IPO初値予想:オカムラ食品工業(2938)【9/15更新】

 オカムラ食品工業(2938)の東証スタンダードへの新規上場が承認されました。ここでは、オカムラ食品工業のIPOに関する基本情報から投資分析AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!

1企業の基本情報

企業概要 

会社名オカムラ食品工業(2938)
所在地青森県青森市八重田一丁目6番11号
従業員数804人
業種食料品
事業概要サーモンの養殖、水産品の加工・販売
事業メモ
 養殖事業では、生食用のサーモントラウトを養殖し、国内外に向けに販売するほか、加工事業(国内・海外)では、魚卵・成魚を原料として顧客の要望にそって加工し、販売を行う。また、シンガポールやタイ等の東南アジアに現地拠点を有し、現地の日系スーパーマーケットや日本食レストラン向けに、日本から輸入した日本食材の販売も手掛ける。

沿革 

代表取締役社長 岡村 恒一

 デンマーク子会社での養殖事業で培った技術を活用し、2015年国内初の大規模生食用サーモン養殖を青森県にてスタートさせました。以来毎年生産数量を拡大する一方、サーモンの最大の魅力である身色を重視した品質改善を行い、国内外のお客様から高い評価を得ています。

1971年8月
水産加工品製造販売を目的として青森県青森市に当社を設立
1988年5月
当社製品の西日本への販売拡大を目的として、九州オカムラ食品工業㈱を設立
1992年9月
九州オカムラ食品工業㈱を青森県青森市に移転。同年11月、当社に事業譲渡 水産加工品を地元の一般消費者に直接販売することを目的として、社名を㈱ポートに変更し、青森市に小売店舗をオープン
2003年2月
ベトナムの業務委託先加工場との輸出入窓口として、東京都中央区にオカムラトレーディング㈱を設立。その後はベトナムで加工された寿司ネタを主力とする水産加工品の販売会社として成長
2005年2月
持続可能なサーモン養殖ビジネスのノウハウを得ることを目的として、デンマークのMusholm A/Sを買収
2014年5月
北米における日本食マーケット拡大に伴い、高品質の日本食材を提供することを目的として、アメリカ合衆国カリフォルニア州にOkamura USA Inc.を設立
2014年7月
ベトナムで拡大していた日本食マーケットに高品質の日本食材を提供することを目的として、ベトナムの業務委託先加工場との合資にてNakayama Foodsを設立。またNakayama Foodsに日本食材を輸出することを目的とし、東京都中央区に㈱オカムラを設立
2015年11月
アジア圏での日本食ブーム拡大を背景に、アジア圏における日本食材卸売会社としてOkamura Trading Singapore Pte., Ltd.を設立
2017年6月
Musholm A/Sのノウハウを用い、日本産の養殖サーモンを大規模に養殖することを目的として、青森県西津軽郡深浦町に日本サーモンファーム㈱を設立
2017年9月
海外加工拠点のベトナム一極集中を解消する目的で、ミャンマーのティラワ経済特区内にOkamura Trading Myanmar Co., Ltd.を設立
2018年7月
アジア圏における卸売事業拡大の一環として、マレーシアでの日本食材販売を目的に、当時Okamura Trading Singapore Pte., Ltd.の顧客であったXenka Trading (M) Sdn. Bhd.を買収
2018年8月
Okamura USA Inc. を清算
2019年2月
経営効率の向上を目的として、㈱ポートを吸収合併
2019年5月
経営効率の向上を目的として、オカムラトレーディング㈱ならびに㈱オカムラを吸収合併
2020年2月
ベトナムの業務委託先加工場の生産管理や品質管理を行う目的でOkamura Trading Vietnam Co., Ltd.を設立
2020年11月
経営効率の向上を目的として、当社養殖事業部を分割し日本サーモンファーム㈱に吸収
2021年3月
経営効率の向上を目的として、Nakayama FoodsをTrung Son Corp.へ売却
2021年10月
台湾での卸売事業拡大の一環として、Okamura Trading Taiwan Co., Ltd.を設立
2023年5月
タイでの卸売事業拡大の一環として、Okamura Trading (Thailand) Co., Ltd.を設立

財務データ 

▌主要な経営指標等の推移

決算期2018/62019/62020/62021/62022/6
売上高3959145202241
経常益3281633
最終益11△111022
純資産2239285374
総資産55145149174243
※単位は億円、21.6から連結決算

▌セグメントの売上内訳(2022.6)

▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移

※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。

株主の状況 

株主名持株比率ロックアップ
㈱オカムラ40.45%90日
岡村 恒一(社長)21.48%90日
Steelhead Aps6.08%90日
岡村 直子4.01%90日
八木 康次3.79%90日
岡村 祥平2.05%90日
岡村 大祐1.80%90日
岡村 麻里1.80%90日
岡村 英樹1.64%90日
上記以外17.31%
(LPS:投資事業有限責任組合)

▌現在の株式総数と株主構成

株式総数:7,328.1 千株(2023年8月24日現在)

?

