セイワホールディングス(523A)のIPO情報と初値予想

 セイワホールディングス(523A)東証グロースへの新規上場が承認されました。ここでは、セイワホールディングスのIPOに関する基本情報から投資分析AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!

0目次

  1. 企業の基本情報
    1. 企業概要(事業解説)
    2. 沿革(代表者)
    3. 財務データ(業績、売上内訳、比率分析)
    4. 株主の状況(現在の株式総数と株主構成)
  2. IPOの基本情報
    1. 公開株数(上場後の株式総数と株主構成)
    2. 幹事証券と抽選本数(引受株式、抽選割合)
    3. スケジュール
  3. IPOの評価と初値予想
    1. IPO所感(評価、抽選スタンス)
    2. 初値予想と結果(条件、初値予想、AI予測)
    3. 過去のIPO(類似案件、分類・規模別実績)

1企業の基本情報

企業概要 

 事業内容は、『製造業の事業承継推進、プラットフォーム化によるグループ経営』となっています。

会社名セイワホールディングス(523A)
所在地愛知県名古屋市中区錦一丁目8番11号
設立日2021年1月4日
従業員数345人
業種金属製品

【企業サイト】
セイワホールディングス公式サイト
https://seiwaholdings.co.jp/

事業解説
 後継者不在である中小企業のM&Aを連続的に行い独自の仕組みでバリューアップを行う、『製造業特化型の事業承継プラットフォーマー』として、主に製造業を営む国内中小企業をM&Aにより事業承継し、持株会社として、M&Aによる事業承継の解決とセイワプラットフォームによるグループ企業管理を行っています。現在、連結子会社15社により構成されています。

沿革 

セイワホールディングスのトップメッセージ

代表取締役社長 野見山 勇大

 セイワホールディングスでは、事業承継を通じて後継者不足の課題を解決し、独自の仕組みと事業承継ノウハウの組み合わせにより顧客に対して幅広い提案と新しい価値提供をすることに挑戦しております。

(引用:セイワホールディングスHP
1995年12月
愛知県海部郡飛島村にて、溶接業に関する事業を行うことを主な目的として、有限会社セイワ工業(現㈱セイワ工業)を設立(現100%子会社、連結子会社)
2003年6月
愛知県海部郡飛島村から三重県桑名郡木曽岬町へ本店移転
2019年6月
めっき加工を行う東栄コーティング㈱をグループ化(現100%子会社、連結子会社)
2019年10月
機械加工を行う㈱カスカをグループ化
2020年7月
鋼構造物(注1)の製造・販売を行う光誠産業㈱をグループ化(現100%子会社、連結子会社) ブロー成形機(注2)の製造・販売を行う㈱ブレンズをグループ化
2020年10月
電線・ケーブルの製造・販売を行う三陽電工㈱をグループ化(現100%子会社、連結子会社)
2020年11月
有限会社セイワ工業から㈱セイワ工業に商号変更
2021年1月
㈱セイワ工業が単独株式移転の方法により、愛知県名古屋市中区にて、グループ会社の管理を行うことを主な目的とした持株会社として、当社を設立
2021年3月
真空ゴム成形機(注4)の製造・販売を行う三重工業㈱をグループ化(現100%子会社、連結子会社)
2021年6月
製缶加工、溶接による組み立てを行う㈱平野製作所をグループ化(現100%子会社、連結子会社)
2021年9月
カチオン電着塗装(注5)を行うタマ化工㈱をグループ化(現100%子会社、連結子会社)
2022年1月
事業整理のため㈱カスカを㈱セイワ工業に吸収合併
2022年2月
成形アシスト装置(注6)の製造・販売を行う㈱カケンジェネックスをグループ化(現100%子会社、連結子会社)
2022年3月
土木事業を行う㈱JOBをグループ化(現100%子会社、連結子会社)
2022年4月
液面計(注7)の製造・販売を行う日本計器㈱をグループ化(現100%子会社、連結子会社)
2022年6月
プラスチックケースの製造・販売を行う㈱開伸をグループ化(現100%子会社、連結子会社) 土木工事を行う日本興業㈱をグループ化(現100%子会社、連結子会社)
2023年7月
カチオン電着塗装を行う㈱金谷塗装工業所をグループ化(現100%子会社、連結子会社)
2024年11月
めっき加工を行う㈱冨士鍍金工業所をグループ化(現100%子会社、連結子会社)
2025年6月
タマ化工㈱を買収主体として、㈱勝山塗装工業所のカチオン電着塗装事業を譲受愛知県名古屋市中区内で本店移転
2025年9月
㈱ブレンズの全株式を売却

財務データ 

 2025年5月期の事業売上は7,769百万円で、構成比はセグメント別に、モノづくり100%となっています。

 今期(26.5)は冨士鍍金工業所や勝山塗装工業所のカチオン電着塗装事業など子会社の譲受等の売上貢献があった一方で、前期に大型物件の売上があった反動を受け、売上は横ばい最終は1,002百万円を見込んでいます。1株利益は66.43円配当は0円予想としています。

