IPO初値予想:アソインターナショナル(9340)【12/16更新】
- 2022/12/16
- IPO企業一覧
アソインターナショナル(9340)の東証スタンダードへの新規上場が承認されました。ここでは、アソインターナショナルのIPOに関する基本情報から投資分析、AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!
1企業の基本情報
企業概要
会社名 | アソインターナショナル(9340) |
---|---|
所在地 | 東京都中央区銀座二丁目11番8号第22中央ビル3F |
従業員数 | 266人 |
業種 | サービス業 |
事業概要 | 矯正用歯科技工物の製造・販売 |
【企業サイト】
https://www.aso-inter.co.jp/
事業メモ
主に矯正歯科治療向けにオーダーメイドの歯科技工物を中心とした製品を、全国の矯正治療を行う歯科医院、歯科大学及び附属病院等の歯科医療機関に対して提供する。社内及び国内子会社では歯科技工士50名を抱え、特殊品など高付加価値製品に特化して製造し、海外子会社では汎用品を中心に製造する。
沿革
代表取締役社長 阿曽 敏正
㈱アソインターナショナルは、1982年に東京・墨田区において一人で矯正専門の歯科技工所を開業したのが始まりでした。日本でも将来必ず矯正の時代が来るであろうと固く信じ、矯正専門の技工所としての資質を高めてきたつもりです。
1982年4月
東京都墨田区において、個人事業として矯正専門の歯科技工所ASO DENTALを開業
1988年5月
東京都中央区湊において、㈱アソ.デンタル(現当社)を設立
1992年6月
商号を㈱アソインターナショナルに変更
1996年5月
本社を東京都中央区銀座に移転
1996年6月
リンガル矯正治療用I.D.B.S販売開始
2000年7月
㈱ASOホールディングスを設立。株式移転により、㈱ASOホールディングスが当社の100%親会社となる
2004年8月
ラビアル矯正治療用I.D.B.S販売開始
2005年12月
当社で第1回「Clear AlignerTM」セミナーを開催 マウスピース型矯正装置「Clear AlignerTM」発売
2007年11月
大阪オフィス新設
2009年4月
米国最大の矯正学会アメリカ矯正歯科学会(A.A.O)へ初出展
2010年4月
新潟オフィス新設
2010年7月
「Clear AlignerTM」から、「AsoAlignerR」に名称を変更し販売開始
2012年3月
名古屋オフィス新設
2012年7月
ASO ISTANBUL ORTHODONTICS LABORATORY LTD.を設立し関連会社化
2014年1月
㈱ASOホールディングスを100%親会社として、DENTEX㈱を設立
2015年5月
ASO INTERNATIONAL MANILA, INC.(現連結子会社)を設立
2017年5月
本社にデジタルセンター開設
2017年6月
HARMONYリンガルシステムを製造販売開始
2018年4月
製造工程をデジタル化し、精度・製造スピードを向上させた「AsoAligner DIGITAL」を発売開始 台北雅塑國際有限公司を設立
2019年4月
㈱ASOホールディングスからの新設分割により、当社代表取締役社長阿曽敏正の資産管理会社として㈱ASOを設立 フォレスタデント・ジャパン㈱(現連結子会社)の株式の100%を取得し子会社化
2019年5月
ASO INTERNATIONAL HAWAII, INC.(現連結子会社)の株式の100%を取得し子会社化
2019年6月
㈱ASO INTERNATIONAL HITACHI(現連結子会社)の株式の100%を取得し子会社化
2019年6月
当社が㈱ASOホールディングスを吸収合併し、㈱ASOホールディングスは消滅し、当社が存続会社となる DENTEX㈱の全株式を譲渡
2019年12月
台北雅塑國際有限公司を清算
2021年7月
ASO ISTANBUL ORTHODONTICS LABORATORY LTD.を清算
財務データ
▌主要な経営指標等の推移
決算期 | 2018/2 | 2019/2 | 2020/6 | 2021/6 | 2022/6 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 2,309 | 2,529 | 2,506 | 3,063 | 3,115 |
経常益 | 217 | 248 | 387 | 628 | 518 |
最終益 | 146 | 165 | 248 | 411 | 352 |
純資産 | 1,026 | 1,154 | 732 | 1,303 | 1,553 |
総資産 | 1,529 | 1,652 | 1,470 | 2,042 | 2,193 |
※単位は百万円、21.6から連結決算
▌セグメント別の売上内訳(2022.6)
▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移
※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。
株主の状況
株主名 | 持株比率 | ロックアップ |
---|---|---|
株式会社ASO | 66.78% | 180日 |
阿曽 敏正(社長) | 28.62% | 180日 |
内山 淳 | 0.69% | 180日 |
詫麻 礼久 | 0.67% | 180日 |
曽我 雄作 | 0.59% | 180日 |
小林 隆子 | 0.59% | 180日 |
加来 裕一 | 0.54% | 180日 |
平野 拓幹 | 0.54% | 180日 |
千葉 実 | 0.44% | 180日 |
古川 一也 | 0.16% | 180日 |
上記以外 | 0.38% |
(LPS:投資事業有限責任組合)
▌現在の株式総数と株主構成
株式総数:4,193 千株(2022年11月18日現在)
98.6 % | – % | 0.2 % | 1.3 % |
4,132.4 千株 | – 千株 | 8 千株 | 52.6 千株 |
※新株予約権による潜在株式(193千株)を含む。
2IPOの基本情報
スケジュール
上場承認日 | 11月18日(金) |
---|---|
抽選申込期間 | 12月8日(木)~12月14日(水) |
当選発表日 | 12月15日(木) |
購入申込期間 | 12月16日(金)~12月21日(水) |
上場日 | 12月23日(金) |
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
---|---|---|---|---|---|---|
1127 | 1128 | 1129 | 1130 | 121 | 122 | 123 |
124 | 125 | 126 | 127 | 128 | 129 | 1210 |
1211 | 1212 | 1213 | 1214 | 1215 | 1216 | 1217 |
1218 | 1219 | 1220 | 1221 | 1222 | 1223 | 1224 |
1225 | 1226 | 1227 | 1228 | 1229 | 1230 | 1231 |
( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )
公開株数
公募株 ?資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。 | 850,000 株 | |
---|---|---|
内訳 | (新規発行) ?公募株のうち、上場により新たに発行する株式。 | 850,000 株 |
(自己株式) ?公募株のうち、自社で保有する自社株式。 | 0 株 | |
売出株 ?既存株主が売り出す株式。 | 1,013,000 株 | |
内訳 | (買取引受) ?売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。 | 770,000 株 |