80.719.3
5,916.7 千株– 千株1,411.4 千株– 千株
※新株予約権による潜在株式(592.9千株)を含む。

2IPOの基本情報

スケジュール 

上場承認日8月24日(木)
抽選申込期間9月8日(金)~~9月14日(木)
当選発表日9月15日(金)
購入申込期間9月19日(火)~9月22日(金)
上場日9月27日(水)
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUNMONTUEWEDTHUFRISAT
8278288298308319192
93949596979899
910911912913914915916
917918919920921922923
924925926927928929930

( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )

公開株数 

公募株資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。1,050,000 株
内訳(新規発行) 公募株のうち、上場により新たに発行する株式。1,050,000 株
(自己株式) 公募株のうち、自社で保有する自社株式。0 株
売出株既存株主が売り出す株式。157,500 株
内訳(買取引受) 売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。0 株
(OA) 売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。157,500 株
公開株新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。1,207,500 株

(IPO指標)

  時価総額 上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。  資金調達 IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 OR オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。  公募比率 公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。
130.8 億円17.6 億円13.5100
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。

▌上場後の株式総数と株主構成

???

70.616.812.5
※新株予約権による潜在株式(592.9千株)を含む。

幹事証券と抽選本数 

▌幹事証券の引受株式数

証券会社割当率割当株数
野村證券(主幹事)93.04%1,123,500株
大和証券1.74%21,000株
みずほ証券1.74%21,000株
SMBC日興証券1.74%21,000株
SBI証券0.87%10,500株
楽天証券0.87%10,500株
合計100%1,207,500株

委託販売による取扱株数(予想)

証券会社委託元取扱株数
LINE証券野村3,400株
CONNECT大和300株
※取扱株数は過去実績を元に推定。

▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)

8%
個人8,202本
抽選902
裁量7,300
8%
個人147本
抽選16
裁量131
10%
個人168本
抽選22
裁量146
9%
個人179本
抽選20
裁量159
40%
個人84本
抽選42
裁量42
100%
個人105本
抽選105
裁量
100%
個人34本
抽選34
裁量
100%
個人3本
抽選3
裁量
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。

star_half
Rating
IPOの評価と初値予想

期待度評価点
 8.0 /15点
4以上 積極参加 2~3 参加 1 不参加

▌注目度・業績評価
 魚の養殖や加工事業に特段の新規性はなく、注目度は低い。前期(23.6)はサーモンの供給不足と相場の高騰から、養殖及び海外加工事業を中心に需要及び販売価格が高水準で推移し、前期比で売上は20%増、最終益は6.2%増の23.8億円で着地。今期(24.6)もサーモンへの需要継続で売上は12.6%増も、価格調整により最終益は48.4%減を予想。

▌需給・価格評価
 市場への供給額は20億円の中型案件で、株主には安定株主しかおらず、需給に不安はない。今期の最終益予想に基づくPERは10.3倍(EPS:164円予想)と業種平均20.7倍(食料品・グロース)と比較して割安な水準。今期配当は1株34円予想(配当利回り2.0%)。

《IPOの評価指標》

  供給額 投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。  成長率  ROE  PER  PBR 
20.3 億円19.329.75.81.4
食料品-1.15.920.71.1
※下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
aaa

初値予想と結果 

初値予想
(公開価格比)
2,300円(9/15予想)
+620円 / +36.9%
想定価格正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。1,680円
仮条件公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。1,600円 ~ 1,680円
公開価格株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。1,680円
初値 証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。
(公開価格比)
2,564円
+884円 / +52.6%

▌AIの予測値(9/15更新)

1,877円AI予測の詳細

▌初値騰落率の目安

+36.9+11.7+28.1+37.2
(公開価格比)(公開価格比)食品中型


過去のIPO実績 

▌類似案件のIPO実績

銘柄名騰落率 %供給額成長率 %ROE %
紀文食品+9.6%62.4-1.0%27.3%
STIフードホー+9.5%26.815.7%23.3%

▌食品業のIPO実績
(食料品や水産・農林業など)

食品勝率平均騰落率
18
(2007年以降)
66.7
(12件 / 18件)
+26.7
(Q2:+7.2 %)

(2023/9/15 現在)

食品業の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
2937 サンクゼール2022/12/21+22.3
2936 ベースフード2022/11/15+38.8
2585 LDC2021/12/21-7.0
2934 Jフロンティ2021/8/27-15.0
2933 紀文食品2021/4/13+9.6

食品のIPO騰落率分布


▌中型のIPO実績
(中型:供給額20~50億円未満のIPO)

中型勝率平均騰落率
138
(2016年以降)
79.0
(109件 / 138件)
+37.1
(Q2:+21.5 %)

(2023/9/15 現在)

中型の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
5586 LaboroAI2023/7/31+106.0
9165 クオルテック2023/7/28-8.0
5585 エコナビスタ2023/7/26+153.8
5582 グリッド2023/7/7+199.1
4893 ノイルイミューン2023/6/28-6.1

