP5
コード/銘柄 | 上場日 | 1年後騰落率 |
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7164 全国保証 | 2012/12/19 | +280.2 % |
6526 ソシオネクスト | 2022/10/12 | +259.3 % |
3465 ケイアイスター不 | 2015/12/24 | +167.8 % |
6539 MS-Japan | 2016/12/15 | +142.5 % |
9219 ギックス | 2022/3/30 | +136.3 % |
※1年後騰落率は初値日終値を基準とする。
IPO1年後の株価騰落率
▌素材・資材関連の1年後の株価状況
業種や事業内容も上場後の株価に大きな影響を与えます。IPOでは事業の新規性や話題性、規模が初値の決定に大きな影響を与えますが、上場後は事業が地味でも業績が堅調に拡大していたり、大型株でも配当を出すような安定銘柄であれば株価は緩やかに上昇していきます。
ロゴスHDと同じ素材・資材関連の銘柄(2012年以降上場の61銘柄)に限定して1年後の騰落率(初値日終値基準)を見ると、平均(μ)は+20.5%、中央値(Me)で+5.5%となっています。また、1年後に初値日終値より上昇していた銘柄の割合(勝率)は54.1%と、セカンダリーでは比較的良好なパフォーマンスといえます。1年後に最も上昇したのは15年12月上場のインベスターズクラウド(1435)で+166.4%、最も下落したのは13年6月上場のリプロセル(4978)で-74.1%です。
初値日終値からの1年後騰落率
銘柄数 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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※2012年以降上場した銘柄を集計(上場廃止等の銘柄除く)
★上場1年後に上昇した銘柄TOP5
コード/銘柄 | 上場日 | 1年後騰落率 |
---|---|---|
1435 インベスターズク | 2015/12/3 | +166.4 % |
7940 ウェーブロックホ | 2017/4/10 | +141.0 % |
4934 プレミアアンチエ | 2020/10/28 | +139.4 % |
1449 FUJIジャパン | 2018/12/13 | +134.4 % |
4248 竹本容器 | 2014/12/17 | +126.5 % |
※1年後騰落率は初値日終値を基準とする。
IPO1年後の株価騰落率
1年後の株価予想
過去のIPOのセカンダリー状況を見る限り、今後の株価は比較的ポジティブな展開になりそうです。低調なIPO市場の影響で比較的初値が低かったことで、上昇する可能性は十分にあります。
本日発表された今期(24.5)の予想は、売上16.8%増、最終は9.1億円の黒字転換予想(前期△80百万円)となっています。PERは9.7倍程度で業種平均24.6倍と比較して割安水準で、配当性向30~50%と来期以降は配当も期待できるため、長期的な値下がりリスクは限定的といえます。
以上を踏まえると、短期的な値動きはともかく、向こう1年という期間で考えれば、初値から3割程度上昇の3,000円前後で推移していくものと予想します。
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