AlbaLink[アルバリンク](5537)のIPO情報と初値予想
- 2025/11/17
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AlbaLink[アルバリンク](5537)の東証グロースへの新規上場が承認されました。ここでは、AlbaLink[アルバリンク]のIPOに関する基本情報から投資分析、AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!
0目次
1企業の基本情報
企業概要
事業内容は、『流動性が低下している不動産の買取再販事業及びコンサルティング等の不動産関連事業』となっています。
| 会社名 | AlbaLink[アルバリンク](5537) |
|---|---|
| 所在地 | 東京都江東区木場二丁目17番16号 |
| 設立日 | 2011年1月11日 |
| 従業員数 | 159人 |
| 業種 | 不動産業 |
【企業サイト】
https://albalink.co.jp/
![AlbaLink[アルバリンク]の事業説明](https://uikabu.com/wp-content/uploads/2025/11/albalink.png)
沿革
![AlbaLink[アルバリンク]のトップメッセージ](https://uikabu.com/wp-content/uploads/2025/11/albalinkH.png)
代表取締役 河田 憲二
当社は賃貸用不動産仲介業を目的に設立され、その後、空き家等の有効活用を通じて社会課題を解決することを企業理念に掲げ、訳あり物件や空き家の買取再販事業を開始し、主たる事業を変更いたしました。
財務データ
2024年12月期の事業売上は5,440百万円で、構成比は事案別に、不動産売買89.7%、その他10.3%となっています。
前期(24.12)は営業エリアの拡大を目的に東京支店のほか、大阪、博多、高崎、札幌、静岡、宇都宮にも相次いで支店を開設し、他にも、WEBメディアの拡大およびテレビ・ラジオ番組への出演で知名度拡大を進めた結果、前期比で売上は82%増、最終は378百万円で着地しました。
今期(25.12)は営業エリアの拡大を目的に仙台支店、岡山支店、広島支店にて新たに営業を開始したほか、顧客認知度向上を目的とし、継続的にWEBメディアの拡大及びテレビ・ラジオ番組への出演の獲得に動いており、売上は51%増、最終は846百万円を見込んでいます。1株利益は104.94円、配当は0円予想としています。
▌主要な経営指標等の推移
| 決算期 | 2020/12 | 2021/12 | 2022/12 | 2023/12 | 2024/12 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,123 | 886 | 1,339 | 2,995 | 5,440 |
| 経常益 | 188 | 55 | 156 | 399 | 522 |
| 最終益 | 144 | 29 | 104 | 283 | 378 |
| 純資産 | 116 | 145 | 250 | 532 | 910 |
| 総資産 | 472 | 653 | 1,506 | 2,070 | 2,647 |
▌事案別の売上内訳(2024.12)
▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移
▌比率分析
企業の『収益力』や『安全性』を上場している不動産業134社の中央値と比較すると、収益力は自己資本利益率 が41.5%など、かなり高い数値となっています。
また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、固定比率が47.1%となっており、平均的な状態といえます。
| 貸借対照表 B/S | 損益計算書 P/L |
|---|---|
| 総資産 2,647 百万円 | 売上高 5,440 百万円 |
| ▉流動資産 ▉固定資産 | ▉流動負債 ▉固定負債 ▉純資産 | ▉売上原価 ▉販管費一 ▉営業利益 | ▉売上高 ▉営業損失 |
※カッコ内の数値は不動産業(134社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。
株主の状況
現在の発行済株式総数は8,133千株で、株式保有割合は、経営陣77.7%、その他22.3%となっています。
株式保有は安定株主が占めているため、初値や上場後の株価形成に際し、大きな懸念はありません。また、主要株主にロックアップが入っているのは安心材料になります。
| 株主名 | 持株比率 | ロックアップ |
|---|---|---|
| 河田憲二(社長) | 77.13% | 180日 |
| 内木場隼 | 18.20% | 90日 |
| 井口亮 | 1.06% | 180日 |
| 上総尚吾 | 1.01% | 180日 |
| 行田耕介 | 0.98% | 180日 |
| 仲川周 | 0.48% | 180日 |
| 大友裕樹 | 0.11% | 180日 |
| 小野瀬晃祐 | 0.11% | 180日 |
| 原正行 | 0.11% | 180日 |
| 原裕太郎 | 0.11% | 180日 |
| 上記以外 | 0.70% |
▌現在の株式総数と株主構成
株式総数 8,133千株(2025年11月11日現在)
| 77.7 % | – % | 22.3 % | – % |
| 6,320.4 千株 | – 千株 | 1,812.8 千株 | – 千株 |
2IPOの基本情報