中型のIPO騰落率分布


関連記事

セカンダリー

24年1月以降のIPO銘柄

(24/10/22 15:00)

銘柄
(上場日)
現在値
(初値)
初値比
(金額差)
地合い
インターメス
262A(10/18)
2,070
2,038
+ 1.6
+ 32
日水コン
261A(10/16)
1,400
1,341
+ 4.4
+ 59
オルツ
260A(10/11)
688
570
+ 20.7
+ 118
ケイ・ウノ
259A(10/8)
1,380
2,134
- 35.3
- 754
シマダヤ
250A(10/1)
1,498
1,760
- 14.9
- 262
Aiロボティクス
247A(9/27)
2,640
2,514
+ 5.0
+ 126
アスア
246A(9/26)
761
1,004
- 24.2
- 243
キッズスター
248A(9/26)
1,329
2,210
- 39.9
- 881
INGS
245A(9/26)
2,265
2,700
- 16.1
- 435
グロースエクスパ
244A(9/26)
2,801
1,841
+ 52.1
+ 960
リプライオリ
242A(9/25)
1,015
1,398
- 27.4
- 383
ROXX
241A(9/25)
1,247
1,941
- 35.8
- 694
CrossE
231A(8/29)
928
1,085
- 14.5
- 157
オプロ
228A(8/21)
1,115
1,673
- 33.4
- 558
ファベル
220A(7/31)
831
1,190
- 30.2
- 359
ハートシード
219A(7/30)
1,364
1,548
- 11.9
- 184
リベラウェア
218A(7/29)
454
454
± 0.0
± 0
タイミー
215A(7/26)
1,126
1,850
- 39.1
- 724
フィットイージー
212A(7/23)
1,378
1,213
+ 13.6
+ 165
カドス
211A(7/18)
2,674
3,210
- 16.7
- 536
PRISMBio
206A(7/2)
356
489
- 27.2
- 133
ロゴスHD
205A(6/28)
2,112
2,290
- 7.8
- 178
豆蔵デジタルHD
202A(6/27)
1,251
1,348
- 7.2
- 97
MFS
196A(6/21)
283
368
- 23.1
- 85
タウンズ
197A(6/20)
517
430
+ 20.2
+ 87
ポストプライム
198A(6/20)
643
450
+ 42.9
+ 193
WOLVES
194A(6/20)
843
875
- 3.7
- 32
ライスカレー
195A(6/19)
869
1,560
- 44.3
- 691
インテグループ
192A(6/18)
3,420
5,940
- 42.4
- 2,520
Chordia
190A(6/14)
282
255
+ 10.6
+ 27
D&Mカンパニー
189A(6/11)
846
1,308
- 35.3
- 462
アストロスケール
186A(6/5)
1,023
1,281
- 20.1
- 258
学びエイド
184A(5/28)
588
1,282
- 54.1
- 694
コージンバイオ
177A(4/25)
1,800
2,030
- 11.3
- 230
レジル
176A(4/24)
1,480
1,205
+ 22.8
+ 275
ウィルスマート
175A(4/16)
969
1,580
- 38.7
- 611
ハンモック
173A(4/11)
1,186
2,160
- 45.1
- 974
イタミアート
168A(4/8)
950
2,000
- 52.5
- 1,050
アズパートナーズ
160A(4/4)
1,822
2,923
- 37.7
- 1,101
Gモンスター
157A(3/29)
588
1,700
- 65.4
- 1,112
マテリアルG
156A(3/29)
668
1,085
- 38.4
- 417
カウリス
153A(3/28)
1,470
2,875
- 48.9
- 1,405
情報戦略
155A(3/28)
531
1,021
- 48.0
- 490
シンカ
149A(3/27)
843
1,671
- 49.6
- 828
ダイブ
151A(3/27)
3,240
3,225
+ 0.5
+ 15
コロンビアW
146A(3/27)
3,340
3,745
- 10.8
- 405
エルイズビー
145A(3/26)
700
1,553
- 54.9
- 853
ソラコム
147A(3/26)
1,387
1,563
- 11.3
- 176
ハッチ・ワーク
148A(3/26)
2,600
2,815
- 7.6
- 215
JSH
150A(3/26)
612
893
- 31.5
- 281
イシン
143A(3/25)
1,041
2,234
- 53.4
- 1,193
STG
5858(3/21)
1,875
3,215
- 41.7
- 1,340
ジンジブ
142A(3/22)
1,026
3,980
- 74.2
- 2,954
トライアル
141A(3/21)
2,796
2,215
+ 26.2
+ 581
光フードサービス
138A(2/28)
2,475
5,850
- 57.7
- 3,375
Cocolive
137A(2/28)
1,162
3,990
- 70.9
- 2,828
VRAIN
135A(2/22)
2,392
5,190
- 53.9
- 2,798
VIS
130A(2/8)
957
2,001
- 52.2
- 1,044
SOLIZE
5871(2/7)
1,581
2,020
- 21.7
- 439

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