IACEトラベル[アイエーシーイートラベル](343A)のIPO情報と初値予想
- 2025/3/2
- IPO企業一覧
IACEトラベル[アイエーシーイートラベル](343A)の東証スタンダードへの新規上場が承認されました。ここでは、IACEトラベル[アイエーシーイートラベル]のIPOに関する基本情報から投資分析、AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!
0目次
1企業の基本情報
企業概要
事業内容は、『クラウド出張手配システム『Smart BTM』の運営および出張マネジメントサービスの提供を中心とする旅行事業』となっています。
会社名 | IACEトラベル[アイエーシーイートラベル](343A) |
---|---|
所在地 | 東京都中央区日本橋馬喰町一丁目14番5号 |
設立日 | 1982年2月24日 |
従業員数 | 145人 |
業種 | サービス業 |
【企業サイト】
https://www.iace.co.jp/
沿革
![IACEトラベル[アイエーシーイートラベル]のトップメッセージ](https://uikabu.com/wp-content/uploads/2025/03/iaceH.png)
代表取締役社長執行役員 西澤 重治
当社は「出張をもっとスマートに ~すべての出張者に便利と安心と安全を提供する~」をミッションに、大企業のみならず、中小企業も含め、日本の企業がもっと世界で活躍する時代の一助となれるよう、『新サービスシステムの開発』に挑戦をしてまいります。
財務データ
2024年3月期の事業売上は2,421百万円で、構成比はセグメント別に、旅行業100%となっています。
前期(24.3)は出張需要の回復によるBTMサービスにおける出張手配の取り扱い件数が増加し、前期比で売上は46%増、最終は345百万円で着地しました。
今期(25.3)はBTMサービスにおける月間平均利用企業数の増加により、売上は10%増、最終は387百万円を見込んでいます。1株利益は101.93円、配当は0円予想としています。
▌主要な経営指標等の推移
決算期 | 2020/3 | 2021/3 | 2022/3 | 2023/3 | 2024/3 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 6,662 | 732 | 634 | 1,654 | 2,421 |
経常益 | 315 | △200 | △276 | 178 | 428 |
最終益 | 179 | △295 | △282 | 221 | 345 |
純資産 | 2,382 | 2,087 | 1,805 | 2,099 | 2,462 |
総資産 | 3,930 | 3,144 | 3,111 | 4,080 | 4,261 |
▌セグメント別の売上内訳(2024.3)
▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移
▌比率分析
企業の『収益力』や『安全性』を上場しているサービス業548社の中央値と比較すると、収益力は売上高営業利益率が17.6%など、やや高い数値となっています。
また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、固定比率が13.6%となっており、比較的良好な状態といえます。
貸借対照表 B/S | 損益計算書 P/L |
---|---|
総資産 4,261 百万円 | 売上高 2,421 百万円 |
▉流動資産 ▉固定資産 | ▉流動負債 ▉固定負債 ▉純資産 | ▉売上原価 ▉販管費一 ▉営業利益 | ▉売上高 ▉営業損失 |
※カッコ内の数値はサービス業(548社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。
株主の状況
現在の発行済株式総数は3,839千株で、株式保有割合は、経営陣61.4%、その他38.6%となっています。
株式保有は安定株主が占めているため、初値や上場後の株価形成に際し、大きな懸念はありません。また、主要株主にロックアップが入っているのは安心材料になります。
株主名 | 持株比率 | ロックアップ |
---|---|---|
西澤 重治(社長) | 32.37% | 180日 |
灰田 俊也 | 14.98% | 180日 |
IACEトラベル従業員持株会 | 12.50% | |
横田 卓也 | 4.79% | 180日 |
浅生田 和人 | 3.75% | 180日 |
㈱ビジネスマネジメント | 3.72% | 180日 |
岡部 将朋 | 2.48% | 180日 |
瀧上 大輔 | 2.08% | 180日 |
岡村 拓樹 | 2.08% | 180日 |
小原 竜雄 | 2.08% | 180日 |
上記以外 | 19.17% |
▌現在の株式総数と株主構成
株式総数 3,839千株(2025年2月28日現在)
61.4 % | – % | 38.6 % | – % |
2,355.5 千株 | – 千株 | 1,483.7 千株 | – 千株 |
2IPOの基本情報
公開株数
IPOの公募比率は81.7%と高く、公募株式は、主に新規発行になります。初値形成にはややポジティブといえます。売出し分は、主に経営陣の株式放出によるものです。
上場する株式の時価総額は49億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の24.5%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は13.9億円で、IPOとしては中小型の案件になります。
公募株 ?資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。 | 960,000 株 | |
---|---|---|
内訳 | (新規発行) ?公募株のうち、上場により新たに発行する株式。 | 960,000 株 |
(自己株式) ?公募株のうち、自社で保有する自社株式。 | 0 株 | |
売出株 ?既存株主が売り出す株式。 | 390,900 株 | |
内訳 | (買取引受) ?売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。 | 214,700 株 |
(OA) ?売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。 | 176,200 株 | |
公開株 ?新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。 | 1,350,900 株 |
(IPO指標)
時価総額 ?上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。 | 資金調達 ?IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 | OR ?オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。 | 公募比率 ?公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 |
---|---|---|---|
49 億円 | 9.9 億円 | 24.7 % | 81.7 % |
▌上場後の株式総数と株主構成
44.6 % | – % | 30.9 % | – % | 24.5 % |
幹事証券と抽選本数
今回のIPOでは東海東京証券が主幹事となっており、割当株数の6%程度が個人向け抽選に配分されると予想されます。
また、幹事証券になるマネックス、松井も割当株数の大半が個人向け抽選に配分されるため、狙い目になります。
▌幹事証券の引受株式数
証券会社 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
東海東京証券(主幹事) | -% | -株 |
SBI証券 | -% | -株 |
松井証券 | -% | -株 |
マネックス証券 | -% | -株 |
岡三証券 | -% | -株 |
岩井コスモ証券 | -% | -株 |
東洋証券 | -% | -株 |
あかつき証券 | -% | -株 |
極東証券 | -% | -株 |
丸三証券 | -% | -株 |
合計 | 100% | -株 |
★ 委託販売による取扱株数(予想)
証券会社 | 委託元 | 取扱株数 |
---|---|---|
岡三オンライン | 岡三 | -株 |
▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)
個人 | -本 |
---|---|
抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
個人 | -本 |
---|---|
抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
個人 | -本 |
---|---|
抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
個人 | -本 |
---|---|
抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
個人 | -本 |
---|---|
抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
個人 | -本 |
---|---|
抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
個人 | -本 |
---|---|
抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
スケジュール
上場承認日 | 2月28日(金) |
---|---|
抽選申込期間 | 3月19日(水)~3月26日(水) |
当選発表日 | 3月27日(木) |
購入申込期間 | 3月28日(金)~4月2日(水) |
上場日 | 4月7日(月) |
SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
---|---|---|---|---|---|---|
39 | 310 | 311 | 312 | 313 | 314 | 315 |
316 | 317 | 318 | 319 | 320 | 321 | 322 |
323 | 324 | 325 | 326 | 327 | 328 | 329 |
330 | 331 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 |
46 | 47 | 48 | 49 | 410 | 411 | 412 |
( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )
RatingIPOの評価と初値予想
▌注目度・業績評価
企業の出張手配事業に特段の新規性はなく、注目度は低いです。ここ数年は、売上は緩やかな上昇傾向で、利益も安定的に確保しているいことから、収益力は比較的高いといえます。
▌需給・価格評価
IPOとしては中小型案件で、株主には安定株主しかおらずロックアップも厳しめのため、需給面は良好です。今期利益予想によるPERは10.1倍と業種平均15.1倍(サービス・スタンダード)と比較して割安な水準です。
▌IPO抽選へのスタンス
今回のIPOは初値が公開価格を上回る可能性が高いため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。
期待度 | 評価点 |
---|---|
7.5 /15点 |
《IPOの評価指標》
供給額 ?投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 | 成長率 ?直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段はサービス業(全市場)における成長率の中央値。 | ROE ?直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段はサービス業(全市場)におけるROEの中央値。 | PER ?想定価格を基準にした株価収益率。下段はサービス業(スタンダード)の単純PER(25.1末時点)。 | PBR ?想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段はサービス業(スタンダード)の単純PBR(25.1末時点)。 |
---|---|---|---|---|
13.9 億円 | 46.4 % | 14.0 % | 14.2 倍 | 1.5 倍 |
サービス業 | 9.9 % | 9.9 % | 15.1 倍 | 1.2 倍 |
---|
初値予想と結果
上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は想定価格1,030円から+170円(+16.5%)高い1,200円と予想します。なお、AI予測値は1,434円となっており、これより低い弱気の予想としています。
初値予想 (想定価格比) | 1,200円(3/2予想) (+170円 / +16.5%) |
---|---|
想定価格 ?正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。 | 1,030円 |
仮条件 ?公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。 | -円 ~ -円 |
公開価格 ?株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。 | -円 |
初値 ?証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。 (公開価格比) | -円 (-円 / -%) |
過去のIPO
最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では17年4月に上場した旅工房(6548)の初値騰落率は+173.7%でした。
今回のIPOと同じサービス業(その他)関連に分類されるIPOは2007年以降163件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は75.5%、初値騰落率の平均は+46.1%(中央値+26.7%)となっています。
また、今回と同じ中小型のIPOは2016年以降228件で、勝率は88.6%、初値騰落率の平均は+68.3%(中央値+51.1%)となっています。
▌類似案件のIPO実績
銘柄名 | 騰落率 % | 供給額 億 | 成長率 % | ROE % |
---|---|---|---|---|
旅工房 | +173.7% | 7.6 | 4.1% | 50.5% |
エボラブルアジア | +48.3% | 19.3 | 89.8% | 43.4% |
アドベンチャー | +127.2% | 8.7 | 40.6% | 120.5% |
▌サービス業(その他)のIPO実績
(サービス業のうち他に分類されない企業など)
サービス業 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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(2025/3/2 現在)
サービス業(その他)の直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
---|---|---|
324A ブッキングR | 2025/2/21 | +25.0 % |
300A MIC | 2024/12/25 | ±0.0 % |
291A リスキル | 2024/12/17 | +29.8 % |
288A ラクサス | 2024/12/13 | +51.6 % |
264A Schoo | 2024/10/22 | +10.3 % |
サービス業のIPO騰落率分布
▌中小型のIPO実績
(中小型:供給額10~20億円未満のIPO)
中小型 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
|
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(2025/3/2 現在)
中小型の直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
---|---|---|
324A ブッキングR | 2025/2/21 | +25.0 % |
302A ビースタイルHD | 2024/12/27 | +60.6 % |
298A GVATECH | 2024/12/26 | +1.4 % |
300A MIC | 2024/12/25 | ±0.0 % |
296A 令和AH | 2024/12/23 | +44.7 % |
中小型のIPO騰落率分布
(データ引用:日本証券取引所 新規上場会社情報)