Liberaware[リベラウェア](218A)のIPO情報と初値予想【初値決定】
- 2024/7/29
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Liberaware[リベラウェア](218A)の東証グロースへの新規上場が承認されました。ここでは、Liberaware[リベラウェア]のIPOに関する基本情報から投資分析、AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!
1企業の基本情報
企業概要
事業内容は、『屋内狭小空間点検ドローン『IBIS』をベースにしたドローンなどの開発と、点検サービス、ドローンのレンタル・販売、およびドローンなどで収集したデータの処理・解析するサービスを提供』となっています。
会社名 | Liberaware[リベラウェア](218A) |
---|---|
所在地 | 千葉県千葉市中央区中央三丁目3番1号 |
設立日 | 2016年8月22日 |
従業員数 | 52人 |
業種 | 精密機器 |
【企業サイト】
https://liberaware.co.jp
沿革
代表取締役 閔 弘圭
当社は、狭小空間を安定して飛行することのできるドローン、非GPS環境下の屋内空間を自動飛行することのできるドローンの技術開発を行っております。また、一つひとつの技術や構造などについて細部にわたり検証を行い、産業用途に耐え得るものづくりを目指しています。
財務データ
2023年7月期の事業売上は380百万円で、構成比は事業別に、ドローン62.9%、デジタルツイン11.6%、ソリューション開発25.3%となっています。
前期(23.7)はドローンの点検で大型契約があったほか、本格的に事業化したデジタルツイン事業でデータ処理・解析の需要が多くあったこともあり、前期比で売上は46%増、最終は△641百万円で着地しました。
今期(24.7)はソリューション開発案件の取引拡大や点検ソリューションとそれに伴うデータ処理・解析サービス等が伸長し、3Q累計は前期から売上は2倍以上、最終損失は半減する水準で推移しています。
▌主要な経営指標等の推移
決算期 | 2019/7 | 2020/7 | 2021/7 | 2022/7 | 2023/7 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 46 | 85 | 161 | 260 | 380 |
経常益 | △95 | △152 | △317 | △456 | △636 |
最終益 | △96 | △155 | △322 | △456 | △641 |
純資産 | 65 | 272 | 239 | 304 | 563 |
総資産 | 110 | 430 | 463 | 640 | 1,074 |
▌事業別の売上内訳(2023.7)
▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移
▌比率分析
企業の『収益力』や『安全性』を上場している精密機器49社と比較すると、まず、収益力については赤字決算のため、現状では比較することができません。
また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、流動比率が417.2%となっており、比較的良好な状態といえます。
貸借対照表 B/S | 損益計算書 P/L |
---|---|
総資産 1,074 百万円 | 売上高 380 百万円 |
▉流動資産 ▉固定資産 | ▉流動負債 ▉固定負債 ▉純資産 | ▉売上原価 ▉販管費一 ▉営業利益 | ▉売上高 ▉営業損失 |
カッコ内の数値は精密機器(49社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。
株主の状況
現在の発行済株式総数は18,830千株で、株式保有割合は、ベンチャーキャピタル(VC)55.5%、経営陣25.6%、その他19.0%となっています。
VCが一定割合の株式を保有しているため、初値や上場後の株価形成に際し、ロックアップから外れた段階で売り圧力が強まるリスクがあります。また、主要株主にロックアップが入っているのは安心材料になります。
株主名 | 持株比率 | ロックアップ |
---|---|---|
閔 弘圭(社長) | 18.30% | 180日 |
BIG2号LPS | 11.78% | 90日/1.5倍 |
AI・テクノロジー・イノベーション・ファンド3号有限責任事業組合 | 11.15% | 継続保有 |
千葉道場ドローン部1号LPS | 7.38% | 90日/1.5倍 |
みやこ京大イノベーション2号LPS | 5.20% | 90日/1.5倍 |
和田 哲也 | 5.20% | 180日 |
千葉道場ドローン部2号LPS | 4.01% | 90日/1.5倍 |
AI・テクノロジー・イノベーション・ファンド3号アルファ有限責任事業組合 | 3.61% | 90日/1.5倍 |
野平 幸佑 | 3.40% | 90日 |
コタエル信託㈱ | 2.65% | 180日 |
上記以外 | 27.32% |
▌現在の株式総数と株主構成
株式総数 18,830千株(2024年6月25日現在)
25.6 % | – % | 19.0 % | 55.5 % |
4,813.7 千株 | – 千株 | 3,569.4 千株 | 10,446.6 千株 |
2IPOの基本情報
公開株数
IPOの公募比率は50.9%で、公募株式は、主に新規発行になります。初値形成にはニュートラルです。売出し分は、主にベンチャーキャピタル(VC)の株式放出によるものです。
上場する株式の時価総額は55.6億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の15.3%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は10.7億円で、IPOとしては中小型案件になります。
