IPO初値予想:Arent(5254)【3/23更新】

 Arent(5254)の東証グロースへの新規上場が承認されました。ここでは、ArentのIPOに関する基本情報から投資分析AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!

1企業の基本情報

企業概要 

会社名Arent(5254)
所在地東京都中央区八丁堀二丁目10番7号
従業員数59人
業種情報・通信業
事業概要建設DXのコンサルティング、システム開発、システム販売など

【企業サイト】

https://arent.co.jp/

事業メモ
 建設業界の大手企業等に対し、DX支援のためのコンサルティング・システム開発(主に準委任契約)を行い、併せて開発したシステムについては主にプラントエンジニアリング業界向けに商品化及び外販を行う。また、パートナー企業との協同を通じて得た業界の深いドメイン知識を活かし、建設業界に対し自社プロダクトの開発・サービスを提供する。

沿革 

代表取締役社長 鴨林 広軌

 2015年にコンサルティングとシステム開発を手掛けるアストロテックにジョインしました。その後、「プラント設計の自動化」というまったく毛色が異なる依頼を契機に、当時私が代表を務めていたアストロテックと佐海のCFlatを合併、それが、Arentのはじまりです。

2012年7月
現代表取締役副社長の佐海文隆を中心として、静岡県浜松市中区に、各種ソフトウエアの受託開発及びスマートフォンアプリケーションの開発を目的として、㈱CFlat(現 ㈱Arent)を設立
2018年8月
現代表取締役社長の鴨林広軌が本格的に経営に参画することで佐海文隆との複数代表体制となる
2019年4月
現代表取締役社長の鴨林広軌が代表を務めていた、システム開発会社である㈱ASTROTECH SOFTWARE DESIGN STUDIOSを吸収合併 東京都中央区に本店移転(東京オフィスと浜松オフィスの2拠点となる)
2020年6月
商号を㈱Arentに変更 千代田化工建設㈱と産業プラントの空間自動設計システムの開発、アップデート及び販売等に関する合弁会社の設立及び運営にかかる契約を締結
2020年7月
上記合弁契約に基づき、千代田化工建設㈱と折半出資でプラントの空間自動設計システムを提案するVTP㈱(現 ㈱PlantStream)を設立(持分法適用関連会社) 当社(㈱Arent)と㈱PlantStreamの間で、産業プラントの空間自動設計システムの開発、アップデート及び販売等を助成することを目的とした技術支援契約を締結
2021年3月
日清紡ホールディングス㈱との共同出資により、Web3.0に関するDX事業を推進する㈱ VestOneを設立(連結子会社)
2021年4月
㈱PlantStreamより空間自動設計システム「PlantStreamR」をリリース
2022年4月
㈱VestOneよりジェネレーティブNFT作成ツール「VestOne NFT Generator」をリリース 当社(㈱Arent)より建築物の配筋検討プロセスの各工程を自動化・高速化するAutodesk Revitアドイン(※1)「LightningBIM 自動配筋」をリリース

財務データ 

▌主要な経営指標等の推移

決算期2018/62019/62020/62021/62022/6
売上高422497627221,012
経常益31263764515
最終益379251△20△48
純資産161283838421,991
総資産212201,1182,1793,063
※単位は百万円、21.6から連結決算

▌サービス別の売上内訳(2022.6)

▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移

※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。

株主の状況 

株主名持株比率ロックアップ
鴨林 広軌(社長)39.98%180日
梅林 真如11.65%180日
SBI4&5LPS7.59%180日
佐海 文隆7.29%180日
大北 尚永6.63%180日
中川 高志6.63%180日
丸山 篤史6.63%180日
SBI4&5LPS2号2.01%継続保有
合同会社J&TC Frontier1.87%180日
清水 利恭1.53%180日
上記以外8.19% 
(LPS:投資事業有限責任組合)

▌現在の株式総数と株主構成

株式総数:6,311.6 千株(2023年2月20日現在)

?

47.140.112.8
2,972.7 千株– 千株2,533 千株806 千株
※新株予約権による潜在株式(709.2千株)を含む。

2IPOの基本情報

スケジュール 

上場承認日2月20日(月)
抽選申込期間3月9日(木)~3月15日(水)
当選発表日3月16日(木)
購入申込期間3月17日(金)~3月23日(木)
上場日3月28日(火)
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUNMONTUEWEDTHUFRISAT
22622722831323334
3536373839310311
312313314315316317318
319320321322323324325
32632732832933033141

( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )

公開株数 

公募株資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。700,000 株
内訳(新規発行) 公募株のうち、上場により新たに発行する株式。420,800 株
(自己株式) 公募株のうち、自社で保有する自社株式。279,200 株
売出株既存株主が売り出す株式。795,000 株
内訳(買取引受) 売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。600,000 株
(OA) 売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。195,000 株
公開株新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。1,495,000 株

(IPO指標)

  時価総額 上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。  資金調達 IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 OR オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。  公募比率 公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。
105.4 億円12.3 億円21.653.8
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。

▌上場後の株式総数と株主構成

???

