Zenmuの初値は公開価格を216%上回る、今後の株価展望は?

  • 2025/3/28
  •  
ZenmuTech上場

★ 祝 東証グロース市場上場 ★
ZenmuTech
初値:5,000 円

 27日に東証グロース市場に新規上場し、上場初日はカイ気配のまま取引を終えたZenmuTech<338A>は、上場2日目のこの日もカイ気配でスタートし、その後気配値を切り上げ、10時10分頃に公開価格を3,420円(+216.5%)上回る5,000円で初値をつけました。

 初値を付けた直後から買いが集まり、一時6,000円まで買われるも、その後は一転4,590円まで売られ、後場に入ると再び買われ、最終的に終値5,500円で上場初日の取引を終えました。また、この日の出来高は103万株でした。

Zenmu( 338A )

▌株価情報(2025/03/28 15:00)

現在値(終値)初値比公開価格比
5,500
+10
+500
+248.1
+3,920
始値高値安値出来高
5,0006,0004,590103 万株
?

sunny_snowing
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今後の株価展望

 本日初値を付け、無事上場を果たしたZenmuTechですが、株価が今後上昇していくのか、それとも下落するのか、簡単に予想していきたい思います。

 一般的にIPO銘柄は上場後に値下がりすることが多いと言われていますが、実は上場後に株価が大きく上昇していく銘柄も多くあります。ここでは特に、過去に上場した同種のIPO銘柄の値動きから、ZenmuTechの今後の株価について探っていきます。

類似IPOのセカンダリー状況 

▌初値超高騰の1年後の株価状況
(初値が公開価格比で200%以上の銘柄対象)

 初値の水準(初値騰落率)は上場後の株価に大きな影響を与えます。株価は投資家の将来への『期待』に左右されますが、その『期待』の影響を最も受けた状態で付いた株価が初値とするならば、初値が公開価格割れや予想以上に低い場合には、投資家の『期待』は薄い一方で、安値安心感から上場後は上昇していく可能性が高まります。

 ZenmuTechの初値は公開価格比で+216.5%になりましたが、2012年以降のIPOで初値が公開価格比で200%以上だった116銘柄の1年後の騰落率(初値日終値基準)を見ると、平均(μ)は-20.1%、中央値(Me)で-48.2%となっています。また、1年後に初値日終値より上昇していた銘柄の割合(勝率)は23.3%と、セカンダリーではかなり厳しい現実となっています。

初値日終値からの1年後騰落率 初値日終値からの1年後騰落率

銘柄数勝率平均騰落率
116
(2012年以降)
23.3
(27件 / 116件)
-20.1
(Me:-48.2 %)

※2012年以降上場した銘柄を集計(上場廃止等の銘柄除く)

★上場1年後に上昇した銘柄TOP5

コード/銘柄上場日1年後騰落率
3914 ジグソー2015/4/28+487.2
4488 AI inside2019/12/25+351.0
4169 ENECHANGE2020/12/23+263.2
3915 テラスカイ2015/4/30+161.0
6545 インターネットイ2017/3/21+138.7

※1年後騰落率は初値日終値を基準とする。

IPO1年後の株価騰落率

▌情報セキュリティの1年後の株価状況

 業種や事業内容も上場後の株価に大きな影響を与えます。IPOでは事業の新規性や話題性、規模が初値の決定に大きな影響を与えますが、上場後は事業が地味でも業績が堅調に拡大していたり、大型株でも配当を出すような安定銘柄であれば株価は緩やかに上昇していきます。

 ZenmuTechと同じ情報セキュリティの銘柄(2012年以降上場の11銘柄)に限定して1年後の騰落率(初値日終値基準)を見ると、平均(μ)は+86.8%、中央値(Me)で-27.6%となっています。また、1年後に初値日終値より上昇していた銘柄の割合(勝率)は36.4%と、セカンダリーではやや苦戦している状況です。1年後に最も上昇したのは14年9月上場のFFRI(3692)+752.6%、最も下落したのは15年12月上場のアークン(3927)-76.1%です。

初値日終値からの1年後騰落率 初値日終値からの1年後騰落率

銘柄数勝率平均騰落率
11
(2012年以降)
36.4
(4件 / 11件)
+86.8
(Me:-27.6 %)

※2012年以降上場した銘柄を集計(上場廃止等の銘柄除く)

★上場1年後に上昇した銘柄TOP5

コード/銘柄上場日1年後騰落率
3692 FFRI2014/9/30+752.6
4475 HENNGE2019/10/8+302.3
4417 グローバルセキュ2021/12/20+149.7
3968 セグエグループ2016/12/21+22.2
4398 ブロードバンドセ2018/9/26-3.1

※1年後騰落率は初値日終値を基準とする。

IPO1年後の株価騰落率

今後の株価予想 

 過去のIPOのセカンダリー状況を見る限り、かなり厳しい展開が予想されます。

 なお、初値(5,000円)は当サイトの予想(2,700円)を大幅に上回り、予想以上に人気化しました。また、AIの予測値は3,915円でした。初値は予想以上に高騰し、今年のIPOで初値騰落率トップと結果となりました。また、日中の値動きも売りをこなしつつそれ以上に買いが集まっており、しばらくは上昇圧力の強い展開が続きそうです。

 今期(24.12)の業績予想は、前期比で売上高は+31%の850百万円、最終損益は+102.9%の159百万円となっています。情報漏洩対策ソリューション「ZENMU Virtual Drive」のサブスク契約数は前年から倍増(3.9万→8.6万)するなど事業拡大は順調に進んでおり、利益も拡大傾向にあることから、成長性及び収益はかなり評価できます。

▌初値騰落率の目安

初値騰落率 +216.5 %

+70.9+147.8+110.8+177.4
(公開価格比)(公開価格比)情報セキュ超小型

▌売上高/最終損益の推移

 現在の株価水準は、初値でPER39.5倍と業種平均72.2倍(情報・通信業/グロース)と比べてかなり割安な水準です。

 以上を踏まえると、短期的な値動きはともかく、向こう1年という期間で考えれば、7,000~8,000円前後で推移していくものと予想します。







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