公開株数
IPOの公募比率は2.9%と低く、売出される株式は、主に経営陣の株式放出によるものです。初値形成にはややネガティブといえます。公募株式は、主に新規発行になります。
上場する株式の時価総額は86.7億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の21.0%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は21.0億円で、IPOとしては中型の案件になります。
| 公募株 ?資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。 | 50,000 株 | |
|---|---|---|
| 内訳 | (新規発行) ?公募株のうち、上場により新たに発行する株式。 | 50,000 株 |
| (自己株式) ?公募株のうち、自社で保有する自社株式。 | 0 株 | |
| 売出株 ?既存株主が売り出す株式。 | 1,929,100 株 | |
| 内訳 | (買取引受) ?売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。 | 1,671,000 株 |
| (OA) ?売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。 | 258,100 株 | |
| 公開株 ?新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。 | 1,979,100 株 | |
(IPO指標)
| 時価総額 ?上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。 | 資金調達 ?IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 | OR ?オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。 | 公募比率 ?公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 |
|---|---|---|---|
| 86.7 億円 | 0.5 億円 | 21 % | 2.9 % |
▌上場後の株式総数と株主構成
| 57.6 % | – % | 21.4 % | – % | 21.0 % |
幹事証券と抽選本数
今回のIPOでは野村證券が主幹事となっており、割当株数の8%程度が個人向け抽選に配分されると予想されます。
また、幹事証券になる松井も割当株数の大半が個人向け抽選に配分されるため、狙い目になります。
▌幹事証券の引受株式数
| 証券会社 | 割当率 | 割当株数 |
|---|---|---|
| 野村證券(主幹事) | -% | -株 |
| SMBC日興証券 | -% | -株 |
| 三菱UFJMS証券 | -% | -株 |
| ちばぎん証券 | -% | -株 |
| SBI証券 | -% | -株 |
| 松井証券 | -% | -株 |
| 合計 | 100% | -株 |
★ 委託販売による取扱株数(予想)
| 証券会社 | 委託元 | 取扱株数 |
|---|---|---|
| auカブコム証券 | 三菱 | -株 |
▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
スケジュール
| 上場承認日 | 11月11日(火) |
|---|---|
| 抽選申込期間 | 11月28日(金)~12月3日(水) |
| 当選発表日 | 12月4日(木) |
| 購入申込期間 | 12月5日(金)~12月10日(水) |
| 上場日 | 12月15日(月) |
| SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1116 | 1117 | 1118 | 1119 | 1120 | 1121 | 1122 |
| 1123 | 1124 | 1125 | 1126 | 1127 | 1128 | 1129 |
| 1130 | 121 | 122 | 123 | 124 | 125 | 126 |
| 127 | 128 | 129 | 1210 | 1211 | 1212 | 1213 |
| 1214 | 1215 | 1216 | 1217 | 1218 | 1219 | 1220 |
( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )
RatingIPOの評価と初値予想
▌注目度・業績評価
不動産の買取再販事業に特段の新規性はないものの、空き家については2018年から2023年にかけて37万戸増加しているなど社会的な問題となっており、同社はメディア露出も多く、注目度は比較的高いといえます。売上・利益ともにここ数年で急激に伸びており、今期も大幅な増収・増益予想であることから、現状では成長性及び収益性はかなり評価できます。
▌需給・価格評価
IPOとしては中小型案件で、株主は安定株主(経営陣等)で占められており、需給に大きな不安はありません。ただ、公募比率が低いのはマイナス材料になります。今期利益予想によるPERは10.1倍と業種平均15.9倍(不動産・グロース)と比較してやや割安な水準です。
▌IPO抽選へのスタンス
今回のIPOは初値が公開価格を上回る可能性が高いため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。