▌主要な経営指標等の推移

決算期2021/122022/52023/52024/52025/5
売上高43663657,2767,769
経常益4△68△12445563
最終益4△209△13281327
純資産167256248△174842
総資産1,4552,9894,7447,91411,274
※単位は百万円、24.5から連結決算

▌セグメント別の売上内訳(2025.5)

▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移

※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。

▌比率分析

 企業の『収益力』や『安全性』を上場している金属製品89社の中央値と比較すると、収益力は自己資本利益率 が38.8%など、かなり高い数値となっています。

 また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、固定比率が744.4%となっており、かなり厳しい状態といえます。

貸借対照表 B/S損益計算書 P/L
総資産 11,274 百万円売上高 7,769 百万円

流動資産
固定資産
流動負債
固定負債
純資産
売上原価
販管費
営業利益
売上高
営業損失
収益性指標
売上高営業利益率 = 9(μ:5.6 Me:5.4
総資本営業利益率 = 6.2(μ:4 Me:3.6
自己資本利益率 = 38.8(μ:4.3 Me:5.2
安全性指標
流動比率「流動資産 ÷ 流動負債」で計算され、企業の短期的な財務安全性(支払い能力)を測定する指標。 = 160.1(μ:279.6 Me:226.7
固定比率「固定資産 ÷ 純資産」で計算され、長期間に活用される固定資産がどれだけ純資産で調達されているかを測定する指標。一般的には100%以下が目安とされる。 = 744.4(μ:78.9 Me:69.3
自己資本比率「自己資本 ÷ 総資本」で計算され、企業の中長期的な財務安全性を測定する指標。100%は無借金経営。 = 7.5(μ:58.9 Me:58.7
成長性指標
売上高成長率 = 6.8(μ:6.8 Me:5

※カッコ内の数値は金属製品(89社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。

株主の状況 

 現在の発行済株式総数は16,377千株で、株式保有割合は、経営陣75.5%その他20.8%ベンチャーキャピタル(VC)3.6%となっています。

 VCが一定割合の株式を保有しているため、初値や上場後の株価形成に際し、ロックアップから外れた段階で売り圧力が強まるリスクがあります。また、一部VCにロックアップが入っていないのは不安材料になります。

株主名持株比率ロックアップ
野見山 勇大(社長)69.89%360日
石田 克史8.34%継続保有
㈱フューチャーラボ7.78%継続保有
DBC1号LPS2.93%180日
井川 径成2.52%180日
あいぎん未来創造ファンド4号LPS2.02%
森 祐介0.82%180日
あいぎんベンチャーファンド2号LPS0.70%継続保有
橋本 久司0.46%180日
橋本 享子0.46%180日
上記以外4.08%
(LPS:投資事業有限責任組合)

▌現在の株式総数と株主構成

株式総数 16,377千株(2026年2月20日現在)

?

75.520.83.6
12,368.4 千株– 千株3,414.1 千株594.5 千株
※新株予約権による潜在株式(1,292千株)を含む。

2IPOの基本情報

公開株数 

 IPOの公募比率は68.9%で、公募株式は、主に新規発行になります。初値形成にはニュートラルです。売出し分は、主にその他(㈱フューチャーラボなど)の株式放出によるものです。

 上場する株式の時価総額は231.3億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の26.9%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は76.4億円で、IPOとしては中大型以上の案件になります。

公募株資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。3,720,000 株
内訳(新規発行) 公募株のうち、上場により新たに発行する株式。3,720,000 株
(自己株式) 公募株のうち、自社で保有する自社株式。0 株
売出株既存株主が売り出す株式。2,490,000 株
内訳(買取引受) 売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。1,680,000 株
(OA) 売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。810,000 株
公開株新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。6,210,000 株

(IPO指標)

  時価総額 上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。  資金調達 IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 OR オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。  公募比率 公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。
231.3 億円45.8 億円28.768.9
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。

▌上場後の株式総数と株主構成

???

60.511.31.326.9
※新株予約権による潜在株式(1,292千株)を含む。

幹事証券と抽選本数 

 今回のIPOではSBI証券が主幹事となっており、割当株数の36%程度が個人向け抽選に配分されると予想されます。

 また、幹事証券になる楽天マネックス松井も割当株数の大半が個人向け抽選に配分されるため、狙い目になります。

▌幹事証券の引受株式数

証券会社割当率割当株数
SBI証券(主幹事)-%-株
みずほ証券-%-株
大和証券-%-株
東海東京証券-%-株
楽天証券-%-株
松井証券-%-株
マネックス証券-%-株
静銀ティーエム証券-%-株
極東証券-%-株
合計100%-株

委託販売による取扱株数(予想)

