LIFE CREATE[ライフ クリエイト](352A)のIPO情報と初値予想

 LIFE CREATE[ライフ クリエイト](352A)の東証グロースへの新規上場が承認されました。ここでは、LIFE CREATE[ライフ クリエイト]のIPOに関する基本情報から投資分析AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!

0目次

  1. 企業の基本情報
    1. 企業概要(事業解説)
    2. 沿革(代表者)
    3. 財務データ(業績、売上内訳、比率分析)
    4. 株主の状況(現在の株式総数と株主構成)
  2. IPOの基本情報
    1. 公開株数(上場後の株式総数と株主構成)
    2. 幹事証券と抽選本数(引受株式、抽選割合)
    3. スケジュール
  3. IPOの評価と初値予想
    1. IPO所感(評価、抽選スタンス)
    2. 初値予想と結果(条件、初値予想、AI予測)
    3. 過去のIPO(類似案件、分類・規模別実績)

1企業の基本情報

企業概要 

 事業内容は、『ブティック型フィットネススタジオの運営』となっています。

会社名LIFE CREATE[ライフ クリエイト](352A)
所在地北海道札幌市北区北七条西四丁目5番地1号
設立日2008年4月14日
従業員数820人
業種サービス業

【企業サイト】
LIFE CREATE[ライフ クリエイト]公式サイト
https://be-lifecreate.com/

事業解説
 ホットヨガ・リフォーマーピラティス・サーフフィットなど、「ブティック型×グループレッスン」形式で、女性に特化したマルチブランドを全国に直営で展開しています。展開ブランドは、ホットヨガスタジオ「ロイブ(loIve)」、マシンピラティススタジオ「ピラティスK(pilates K)」、サーフエクササイズスタジオ「サーフフィット(Surf Fit)」、グループマシン筋トレスタジオ「レディーズジム(REDY’S GYM)」、ストレッチサーキットスタジオ「ノビーストレッチ」などで、計132店舗を展開中。

沿革 

LIFE CREATE[ライフ クリエイト]のトップメッセージ

代表取締役社長 前川 彩香

 私たちは、「自分を愛し、輝く女性を創る」ことに共感した社員たちが創る店舗という場所で、エクササイズというツールを通して、自分を感じる時間、自分に自信をつける時間、前向きになる時間を提供しています。

(引用:LIFE CREATE[ライフ クリエイト]HP
2008年4月
㈱LIFE CREATEを北海道札幌市に設立
2008年12月
ホットヨガスタジオ「ベルベ(BELBE)」を当社が運営する店舗として初出店、北海道旭川市に旭川店をオープン
2014年4月
当社が運営する「ベルベ(BELBE)」を「ロイブ(loIve)」に改称
2016年8月
サーフエクササイズ専門スタジオ「サーフフィット(Surf Fit)」1号店として東京都中央区に銀座店をオープン
2018年9月
マシン専門ピラティススタジオ「ピラティスK(pilates K)」1号店として東京都中央区に銀座店をオープン
2019年9月
東京支社を東京都港区に設置
2021年7月
当社オリジナルブランド「アンドフィット(&fit)」をローンチ、シリーズ商品として第一弾の燃焼系ドリンク「Burn&fit(バーンアンドフィット)」を発売
2022年10月
グループマシン筋トレ専門スタジオ「レディーズジム(REDY’S GYM)」1号店として兵庫県神戸市に神戸三宮店をオープン
2023年1月
ストレッチ専門サーキットスタジオ「ノビーストレッチ」1号店として北海道札幌市に西友厚別店(現イオン札幌厚別店)をオープン
2023年9月
東京支社を東京都渋谷区に移転

財務データ 

 2024年3月期の事業売上は6,218百万円で、構成比はセグメント別に、ブティックスタジオ100%となっています。

 前期(24.3)はコロナ感染症における各種制限が緩和されたことで登録会員が増加基調になったほか、ピラティスKが新規開設での会員数増加に加えて既存店も好調に推移し、前期比で売上は28%増最終は363百万円で着地しました。

 今期(25.3)はピラティスKが新規開設での会員様数の増加に加えて既存店も好調に推移し、3Q累計は売上・利益ともに前期を大きく上回るペースで推移しています。

▌主要な経営指標等の推移

決算期2020/32021/32022/32023/32024/3
売上高4,7073,3094,2374,8396,218
経常益△143△204△124390669
最終益△313△296△17693363
純資産6022301735231,136
総資産3,7704,3723,8174,0815,282
※単位は百万円、単体決算

