バトンズ(554A)のIPO情報と初値予想

 バトンズ(554A)東証グロースへの新規上場が承認されました。ここでは、バトンズのIPOに関する基本情報から投資分析AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!

0目次

  1. 企業の基本情報
    1. 企業概要(事業解説)
    2. 沿革(代表者)
    3. 財務データ(業績、売上内訳、比率分析)
    4. 株主の状況(現在の株式総数と株主構成)
  2. IPOの基本情報
    1. 公開株数(上場後の株式総数と株主構成)
    2. 幹事証券と抽選本数(引受株式、抽選割合)
    3. スケジュール
  3. IPOの評価と初値予想
    1. IPO所感(評価、抽選スタンス)
    2. 初値予想と結果(条件、初値予想、AI予測)
    3. 過去のIPO(類似案件、分類・規模別実績)

1企業の基本情報

企業概要 

 事業内容は、『M&A総合プラットフォーム『BATONZ』の企画・開発・運用』となっています。

会社名バトンズ(554A)
所在地東京都中央区築地三丁目12番5号
設立日2018年4月5日
従業員数126人
業種情報・通信業

【企業サイト】
バトンズ公式サイト
https://batonz.jp/company/

事業解説
 M&A・事業承継支援プラットフォーム「BATONZ(バトンズ)」は、ユーザー数・案件数・成約件数No.1の国内最大級M&A・事業承継支援サービスです。小規模・中小企業をはじめとした幅広い企業と第三者のマッチングを支援し、M&Aによる事業継承サポートを行っています。個人から上場企業までの多様なユーザーが利用し、過去の成約価額では最大33億円までの大小様々なM&A案件のマッチング・交渉・成約が行われており、累計成約実績組数は3,315組。
バトンズの事業説明
(画像:バトンズHP

沿革 

バトンズのトップメッセージ

代表取締役CEO 神瀬 悠一

 M&Aのハードルを下げることで、多くの価値ある事業を次世代に繋げていきたい。「誰でも、何処でも、簡単に、自由に、M&Aが出来る社会を実現する」。私たちはこのビジョン実現への熱い想いを胸に走り続けている会社です。

(引用:バトンズHP
2018年4月
㈱日本M&Aセンター(現 ㈱日本M&Aセンターホールディングス)から分社化しアンドビズ㈱を東京都千代田区に設立*
2018年10月
サービス名を「&Biz(アンドビズ)」から「BATONZ(バトンズ)」としてリニューアル
2019年4月
アンドビズ㈱から㈱バトンズへ商号変更
2020年2月
M&A支援機関向け「BATONZパートナープログラム」を開始
2020年7月
買い手向け「BATONZプレミアム会員」サービスを開始
2020年8月
中小M&Aに特化した「バトンズDD(企業調査)」、表明保証保険「M&A Batonz(現M&A BATONZ)」の提供を開始
2021年7月
法人買い手向け「BATONZプレミアムプラス会員」サービスを開始
2022年3月
M&A契約書作成支援システム「B ASSIST」の提供を開始
2022年5月
与信・審査支援システム「B CHECK」の提供を開始
2022年10月
金融機関専用M&A支援システム「B MASS」の提供を開始
2022年11月
事業規模拡大に伴い東京都中央区に本社移転
2023年1月
大阪府大阪市に大阪支社を開設

財務データ 

 2025年3月期の事業売上は1,380百万円で、構成比はサービス別に、M&Aプラットフォーム71.7%M&A SaaS26.3%その他2%となっています。

 前期(25.3)は「BATONZ」内での成約組数がで41組(5.4%)増加したことに加え、ソーシング支援サービスのうち上位プランの会員数増加で増収となった一方で、人件費や外注費が嵩み、前期比で売上は19%増最終は41百万円で着地しました。

 今期(26.3)は大型の譲渡案件(数億円?数十億円規模)が成約等したことに加え、SaaS及びサブスクリプション収益の拡大等により、売上は46%増最終は242百万円を見込んでいます。1株利益は56.33円配当は0円予想としています。

▌主要な経営指標等の推移

決算期2021/32022/32023/32024/32025/3
売上高3245087161,1551,380
経常益3746△5710258
最終益3080△577341
純資産307387330403444
総資産378494492605688
※単位は百万円、単体決算

▌サービス別の売上内訳(2025.3)

▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移

※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。

▌比率分析

 企業の『収益力』や『安全性』を上場している情報・通信業585社の中央値と比較すると、収益力は売上高営業利益率が3.8%など、やや低い数値となっています。

 また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、固定比率が38%となっており、平均的な状態といえます。