40.628.112.019.3
※新株予約権による潜在株式(709.2千株)を含む。

幹事証券と抽選本数 

▌幹事証券の引受株式数

証券会社割当率割当株数
みずほ証券(主幹事)86.96%1,170,100株
SBI証券6.96%93,600株
野村證券4.35%58,500株
楽天証券0.87%11,700株
岩井コスモ証券0.43%5,800株
岡三証券0.43%5,800株
合計100%1,345,500株

委託販売による取扱株数(予想)

証券会社委託元取扱株数
岡三オンライン岡三300株
※取扱株数は過去実績を元に推定。

▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)

8%
個人8,191本
抽選901
裁量7,290
40%
個人749本
抽選374
裁量375
9%
個人468本
抽選51
裁量417
100%
個人117本
抽選117
裁量
10%
個人58本
抽選6
裁量52
8%
個人46本
抽選5
裁量41
100%
個人3本
抽選3
裁量
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。

star_half
Rating
IPOの評価と初値予想

期待度評価点
 7.0 /15点
4以上 積極参加 2~3 参加 1 不参加

▌注目度・業績評価
 システム開発関連のIPOは比較的人気が集まりやすく、注目度はまずまず。前期(22.6)はプロダクト共創開発における受託の受注が堅調に推移し、前期比で売上は40%増も、持分法による投資損失の増加で最終は48百万円の損失。今期(23.6)は建設業界からの大型開発の受注や空間自動設計システムの販売が好調で、売上は84.6%増、最終益は2億円を見込む。

▌需給・価格評価
 市場への供給額は26億円の中型案件で、株主にVCが入っているもののロックアップは厳しめで、需給に不安はない。今期の最終益予想に基づくPERは47.2倍(EPS:37円予想)と業種平均77倍と比較して割安な水準。

《IPOの評価指標》

  供給額 投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。  成長率 直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段は情報・通信業(全市場)における成長率の中央値。 ROE 直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段は情報・通信業(全市場)におけるROEの中央値。 PER 想定価格を基準にした株価収益率。下段は情報・通信業(グロース)の単純PER(23.1末時点)。 PBR 想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段は情報・通信業(グロース)の単純PBR(23.1末時点)。
26.2 億円40.2-2.43.4
情報・通信7.011.177.04.4
※下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
aaa

初値予想と結果 

初値予想
(想定価格比)
1,500円(3/23予想)
+60円 / +4.2%
想定価格正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。1,750円
仮条件公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。1,140円 ~ 1,440円
公開価格株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。1,440円
初値 証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。
(公開価格比)
1,802円
+362円 / +25.1%

▌AIの予測値(3/23更新)

1,471円AI予測の詳細

▌初値騰落率の目安

+4.2+2.2+133.9+34.4
(公開価格比)(公開価格比)シス開発中型


過去のIPO実績 

▌類似案件のIPO実績

銘柄名騰落率 %供給額成長率 %ROE %
eWeLL+130.0%23.150.8%67.5%
ジャパニアス+97.1%12.68.6%14.1%
JBS+20.2%39.810.0%12.0%

▌システム開発のIPO実績
(システムの受託開発や役務提供など)

シス開発勝率平均騰落率
98
(2007年以降)
93.9
(92件 / 98件)
+133.9
(Q2:+120.6 %)

(2023/3/23 現在)

システム開発の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
5250 プライムスト2023/2/22+125.2
5248 テクノロジーズ2023/1/26+265.0
5247 BTM2022/12/27+41.2
5129 FIXER2022/10/6+36.0
5039 キットアライブ2022/9/28+18.2

シス開発のIPO騰落率分布


▌中型のIPO実績
(中型:供給額20~50億円未満のIPO)

中型勝率平均騰落率
126
(2016年以降)
79.4
(100件 / 126件)
+34.4
(Q2:+20.6 %)

(2023/3/23 現在)

中型の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
7120 SHINKO2023/3/22+2.3
2937 サンクゼール2022/12/21+22.3
5139 オープンワーク2022/12/16+11.1
7114 フーディソン2022/12/16±0.0
5137 スマートドライブ2022/12/15+23.5

中型のIPO騰落率分布


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