ソラコム（147A）のIPO情報と初値予想【初値決定】

　ソラコム（147A）の東証グロースへの新規上場が承認されました。ここでは、ソラコムのIPOに関する基本情報から投資分析、AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します！！

1企業の基本情報

企業概要　

会社名ソラコム（147A）
所在地東京都世田谷区玉川四丁目5番6号尾嶋ビル3階
従業員数150人
業種情報・通信業
事業概要IoTプラットフォーム『SORACOM』の開発・提供

【企業サイト】

https://soracom.com/ja-jp/

事業メモ
　IoTプラットフォーム「SORACOM」は、誰もがIoTを実現できるよう、必要となるIoTデバイスの選定支援、通信サービス、アプリケーションなどを、ワンストップで支援。IoT専用のモバイル通信サービス「SORACOM Air」に加え、IoTデバイスとクラウドをセキュアに通信させるネットワークサービス、データ保存や可視化、クラウド連携を実現するアプリケーションサービスを提供する。

沿革　

代表取締役社長 玉川 憲

　私たち㈱ソラコムは、「世界中のヒトとモノをつなげ、共鳴する社会へ」というビジョンを実現するために、IoTプラットフォームSORACOMを提供しています。180以上の国・地域で利用可能になり、日本だけでなく米国、欧州を含む、世界中のお客さまが、イノベーションを起こすためにSORACOMを利用しています。

2014年11月
IoT向けのSIM及び無線通信回線サービスの提供を主たる事業目的として、東京都目黒区目黒において㈱ヴイコネック設立
2015年4月
㈱ソラコムに社名変更、本店を東京都世田谷区玉川に移転
2015年9月
IoTプラットフォーム「SORACOM」を提供開始
2016年2月
リヒテンシュタイン公国に子会社 SORACOM LI, LTD.を設立(2020年５月にSORACOM CORPORATION, LTD.(英国)に業務を引き継ぎ、2021年12月に清算結了)
2016年5月
シンガポールに子会社 SORACOM INTERNATIONAL, PTE. LTD.を設立(2020年５月にSORACOM CORPORATION, LTD.(英国)に業務を引き継ぎ、2022年７月に清算結了) 省電力無線通信規格 LoRaWANへの対応を開始
2016年6月
デンマークに子会社 SORACOM DK ApSを設立 (2020年５月にSORACOM CORPORATION, LTD.(英国)に業務を引き継ぎ、2022年３月に清算結了)
2016年8月
米国に子会社 SORACOM GLOBAL, INC.を設立
2016年11月
北米でのIoTプラットフォームサービス提供を開始
2017年2月
欧州でのIoTプラットフォームサービス提供を開始
2017年7月
省電力無線通信規格 Sigfoxへの対応を開始
2017年8月
KDDI㈱への株式譲渡により、連結子会社としてKDDIグループに参画(連結子会社化)
2017年10月
機器への組み込みが可能なチップ型SIM(Embedded SIM, eSIM)を提供開始
2018年5月
国内向けセルラー通信でKDDI回線を提供開始
2018年7月
国内初のセルラー通信内蔵 SORACOM LTE-M Buttonシリーズを発売開始
2018年7月
セルラーLPWA LTE-Mへの対応を開始
2019年3月
IoTサブスクリプション・マーケットプレイス IoT SELECTION connected with SORACOM(注)を開設
2019年7月
エッジ処理AIカメラ S+ Camera Basicを開発
2019年11月
英国に子会社 SORACOM CORPORATION, LTD.を設立
2020年2月
海外旅行者向け eSIMデータ通信サービス SORACOM Mobileを提供開始
2020年5月
リヒテンシュタイン、シンガポール及びデンマーク拠点の機能を集約し、英国拠点での営業を開始
2021年6月
当社プラットフォームの国内外における利用実績の拡大、サービス拡充を目的とし、セコム㈱、ソースネクスト㈱、ソニーグループ㈱、日本瓦斯㈱、㈱日立製作所及びWorld Innovation Labの６社と資本業務提携を実現
2022年5月
クラウドカメラサービス ソラカメを提供開始

財務データ　

▌主要な経営指標等の推移

決算期2019/32020/32021/32022/32023/3
売上高1,2792,5604,3015,4516,299
経常益△698622749466113
最終益△7481,02180833771
純資産1,3982,5173,3253,8413,962
総資産2,1953,4224,3435,6355,663
※単位は百万円、22.3から連結決算