貸借対照表 B/S損益計算書 P/L
総資産 688 百万円売上高 1,380 百万円

流動資産
固定資産
流動負債
固定負債
純資産
売上原価
販管費
営業利益
売上高
営業損失
収益性指標
売上高営業利益率 = 3.8(μ:6.5 Me:8.1
総資本営業利益率 = 7.5(μ:6.6 Me:7.5
自己資本利益率 = 9.2(μ:-11.8 Me:10.1
安全性指標
流動比率「流動資産 ÷ 流動負債」で計算され、企業の短期的な財務安全性(支払い能力)を測定する指標。 = 212.4(μ:328.5 Me:258.5
固定比率「固定資産 ÷ 純資産」で計算され、長期間に活用される固定資産がどれだけ純資産で調達されているかを測定する指標。一般的には100%以下が目安とされる。 = 38(μ:110.4 Me:42.2
自己資本比率「自己資本 ÷ 総資本」で計算され、企業の中長期的な財務安全性を測定する指標。100%は無借金経営。 = 64.5(μ:59.7 Me:62.5
成長性指標
売上高成長率 = 19.5(μ:13.2 Me:8.9

※カッコ内の数値は情報・通信業(585社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。

株主の状況 

 現在の発行済株式総数は5,155千株で、株式保有割合は、経営陣41.7%関係会社27.2%ベンチャーキャピタル(VC)20.0%その他11.1%となっています。

 VCが一定割合の株式を保有しているため、初値や上場後の株価形成に際し、ロックアップから外れた段階で売り圧力が強まるリスクがあります。また、主要株主にロックアップが厳しめに入っているのは安心材料になります。

株主名持株比率ロックアップ
㈱日本M&Aセンターホールディングス27.16%180日
神瀬 悠一(社長)21.34%180日
宮竹 秀太郎14.55%180日
XTech2号LPS7.08%180日
アニマルスピリッツ1号LPS6.84%180日
DIMENSION2号LPS6.11%180日
鈴木 安夫4.17%180日
バトンズ社員持株会1.69%180日
海山 龍明1.42%180日
渡部 恒郎0.58%180日
上記以外9.06%
(LPS:投資事業有限責任組合)

▌現在の株式総数と株主構成

株式総数 5,155千株(2026年3月17日現在)

?

41.727.211.120.0
2,147.9 千株1,400 千株574.3 千株1,032.5 千株
※新株予約権による潜在株式(842.4千株)を含む。

2IPOの基本情報

公開株数 

 IPOの公募比率は46.8%で、公募株式は、主に新規発行になります。初値形成にはニュートラルです。売出し分は、主に関係会社(日本M&Aセンター)、経営陣の株式放出によるものです。

 上場する株式の時価総額は30.5億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の12.1%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は5.0億円で、IPOとしては小型の案件になります。

公募株資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。310,000 株
内訳(新規発行) 公募株のうち、上場により新たに発行する株式。310,000 株
(自己株式) 公募株のうち、自社で保有する自社株式。0 株
売出株既存株主が売り出す株式。451,800 株
内訳(買取引受) 売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。352,500 株
(OA) 売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。99,300 株
公開株新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。761,800 株

(IPO指標)

  時価総額 上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。  資金調達 IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 OR オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。  公募比率 公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。
30.5 億円2 億円14.346.8
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。

▌上場後の株式総数と株主構成

???

37.122.910.517.412.1
※新株予約権による潜在株式(842.4千株)を含む。

幹事証券と抽選本数 

 今回のIPOでは大和証券が主幹事となっており、割当株数の14%程度が個人向け抽選に配分されると予想されます。

 また、幹事証券になる楽天マネックス松井も割当株数の大半が個人向け抽選に配分されるため、狙い目になります。

▌幹事証券の引受株式数

証券会社割当率割当株数
大和証券(主幹事)-%-株
SBI証券-%-株
楽天証券-%-株
マネックス証券-%-株
松井証券-%-株
岡三証券-%-株
あかつき証券-%-株
東洋証券-%-株
水戸証券-%-株
合計100%-株

委託販売による取扱株数(予想)

証券会社委託元取扱株数
岡三オンライン岡三-株
※取扱株数は過去実績を元に推定。

▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)

14%
個人-本
抽選
裁量
45%
個人-本
抽選
裁量
90%
個人-本
抽選
裁量
90%
個人-本
抽選
裁量
90%
個人-本
抽選
裁量
89%
個人-本
抽選
裁量
100%
個人-本
抽選
裁量
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。

