ケイ・ウノの初値は公開価格を8%下回る、今後の株価展望は?
- 2024/10/8
★ 祝 名証ネクスト市場上場 ★
ケイ・ウノ
初値:2,134 円
きょう名証ネクスト市場に新規上場したケイ・ウノ<259A>は、公開価格と同じ2,320円のウリ気配でスタートし、その後気配値を切り下げ、9時5分頃に公開価格を186円(-8%)下回る2,134円で初値をつけました。
初値を付けた直後は買いが集まり、一時2,184円まで買われるも、その後は薄商いの中初値近辺での値動きとなり、最終的に終値2,134円で上場初日の取引を終えました。また、この日の出来高は5万株でした。
ケイ・ウノ( 259A )
▌株価情報(2024/10/08 15:00)
現在値(終値) | 初値比 | 公開価格比 | |||
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始値 | 高値 | 安値 | 出来高 |
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2,134 | 2,184 | 2,134 | 5 万株 |
View今後の株価展望
類似IPOのセカンダリー状況
▌初値公開価格割れの1年後の株価状況
(初値が公開価格比で0%未満の銘柄対象)
初値の水準(初値騰落率)は上場後の株価に大きな影響を与えます。株価は投資家の将来への『期待』に左右されますが、その『期待』の影響を最も受けた状態で付いた株価が初値とするならば、初値が高騰した場合は投資家の『期待』は過熱気味のため、上場後は熱が冷めるように換金売りが殺到し、急落することが多くあります。
ケイ・ウノの初値は公開価格比で-8%になりましたが、2012年以降のIPOで初値が公開価格比で0%未満だった135銘柄の1年後の騰落率(初値日終値基準)を見ると、平均(μ)は+33.9%、中央値(Me)で+9.4%となっています。また、1年後に初値日終値より上昇していた銘柄の割合(勝率)は58.5%と、セカンダリーではかなり良好なパフォーマンスが期待できます。
初値日終値からの1年後騰落率
銘柄数 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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※2012年以降上場した銘柄を集計(上場廃止等の銘柄除く)
★上場1年後に上昇した銘柄TOP5
コード/銘柄 | 上場日 | 1年後騰落率 |
---|---|---|
4477 BASE | 2019/10/25 | +837.7 % |
7317 松屋アールアンド | 2020/4/6 | +610.2 % |
9553 マイクロアド | 2022/6/29 | +390.4 % |
7094 NexTone | 2020/3/30 | +371.1 % |
4480 メドレー | 2019/12/12 | +271.7 % |
※1年後騰落率は初値日終値を基準とする。
IPO1年後の株価騰落率
▌小売業(飲食除く)の1年後の株価状況
業種や事業内容も上場後の株価に大きな影響を与えます。IPOでは事業の新規性や話題性、規模が初値の決定に大きな影響を与えますが、上場後は事業が地味でも業績が堅調に拡大していたり、大型株でも配当を出すような安定銘柄であれば株価は緩やかに上昇していきます。
ケイ・ウノと同じ小売業(飲食除く)の銘柄(2012年以降上場の51銘柄)に限定して1年後の騰落率(初値日終値基準)を見ると、平均(μ)は+1.4%、中央値(Me)で-14.4%となっています。また、1年後に初値日終値より上昇していた銘柄の割合(勝率)は33.3%と、セカンダリーではやや苦戦している状況です。1年後に最も上昇したのは15年9月上場のSTUDIOUS(3415)で+180.5%、最も下落したのは13年11月上場のANAP(3189)で-81.7%です。
初値日終値からの1年後騰落率
銘柄数 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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※2012年以降上場した銘柄を集計(上場廃止等の銘柄除く)
★上場1年後に上昇した銘柄TOP5
コード/銘柄 | 上場日 | 1年後騰落率 |
---|---|---|
3415 STUDIOUS | 2015/9/2 | +180.5 % |
3538 ウイルプラスホー | 2016/3/24 | +180.0 % |
9262 シルバーライフ | 2017/10/25 | +115.1 % |
3179 シュッピン | 2012/12/20 | +113.6 % |
3550 スタジオアタオ | 2016/11/29 | +94.2 % |
※1年後騰落率は初値日終値を基準とする。
IPO1年後の株価騰落率
1年後の株価予想
過去のIPOのセカンダリー状況を見る限り、比較的良好なパフォーマンスが期待できます。また、名証ネクストというマイナー市場への上場ということで買いが集まらず、初値が公開価格割れとなったことでさらなる値下がりリスクは限定的といえます。
本日発表された今期(24.9)予想は、売上は5.5%増の65億円、最終益は2.1倍の1.7億円となっています。新型コロナ以降、売上は緩やかに増加傾向にあり、利益も安定的に確保していることから、成長性・収益性はまずまずの評価といえます。初値でPER11.6倍は業種平均21.7倍(小売・スタンダード)と比べて割安です。
以上を踏まえると、短期的な値動きはともかく、向こう1年という期間で考えれば、初値と同程度の2,000円前後で推移していくものと予想します。
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