リプライオリティ(242A)のIPO情報と初値予想【初値決定】
- 2024/9/25
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リプライオリティ(242A)の福証Qボードへの新規上場が承認されました。ここでは、リプライオリティのIPOに関する基本情報から投資分析、AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!
0目次
1企業の基本情報
企業概要
事業内容は、『通販支援事業(コールセンターの運営、小売店舗の空きスペースを活用したプロモーション活動の支援)および通信販売事業(健康海藻であるアカモクなどの通信販売)』となっています。
会社名 | リプライオリティ(242A) |
---|---|
所在地 | 福岡県福岡市博多区綱場町9番20号 |
設立日 | 1998年9月24日 |
従業員数 | 62人 |
業種 | サービス業 |
【企業サイト】
https://www.repriority.co.jp/
沿革
代表取締役社長 中山 伸之
「人々のライフスタイルを変革する」私が1998年に起業した時に掲げた企業理念であり、当社の存在意義でもあります。創業事業はインターンシップのコーディネートでした。1998年当時、インターンシップという言葉が全く認知されていなかった頃に「日本の採用に変革を起こす」と決意して創めました。
財務データ
2023年9月期の事業売上は2,633百万円で、構成比はセグメント別に、通販支援75.3%、通信販売24.7%となっています。
前期(23.9)は通信販売事業での広告運用効率の向上や外部委託倉庫の変更で外注費用が減少したことで、前期比で売上は14%増、最終は149百万円で着地しました。
今期(24.9)は通販支援事業で健康食品関連事業者向けのコールセンター業務受託が順調に推移したほか、架電リストの仕入を応答率が高いリストに絞る事による原価率の低減などにより、売上は3%増、最終は217百万円を見込んでいます。1株利益は230.84円、配当は45.6円予想としています。
▌主要な経営指標等の推移
決算期 | 2019/9 | 2020/9 | 2021/9 | 2022/9 | 2023/9 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 1,622 | 1,563 | 2,221 | 2,310 | 2,633 |
経常益 | 43 | 73 | 153 | 138 | 214 |
最終益 | 26 | 111 | 106 | 90 | 149 |
純資産 | 165 | 276 | 361 | 432 | 561 |
総資産 | 466 | 577 | 752 | 837 | 1,106 |
▌セグメント別の売上内訳(2023.9)
▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移
▌比率分析
企業の『収益力』や『安全性』を上場しているサービス業548社の中央値と比較すると、収益力は自己資本利益率 が26.6%など、かなり高い数値となっています。
また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、固定比率が12.8%となっており、比較的良好な状態といえます。
貸借対照表 B/S | 損益計算書 P/L |
---|---|
総資産 1,106 百万円 | 売上高 2,633 百万円 |
▉流動資産 ▉固定資産 | ▉流動負債 ▉固定負債 ▉純資産 | ▉売上原価 ▉販管費一 ▉営業利益 | ▉売上高 ▉営業損失 |
※カッコ内の数値はサービス業(548社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。
株主の状況
現在の発行済株式総数は984千株で、株式保有割合は、経営陣86.3%、その他13.6%、ベンチャーキャピタル(VC)0.1%となっています。
VCが一定割合の株式を保有しているため、初値や上場後の株価形成に際し、ロックアップから外れた段階で売り圧力が強まるリスクがあります。また、主要株主にロックアップが入っているのは安心材料になります。
株主名 | 持株比率 | ロックアップ |
---|---|---|
㈱Libertyhill代表取締役社長 中山 伸之 | 63.08% | 180日 |
中山 伸之(社長) | 27.52% | 180日 |
藤田 晋 | 3.15% | |
㈱ベルーナ代表取締役 安野 清 | 0.87% | |
鎌田 正彦 | 0.11% | |
三菱UFJキャピタル㈱代表取締社長 葛西 洋一 | 0.11% | |
前田 昭浩 | 0.07% | |
㈱エージェント・インシュアランス・グループ代表取締役 一戸敏 | 0.04% | |
一戸 敏 | 0.04% | |
遠藤 翼 | 1.02% | 180日 |
上記以外 | 3.99% |
▌現在の株式総数と株主構成
株式総数 984千株(2024年8月20日現在)
86.3 % | – % | 13.6 % | 0.1 % |
849.4 千株 | – 千株 | 133.4 千株 | 1 千株 |
2IPOの基本情報
公開株数
今回のIPOでは募集株式の全てが公募株式で、主に新規発行になります。初値形成にはかなりポジティブといえます。
上場する株式の時価総額は17.9億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の19.6%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は4.2億円で、IPOとしては超小型の案件になります。
