かがやきホールディングス(384A)のIPO情報と初値予想
- 2025/6/16
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かがやきホールディングス(384A)の東証グロース、名証ネクストへの新規上場が承認されました。ここでは、かがやきホールディングスのIPOに関する基本情報から投資分析、AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!
0目次
1企業の基本情報
企業概要
事業内容は、『コンサルティング事業、人材派遣事業、その他事業を営むグループ会社の企画・管理・運営』となっています。
会社名 | かがやきホールディングス(384A) |
---|---|
所在地 | 東京都新宿区西新宿二丁目6番1号 |
設立日 | 2020年4月15日 |
従業員数 | 162人 |
業種 | サービス業 |
【企業サイト】
https://www.kagayaki-grp.com/

沿革

代表取締役社長 稲垣 靖
中堅・中小企業が抱える経営課題に対し、伴走するべくサポーターの支援が不十分である点も含め、当社グループのビジネスモデルで、このような社会課題を解決し、中堅・中小企業の活性化を支援することを通じて日本経済の成長に貢献していきます。
財務データ
2024年6月期の事業売上は1,779百万円で、構成比はセグメント別に、コンサル55.5%、人材派遣43.5%、その他1%となっています。
前期(24.6)は士業法人への専門性の高い人材派遣に対する継続的な需要に支えられ、人材派遣事業が堅調に推移した結果、前期比で売上は17%増、最終は97百万円で着地しました。
今期(25.6)は中堅・中小企業等のクライアントの安定的な獲得により、コンサル事業が堅調に推移しており、3Q累計は売上・利益ともに前期を上回るペースで推移しています。
▌主要な経営指標等の推移
決算期 | 2020/6 | 2021/6 | 2022/6 | 2023/6 | 2024/6 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 0 | 350 | 384 | 1,525 | 1,779 |
経常益 | △0.4 | 21 | 1 | 130 | 173 |
最終益 | △0.4 | 0 | 1 | 66 | 97 |
純資産 | 1 | 108 | 105 | 106 | 227 |
総資産 | 12 | 930 | 881 | 1,096 | 1,148 |
▌セグメント別の売上内訳(2024.6)
▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移
▌比率分析
企業の『収益力』や『安全性』を上場しているサービス業548社の中央値と比較すると、収益力は自己資本利益率 が42.7%など、かなり高い数値となっています。
また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、固定比率が170.8%となっており、かなり厳しい状態といえます。
貸借対照表 B/S | 損益計算書 P/L |
---|---|
総資産 1,148 百万円 | 売上高 1,779 百万円 |
▉流動資産 ▉固定資産 | ▉流動負債 ▉固定負債 ▉純資産 | ▉売上原価 ▉販管費一 ▉営業利益 | ▉売上高 ▉営業損失 |
※カッコ内の数値はサービス業(548社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。
株主の状況
現在の発行済株式総数は1,280千株で、株式保有割合は、経営陣93.3%、その他6.7%となっています。
株式保有は安定株主が占めているため、初値や上場後の株価形成に際し、大きな懸念はありません。また、主要株主にロックアップが厳しめに入っているのは安心材料になります。
株主名 | 持株比率 | ロックアップ |
---|---|---|
稲垣 靖(社長) | 42.96% | 180日 |
㈱稲垣 | 42.96% | 180日 |
髙山 隆幸 | 2.34% | 180日 |
㈱日本M&Aセンター | 1.56% | 180日 |
中川 与治 | 1.56% | 180日 |
かがやきホールディングス従業員持株会 | 1.38% | 継続保有 |
岡本 和也 | 1.17% | 180日 |
佐藤 祐樹 | 0.62% | 180日 |
米野井 剛 | 0.39% | 180日 |
連結子会社の従業員 | 0.39% | 継続保有 |
上記以外 | 4.67% |
▌現在の株式総数と株主構成
株式総数 1,280千株(2025年6月13日現在)
93.3 % | – % | 6.7 % | – % |
1,194.1 千株 | – 千株 | 86.1 千株 | – 千株 |
2IPOの基本情報
公開株数
IPOの公募比率は50%で、公募株式は、主に新規発行になります。初値形成にはニュートラルです。売出し分は、主に経営陣の株式放出によるものです。
上場する株式の時価総額は17.3億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の38.0%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は8.3億円で、IPOとしては小型の案件になります。
公募株 ?資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。 | 300,000 株 | |
---|---|---|
内訳 | (新規発行) ?公募株のうち、上場により新たに発行する株式。 | 300,000 株 |
(自己株式) ?公募株のうち、自社で保有する自社株式。 | 0 株 | |
売出株 ?既存株主が売り出す株式。 | 390,000 株 | |
内訳 | (買取引受) ?売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。 | 300,000 株 |
(OA) ?売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。 | 90,000 株 | |
公開株 ?新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。 | 690,000 株 |
(IPO指標)
時価総額 ?上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。 | 資金調達 ?IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 | OR ?オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。 | 公募比率 ?公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 |
---|---|---|---|
17.3 億円 | 3.6 億円 | 41.7 % | 50 % |
▌上場後の株式総数と株主構成
56.6 % | – % | 5.4 % | – % | 38.0 % |
幹事証券と抽選本数
今回のIPOでは東海東京証券が主幹事となっており、割当株数の6%程度が個人向け抽選に配分されると予想されます。
▌幹事証券の引受株式数
証券会社 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
東海東京証券(主幹事) | -% | -株 |
みずほ証券 | -% | -株 |
SBI証券 | -% | -株 |
あかつき証券 | -% | -株 |
合計 | 100% | -株 |
▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)
