ビタブリッドジャパン(542A)のIPO情報と初値予想

 ビタブリッドジャパン(542A)東証グロースへの新規上場が承認されました。ここでは、ビタブリッドジャパンのIPOに関する基本情報から投資分析AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!

0目次

  1. 企業の基本情報
    1. 企業概要(事業解説)
    2. 沿革(代表者)
    3. 財務データ(業績、売上内訳、比率分析)
    4. 株主の状況(現在の株式総数と株主構成)
  2. IPOの基本情報
    1. 公開株数(上場後の株式総数と株主構成)
    2. 幹事証券と抽選本数(引受株式、抽選割合)
    3. スケジュール
  3. IPOの評価と初値予想
    1. IPO所感(評価、抽選スタンス)
    2. 初値予想と結果(条件、初値予想、AI予測)
    3. 過去のIPO(類似案件、分類・規模別実績)

1企業の基本情報

企業概要 

 事業内容は、『ウエルネスケア関連の商品企画・開発・D2C販売』となっています。

会社名ビタブリッドジャパン(542A)
所在地東京都港区赤坂五丁目3番1号
設立日2014年4月22日
従業員数92人
業種化学
事業解説
 売上の7割以上を占める「ターミナリアファースト」は、肥満気味な方のお腹の脂肪減らし、高めのBMIが低下するのを助ける機能があり、機能志向食品編ダイエット総市場ブランドランキング3年連続1位を獲得しています。また、23年から販売開始の「Vitabrid Daily GABA」は、睡眠の質の向上に役立つ機能をはじめとした7つの機能を有するGABAサプリメントで、次の主要商品として成長を見込んでいます。

沿革 

ビタブリッドジャパンのトップメッセージ

代表取締役社長 CEO 大塚 博史

 ㈱ベクトルがD2Cプロデュースカンパニーの設立を構想している中、HYUNDAIBIOSCIENCECO.,LTD.(韓国企業)が保有する特許技術「ビタブリッドC」に着目したことを契機とし、2014年4月にベクトルの全額出資により設立されました。

(引用:ビタブリッドジャパンHP
2014年4月
㈱ベクトルの100%子会社として、東京都港区に㈱ビタブリッドジャパン(資本金500万円)を設立
2014年6月
HBIの出資を受け、「ビタブリッドC」の成分を含んだ商品の販売を開始(出資後の㈱ベクトルの出資比率67.3%、HBIの出資比率32.7%)
2014年6月
「ビタブリッドCフェイス」、「ビタブリッドCヘアー」の販売開始
2014年7月
㈱ベクトル、HBI等を割当先とする第三者割当増資を実施(出資後の㈱ベクトルの出資比率57.2%、HBIの出資比率40.8%)
2015年4月
㈱ベクトル、HBIを割当先とする第三者割当増資を実施(出資後の㈱ベクトルの出資比率55.4%、HBIの出資比率43.1%)
2015年5月
株式譲渡により㈱ベクトルの出資比率39.0%、HBIの出資比率49.3%となる
2016年11月
㈱ベクトル等を割当先とする第三者割当増資を実施(出資後の㈱ベクトルの出資比率43.7%、HBIの出資比率28.1%)
2017年3月
当社商品の販売累計50万個突破
2017年6月
株式譲渡により㈱ベクトルの出資比率が50.4%となる
2018年9月
ヘルスケア商品の取扱い開始
2019年4月
「レベルアップ プロフェッショナル」の販売開始
2019年10月
「糖脂に ターミナリアファースト プロフェッショナル」の販売開始
2020年6月
当社商品の販売累計500万個突破
2022年5月
当社商品の販売累計1,000万個突破
2022年8月
株式譲渡により㈱ベクトルの出資比率95.4%、HBIの出資比率4.6%となる
2023年2月
本社を東京都港区内で移転
2023年9月
「ジャパンプレミアムDHA&EPA+GABA」、「Vitabrid Daily GABA」の販売開始
2024年11月
オンライン診療プラットフォーム「サステナオンラインクリニック」のサービス開始
2024年11月
「ビタブリッド ネイルシールド プレミアム」、「ビタブリッド フレッシュクリーン プレミアム」の販売開始
2025年3月
当社商品の販売累計2,000万個突破
2025年7月
「アクティブリッチ5」の販売開始

財務データ 

 2025年2月期の事業売上は12,622百万円で、構成比はセグメント別に、ウエルネスケア100%となっています。

 前期(25.2)は自社ECの売上高が過去最高を記録した一方で、新規顧客獲得の伸びが限定的となり、前期比で売上は7%増最終は460百万円で着地しました。

 今期(26.2)は主力製品「ターミナリアファースト」が引き続き堅調に推移しているほか、新商品「アクティブリッチ5」の販売を開始し、チャネル別では、特に卸販売の伸長が顕著となっており、3Q累計は売上・利益ともに前期を大きく上回るペースで推移しています。

