LiNKX[リンクス](584A)のIPO情報と初値予想

 LiNKX[リンクス](584A)東証グロースへの新規上場が承認されました。ここでは、LiNKX[リンクス]のIPOに関する基本情報から投資分析AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!

0目次

  1. 企業の基本情報
    1. 企業概要(事業解説)
    2. 沿革(代表者)
    3. 財務データ(業績、売上内訳、比率分析)
    4. 株主の状況(現在の株式総数と株主構成)
  2. IPOの基本情報
    1. 公開株数(上場後の株式総数と株主構成)
    2. 幹事証券と抽選本数(引受株式、抽選割合)
    3. スケジュール
  3. IPOの評価と初値予想
    1. IPO所感(評価、抽選スタンス)
    2. 初値予想と結果(条件、初値予想、AI予測)
    3. 過去のIPO(類似案件、分類・規模別実績)

1企業の基本情報

企業概要 

 事業内容は、『金融分野を中心とした基幹システム等のモダナイゼーション事業』となっています。

会社名LiNKX[リンクス](584A)
所在地東京都港区赤坂一丁目12番32号
設立日2020年7月15日
従業員数109人
業種情報・通信業

【企業サイト】
LiNKX[リンクス]公式サイト
https://www.linkx.dev/

事業解説
 金融機関向けのAPIゲートウェイシステムやデータ基盤システム、勘定系システムの開発支援が中心で、その他小売業向けの電子マネーシステム開発支援などを行います。支援にあたっては、クラウドベースかつAIベースな開発アプローチを取り入れ、モダン化を推進。AIコーディングや自動テストなどを開発プロセス全体に取り入れることで、効率と品質を両立します。
LiNKX[リンクス]の事業説明
(画像:LiNKX[リンクス]HP

沿革 

LiNKX[リンクス]のトップメッセージ

代表取締役社長 CEO オサムニア・モハメッド

 LiNKXは「テクノロジーで高度生産性社会のその先へ」をビジョンに掲げ、約25カ国以上から集まった仲間と、デジタル技術を活用しながら、世の中に価値のあるソリューションを提供しています。

(引用:LiNKX[リンクス]HP
2020年7月
リンクス㈱を設立(東京都港区)
2020年9月
プログレス・テクノロジーズ㈱より、デジタル技術を活用したシステムモダナイゼーション事業とロボティクス技術を活用したラボオートメーション事業を分割継承
2021年8月
㈱みんなの銀行が提供する「みんなの銀行」スマホアプリのレコード機能を共同開発
2022年9月
㈱みんなの銀行が提供する「BaaSプラットフォーム」を共同開発
2022年12月
㈱北國銀行との取引を開始し、システム開発の内製化支援を開始
2023年11月
ロボティクス技術を活用したラボオートメーション事業を分割してトーチ㈱へ継承
2024年4月
㈱北國銀行と次世代勘定系システム開発のパートナーとして、㈱北國FHD(現 ㈱CCIグループ)との資本業務提携を実施
2025年1月
㈱北國銀行と次世代勘定系システム開発プロジェクトの拡大を受け、㈱北國FHD(現 ㈱CCIグループ)との資本業務提携を強化
2025年4月
デジタルサービスの進化やシステム基盤の高度化を目的として、地域金融最大手の㈱ふくおかフィナンシャルグループとの資本業務提携を実施
2025年5月
AIデータ分析プラットフォームを提供するTeradata Corporationの日本法人である日本テラデータ㈱とAI時代のデータ利活用に向けた戦略的パートナーシップを締結
2025年11月
LiNKX㈱へ社名変更
2026年5月
世界最大級のITインフラストラクチャーサービスプロバイダーであるKyndryl Inc.の日本法人であるキンドリルジャパン㈱とAIパートナーシップ協定を締結

財務データ 

 2025年6月期の事業売上は1,374百万円で、構成比はセグメント別に、システムモダナイゼーション100%となっています。

 前期(25.6)は主に金融機関向けの売上高が増加したことにより、前期比で売上は66%増最終は228百万円で着地しました。

 今期(26.6)は高付加価値な次世代勘定系システムをはじめとした金融領域におけるシステムモダナイゼーション案件の増加やAI技術を活用した生産性の向上等により、売上は38%増最終は228百万円を見込んでいます。1株利益は34.68円配当は0円予想としています。

▌主要な経営指標等の推移

決算期2021/62022/62023/62024/62025/6
売上高2985376728271,374
経常益△97△2056138336
最終益△97△2567787228
純資産1,1428869598851,293
総資産1,1829431,0291,0051,530
※単位は百万円、単体決算

