ソニーFGの初値は板中心値段を37%上回る、今後の株価展望は?
- 2025/9/29
★ 祝 東証プライム市場上場 ★
ソニーフィナンシャルグループ
初値:205 円
きょう東証プライム市場に新規上場したソニーフィナンシャルグループ<8729>は、板中心値段と同じ150円のカイ気配でスタートし、その後気配値を切り上げ、10時10分頃に板中心値段を55円(+36.7%)上回る205円で初値をつけました。
初値寄り付き直後に付けた210円がこの日の高値となり、その後は換金売りに押され、一時170円まで売られるも、引けにかけてやや持ち直し、最終的に終値174円で上場初日の取引を終えました。また、この日の出来高は36,237万株でした。
ソニーFG( 8729 )
▌株価情報(2025/09/29 15:30)
| 現在値(終値) | 初値比 | 板中心値段比 | |||
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| 始値 | 高値 | 安値 | 出来高 |
|---|---|---|---|
| 205 | 210 | 170 | 36,237 万株 |
View今後の株価展望
本日初値を付け、無事上場を果たしたソニーフィナンシャルグループですが、株価が今後上昇していくのか、それとも下落するのか、簡単に予想していきたい思います。
ソニーフィナンシャルグループは一般的なIPO銘柄と異なる手法の上場となりましたが、過去に上場した同種のIPO銘柄の値動きから今後の株価について探っていきます。
類似IPOのセカンダリー状況
▌初値上昇の1年後の株価状況
(初値が公開価格比で10~50%未満の銘柄対象)
初値の水準(初値騰落率⇒今回のケースでは板中心値段からの騰落率)は上場後の株価に大きな影響を与えます。株価は投資家の将来への『期待』に左右されますが、その『期待』の影響を最も受けた状態で付いた株価が初値とするならば、初値が高いほど投資家の『期待』は既に高い状態のため、高値警戒感から上場後は値下がりする可能性が高くなります。
ソニーフィナンシャルグループの初値は板中心値段比で+36.7%になりましたが、2012年以降のIPOで初値が公開価格比で10~50%未満だった256銘柄の1年後の騰落率(初値日終値基準)を見ると、平均(μ)は+9.3%、中央値(Me)で-10.8%となっています。また、1年後に初値日終値より上昇していた銘柄の割合(勝率)は39.8%と、セカンダリーではやや苦戦している状況です。
初値日終値からの1年後騰落率
| 銘柄数 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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※2012年以降上場した銘柄を集計(上場廃止等の銘柄除く)
★上場1年後に上昇した銘柄TOP5
| コード/銘柄 | 上場日 | 1年後騰落率 |
|---|---|---|
| 7065 ユーピーアール | 2019/6/12 | +401.3 % |
| 4447 ピー・ビーシステ | 2019/9/12 | +377.5 % |
| 3457 ハウスドゥ | 2015/3/25 | +343.0 % |
| 4475 HENNGE | 2019/10/8 | +302.3 % |
| 5254 Arent | 2023/3/28 | +299.9 % |
※1年後騰落率は初値日終値を基準とする。
IPO1年後の株価騰落率
▌金融業の1年後の株価状況
業種や事業内容も上場後の株価に大きな影響を与えます。IPOでは事業の新規性や話題性、規模が初値の決定に大きな影響を与えますが、上場後は事業が地味でも業績が堅調に拡大していたり、大型株でも配当を出すような安定銘柄であれば株価は緩やかに上昇していきます。
ソニーフィナンシャルグループと同じ金融業の銘柄(2012年以降上場の34銘柄)に限定して1年後の騰落率(初値日終値基準)を見ると、平均(μ)は+30.4%、中央値(Me)で+11.3%となっています。また、1年後に初値日終値より上昇していた銘柄の割合(勝率)は58.8%と、セカンダリーではかなり良好なパフォーマンスが期待できます。1年後に最も上昇したのは12年12月上場の全国保証(7164)で+280.2%、最も下落したのは21年6月上場のアイ・パートナーズフィナンシャル(7345)で-73.2%です。
初値日終値からの1年後騰落率
| 銘柄数 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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※2012年以降上場した銘柄を集計(上場廃止等の銘柄除く)
★上場1年後に上昇した銘柄TOP5
| コード/銘柄 | 上場日 | 1年後騰落率 |
|---|---|---|
| 7164 全国保証 | 2012/12/19 | +280.2 % |
| 7386 ジャパンワランテ | 2022/6/23 | +203.2 % |
| 5836 エージェント・イ | 2022/12/22 | +135.1 % |
| 7388 FPパートナー | 2022/9/22 | +109.8 % |
| 7185 ヒロセ通商 | 2016/3/18 | +95.3 % |
※1年後騰落率は初値日終値を基準とする。
IPO1年後の株価騰落率
今後の株価予想
過去のIPOのセカンダリー状況を見る限り、比較的良好なパフォーマンスが期待できます。
なお、初値(205円)は当サイトの予想(160円)を上回り、想定より買い需要が強い結果となりました。一方で、初値寄り付き直後から売りに押され、終値も安値圏となったことを踏まえると、短期的には売り優勢な展開が続きそうです。
今期(26.3)の業績予想は、事業収益は未定ながらも最終損益は+4.1%の820億円となっています。金利上昇に伴う国債の売却で一時的に利益は落ち込んでいるものの、中期経営計画では、グループ連結の修正純利益を24年度の615億円から26年度には1,250億円にすることを目標にしています。
▌初値騰落率の目安
| 初値騰落率 ◆ | +36.7 % |
|---|
| +6.7 % | – % | +34.8 % | +15.2 % |
| (板中値段比) | (板中値段比) | 金融 | 中大型以上 |
▌売上高/最終損益の推移
現在の株価水準は、初値でPER17.9倍で、配当利回りは1.7%です。
以上を踏まえると、短期的な値動きはともかく、向こう1年という期間で考えれば、200~300円前後で推移していくものと予想します。
なお、現在の株価水準(100円台)は極めて低位なため、今後、株主管理の効率化のために株式併合を行う可能性があることに留意しておく必要があります。
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