公募株 ?資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。 | 240,000 株 | |
---|---|---|
内訳 | (新規発行) ?公募株のうち、上場により新たに発行する株式。 | 240,000 株 |
(自己株式) ?公募株のうち、自社で保有する自社株式。 | 0 株 | |
売出株 ?既存株主が売り出す株式。 | 36,000 株 | |
内訳 | (買取引受) ?売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。 | 0 株 |
(OA) ?売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。 | 36,000 株 | |
公開株 ?新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。 | 276,000 株 |
(IPO指標)
時価総額 ?上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。 | 資金調達 ?IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 | OR ?オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。 | 公募比率 ?公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 |
---|---|---|---|
17.9 億円 | 3.6 億円 | 20.4 % | 100 % |
▌上場後の株式総数と株主構成
69.4 % | – % | 5.6 % | 0.1 % | 19.6 % |
幹事証券と抽選本数
今回のIPOではJTG証券が主幹事となっています。
▌幹事証券の引受株式数
証券会社 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
JTG証券(主幹事) | 84.35% | 232,800株 |
SBI証券 | 3.48% | 9,600株 |
松井証券 | 3.48% | 9,600株 |
東海東京証券 | 2.61% | 7,200株 |
岡三証券 | 2.61% | 7,200株 |
マネックス証券 | 1.74% | 4,800株 |
西日本シティTT証券 | 0.87% | 2,400株 |
FFG証券 | 0.87% | 2,400株 |
合計 | 100% | 276,000株 |
★ 委託販売による取扱株数(予想)
証券会社 | 委託元 | 取扱株数 |
---|---|---|
岡三オンライン | 岡三 | 400株 |
▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)
個人 | 83本 |
---|---|
抽選 | 43本 |
裁量 | 40本 |
個人 | 86本 |
---|---|
抽選 | 86本 |
裁量 | –本 |
個人 | 48本 |
---|---|
抽選 | 47本 |
裁量 | 1本 |
個人 | 64本 |
---|---|
抽選 | 64本 |
裁量 | –本 |
個人 | 43本 |
---|---|
抽選 | 43本 |
裁量 | –本 |
個人 | 4本 |
---|---|
抽選 | 4本 |
裁量 | –本 |
スケジュール
上場承認日 | 8月20日(火) |
---|---|
抽選申込期間 | 9月5日(木)~9月11日(水) |
当選発表日 | 9月12日(木) |
購入申込期間 | 9月13日(金)~9月19日(木) |
上場日 | 9月25日(水) |
SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
---|---|---|---|---|---|---|
825 | 826 | 827 | 828 | 829 | 830 | 831 |
91 | 92 | 93 | 94 | 95 | 96 | 97 |
98 | 99 | 910 | 911 | 912 | 913 | 914 |
915 | 916 | 917 | 918 | 919 | 920 | 921 |
922 | 923 | 924 | 925 | 926 | 927 | 928 |
( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )
RatingIPOの評価と初値予想
▌注目度・業績評価
通販支援事業に特段の新規性はなく、注目度は低いといえます。売上はここ数年は伸び悩み傾向ですが、利益率はかなり改善しており、収益性はかなり評価できます。
▌需給・価格評価
IPOとしては超小型案件で、株主の大半が創業者のため売り圧力は弱いですが、上場市場が福証Qボードとマイナー市場となるため、需給はやや不安です。今期予想によるPERは6.7倍と業種平均26.5倍と比較してかなり割安です。また、予想配当利回り3%はかなり魅力的です。
▌IPO抽選へのスタンス
今回のIPOは初値が公開価格を上回る可能性は高いため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。
期待度 | 評価点 |
---|---|
7.0 /15点 |
《IPOの評価指標》