▌主要な経営指標等の推移

決算期2021/22022/22023/22024/22025/2
売上高9,89810,21212,53111,77312,622
経常益707789929977676
最終益463514647719460
純資産1,4471,9617961,5152,026
総資産2,5632,8513,5774,1695,072
※単位は百万円、単体決算

▌セグメント別の売上内訳(2025.2)

▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移

※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。

▌比率分析

 企業の『収益力』や『安全性』を上場している化学203社の中央値と比較すると、収益力は自己資本利益率 が22.7%など、かなり高い数値となっています。

 また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、固定比率が16.8%となっており、比較的良好な状態といえます。

貸借対照表 B/S損益計算書 P/L
総資産 5,072 百万円売上高 12,622 百万円

流動資産
固定資産
流動負債
固定負債
純資産
売上原価
販管費
営業利益
売上高
営業損失
収益性指標
売上高営業利益率 = 5.6(μ:7.2 Me:6.1
総資本営業利益率 = 13.8(μ:5.2 Me:4.7
自己資本利益率 = 22.7(μ:5.3 Me:5.9
安全性指標
流動比率「流動資産 ÷ 流動負債」で計算され、企業の短期的な財務安全性(支払い能力)を測定する指標。 = 173(μ:277.4 Me:220.1
固定比率「固定資産 ÷ 純資産」で計算され、長期間に活用される固定資産がどれだけ純資産で調達されているかを測定する指標。一般的には100%以下が目安とされる。 = 16.8(μ:78.1 Me:70.5
自己資本比率「自己資本 ÷ 総資本」で計算され、企業の中長期的な財務安全性を測定する指標。100%は無借金経営。 = 39.9(μ:60.6 Me:60.9
成長性指標
売上高成長率 = 7.2(μ:3.9 Me:4.2

※カッコ内の数値は化学(203社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。

株主の状況 

 現在の発行済株式総数は5,918千株で、株式保有割合は、関係会社60.8%経営陣4.9%その他34.3%となっています。

 株式保有は安定株主が占めているため、初値や上場後の株価形成に際し、大きな懸念はありません。また、主要株主にロックアップが厳しめに入っているのは安心材料になります。

株主名持株比率ロックアップ
㈱ベクトル88.02%180日
大塚 博史(社長)6.70%180日
HYUNDAI BIOSCIENCE CO., LTD.4.21%180日
関 智洋0.18%継続保有
新馬場 隼0.18%継続保有
従業員0.15%継続保有
従業員0.12%継続保有
従業員0.12%継続保有
従業員0.07%継続保有
従業員0.07%
上記以外0.18%
(LPS:投資事業有限責任組合)

▌現在の株式総数と株主構成

株式総数 5,918千株(2026年2月27日現在)

?

4.960.834.3
288.4 千株3,600 千株2,029.6 千株– 千株
※新株予約権による潜在株式(318千株)を含む。

2IPOの基本情報

公開株数 

 今回のIPOでは募集株式の全てが公募株式で、主に自己株式になります。初値形成にはかなりポジティブといえます。

 上場する株式の時価総額は76.7億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の27.7%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は25.8億円で、IPOとしては中型の案件になります。

公募株資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。1,640,000 株
内訳(新規発行) 公募株のうち、上場により新たに発行する株式。0 株
(自己株式) 公募株のうち、自社で保有する自社株式。1,640,000 株
売出株既存株主が売り出す株式。246,000 株
内訳(買取引受) 売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。0 株
(OA) 売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。246,000 株
公開株新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。1,886,000 株

(IPO指標)

  時価総額 上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。  資金調達 IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 OR オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。  公募比率 公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。
76.7 億円22.5 億円29.3100
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。

▌上場後の株式総数と株主構成

???

4.960.83.427.7
※新株予約権による潜在株式(318千株)を含む。

幹事証券と抽選本数 

 今回のIPOではSBI証券が主幹事となっており、割当株数の36%程度が個人向け抽選に配分されると予想されます。

 また、幹事証券になるマネックス松井も割当株数の大半が個人向け抽選に配分されるため、狙い目になります。

▌幹事証券の引受株式数

証券会社割当率割当株数
SBI証券(主幹事)-%-株
SMBC日興証券-%-株
大和証券-%-株
三菱UFJMS証券-%-株
岩井コスモ証券-%-株
マネックス証券-%-株
丸三証券-%-株
東海東京証券-%-株
岡三証券-%-株
極東証券-%-株
JTG証券-%-株
松井証券-%-株
合計100%-株

委託販売による取扱株数(予想)

証券会社委託元取扱株数
SBIネオトレード証券SBI-株
CONNECT大和-株
auカブコム証券三菱-株
岡三オンライン岡三-株
※取扱株数は過去実績を元に推定。

▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)