| 期待度 | 評価点 |
|---|---|
| 8.0 /15点 |
《IPOの評価指標》
| 供給額 ?投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 | 成長率 ?直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段は不動産業(全市場)における成長率の中央値。 | ROE ?直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段は不動産業(全市場)におけるROEの中央値。 | PER ?想定価格を基準にした株価収益率。下段は不動産業(グロース)の単純PER(25.10末時点)。 | PBR ?想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段は不動産業(グロース)の単純PBR(25.10末時点)。 |
|---|---|---|---|---|
| 21.0 億円 | 81.6 % | 41.5 % | 22.9 倍 | 9.1 倍 |
| 不動産業 | 7.8 % | 10.8 % | 15.9 倍 | 2.5 倍 |
|---|
初値予想と結果
上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は想定価格1,060円から+340円(+32.1%)高い1,400円と予想します。なお、AI予測値は1,572円となっており、これより低い弱気の予想としています。
| 初値予想 (想定価格比) | 1,400円(11/17予想) (+340円 / +32.1%) |
|---|---|
| 想定価格 ?正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。 | 1,060円 |
| 仮条件 ?公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。 | -円 ~ -円 |
| 公開価格 ?株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。 | -円 |
| 初値 ?証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。 (公開価格比) | -円 (-円 / -%) |
過去のIPO
最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では22年12月に上場したproperty technologies(5527)の初値騰落率は+34.9%でした。
今回のIPOと同じ不動産業関連に分類されるIPOは2007年以降76件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は72.4%、初値騰落率の平均は+54.8%(中央値+27.0%)となっています。
また、今回と同じ中型のIPOは2016年以降184件で、勝率は77.2%、初値騰落率の平均は+33.3%(中央値+19.5%)となっています。
▌類似案件のIPO実績
| 銘柄名 | 騰落率 % | 供給額 億 | 成長率 % | ROE % |
|---|---|---|---|---|
| プロパテクノ | +34.9% | 25.0 | 11.6% | 23.7% |
| ランドネット | +38.9% | 15.1 | 18.6% | 17.2% |
| タスキ | +655.2% | 2.2 | 64.2% | 31.7% |
| ランディックス | +124.5% | 11.4 | 15.4% | 17.9% |
▌不動産業のIPO実績
(不動産の販売・仲介・賃貸管理事業など)
| 不動産 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
|
|
|
(2025/11/17 現在)
不動産業の直近IPO
| コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
|---|---|---|
| 391A 山忠 | 2025/7/29 | ±0.0 % |
| 276A ククレブ | 2024/11/28 | +31.6 % |
| 146A コロンビアW | 2024/3/27 | +13.5 % |
| 5533 エリッツHD | 2023/6/27 | +26.6 % |
| 5532 リアルゲイト | 2023/6/22 | +112.8 % |
不動産のIPO騰落率分布
▌中型のIPO実績
(中型:供給額20~50億円未満のIPO)
| 中型 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
|
|
|
(2025/11/17 現在)
中型の直近IPO
| コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
|---|---|---|
| 436A サイバーSOL | 2025/10/23 | +38.7 % |
| 428A サイプレスHD | 2025/10/8 | -4.9 % |
| 421A ムービン | 2025/10/6 | +20.3 % |
| 410A GMOコマース | 2025/9/25 | +80.6 % |
| 378A ヒット | 2025/7/4 | +44.4 % |
中型のIPO騰落率分布
(データ引用:日本証券取引所 新規上場会社情報)