ビーエイブル(604A)のIPO情報と初値予想
- 2026/6/25
- IPO企業一覧
ビーエイブル(604A)の東証スタンダードへの新規上場が承認されました。ここでは、ビーエイブルのIPOに関する基本情報から投資分析、AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!
0目次
1企業の基本情報
企業概要
事業内容は、『原子力発電所の建設・保守・廃炉工事、再生可能エネルギー事業の開発・運営(オペレーション&メンテナンス)、健康事業、料飲事業』となっています。
| 会社名 | ビーエイブル(604A) |
|---|---|
| 所在地 | 福島県双葉郡大熊町大字夫沢字中央台551番地の6 |
| 設立日 | 1991年3月14日 |
| 従業員数 | 218人 |
| 業種 | 建設業 |
【企業サイト】
https://www.able-can.jp/

沿革

代表取締役社長 佐藤 順英
弊社は原子力発電所のメンテナンスを主な生業として1992年に創業いたしました。震災時には福島第一の冷却・安定化作業にあたり、現在も引き続き廃炉作業に取り組んでおり、原子力・火力プラント等の設備工事を基盤事業としております。
財務データ
2025年7月期の事業売上は8,984百万円で、構成比はセグメント別に、工事事業87.4%、再エネ事業10.4%、その他2.2%となっています。
前期(25.7)は福島第一原子力発電所を中心に工事完成や大型工事の進捗、追加受注などにより、前期比で売上は4%増、最終は476百万円で着地しました。
今期(26.7)は廃炉関連工事での遠隔操作ロボット等を活用した案件が着実に増えているほか、その他電力会社の原子力発電所再稼働に伴う新規受注により、売上は9%増、最終は729百万円を見込んでいます。1株利益は97.16円、配当は20円予想としています。
▌主要な経営指標等の推移
| 決算期 | 2021/7 | 2022/7 | 2023/7 | 2024/7 | 2025/7 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,558 | 6,507 | 7,426 | 8,680 | 8,984 |
| 経常益 | 240 | 491 | 1,133 | 767 | 657 |
| 最終益 | 159 | 317 | 489 | 526 | 476 |
| 純資産 | 3,066 | 3,599 | 4,090 | 4,618 | 5,096 |
| 総資産 | 6,860 | 7,846 | 9,102 | 8,939 | 9,579 |
▌セグメント別の売上内訳(2025.7)
▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移
▌比率分析
企業の『収益力』や『安全性』を上場している建設業154社の中央値と比較すると、収益力は売上高営業利益率が7.5%など、平均的な数値となっています。
また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、固定比率が101.9%となっており、やや厳しい状態といえます。
| 貸借対照表 B/S | 損益計算書 P/L |
|---|---|
| 総資産 9,579 百万円 | 売上高 8,984 百万円 |
| ▉流動資産 ▉固定資産 | ▉流動負債 ▉固定負債 ▉純資産 | ▉売上原価 ▉販管費一 ▉営業利益 | ▉売上高 ▉営業損失 |
※カッコ内の数値は建設業(154社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。
株主の状況
現在の発行済株式総数は10,820千株で、株式保有割合は、経営陣64.5%、その他35.5%となっています。
株式保有は安定株主が占めているため、初値や上場後の株価形成に際し、大きな懸念はありません。また、主要株主にロックアップが厳しめに入っているのは安心材料になります。
| 株主名 | 持株比率 | ロックアップ |
|---|---|---|
| エイブル興産㈱ | 63.14% | 180日 |
| 佐藤 順英(社長) | 22.66% | 180日 |
| ビーエイブル従業員持株会 | 3.14% | 180日 |
| ㈱大東銀行 | 2.01% | 180日 |
| ㈱IHI | 0.91% | 継続保有 |
| 鈴内 浩二 | 0.31% | 継続保有 |
| 渡辺 靖 | 0.31% | 継続保有 |
| 根本 義和 | 0.30% | 継続保有 |
| 従業員 | 0.30% | 継続保有 |
| 緒方 浩之 | 0.28% | 継続保有 |
| 上記以外 | 6.64% |
▌現在の株式総数と株主構成
株式総数 10,820千株(2026年6月25日現在)
| 64.5 % | – % | 35.5 % | – % |
| 6,976.2 千株 | – 千株 | 3,843.6 千株 | – 千株 |
2IPOの基本情報
公開株数
IPOの公募比率は78.6%と高く、公募株式は、主に自己株式になります。初値形成にはややポジティブといえます。売出し分は、主に経営陣の株式放出によるものです。
上場する株式の時価総額は67.2億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の30.3%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は24.9億円で、IPOとしては中型の案件になります。
| 公募株 ?資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。 | 2,577,500 株 | |
|---|---|---|
| 内訳 | (新規発行) ?公募株のうち、上場により新たに発行する株式。 | 0 株 |
| (自己株式) ?公募株のうち、自社で保有する自社株式。 | 2,577,500 株 | |
| 売出株 ?既存株主が売り出す株式。 | 1,191,600 株 | |
| 内訳 | (買取引受) ?売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。 | 700,000 株 |
| (OA) ?売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。 | 491,600 株 | |
| 公開株 ?新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。 | 3,769,100 株 | |
(IPO指標)
| 時価総額 ?上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。 | 資金調達 ?IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 | OR ?オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。 | 公募比率 ?公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 |
|---|---|---|---|
| 67.2 億円 | 17 億円 | 32.2 % | 78.6 % |
▌上場後の株式総数と株主構成
| 58.0 % | – % | 8.9 % | – % | 30.3 % |
幹事証券と抽選本数
今回のIPOではみずほ証券が主幹事となっており、割当株数の8%程度が個人向け抽選に配分されると予想されます。
また、幹事証券になるマネックスも割当株数の大半が個人向け抽選に配分されるため、狙い目になります。
▌幹事証券の引受株式数
| 証券会社 | 割当率 | 割当株数 |
|---|---|---|