36%
個人-本
抽選
裁量
13%
個人-本
抽選
裁量
18%
個人-本
抽選
裁量
9%
個人-本
抽選
裁量
11%
個人-本
抽選
裁量
90%
個人-本
抽選
裁量
66%
個人-本
抽選
裁量
89%
個人-本
抽選
裁量
90%
個人-本
抽選
裁量
100%
個人-本
抽選
裁量
100%
個人-本
抽選
裁量
100%
個人-本
抽選
裁量
100%
個人-本
抽選
裁量
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。

スケジュール 

上場承認日2月27日(金)
抽選申込期間3月17日(火)~3月24日(火)
当選発表日3月25日(水)
購入申込期間3月26日(木)~3月31日(火)
上場日4月2日(木)
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUNMONTUEWEDTHUFRISAT
3839310311312313314
315316317318319320321
322323324325326327328
32933033141424344
4546474849410411

( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )

star_half
Rating
IPOの評価と初値予想

▌注目度・業績評価

 健康サプリメントの開発・販売に特段の新規性はなく、注目度はさほど高くはありません。現状、主力製品「ターミナリアファースト」の売上依存が高く、事業としての成長性はやや弱いものの、利益は安定的に確保しており、収益力は評価できます。

▌需給・価格評価

 IPOとしては中型案件で、株主には安定株主しかおらず、ロックアップもかなり厳しめに設定されているため、需給に不安はありません。また、公募比率が高いのもプラス材料になります。前年実績ベースでPERは16.7倍と業種平均13.2倍(化学・グロース)と比較しても割高感はありません。

▌IPO抽選へのスタンス

 今回のIPOは初値が公開価格を上回る可能性が高いため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。

期待度評価点
 7.5 /15点
4以上 積極参加 2~3 参加 1 不参加

《IPOの評価指標》

 供給額 投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 成長率 直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段は化学(全市場)における成長率の中央値。 ROE 直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段は化学(全市場)におけるROEの中央値。 PER 想定価格を基準にした株価収益率。下段は化学(グロース)の単純PER(25.12末時点)。 PBR 想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段は化学(グロース)の単純PBR(25.12末時点)。
25.8 億円7.222.716.71.9
化学4.25.913.21.6
※実績値で計算、下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
aaa

初値予想と結果 

 上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は想定価格1,370円から+430円(+31.4%)高い1,800円と予想します。なお、AI予測値は2,066円となっており、これより低い弱気の予想としています。

初値予想
(想定価格比)
1,800円(3/2予想)
+430円 / +31.4%
想定価格正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。1,370円
仮条件公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。-円 ~ -円
公開価格株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。-円
初値 証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。
(公開価格比)
-円
(-円 / -%)

▌AIの予測値(3/2計算)

AI予測2,066円AI予測の詳細

▌初値騰落率の目安

+31.4+50.8+26.6+34.2
(想定価格比)(想定価格比)素材・資材中型

過去のIPO 

 最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では21年6月に上場したWaqoo(4937)の初値騰落率は+23.0%でした。

 今回のIPOと同じ素材・資材関連関連に分類されるIPOは2007年以降98件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は68.4%、初値騰落率の平均は+26.6%(中央値+10.3%)となっています。

 また、今回と同じ中型のIPOは2017年以降176件で、勝率は76.7%、初値騰落率の平均は+34.2%(中央値+20.3%)となっています。

▌類似案件のIPO実績

銘柄名騰落率 %供給額成長率 %ROE %
Waqoo+23.0%11.033.0%61.5%
アルマード-2.2%51.2-21.5%15.9%
アクシージア+41.4%103.224.4%31.7%
I-ne+12.5%60.83.1%26.1%
グラフィコ+133.7%12.420.3%12.6%

▌素材・資材関連のIPO実績
(化学・鉄鋼・金属、建設業など)

素材・資材勝率平均騰落率
98
(2007年以降)
68.4
(67件 / 98件)
+26.6
(Me:+10.3 %)

(2026/3/2 現在)

素材・資材関連の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
275A ハンワホーム2025/11/17+10.4
442A クラシコ2025/11/5+135.3
407A UNICONHD2025/9/26+30.7
373A リップス2025/6/30+2.2
365A 伊澤タオル2025/6/20+2.0

素材・資材のIPO騰落率分布

▌中型のIPO実績
(中型:供給額20~50億円未満のIPO)

中型勝率平均騰落率
176
(2017年以降)
76.7
(135件 / 176件)
+34.2
(Me:+20.3 %)

(2026/3/2 現在)

中型の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
500A TOブックス2026/2/13-8.1
479A PRONI2025/12/24+7.1
478A フツパー2025/12/24+31.8
475A ギミック2025/12/19-5.2
5537 AlbaLink2025/12/15+42.3

中型のIPO騰落率分布

(データ引用:日本証券取引所 新規上場会社情報















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