2013年のIPO振り返り

 ここでは2013年のIPOの公募価格や初値、初値売却時の騰落率などを紹介していきます。

2013年のIPO(全体)

 2013年は、東日本大震災からの復興が本格的に進み始めることに加え、民主党から自民党に政権交代が行われたことで、株価が飛躍的に上昇した年でした。日経平均株価で見ると、2012年末の10,395.18円から2013年末には16,291.31円と、56.7%の上昇です。また、IPOが多く上場されるマザーズ市場の指数にいたっては137.2%の上昇(404.37→959.33)と急上昇しており、個人投資家にとってもとても環境が良く、儲かる年であったと言えるでしょう。

 さて、2013年のIPOの実績は以下のとおりです。勝率はなんと93.3%、平均騰落率は109.6%。まさに驚きの数字ですね。

IPO件数勝率プラスマイナス(ゼロ含む)
6093.3%564
平均騰落率109.6%初値売却時の収益計11,562,500円

 

IPOの収益・騰落率の計算方法

 IPOによる収益については、原則、以下の通りで計算しています。
 (「初値」 - 「公募価格」) × 100株 = 「初値売却時の収益
  ※取引所の売買単位の統一化の取り組みにより、新規上場会社が新規公開する場合は100株となります。

 なお、RIET銘柄については売買単位が1株のため、以下の通りで計算しています。
 (「初値」 - 「公募価格」) × 1株 = 「初値売却時の収益(REIT
 <騰落率>
 (「初値」 - 「公募価格」) / 「公募価格」 = 「騰落率(%)

 

初値売却時の騰落率分布

 もう少し詳しく、騰落率の分布を見ていきましょう。

200%超200%~100%超100%~50%超50%~10%超10%~0%未満0%以下
121761384

 これを見ると、初値が公募価格の2倍を超える(100%超)ケースが29件となっており、半数近い割合で公募価格の倍の価格で売却できたということになりますね。

騰落率のBEST5WORST5

 ここでは、2013年IPO案件のBEST5WORST5を見ていきましょう。どんな銘柄で大きく儲けることができたのでしょうか。

BEST5

コード銘柄名公募価格初値騰落率収益(初値売却時)
14978リプロセル3,20017,800456.3%+1,460,000円
23189ANAP1,0005,100410.0%+410,000円
33677システム情報7403,500373.0%+276,000円
43671ソフトマックス1,3005,510323.8%+421,000円
53674オークファン2,60010,480303.1%+788,000円

WORST5

コード銘柄名公募価格初値騰落率収益(初値売却時)
13290SIA不動産投資法人450,000429,000-4.7%-21,000円
26089ウィルグループ2,8702,750-4.2%-12,000円
33285野村不動産マスターファンド投資法人100,00096,700-3.3%-3,300円
46087アビスト3,4503,4500.0%0円
56088シグマクシス3,0103,0200.3%+1,000円

取引市場別の騰落率

上場市場件数初値売却時の収益平均騰落率
+プラス-マイナス
マザーズ29290147.2%
ジャスダック12111162.9%
東証1部66024.7%
東証2部65123.9%
REIT6428.5%
その他1109.2%

2013年のIPO一覧

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