| みずほ証券(主幹事) | -% | -株 |
| 大和証券 | -% | -株 |
| 野村證券 | -% | -株 |
| SBI証券 | -% | -株 |
| マネックス証券 | -% | -株 |
| 合計 | 100% | -株 |
★ 委託販売による取扱株数(予想)
| 証券会社 | 委託元 | 取扱株数 |
|---|---|---|
| CONNECT | 大和 | -株 |
▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
スケジュール
| 上場承認日 | 6月25日(木) |
|---|---|
| 抽選申込期間 | 7月13日(月)~7月17日(金) |
| 当選発表日 | 7月21日(火) |
| 購入申込期間 | 7月22日(水)~7月27日(月) |
| 上場日 | 7月29日(水) |
| SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 75 | 76 | 77 | 78 | 79 | 710 | 711 |
| 712 | 713 | 714 | 715 | 716 | 717 | 718 |
| 719 | 720 | 721 | 722 | 723 | 724 | 725 |
| 726 | 727 | 728 | 729 | 730 | 731 | 81 |
| 82 | 83 | 84 | 85 | 86 | 87 | 88 |
( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )
RatingIPOの評価と初値予想
▌注目度・業績評価
原子力発電所の建設や廃炉工事等に特段の新規性はなく、注目度は低いです。売上は緩やかに増加しているものの事業特性からも大幅な拡大は難しい面があります。利益は安定的に確保しており、収益力には一定の評価ができます。
▌需給・価格評価
IPOとしては中小型案件で、株主には安定株主しかおらず、想定価格も低めに設定されていることから、需給に不安はありません。今期の利益予想に基づくPERは6.8倍と業種平均11.9倍(建設・スタンダード)と比較してやや割安な水準で、配当利回りは3.0%となっています。
▌IPO抽選へのスタンス
今回のIPOは初値が公開価格を上回る可能性が高いため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。
| 期待度 | 評価点 |
|---|---|
| 6.5 /15点 |
《IPOの評価指標》
| 供給額 ?投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 | 成長率 ?直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段は建設業(全市場)における成長率の中央値。 | ROE ?直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段は建設業(全市場)におけるROEの中央値。 | PER ?想定価格を基準にした株価収益率。下段は建設業(スタンダード)の単純PER(26.4末時点)。 | PBR ?想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段は建設業(スタンダード)の単純PBR(26.4末時点)。 |
|---|---|---|---|---|
| 24.9 億円 | 3.5 % | 9.3 % | 14.1 倍 | 1.0 倍 |
| 建設業 | 6.9 % | 7.0 % | 11.9 倍 | 0.9 倍 |
|---|
初値予想と結果
上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は想定価格660円から+240円(+36.4%)高い900円と予想します。なお、AI予測値は1,015円となっており、これより低い弱気の予想としています。
| 初値予想 (想定価格比) | 900円(6/25予想) (+240円 / +36.4%) |
|---|---|
| 想定価格 ?正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。 | 660円 |
| 仮条件 ?公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。 | -円 ~ -円 |
| 公開価格 ?株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。 | -円 |
| 初値 ?証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。 (公開価格比) | -円 (-円 / -%) |
過去のIPO
最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では25年9月に上場したUNICONホールディングス(407A)の初値騰落率は+30.7%でした。
今回のIPOと同じ素材・資材関連関連に分類されるIPOは2007年以降100件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は67.0%、初値騰落率の平均は+26.0%(中央値+8.7%)となっています。
また、今回と同じ中型のIPOは2017年以降181件で、勝率は75.7%、初値騰落率の平均は+33.3%(中央値+19.3%)となっています。
▌類似案件のIPO実績
| 銘柄名 | 騰落率 % | 供給額 億 | 成長率 % | ROE % |
|---|---|---|---|---|
| UNICONHD | +30.7% | 57.6 | -3.2% | 14.8% |
| CrossE | -8.1% | 9.2 | 29.9% | 12.8% |
| ノバック | -12.3% | 30.0 | 10.6% | 12.2% |
▌素材・資材関連のIPO実績
(化学・鉄鋼・金属、建設業など)
| 素材・資材 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
|
|
|
(2026/6/25 現在)
素材・資材関連の直近IPO
| コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
|---|---|---|
| 542A ビタブリッドJ | 2026/4/2 | -5.0 % |
| 523A セイワHD | 2026/3/27 | -2.4 % |
| 275A ハンワホーム | 2025/11/17 | +10.4 % |
| 442A クラシコ | 2025/11/5 | +135.3 % |
| 407A UNICONHD | 2025/9/26 | +30.7 % |
素材・資材のIPO騰落率分布
▌中型のIPO実績
(中型:供給額20~50億円未満のIPO)
| 中型 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
|
|
|
(2026/6/25 現在)
中型の直近IPO
| コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
|---|---|---|
| 558A SQUEEZE | 2026/4/22 | +8.7 % |
| 556A 犬猫生活 | 2026/4/23 | +12.5 % |
| 542A ビタブリッドJ | 2026/4/2 | -5.0 % |
| 520A ジェイファーマ | 2026/3/25 | -8.1 % |
| 519A ベーシック | 2026/3/25 | -8.0 % |
中型のIPO騰落率分布
(データ引用:日本証券取引所 新規上場会社情報)