▌セグメント別の売上内訳(2025.6)

▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移

※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。

▌比率分析

 企業の『収益力』や『安全性』を上場している情報・通信業585社の中央値と比較すると、収益力は売上高営業利益率が24.5%など、かなり高い数値となっています。

 また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、流動比率が630.8%となっており、かなり良好な状態といえます。

貸借対照表 B/S損益計算書 P/L
総資産 1,530 百万円売上高 1,374 百万円

流動資産
固定資産
流動負債
固定負債
純資産
売上原価
販管費
営業利益
売上高
営業損失
収益性指標
売上高営業利益率 = 24.5(μ:6.5 Me:8.1
総資本営業利益率 = 22(μ:6.6 Me:7.5
自己資本利益率 = 17.6(μ:-11.8 Me:10.1
安全性指標
流動比率「流動資産 ÷ 流動負債」で計算され、企業の短期的な財務安全性(支払い能力)を測定する指標。 = 630.8(μ:328.5 Me:258.5
固定比率「固定資産 ÷ 純資産」で計算され、長期間に活用される固定資産がどれだけ純資産で調達されているかを測定する指標。一般的には100%以下が目安とされる。 = 2.7(μ:110.4 Me:42.2
自己資本比率「自己資本 ÷ 総資本」で計算され、企業の中長期的な財務安全性を測定する指標。100%は無借金経営。 = 84.5(μ:59.7 Me:62.5
成長性指標
売上高成長率 = 66.1(μ:13.2 Me:8.9

※カッコ内の数値は情報・通信業(585社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。

株主の状況 

 現在の発行済株式総数は7,145千株で、株式保有割合は、経営陣88.2%その他8.8%ベンチャーキャピタル(VC)3.0%となっています。

 VCが一定割合の株式を保有しているため、初値や上場後の株価形成に際し、ロックアップから外れた段階で売り圧力が強まるリスクがあります。また、主要株主にロックアップが厳しめに入っているのは安心材料になります。

株主名持株比率ロックアップ
小西 祐一74.50%180日
小西 享7.78%180日
オサムニア・モハメッド(社長)5.85%180日
QR2号ファンドLPS3.01%180日
ベイレリャン・アンソニー1.40%180日
従業員0.98%180日
従業員0.98%180日
従業員0.95%180日
㈱福岡銀行0.76%180日
従業員0.48%180日
上記以外3.31%
(LPS:投資事業有限責任組合)

▌現在の株式総数と株主構成

株式総数 7,145千株(2026年5月21日現在)

?

88.28.83.0
6,303 千株– 千株626.8 千株215 千株
※新株予約権による潜在株式(546.5千株)を含む。

2IPOの基本情報

公開株数 

 IPOの公募比率は12.9%と低く、売出される株式は、主に経営陣の株式放出によるものです。初値形成にはややネガティブといえます。公募株式は、主に新規発行になります。

 上場する株式の時価総額は48.2億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の20.0%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は12.0億円で、IPOとしては中小型の案件になります。

公募株資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。189,100 株
内訳(新規発行) 公募株のうち、上場により新たに発行する株式。189,100 株
(自己株式) 公募株のうち、自社で保有する自社株式。0 株
売出株既存株主が売り出す株式。1,498,700 株
内訳(買取引受) 売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。1,278,600 株
(OA) 売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。220,100 株
公開株新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。1,687,800 株

(IPO指標)

  時価総額 上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。  資金調達 IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 OR オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。  公募比率 公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。
48.2 億円1.3 億円21.612.9
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。

▌上場後の株式総数と株主構成

???

68.88.32.920.0
※新株予約権による潜在株式(546.5千株)を含む。

幹事証券と抽選本数 

 今回のIPOでは野村證券が主幹事となっており、割当株数の8%程度が個人向け抽選に配分されると予想されます。

 また、幹事証券になる楽天マネックス松井も割当株数の大半が個人向け抽選に配分されるため、狙い目になります。

▌幹事証券の引受株式数

証券会社割当率割当株数
野村證券(主幹事)-%-株
三菱UFJMS証券-%-株
SMBC日興証券-%-株
みずほ証券-%-株
SBI証券-%-株
楽天証券-%-株
マネックス証券-%-株
松井証券-%-株
FFG証券-%-株
東海東京証券-%-株
合計100%-株

委託販売による取扱株数(予想)

証券会社委託元取扱株数
三菱UFJ eスマート証券三菱-株
※取扱株数は過去実績を元に推定。

▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)