供給額 ?投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 | 成長率 ?直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段はサービス業(全市場)における成長率の中央値。 | ROE ?直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段はサービス業(全市場)におけるROEの中央値。 | PER ?想定価格を基準にした株価収益率。下段はサービス業(グロース)の単純PER(24.6末時点)。 | PBR ?想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段はサービス業(グロース)の単純PBR(24.6末時点)。 |
---|---|---|---|---|
4.2 億円 | 14.0 % | 26.6 % | 12.0 倍 | 2.0 倍 |
サービス業 | 9.9 % | 9.9 % | 26.5 倍 | 2.9 倍 |
---|
初値予想と結果
上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は公開価格1,520円から+80円(+5.3%)高い1,600円と予想します。なお、AI予測値は2,491円となっており、これより低い弱気の予想としています。
初値予想 (公開価格比) | 1,600円(9/17予想) (+80円 / +5.3%) |
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想定価格 ?正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。 | 1,520円 |
仮条件 ?公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。 | 1,420円 ~ 1,520円 |
公開価格 ?株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。 | 1,520円 |
初値 ?証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。 (公開価格比) | 1,398円 (-122円 / -8%) |
ここでは、福Q市場に新規上場を果たし、きょう初値を付けたリプライオリティ<242A>の初日の値動きと、今後の株価見通しについて探っていきます。主たる事業は、通販支援事業(コールセンターの運営、小売店舗の空き …
過去のIPO
最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では20年10月に上場したダイレクトマーケティングミックス(7354)の初値騰落率は-3.7%でした。
今回のIPOと同じサービス業(その他)関連に分類されるIPOは2007年以降156件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は76.3%、初値騰落率の平均は+47.6%(中央値+27.6%)となっています。
また、今回と同じ超小型のIPOは2016年以降91件で、勝率は92.3%、初値騰落率の平均は+186.0%(中央値+157.7%)となっています。
▌類似案件のIPO実績
銘柄名 | 騰落率 % | 供給額 億 | 成長率 % | ROE % |
---|---|---|---|---|
Dmミックス | -3.7% | 268.9 | 27.4% | 26.3% |
ブリッジ | +113.0% | 7.3 | 10.5% | 17.5% |
▌サービス業(その他)のIPO実績
(サービス業のうち他に分類されない企業など)
サービス業 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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(2024/8/21 現在)
サービス業(その他)の直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
---|---|---|
212A フィットイージー | 2024/7/23 | +22.5 % |
194A WOLVES | 2024/6/20 | +13.6 % |
189A D&Mカンパニー | 2024/6/11 | +30.8 % |
186A アストロスケール | 2024/6/5 | +50.7 % |
157A Gモンスター | 2024/3/29 | +73.5 % |
サービス業のIPO騰落率分布
▌超小型のIPO実績
(超小型:供給額5億円未満のIPO)
超小型 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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(2024/8/21 現在)
超小型の直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
---|---|---|
150A JSH | 2024/3/26 | +95.8 % |
5867 エスネットワークス | 2023/12/19 | +167.9 % |
9170 成友興業 | 2023/10/13 | -8.0 % |
9331 キャスター | 2023/10/4 | +205.1 % |
5579 GSI | 2023/6/27 | -8.0 % |
超小型のIPO騰落率分布
(データ引用:日本証券取引所 新規上場会社情報)