TalentXの初値は公開価格を37%上回る、今後の株価展望は?

  • 2025/3/18
  •  
TalentX上場

★ 祝 東証グロース市場上場 ★
TalentX
初値:1,026 円

 きょう東証グロース市場に新規上場したTalentX<330A>は、公開価格と同じ750円のカイ気配でスタートし、その後気配値を切り上げ、10時5分頃に公開価格を276円(+36.8%)上回る1,026円で初値をつけました。

 初値を付けた直後は売り買い拮抗し、一時1,069円まで買われるも、その後は換金売りに押され、最終的に終値990円で上場初日の取引を終えました。また、この日の出来高は506万株でした。

TalentX( 330A )

▌株価情報(2025/03/18 15:00)

現在値(終値)初値比公開価格比
990
-3.5
-36
+32
+240
始値高値安値出来高
1,0261,069968506 万株
?

sunny_snowing
View
今後の株価展望

 本日初値を付け、無事上場を果たしたTalentXですが、株価が今後上昇していくのか、それとも下落するのか、簡単に予想していきたい思います。

 一般的にIPO銘柄は上場後に値下がりすることが多いと言われていますが、実は上場後に株価が大きく上昇していく銘柄も多くあります。ここでは特に、過去に上場した同種のIPO銘柄の値動きから、TalentXの今後の株価について探っていきます。

類似IPOのセカンダリー状況 

▌初値上昇の1年後の株価状況
(初値が公開価格比で10~50%未満の銘柄対象)

 初値の水準(初値騰落率)は上場後の株価に大きな影響を与えます。株価は投資家の将来への『期待』に左右されますが、その『期待』の影響を最も受けた状態で付いた株価が初値とするならば、初値が高いほど投資家の『期待』は既に高い状態のため、高値警戒感から上場後は値下がりする可能性が高くなります。

 TalentXの初値は公開価格比で+36.8%になりましたが、2012年以降のIPOで初値が公開価格比で10~50%未満だった247銘柄の1年後の騰落率(初値日終値基準)を見ると、平均(μ)は+10.8%、中央値(Me)で-10.2%となっています。また、1年後に初値日終値より上昇していた銘柄の割合(勝率)は40.5%と、セカンダリーではやや苦戦している状況です。

初値日終値からの1年後騰落率 初値日終値からの1年後騰落率

銘柄数勝率平均騰落率
247
(2012年以降)
40.5
(100件 / 247件)
+10.8
(Me:-10.2 %)

※2012年以降上場した銘柄を集計(上場廃止等の銘柄除く)

★上場1年後に上昇した銘柄TOP5

コード/銘柄上場日1年後騰落率
7065 ユーピーアール2019/6/12+401.3
4447 ピー・ビーシステ2019/9/12+377.5
3457 ハウスドゥ2015/3/25+343.0
4475 HENNGE2019/10/8+302.3
5254 Arent2023/3/28+299.9

※1年後騰落率は初値日終値を基準とする。

IPO1年後の株価騰落率

▌システムPFの1年後の株価状況

 業種や事業内容も上場後の株価に大きな影響を与えます。IPOでは事業の新規性や話題性、規模が初値の決定に大きな影響を与えますが、上場後は事業が地味でも業績が堅調に拡大していたり、大型株でも配当を出すような安定銘柄であれば株価は緩やかに上昇していきます。

 TalentXと同じシステムPFの銘柄(2012年以降上場の44銘柄)に限定して1年後の騰落率(初値日終値基準)を見ると、平均(μ)は+0.9%、中央値(Me)で-42%となっています。また、1年後に初値日終値より上昇していた銘柄の割合(勝率)は22.7%と、セカンダリーではかなり厳しい現実となっています。1年後に最も上昇したのは19年10月上場のBASE(4477)+837.7%、最も下落したのは21年3月上場のジーネクスト(4179)-84.7%です。

初値日終値からの1年後騰落率 初値日終値からの1年後騰落率

銘柄数勝率平均騰落率
44
(2012年以降)
22.7
(10件 / 44件)
+0.9
(Me:-42 %)

※2012年以降上場した銘柄を集計(上場廃止等の銘柄除く)

★上場1年後に上昇した銘柄TOP5

コード/銘柄上場日1年後騰落率
4477 BASE2019/10/25+837.7
4051 GMOフィナンシャ2020/7/15+285.2
4478 フリー2019/12/17+269.3
4397 チームスピリット2018/8/22+62.8
4449 ギフティ2019/9/20+59.2

※1年後騰落率は初値日終値を基準とする。

IPO1年後の株価騰落率

今後の株価予想 

 過去のIPOのセカンダリー状況を見る限り、やや厳しい展開が予想されます。

 なお、初値(1,026円)は当サイトの予想(1,000円)とほぼ同水準で、予想通りの結果となりました。また、AIの予測値は1,902円でした。株価は、一日を通して初値を挟んでほぼ上下5%以内の取引が続き、おおよそ市場の予想通り初値になったことで、しばらくは初値を意識した展開が続きそうです。

 今期(25.3)の業績予想は、前期比で売上高は+32%の1,402百万円、最終損益は+615.4%の186百万円となっています。労働人口の減少により企業の人手不足が深刻化する中、企業独自の人材獲得競争力を高める採用アシストツールの需要は高く、今後も安定的に事業拡大が進んでいくことが十分に期待できます。

▌初値騰落率の目安

初値騰落率+36.8 %

+33.3+153.6+152.3+68.5
(公開価格比)(公開価格比)シスPF中小型

▌売上高/最終損益の推移

 現在の株価水準は、初値でPER30.1倍と業種平均71.2倍(情報・通信業/グロース)と比べてかなり割安な水準です。

 以上を踏まえると、短期的な値動きはともかく、向こう1年という期間で考えれば、800~1,300円前後で推移していくものと予想します。







アーカイブ
ページ上部へ戻る