個人 | -本 |
---|---|
抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
個人 | -本 |
---|---|
抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
個人 | -本 |
---|---|
抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
スケジュール
上場承認日 | 6月13日(金) |
---|---|
抽選申込期間 | 7月1日(火)~7月7日(月) |
当選発表日 | 7月8日(火) |
購入申込期間 | 7月9日(水)~7月14日(月) |
上場日 | 7月16日(水) |
SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
---|---|---|---|---|---|---|
622 | 623 | 624 | 625 | 626 | 627 | 628 |
629 | 630 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 |
76 | 77 | 78 | 79 | 710 | 711 | 712 |
713 | 714 | 715 | 716 | 717 | 718 | 719 |
720 | 721 | 722 | 723 | 724 | 725 | 726 |
( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )
RatingIPOの評価と初値予想
▌注目度・業績評価
コンサルティング関連のIPOは比較的人気が集まりやすく、注目度はまずまずといえます。ここ数年で売上・利益と緩やかに拡大しており、特に利益率は高い水準にあり、収益性はかなり評価できます。
▌需給・価格評価
IPOとしては小型案件で、株主には安定株主しかおらずロックアップも厳しめのため、需給面で初値上昇に期待ができます。想定価格でPER17.8倍(前期ベース)は業種平均25.7倍(サービス・グロース)と比較して割安な水準です。
▌IPO抽選へのスタンス
今回のIPOは初値が公開価格を上回る可能性が高いため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。
期待度 | 評価点 |
---|---|
9.0 /15点 |
《IPOの評価指標》
供給額 ?投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 | 成長率 ?直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段はサービス業(全市場)における成長率の中央値。 | ROE ?直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段はサービス業(全市場)におけるROEの中央値。 | PER ?想定価格を基準にした株価収益率。下段はサービス業(グロース、名証ネクスト)の単純PER(25.5末時点)。 | PBR ?想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段はサービス業(グロース、名証ネクスト)の単純PBR(25.5末時点)。 |
---|---|---|---|---|
8.3 億円 | 16.7 % | 42.7 % | 17.8 倍 | 3.1 倍 |
サービス業 | 9.9 % | 9.9 % | 25.7 倍 | 2.6 倍 |
---|
初値予想と結果
上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は想定価格1,200円から+500円(+41.7%)高い1,700円と予想します。なお、AI予測値は2,055円となっており、これより低い弱気の予想としています。
初値予想 (想定価格比) | 1,700円(6/16予想) (+500円 / +41.7%) |
---|---|
想定価格 ?正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。 | 1,200円 |
仮条件 ?公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。 | -円 ~ -円 |
公開価格 ?株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。 | -円 |
初値 ?証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。 (公開価格比) | -円 (-円 / -%) |
過去のIPO
最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では23年6月に上場したブリッジコンサルティンググループ(9225)の初値騰落率は+216.2%でした。
今回のIPOと同じサービス業(その他)関連に分類されるIPOは2007年以降167件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は75.4%、初値騰落率の平均は+45.3%(中央値+26.7%)となっています。
また、今回と同じ小型のIPOは2016年以降197件で、勝率は94.9%、初値騰落率の平均は+123.0%(中央値+113.2%)となっています。
▌類似案件のIPO実績
銘柄名 | 騰落率 % | 供給額 億 | 成長率 % | ROE % |
---|---|---|---|---|
ブリッジG | +216.2% | 2.3 | 31.0% | 10.5% |
エスネットワークス | +167.9% | 2.8 | 13.5% | 11.4% |
▌サービス業(その他)のIPO実績
(サービス業のうち他に分類されない企業など)
サービス業 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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(2025/6/16 現在)
サービス業(その他)の直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
---|---|---|
353A A-エレコミ | 2025/4/25 | +29.4 % |
352A Lクリエイト | 2025/4/24 | +2.4 % |
343A IACEトラベル | 2025/4/7 | -13.6 % |
9388 パパネッツ | 2025/3/21 | +18.6 % |
324A ブッキングR | 2025/2/21 | +25.0 % |
サービス業のIPO騰落率分布
▌小型のIPO実績
(小型:供給額5~10億円未満のIPO)
小型 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
|
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(2025/6/16 現在)
小型の直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
---|---|---|
334A VPJ | 2025/3/25 | +112.6 % |
335A ミライロ | 2025/3/24 | +144.8 % |
323A フライヤー | 2025/2/20 | +73.2 % |
303A visumo | 2024/12/26 | +34.5 % |
269A Sapeet | 2024/10/29 | +52.3 % |
小型のIPO騰落率分布
(データ引用:日本証券取引所 新規上場会社情報)