ギークリー(505A)のIPO情報と初値予想

 ギークリー(505A)東証スタンダードへの新規上場が承認されました。ここでは、ギークリーのIPOに関する基本情報から投資分析AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!

0目次

  1. 企業の基本情報
    1. 企業概要(事業解説)
    2. 沿革(代表者)
    3. 財務データ(業績、売上内訳、比率分析)
    4. 株主の状況(現在の株式総数と株主構成)
  2. IPOの基本情報
    1. 公開株数(上場後の株式総数と株主構成)
    2. 幹事証券と抽選本数(引受株式、抽選割合)
    3. スケジュール
  3. IPOの評価と初値予想
    1. IPO所感(評価、抽選スタンス)
    2. 初値予想と結果(条件、初値予想、AI予測)
    3. 過去のIPO(類似案件、分類・規模別実績)

1企業の基本情報

企業概要 

 事業内容は、『IT・Web・ゲーム業界に特化した人材紹介事業』となっています。

会社名ギークリー(505A)
所在地東京都渋谷区渋谷二丁目17番1号
設立日2011年8月22日
従業員数382人
業種サービス業

【企業サイト】
ギークリー公式サイト
https://corp.geekly.co.jp/

事業解説
 エンジニア、クリエイター、プロジェクトマネージャーなどのIT・Web・ゲーム業界に特化した人材紹介サービス「ギークリー」を展開しています。他にも、IT業界に特化した転職情報や業界動向、企業トップへのインタビュー等を掲載する専門メディア「ギークリーメディア」や、IT業界の企業に関するクチコミ情報や選考体験談を集約したプラットフォーム「ギークリーレビュー」なども運営しています。
ギークリーの事業説明
(画像:ギークリーHP

沿革 

ギークリーのトップメッセージ

代表取締役社長 奥山 貴広

 当社は、代表取締役社長である奥山貴広により、当時は主流ではなかったIT・Web・ゲーム業界に特化した人材紹介会社として、転職支援を通じて“IT採用のインフラ”を担い、企業の成長を人材面から後押しすることをビジョンとして2011年に設立されました。

(引用:ギークリーHP
2011年8月
東京都港区赤坂において、有料職業紹介事業を事業目的として当社設立
2011年12月
本社を東京都渋谷区渋谷に移転IT・Web・ゲーム業界の転職支援サービスを提供開始
2013年7月
本社を東京都渋谷区渋谷内にて移転
2018年12月
初のTVCMを放映
2019年1月
IT業界と転職のイマが分かるオウンドメディア「Geekly Media」を提供開始
2020年1月
本社を東京都渋谷区渋谷内にて移転(旧本社は、現:渋谷第2オフィスとして稼働)
2020年5月
プライバシーマークを取得
2022年1月
IT企業に特化した口コミサイト「Geekly Review」を提供開始
2023年11月
関西エリアへのサービス拡充のため、大阪オフィスを大阪府大阪市北区に開設
2025年2月
本社を東京都渋谷区渋谷内にて移転(旧本社は、現:渋谷第1オフィスとして稼働

財務データ 

 2025年5月期の事業売上は7,148百万円で、構成比はセグメント別に、人材紹介100%となっています。

 前期(25.5)は転職サイトの登録者数増加や求人企業数の拡大で事業規模は拡大した一方で、販売促進費や従業員数増加に伴う人件費が増加し、前期比で売上は22%増最終は494百万円で着地しました。

 今期(26.5)は販売促進活動などによる成約数の増加や賃上げトレンドを背景とした紹介手数料率上昇などにより、売上は36%増最終は1,346百万円を見込んでいます。1株利益は119.96円配当は18円予想としています。

▌主要な経営指標等の推移

決算期2021/32022/32023/32024/52025/5
売上高1,9282,9064,5685,8417,148
経常益5676954431,198705
最終益363457373856494
純資産1,7352,1937122,1542,535
総資産2,2552,8871,8453,2043,892
※単位は百万円、単体決算

▌セグメント別の売上内訳(2025.5)

▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移

※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。

▌比率分析

 企業の『収益力』や『安全性』を上場しているサービス業543社の中央値と比較すると、収益力は総資本営業利益率が18.1%など、かなり高い数値となっています。

 また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、自己資本比率が65.1%となっており、平均的な状態といえます。