8%
個人-本
抽選
裁量
9%
個人-本
抽選
裁量
13%
個人-本
抽選
裁量
11%
個人-本
抽選
裁量
45%
個人-本
抽選
裁量
90%
個人-本
抽選
裁量
90%
個人-本
抽選
裁量
90%
個人-本
抽選
裁量
66%
個人-本
抽選
裁量
100%
個人-本
抽選
裁量
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。

スケジュール 

上場承認日5月21日(木)
抽選申込期間6月8日(月)~6月11日(木)
当選発表日6月12日(金)
購入申込期間6月15日(月)~6月18日(木)
上場日6月23日(火)
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUNMONTUEWEDTHUFRISAT
531616263646566
676869610611612613
614615616617618619620
621622623624625626627
62862963071727374

( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )

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Rating
IPOの評価と初値予想

▌注目度・業績評価

 システム開発関連のIPOは比較的人気が集まりやすく、注目度はまずまずです。ここ数年で売上は急激に伸びており、利益も安定的に確保していることから、成長性及び収益性は十分に評価できます。

▌需給・価格評価

 IPOとしては中小型案件で、株主にVCが一部入っているものの、ロックアップはかなり厳しめに入っており、想定価格も低めであることから、初値上昇が期待できます。公募比率が低いのはマイナス材料になります。今期(26.6)利益予想によるPERは20.5倍と業種平均39.2倍(情報通信・グロース)と比較してやや割安な水準です。

▌IPO抽選へのスタンス

 今回のIPOは一定程度の初値上昇が期待できるため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。

期待度評価点
 8.5 /15点
4以上 積極参加 2~3 参加 1 不参加

《IPOの評価指標》

 供給額 投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 成長率 直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段は情報・通信業(全市場)における成長率の中央値。 ROE 直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段は情報・通信業(全市場)におけるROEの中央値。 PER 想定価格を基準にした株価収益率。下段は情報・通信業(グロース)の単純PER(26.4末時点)。 PBR 想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段は情報・通信業(グロース)の単純PBR(26.4末時点)。
12.0 億円66.117.621.23.4
情報・通信8.910.139.23.0
※実績値で計算、下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
aaa

初値予想と結果 

 上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は想定価格710円から+390円(+54.9%)高い1,100円と予想します。なお、AI予測値は1,473円となっており、これより低い弱気の予想としています。

初値予想
(想定価格比)
1,100円(5/21予想)
+390円 / +54.9%
想定価格正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。710円
仮条件公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。-円 ~ -円
公開価格株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。-円
初値 証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。
(公開価格比)
-円
(-円 / -%)

▌AIの予測値(5/21計算)

AI予測1,473円AI予測の詳細

▌初値騰落率の目安

+54.9+107.5+122.0+69.5
(想定価格比)(想定価格比)シス開発中小型

過去のIPO 

 最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では26年4月に上場したソフトテックス(550A)の初値騰落率は+64.9%でした。

 今回のIPOと同じシステム開発関連に分類されるIPOは2007年以降118件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は91.5%、初値騰落率の平均は+122.0%(中央値+97.2%)となっています。

 また、今回と同じ中小型のIPOは2017年以降215件で、勝率は89.3%、初値騰落率の平均は+69.5%(中央値+52.2%)となっています。

▌類似案件のIPO実績

銘柄名騰落率 %供給額成長率 %ROE %
ソフトテックス+64.9%5.55.6%17.3%
システムエグゼ+11.7%12.22.1%9.1%
テラテクノロジー+38.9%13.712.1%15.3%

▌システム開発のIPO実績
(システムの受託開発や役務提供など)

シス開発勝率平均騰落率
118
(2007年以降)
91.5
(108件 / 118件)
+122.0
(Me:+97.2 %)

(2026/5/21 現在)

システム開発の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
550A ソフトテックス2026/4/9+64.9
548A システムエグゼ2026/4/6+11.7
483A テラテクノロジー2025/12/23+38.9
387A フラー2025/7/24+344.4
339A プログレス2025/3/28+1.5

シス開発のIPO騰落率分布

▌中小型のIPO実績
(中小型:供給額10~20億円未満のIPO)

中小型勝率平均騰落率
215
(2017年以降)
89.3
(192件 / 215件)
+69.5
(Me:+52.2 %)

(2026/5/21 現在)

中小型の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
559A 梅乃宿酒造2026/4/24+50.0
549A ヒトトヒトHD2026/4/7-1.9
548A システムエグゼ2026/4/6+11.7
483A テラテクノロジー2025/12/23+38.9
480A リブコンサル2025/12/25+40.0

中小型のIPO騰落率分布

(データ引用:日本証券取引所 新規上場会社情報















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