(OA) ?売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。 | 243,000 株 | |
公開株 ?新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。 | 1,863,000 株 |
(IPO指標)
時価総額 ?上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。 | 資金調達 ?IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 | OR ?オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。 | 公募比率 ?公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 |
---|---|---|---|
40.5 億円 | 7.1 億円 | 33.4 % | 52.5 % |
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。
▌上場後の株式総数と株主構成
66.7 % | – % | 0.2 % | 1.0 % | 32.1 % |
※新株予約権による潜在株式(193千株)を含む。
幹事証券と抽選本数
▌幹事証券の引受株式数
証券会社 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
SMBC日興証券(主幹事) | 88.70% | 1,652,400株 |
野村證券 | 4.35% | 81,000株 |
みずほ証券 | 3.48% | 64,800株 |
SBI証券 | 1.74% | 32,400株 |
東海東京証券 | 0.87% | 16,200株 |
楽天証券 | 0.87% | 16,200株 |
合計 | 100% | 1,863,000株 |
▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)
7%
個人 | 10,410本 |
---|---|
抽選 | 1,145本 |
裁量 | 9,265本 |
9%
個人 | 648本 |
---|---|
抽選 | 71本 |
裁量 | 577本 |
10%
個人 | 518本 |
---|---|
抽選 | 67本 |
裁量 | 451本 |
40%
個人 | 259本 |
---|---|
抽選 | 130本 |
裁量 | 129本 |
7%
個人 | 105本 |
---|---|
抽選 | 11本 |
裁量 | 94本 |
100%
個人 | 162本 |
---|---|
抽選 | 162本 |
裁量 | –本 |
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。
RatingIPOの評価と初値予想
期待度 | 評価点 |
---|---|
7.5 /15点 |
※★4以上 積極参加 ★2~3 参加 ★1 不参加
▌注目度・業績評価
矯正用歯科技工物の製造・販売に特段の新規性はなく、注目度は低い。前期(22.6)は、歯科矯正市場の拡大で取引歯科医療機関数が堅調に推移し、前期比で売上は1.7%増も、原材料価格の高騰により、最終益は14.4%減で着地。今期(23.3)も新規の歯科医療機関の獲得もあり、1Q累計は売上・利益ともに前期並みに推移。
▌需給・価格評価
市場への供給額は15億円の中小型案件で、株主には安定株主しかおらず、需給に不安はない。想定価格が835円と低めの設定で、PER11.5倍はスタンダード(サービス業)の平均18.8倍と比較しても割安な水準。
《IPOの評価指標》
供給額 ?投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 | 成長率 ?直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段はサービス業(全市場)における成長率の中央値。 | ROE ?直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段はサービス業(全市場)におけるROEの中央値。 | PER ?想定価格を基準にした株価収益率。下段はサービス業(スタンダード)の単純PER(22.10末時点)。 | PBR ?想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段はサービス業(スタンダード)の単純PBR(22.10末時点)。 |
---|---|---|---|---|
15.6 億円 | 1.7 % | 22.7 % | 11.5 倍 | 1.8 倍 |
サービス業 | 3.0 % | 8.9 % | 18.8 倍 | 1.1 倍 |
---|
※下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
初値予想と結果
初値予想 (想定価格比) | 1,050円(12/16予想) (+180円 / +20.7%) |
---|---|
想定価格 ?正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。 | 835円 |
仮条件 ?公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。 | 835円 ~ 870円 |
公開価格 ?株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。 | 870円 |
初値 ?証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。 (公開価格比) | 1,001円 (+131円 / +15.1%) |
過去のIPO実績
▌類似案件のIPO実績
銘柄名 | 騰落率 % | 供給額 億 | 成長率 % | ROE % |
---|---|---|---|---|
東和ハイシステム | +130.4% | 10.0 | -6.6% | 9.7% |
▌サービス業(その他)のIPO実績
(サービス業のうち他に分類されない企業など)
サービス業 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
|
|
|
(2022/12/16 現在)
サービス業(その他)の直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
---|---|---|
9336 大栄環境 | 2022/12/14 | +26.7 % |
9565 ウェルプレイドR | 2022/11/30 | +429.9 % |
9560 プログリット | 2022/9/29 | +61.6 % |
9557 エアクロ | 2022/7/29 | +13.8 % |
9227 マイクロ波化学 | 2022/6/24 | -9.1 % |
サービス業のIPO騰落率分布
▌中小型のIPO実績
(中小型:供給額10~20億円未満のIPO)
中小型 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
|
|
|
(2022/12/16 現在)
中小型の直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
---|---|---|
5127 グッピーズ | 2022/9/30 | +30.3 % |
9561 グラッドキューブ | 2022/9/28 | +56.3 % |
5125 ファインズ | 2022/9/28 | +50.2 % |
9558 ジャパニアス | 2022/9/13 | +97.1 % |
9554 AViC | 2022/6/30 | +24.1 % |
中小型のIPO騰落率分布