公募株 ?資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。 | 1,700,000 株 | |
---|---|---|
内訳 | (新規発行) ?公募株のうち、上場により新たに発行する株式。 | 1,700,000 株 |
(自己株式) ?公募株のうち、自社で保有する自社株式。 | 0 株 | |
売出株 ?既存株主が売り出す株式。 | 1,916,600 株 | |
内訳 | (買取引受) ?売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。 | 1,444,900 株 |
(OA) ?売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。 | 471,700 株 | |
公開株 ?新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。 | 3,616,600 株 |
(IPO指標)
時価総額 ?上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。 | 資金調達 ?IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 | OR ?オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。 | 公募比率 ?公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 |
---|---|---|---|
55.6 億円 | 5 億円 | 16.7 % | 54.1 % |
▌上場後の株式総数と株主構成
23.4 % | – % | 17.1 % | 44.1 % | 15.3 % |
幹事証券と抽選本数
今回のIPOではSMBC日興証券が主幹事となっており、割当株数の10%程度が個人向け抽選に配分されると予想されます。
▌幹事証券の引受株式数
証券会社 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
SMBC日興証券(主幹事) | 93.84% | 3,393,800株 |
SBI証券 | 1.30% | 47,100株 |
楽天証券 | 0.69% | 25,100株 |
松井証券 | 0.69% | 25,100株 |
水戸証券 | 0.69% | 25,100株 |
岩井コスモ証券 | 0.69% | 25,100株 |
極東証券 | 0.69% | 25,100株 |
岡三証券 | 0.69% | 25,100株 |
丸三証券 | 0.69% | 25,100株 |
合計 | 100% | 3,616,600株 |
★ 委託販売による取扱株数(予想)
証券会社 | 委託元 | 取扱株数 |
---|---|---|
岡三オンライン | 岡三 | 1,300株 |
▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)
個人 | 23,146本 |
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抽選 | 3,258本 |
裁量 | 19,888本 |
個人 | 408本 |
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抽選 | 210本 |
裁量 | 198本 |
個人 | 226本 |
---|---|
抽選 | 226本 |
裁量 | –本 |
個人 | 226本 |
---|---|
抽選 | 226本 |
裁量 | –本 |
個人 | 225本 |
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抽選 | 27本 |
裁量 | 198本 |
個人 | 224本 |
---|---|
抽選 | 224本 |
裁量 | –本 |
個人 | 13本 |
---|---|
抽選 | 13本 |
裁量 | –本 |
スケジュール
上場承認日 | 6月25日(火) |
---|---|
抽選申込期間 | 7月11日(木)~7月18日(木) |
当選発表日 | 7月19日(金) |
購入申込期間 | 7月22日(月)~7月25日(木) |
上場日 | 7月29日(月) |
SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
---|---|---|---|---|---|---|
630 | 71 | 72 | 73 | 74 | 75 | 76 |
77 | 78 | 79 | 710 | 711 | 712 | 713 |
714 | 715 | 716 | 717 | 718 | 719 | 720 |
721 | 722 | 723 | 724 | 725 | 726 | 727 |
728 | 729 | 730 | 731 | 81 | 82 | 83 |
( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )
RatingIPOの評価と初値予想
▌注目度・業績評価
ドローンを利用した点検サービスには新規性があり、注目度は高いといえます。売上は順調に拡大しており事業の成長性は魅力的ですが、赤字が継続しており、収益性が今後の課題となっています。
▌需給・価格評価
IPOとしては中小型案件で、株主にVCが多く入っているもののロックアップは入っており、想定価格もかなり低めの設定のため、需給に大きな不安はありません。
▌IPO抽選へのスタンス
今回のIPOは初値が公開価格を上回る可能性は高いため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。