貸借対照表 B/S損益計算書 P/L
総資産 3,892 百万円売上高 7,148 百万円

流動資産
固定資産
流動負債
固定負債
純資産
売上原価
販管費
営業利益
売上高
営業損失
収益性指標
売上高営業利益率 = 9.8(μ:6.6 Me:6.3
総資本営業利益率 = 18.1(μ:6.1 Me:6.4
自己資本利益率 = 19.5(μ:2.9 Me:9.6
安全性指標
流動比率「流動資産 ÷ 流動負債」で計算され、企業の短期的な財務安全性(支払い能力)を測定する指標。 = 202.5(μ:269.6 Me:201
固定比率「固定資産 ÷ 純資産」で計算され、長期間に活用される固定資産がどれだけ純資産で調達されているかを測定する指標。一般的には100%以下が目安とされる。 = 53.1(μ:104.6 Me:62.6
自己資本比率「自己資本 ÷ 総資本」で計算され、企業の中長期的な財務安全性を測定する指標。100%は無借金経営。 = 65.1(μ:52.4 Me:51.7
成長性指標
売上高成長率 = 22.4(μ:11.2 Me:8

※カッコ内の数値はサービス業(543社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。

株主の状況 

 現在の発行済株式総数は12,785千株で、株式保有割合は、経営陣98.4%その他1.6%となっています。

 株式保有は安定株主が占めているため、初値や上場後の株価形成に際し、大きな懸念はありません。また、主要株主にロックアップが入っているのは安心材料になります。

株主名持株比率ロックアップ
㈱ブリッジインベストメント49.28%180日
奥山 貴広(社長)36.37%180日
㈱アーキスト7.04%
西内 信3.13%180日
浅野 大樹人1.56%180日
永井 正樹1.05%180日
ギークリー従業員持株会0.63%180日
中嶋 孝太0.16%継続保有
従業員0.13%継続保有
従業員0.13%継続保有
上記以外0.52%
(LPS:投資事業有限責任組合)

▌現在の株式総数と株主構成

株式総数 12,785千株(2026年1月22日現在)

?

98.41.6
12,584 千株– 千株201 千株– 千株
※新株予約権による潜在株式(-20千株)を含む。

2IPOの基本情報

公開株数 

 今回のIPOでは募集株式の全てが売出し株式で、主に経営陣の株式放出によるものです。初値形成にはかなりネガティブといえます。

 上場する株式の時価総額は240.7億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の25.1%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は69.4億円で、IPOとしては中大型以上の案件になります。

公募株資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。0 株
内訳(新規発行) 公募株のうち、上場により新たに発行する株式。0 株
(自己株式) 公募株のうち、自社で保有する自社株式。0 株
売出株既存株主が売り出す株式。3,691,500 株
内訳(買取引受) 売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。3,210,000 株
(OA) 売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。481,500 株
公開株新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。3,691,500 株

(IPO指標)

  時価総額 上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。  資金調達 IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 OR オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。  公募比率 公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。
240.7 億円 億円25.10
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。

▌上場後の株式総数と株主構成

???

73.31.625.1
※新株予約権による潜在株式(-20千株)を含む。

幹事証券と抽選本数 

 今回のIPOでは野村證券が主幹事となっており、割当株数の8%程度が個人向け抽選に配分されると予想されます。

 また、幹事証券になる楽天松井も割当株数の大半が個人向け抽選に配分されるため、狙い目になります。

▌幹事証券の引受株式数

証券会社割当率割当株数
野村證券(主幹事)-%-株
みずほ証券-%-株
SBI証券-%-株
楽天証券-%-株
岡三証券-%-株
松井証券-%-株
東海東京証券-%-株
丸三証券-%-株
極東証券-%-株
合計100%-株

委託販売による取扱株数(予想)

証券会社委託元取扱株数
岡三オンライン岡三-株
※取扱株数は過去実績を元に推定。

▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)

8%
個人-本
抽選
裁量
11%
個人-本
抽選
裁量
45%
個人-本
抽選
裁量
90%
個人-本
抽選
裁量
89%
個人-本
抽選
裁量
90%
個人-本
抽選
裁量
66%
個人-本
抽選
裁量
100%
個人-本
抽選
裁量
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。