▌セグメント別の売上内訳(2024.3)

▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移

※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。

▌比率分析

 企業の『収益力』や『安全性』を上場しているサービス業548社の中央値と比較すると、収益力は自己資本利益率 が32%など、かなり高い数値となっています。

 また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、固定比率が294.5%となっており、かなり厳しい状態といえます。

貸借対照表 B/S損益計算書 P/L
総資産 5,282 百万円売上高 6,218 百万円

流動資産
固定資産
流動負債
固定負債
純資産
売上原価
販管費
営業利益
売上高
営業損失
収益性指標
売上高営業利益率 = 11.7(μ:6.7 Me:6.7
総資本営業利益率 = 13.8(μ:7 Me:7.4
自己資本利益率 = 32(μ:1.3 Me:9.9
安全性指標
流動比率「流動資産 ÷ 流動負債」で計算され、企業の短期的な財務安全性(支払い能力)を測定する指標。 = 96.9(μ:266.4 Me:204.8
固定比率「固定資産 ÷ 純資産」で計算され、長期間に活用される固定資産がどれだけ純資産で調達されているかを測定する指標。一般的には100%以下が目安とされる。 = 294.5(μ:119.6 Me:61.8
自己資本比率「自己資本 ÷ 総資本」で計算され、企業の中長期的な財務安全性を測定する指標。100%は無借金経営。 = 21.5(μ:51.6 Me:51.4
成長性指標
売上高成長率 = 28.5(μ:14.3 Me:9.9

※カッコ内の数値はサービス業(548社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。

株主の状況 

 現在の発行済株式総数は13,686千株で、株式保有割合は、経営陣68.1%その他22.8%ベンチャーキャピタル(VC)9.2%となっています。

 VCが一定割合の株式を保有しているため、初値や上場後の株価形成に際し、ロックアップから外れた段階で売り圧力が強まるリスクがあります。また、主要株主にロックアップが厳しめに入っているのは安心材料になります。

株主名持株比率ロックアップ
前川 彩香(社長)39.68%180日
㈱Ayaka23.47%180日
㈱アカツキ13.37%180日/1.5倍
XTech2号LPS4.18%180日/1.5倍
清水 敬太2.48%180日
佐藤 俊介2.19%180日/1.5倍
ロッテベンチャーズ・ジャパンLPS2.01%180日/1.5倍
三菱UFJキャピタル9号LPS1.93%180日/1.5倍
MTGVLPS1.04%180日/1.5倍
㈱ポーラ・オルビスホールディングス1.04%180日/1.5倍
上記以外8.61%
(LPS:投資事業有限責任組合)

▌現在の株式総数と株主構成

株式総数 13,686千株(2025年3月21日現在)

?

68.122.89.2
9,315.2 千株– 千株3,116.7 千株1,254.6 千株
※新株予約権による潜在株式(1,356.6千株)を含む。

2IPOの基本情報

公開株数 

 IPOの公募比率は25.3%と低く、売出される株式は、主にその他(アカツキ等)、経営陣の株式放出によるものです。初値形成にはややネガティブといえます。公募株式は、主に新規発行になります。

 上場する株式の時価総額は173.3億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の21.8%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は47.9億円で、IPOとしては中型の案件になります。

公募株資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。800,000 株
内訳(新規発行) 公募株のうち、上場により新たに発行する株式。800,000 株
(自己株式) 公募株のうち、自社で保有する自社株式。0 株
売出株既存株主が売り出す株式。2,831,200 株
内訳(買取引受) 売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。2,357,600 株
(OA) 売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。473,600 株
公開株新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。3,631,200 株

(IPO指標)

  時価総額 上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。  資金調達 IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 OR オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。  公募比率 公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。
173.3 億円10.6 億円2425.3
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。

▌上場後の株式総数と株主構成

???