期待度 | 評価点 |
---|---|
7.5 /15点 |
《IPOの評価指標》
供給額 ?投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 | 成長率 ?直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段は精密機器(全市場)における成長率の中央値。 | ROE ?直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段は精密機器(全市場)におけるROEの中央値。 | PER ?想定価格を基準にした株価収益率。下段は精密機器(グロース)の単純PER(24.6末時点)。 | PBR ?想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段は精密機器(グロース)の単純PBR(24.6末時点)。 |
---|---|---|---|---|
10.7 億円 | 46.2 % | -113.9 % | – 倍 | 5.5 倍 |
精密機器 | 11.2 % | 9.0 % | - 倍 | 2.7 倍 |
---|
初値予想と結果
上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は公開価格310円から+190円(+61.3%)高い500円と予想します。なお、AI予測値は672円となっており、これより低い弱気の予想としています。
初値予想 (公開価格比) | 500円(7/22予想) (+190円 / +61.3%) |
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想定価格 ?正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。 | 295円 |
仮条件 ?公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。 | 295円 ~ 310円 |
公開価格 ?株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。 | 310円 |
初値 ?証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。 (公開価格比) | 454円 (+144円 / +46.5%) |
ここでは、東証グロース市場に新規上場を果たし、きょう初値を付けたLiberaware<218A>の初日の値動きと、今後の株価見通しについて探っていきます。主たる事業は、屋内狭小空間点検ドローン『IBIS』をベースにしたド…
過去のIPO実績
最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では23年12月に上場したブルーイノベーション(5597)の初値騰落率は+27.7%でした。
今回のIPOと同じ製造・機械関連に分類されるIPOは2007年以降102件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は63.7%、初値騰落率の平均は+34.0%(中央値+8.3%)となっています。
また、今回と同じ中小型のIPOは2016年以降216件で、勝率は88.4%、初値騰落率の平均は+70.5%(中央値+55.2%)となっています。
▌類似案件のIPO実績
銘柄名 | 騰落率 % | 供給額 億 | 成長率 % | ROE % |
---|---|---|---|---|
ブルーイノベ | +27.7% | 11.1 | 25.1% | -94.3% |
自律制御システム | -16.8% | 100.4 | 136.0% | -22.8% |
▌製造・機械関連のIPO実績
(機械、電気機器、その他製品など)
製造・機械 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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(2024/7/1 現在)
製造・機械関連の直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
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168A イタミアート | 2024/4/8 | +25.0 % |
6525 KOKUSAI | 2023/10/25 | +15.0 % |
6223 西部技研 | 2023/10/3 | +3.3 % |
6228 JET | 2023/9/25 | -4.5 % |
6224 JRC | 2023/8/9 | -7.9 % |
製造・機械のIPO騰落率分布
▌中小型のIPO実績
(中小型:供給額10~20億円未満のIPO)
中小型 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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(2024/7/1 現在)
中小型の直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
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196A MFS | 2024/6/21 | -8.0 % |
198A ポストプライム | 2024/6/20 | ±0.0 % |
195A ライスカレー | 2024/6/19 | +9.9 % |
190A Chordia | 2024/6/14 | +66.7 % |
177A コージンバイオ | 2024/4/25 | +6.8 % |
中小型のIPO騰落率分布