スケジュール 

上場承認日3月17日(火)
抽選申込期間4月6日(月)~4月10日(金)
当選発表日4月13日(月)
購入申込期間4月14日(火)~4月17日(金)
上場日4月21日(火)
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUNMONTUEWEDTHUFRISAT
32933033141424344
4546474849410411
412413414415416417418
419420421422423424425
4264274284294305152

( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )

star_half
Rating
IPOの評価と初値予想

▌注目度・業績評価

 マッチングプラットフォーム関連のIPOは比較的人気が集まりやすく、注目度は高めです。国内で中小企業の後継者問題が大きな課題となっている中、中小企業等によるM&Aの敷居を下げるサービスに対する需要は強く、良好な事業環境を追い風に、売上は着実に伸びています。また、利益も一定程度確保していることから、事業拡大に伴う今後の利益増大も十分に期待できます。

▌需給・価格評価

 IPOとしては小型案件で、株主には複数のVCが入っているものの、ロックアップはかなり厳しめに入っており、想定価格も低めのことから、初値上昇が期待できます。今期(26.3)利益によるPERは11.7倍と業種平均48.9倍(情報通信・グロース)と比較してかなり割安な水準です。

▌IPO抽選へのスタンス

 今回のIPOは一定程度の初値上昇が期待できるため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。

期待度評価点
 9.0 /15点
4以上 積極参加 2~3 参加 1 不参加

《IPOの評価指標》

 供給額 投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 成長率 直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段は情報・通信業(全市場)における成長率の中央値。 ROE 直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段は情報・通信業(全市場)におけるROEの中央値。 PER 想定価格を基準にした株価収益率。下段は情報・通信業(グロース)の単純PER(26.2末時点)。 PBR 想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段は情報・通信業(グロース)の単純PBR(26.2末時点)。
5.0 億円19.59.274.24.8
情報・通信8.910.148.93.4
※実績値で計算、下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
aaa

初値予想と結果 

 上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は想定価格660円から+340円(+51.5%)高い1,000円と予想します。なお、AI予測値は1,514円となっており、これより低い弱気の予想としています。

初値予想
(想定価格比)
1,000円(3/19予想)
+340円 / +51.5%
想定価格正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。660円
仮条件公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。-円 ~ -円
公開価格株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。-円
初値 証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。
(公開価格比)
-円
(-円 / -%)

▌AIの予測値(3/19計算)

AI予測1,514円AI予測の詳細

▌初値騰落率の目安

+51.5+129.4+85.8+122.7
(想定価格比)(想定価格比)マッチング小型

過去のIPO 

 最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では25年12月に上場したPRONI(479A)の初値騰落率は+7.1%でした。

 今回のIPOと同じマッチングPF関連に分類されるIPOは2007年以降25件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は92.0%、初値騰落率の平均は+85.8%(中央値+68.9%)となっています。

 また、今回と同じ小型のIPOは2017年以降184件で、勝率は94.6%、初値騰落率の平均は+122.7%(中央値+113.0%)となっています。

▌類似案件のIPO実績

銘柄名騰落率 %供給額成長率 %ROE %
PRONI+7.1%34.430.5%-40.7%
ファンディーノ+42.4%15.897.5%-33.3%
リンカーズ+67.7%8.223.1%12.9%

▌マッチングPFのIPO実績
(マッチングプラットフォームの運営事業)

マッチング勝率平均騰落率
25
(2007年以降)
92.0
(23件 / 25件)
+85.8
(Me:+68.9 %)

(2026/3/19 現在)

マッチングPFの直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
479A PRONI2025/12/24+7.1
462A ファンディーノ2025/12/5+42.4
460A BRANU2025/12/1+68.9
418A ウリドキ2025/10/7+7.5
5616 雨風太陽2023/12/18+26.4

マッチングのIPO騰落率分布

▌小型のIPO実績
(小型:供給額5~10億円未満のIPO)

小型勝率平均騰落率
184
(2017年以降)
94.6
(174件 / 184件)
+122.7
(Me:+113.0 %)

(2026/3/19 現在)

小型の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
477A スタートライン2025/12/22+94.8
469A フィットクルー2025/12/12+36.4
334A VPJ2025/3/25+112.6
335A ミライロ2025/3/24+144.8
323A フライヤー2025/2/20+73.2

小型のIPO騰落率分布

(データ引用:日本証券取引所 新規上場会社情報















アーカイブ
ページ上部へ戻る