スケジュール 

上場承認日1月22日(木)
抽選申込期間2月10日(火)~2月16日(月)
当選発表日2月17日(火)
購入申込期間2月18日(水)~2月24日(火)
上場日2月27日(金)
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUNMONTUEWEDTHUFRISAT
21222324252627
2829210211212213214
215216217218219220221
222223224225226227228
31323334353637

( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )

star_half
Rating
IPOの評価と初値予想

▌注目度・業績評価

 人材紹介関連のIPOは比較的人気が集まりやすく、注目度は高めです。近年、企業のIT人材の獲得競争は激しくなっており、それに伴い売上・利益ともに着実に伸ばしており、特に利益率は高い水準にあるため、事業の成長性と収益性はかなり評価できます。

▌需給・価格評価

 IPOとしては中大型案件で、株主は安定株主で占められており、ロックアップも入っているため、需給に大きな不安はありません。募集株式の全てが売出しなのはマイナス材料です。今期利益予想によるPERは15.7倍と業種平均15.5倍(サービス・スタンダード)と比較して割高感はなく、配当利回りは1%となっています。

▌IPO抽選へのスタンス

 今回のIPOは初値が公開価格を上回る可能性が高いため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。

期待度評価点
 7.5 /15点
4以上 積極参加 2~3 参加 1 不参加

《IPOの評価指標》

 供給額 投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 成長率 直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段はサービス業(全市場)における成長率の中央値。 ROE 直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段はサービス業(全市場)におけるROEの中央値。 PER 想定価格を基準にした株価収益率。下段はサービス業(スタンダード)の単純PER(25.12末時点)。 PBR 想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段はサービス業(スタンダード)の単純PBR(25.12末時点)。
69.4 億円22.419.548.79.5
サービス業8.09.615.51.3
※実績値で計算、下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
aaa

初値予想と結果 

 上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は想定価格1,880円から+420円(+22.3%)高い2,300円と予想します。なお、AI予測値は2,382円となっており、これと同程度の予想としています。

初値予想
(想定価格比)
2,300円(1/22予想)
+420円 / +22.3%
想定価格正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。1,880円
仮条件公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。-円 ~ -円
公開価格株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。-円
初値 証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。
(公開価格比)
-円
(-円 / -%)

▌AIの予測値(1/22計算)

AI予測2,382円AI予測の詳細

▌初値騰落率の目安

+22.3+26.7+77.8+16.0
(想定価格比)(想定価格比)人材中大型以上

過去のIPO 

 最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では25年10月に上場したムービン・ストラテジック・キャリア(421A)の初値騰落率は+20.3%でした。

 今回のIPOと同じ人材派遣・採用関連に分類されるIPOは2007年以降58件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は79.3%、初値騰落率の平均は+77.8%(中央値+51.8%)となっています。

 また、今回と同じ中大型以上のIPOは2017年以降165件で、勝率は55.8%、初値騰落率の平均は+16.0%(中央値+2.7%)となっています。

▌類似案件のIPO実績

銘柄名騰落率 %供給額成長率 %ROE %
ムービン+20.3%46.32.8%30.7%
ROXX-8.0%70.971.0%-238.3%
オープンワーク+11.1%37.85.1%8.3%
コンフィデンス+65.4%10.729.9%-96.3%
HCH+65.3%36.89.9%33.0%

▌人材派遣・採用のIPO実績
(人材派遣、新卒・中途採用事業など)

人材勝率平均騰落率
58
(2007年以降)
79.3
(46件 / 58件)
+77.8
(Me:+51.8 %)

(2026/1/22 現在)

人材派遣・採用の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
421A ムービン2025/10/6+20.3
302A ビースタイルHD2024/12/27+60.6
241A ROXX2024/9/25-8.0
215A タイミー2024/7/26+27.6
151A ダイブ2024/3/27+77.2

人材のIPO騰落率分布

▌中大型以上のIPO実績
(中大型以上:供給額50億円以上のIPO)

中大型以上勝率平均騰落率
165
(2017年以降)
55.8
(92件 / 165件)
+16.0
(Me:+2.7 %)

(2026/1/22 現在)

中大型以上の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
485A パワーエックス2025/12/19-7.4
472A ミラティブ2025/12/18-12.7
8303 SBI新生銀行2025/12/17+9.4
471A NSグループ2025/12/16-5.0
456A ヒューマンメイド2025/11/27+9.9

中大型以上のIPO騰落率分布

(データ引用:日本証券取引所 新規上場会社情報















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