証券会社委託元取扱株数
SBIネオトレード証券SBI-株
CONNECT大和-株
※取扱株数は過去実績を元に推定。

▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)

36%
個人-本
抽選
裁量
11%
個人-本
抽選
裁量
18%
個人-本
抽選
裁量
66%
個人-本
抽選
裁量
90%
個人-本
抽選
裁量
90%
個人-本
抽選
裁量
90%
個人-本
抽選
裁量
100%
個人-本
抽選
裁量
100%
個人-本
抽選
裁量
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。

スケジュール 

上場承認日2月20日(金)
抽選申込期間3月11日(水)~3月17日(火)
当選発表日3月18日(水)
購入申込期間3月19日(木)~3月25日(水)
上場日3月27日(金)
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUNMONTUEWEDTHUFRISAT
31323334353637
3839310311312313314
315316317318319320321
322323324325326327328
32933033141424344

( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )

star_half
Rating
IPOの評価と初値予想

▌注目度・業績評価

 2025年には経営者が70歳以上の企業が約245万社まで増加し、そのうちの約127万社が後継者不在による廃業・倒産の危機に直面するであろうと予測されており、また、25年2月に上場した同種企業の技術承継機構(319A)の株価が上場後に飛躍的に上昇したことから、注目度が予想以上に高くなる可能性があります。ここ数年で事業買収により事業規模を拡大しており、利益も安定的に確保していることから、収益の安定度も高いといえます。

▌需給・価格評価

 IPOとしては中大型案件で、株主には一部VCが入っているもののロックアップは厳しめなので、需給に大きな不安はありません。今期利益予想によるPERは18.5倍と業種平均90.8倍(金属製品・グロース)と比較して割安な水準です。

▌IPO抽選へのスタンス

 今回のIPOは初値が公開価格を上回る可能性が高いため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。

期待度評価点
 7.5 /15点
4以上 積極参加 2~3 参加 1 不参加

《IPOの評価指標》

 供給額 投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 成長率 直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段は金属製品(全市場)における成長率の中央値。 ROE 直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段は金属製品(全市場)におけるROEの中央値。 PER 想定価格を基準にした株価収益率。下段は金属製品(グロース)の単純PER(25.12末時点)。 PBR 想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段は金属製品(グロース)の単純PBR(25.12末時点)。
76.4 億円6.838.870.74.6
金属製品5.05.290.820.4
※実績値で計算、下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
aaa

初値予想と結果 

 上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は想定価格1,230円から+370円(+30.1%)高い1,600円と予想します。なお、AI予測値は1,804円となっており、これより低い弱気の予想としています。

初値予想
(想定価格比)
1,600円(2/21予想)
+370円 / +30.1%
想定価格正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。1,230円
仮条件公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。-円 ~ -円
公開価格株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。-円
初値 証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。
(公開価格比)
-円
(-円 / -%)

▌AIの予測値(2/21計算)

AI予測1,804円AI予測の詳細

▌初値騰落率の目安

+30.1+46.7+26.6+16.0
(想定価格比)(想定価格比)素材・資材中大型以上

過去のIPO 

 最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では25年2月に上場した技術承継機構(319A)の初値騰落率は+35.0%でした。

 今回のIPOと同じ素材・資材関連関連に分類されるIPOは2007年以降98件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は68.4%、初値騰落率の平均は+26.6%(中央値+10.3%)となっています。

 また、今回と同じ中大型以上のIPOは2017年以降165件で、勝率は55.8%、初値騰落率の平均は+16.0%(中央値+2.7%)となっています。

▌類似案件のIPO実績

銘柄名騰落率 %供給額成長率 %ROE %
技術承継機構+35.0%33.037.1%51.8%

▌素材・資材関連のIPO実績
(化学・鉄鋼・金属、建設業など)

素材・資材勝率平均騰落率
98
(2007年以降)
68.4
(67件 / 98件)
+26.6
(Me:+10.3 %)

(2026/2/21 現在)

素材・資材関連の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
275A ハンワホーム2025/11/17+10.4
442A クラシコ2025/11/5+135.3
407A UNICONHD2025/9/26+30.7
373A リップス2025/6/30+2.2
365A 伊澤タオル2025/6/20+2.0

素材・資材のIPO騰落率分布

▌中大型以上のIPO実績
(中大型以上:供給額50億円以上のIPO)

中大型以上勝率平均騰落率
165
(2017年以降)
55.8
(92件 / 165件)
+16.0
(Me:+2.7 %)

(2026/2/21 現在)

中大型以上の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
485A パワーエックス2025/12/19-7.4
472A ミラティブ2025/12/18-12.7
8303 SBI新生銀行2025/12/17+9.4
471A NSグループ2025/12/16-5.0
456A ヒューマンメイド2025/11/27+9.9

中大型以上のIPO騰落率分布

(データ引用:日本証券取引所 新規上場会社情報















アーカイブ
ページ上部へ戻る