60.012.55.721.8
※新株予約権による潜在株式(1,356.6千株)を含む。

幹事証券と抽選本数 

 今回のIPOでは大和証券が主幹事となっており、割当株数の14%程度が個人向け抽選に配分されると予想されます。

 また、幹事証券になる松井も割当株数の大半が個人向け抽選に配分されるため、狙い目になります。

▌幹事証券の引受株式数

証券会社割当率割当株数
大和証券(主幹事)-%-株
SBI証券-%-株
三菱UFJMS証券-%-株
松井証券-%-株
合計100%-株

委託販売による取扱株数(予想)

証券会社委託元取扱株数
CONNECT大和-株
auカブコム証券三菱-株
※取扱株数は過去実績を元に推定。

▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)

14%
個人-本
抽選
裁量
45%
個人-本
抽選
裁量
9%
個人-本
抽選
裁量
90%
個人-本
抽選
裁量
100%
個人-本
抽選
裁量
100%
個人-本
抽選
裁量
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。

スケジュール 

上場承認日3月21日(金)
抽選申込期間4月9日(水)~4月15日(火)
当選発表日4月16日(水)
購入申込期間4月17日(木)~4月22日(火)
上場日4月24日(木)
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUNMONTUEWEDTHUFRISAT
3303314142434445
46474849410411412
413414415416417418419
420421422423424425426
427428429430515253

( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )

star_half
Rating
IPOの評価と初値予想

▌注目度・業績評価

 女性向けのブティック型フィットネススタジオの運営に特段の新規性はなく、注目度は低いです。ここ数年はピラティスを中心に店舗数を増やしたことで売上は順調に増加しており、利益も安定的に確保していることから、収益性は評価できます。

▌需給・価格評価

 IPOとしては中型案件で、株主に一部VCが入っているもののロックアップは厳しめのため、需給に大きな不安はありません。想定価格でPER47.7倍(前期ベース)は業種平均27.7倍(サービス・グロース)と比較してやや割高な水準です。

▌IPO抽選へのスタンス

 今回のIPOは初値が公開価格を上回る可能性が高いため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。

期待度評価点
 7.5 /15点
4以上 積極参加 2~3 参加 1 不参加

《IPOの評価指標》

 供給額 投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 成長率 直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段はサービス業(全市場)における成長率の中央値。 ROE 直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段はサービス業(全市場)におけるROEの中央値。 PER 想定価格を基準にした株価収益率。下段はサービス業(グロース)の単純PER(25.2末時点)。 PBR 想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段はサービス業(グロース)の単純PBR(25.2末時点)。
47.9 億円28.532.047.78.0
サービス業9.99.927.72.6
※下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
aaa

初値予想と結果 

 上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は想定価格1,320円から+280円(+21.2%)高い1,600円と予想します。なお、AI予測値は1,755円となっており、これと同程度の予想としています。

初値予想
(想定価格比)
1,600円(3/24予想)
+280円 / +21.2%
想定価格正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。1,320円
仮条件公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。-円 ~ -円
公開価格株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。-円
初値 証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。
(公開価格比)
-円
(-円 / -%)

▌AIの予測値(3/24計算)

AI予測1,755円AI予測の詳細

▌初値騰落率の目安

+21.2+33.0+46.0+33.7
(想定価格比)(想定価格比)サービス業中型

過去のIPO 

 最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では20年3月に上場したカーブスホールディングス(7085)の初値騰落率は-10.7%でした。

 今回のIPOと同じサービス業(その他)関連に分類されるIPOは2007年以降164件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は75.6%、初値騰落率の平均は+46.0%(中央値+26.7%)となっています。

 また、今回と同じ中型のIPOは2016年以降172件で、勝率は76.2%、初値騰落率の平均は+33.7%(中央値+17.6%)となっています。

▌類似案件のIPO実績

銘柄名騰落率 %供給額成長率 %ROE %
カーブスHD-10.7%20.00.4%47.9%

▌サービス業(その他)のIPO実績
(サービス業のうち他に分類されない企業など)

サービス業勝率平均騰落率
164
(2007年以降)
75.6
(124件 / 164件)
+46.0
(Me:+26.7 %)

(2025/3/24 現在)

サービス業(その他)の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
9388 パパネッツ2025/3/21+18.6
324A ブッキングR2025/2/21+25.0
300A MIC2024/12/25±0.0
291A リスキル2024/12/17+29.8
288A ラクサス2024/12/13+51.6

サービス業のIPO騰落率分布

▌中型のIPO実績
(中型:供給額20~50億円未満のIPO)

中型勝率平均騰落率
172
(2016年以降)
76.2
(131件 / 172件)
+33.7
(Me:+17.6 %)

(2025/3/24 現在)

中型の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
332A ミーク2025/3/21+5.6
331A メディックス2025/3/19-5.0
319A 技術承継機構2025/2/5+35.0
297A アルピコHD2024/12/25+5.2
291A リスキル2024/12/17+29.8

中型のIPO騰落率分布

(データ引用:日本証券取引所 新規上場会社情報















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