▌品目別の売上内訳（2023.3)

▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移

※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。

株主の状況　

株主名持株比率ﾛｯｸｱｯﾌﾟ
KDDI㈱58.22%180日
玉川 憲(社長)7.70%180日
舩渡 大地7.62%180日
安川 健太5.27%180日
ｾｺﾑ㈱2.22%180日
ｿｰｽﾈｸｽﾄ㈱2.22%180日
ｿﾆｰｸﾞﾙｰﾌﾟ㈱2.22%180日
日本瓦斯㈱2.22%180日
㈱日立製作所2.22%180日
WiL Ventures III, L.P.(常任代理人 ㈱WiL)2.22%
上記以外7.87%
（LPS：投資事業有限責任組合）

▌現在の株式総数と株主構成

株式総数：43,408 千株（2024年2月20日現在）

?

20.8 ％58.2 ％21.0 ％– ％
9,016.5 千株25,272.6 千株9,118.9 千株– 千株
※新株予約権による潜在株式(4,921千株)を含む。

2IPOの基本情報

スケジュール　

上場承認日2月20日(火)
抽選申込期間3月7日(木)～～3月13日(水)
当選発表日3月14日(木)
購入申込期間3月15日(金)～3月21日(木)
上場日3月26日(火)
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUNMONTUEWEDTHUFRISAT
2252262272282293132
33343536373839
310311312313314315316
317318319320321322323
324325326327328329330

( 抽選申込　当選発表　購入申込　上場日 )

公開株数　

公募株 ？資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。4,733,800 株
内訳(新規発行) ？公募株のうち、上場により新たに発行する株式。4,733,800 株
(自己株式) ？公募株のうち、自社で保有する自社株式。0 株
売出株 ？既存株主が売り出す株式。7,692,200 株
内訳(買取引受) ？売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。6,071,500 株
(ＯＡ) ？売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15％が上限。1,620,700 株
公開株 ？新たに証券取引所に上場される企業の株式。ＯＡ分の株式を含む上場される株式の上限。12,426,000 株

（IPO指標）

  時価総額 ？上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。  資金調達 ？IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 ＯＲ ？オファリング・レシオ(ＯＲ)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にＯＲが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20～30％が平均値。  公募比率 ？公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。
365.2 億円40 億円25 ％43.8 ％
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。

▌上場後の株式総数と株主構成

???

18.7 ％39.9 ％18.9 ％– ％22.4 ％
※新株予約権による潜在株式(4,921千株)を含む。

幹事証券と抽選本数　

▌幹事証券の引受株式数

証券会社割当率割当株数
みずほ証券(主幹事)82.70％10,276,100株
大和証券8.70％1,080,500株
野村證券4.35％540,200株
SMBC日興証券1.30％162,000株
岡三証券0.70％86,400株
東海東京証券0.70％86,400株
松井証券0.70％86,400株
マネックス証券0.43％54,000株
楽天証券0.43％54,000株
合計100%12,426,000株

★ 委託販売による取扱株数（予想）

証券会社委託元取扱株数
ＣＯＮＮＥＣＴ大和10,900株
岡三オンライン岡三2,000株
※取扱株数は過去実績を元に推定。

▌IPOの抽選割合と当選本数（予測）

8%
個人73,371本
抽選7,913本
裁量65,458本
18%
個人8,385本
抽選1,902本
裁量6,483本
9%
個人4,575本
抽選508本
裁量4,067本
13%
個人1,382本
抽選206本
裁量1,176本
89%
個人771本
抽選771本
裁量–本
66%
個人580本
抽選569本
裁量11本
90%
個人778本
抽選778本
裁量–本
90%
個人486本
抽選486本
裁量–本
90%
個人486本
抽選486本
裁量–本
100%
個人109本
抽選109本
裁量–本
100%
個人20本
抽選20本
裁量–本
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。

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RatingIPOの評価と初値予想

期待度評価点
 8.0 /15点
※★4以上 積極参加　★2~3 参加　★1 不参加

▌注目度・業績評価
　システムプラットフォーム関連のIPOは比較的人気が集まりやすく、注目度は高い。前期(23.3)は海外拠点を中心に課金アカウント数や契約回線数が伸びたことでシステム利用料が大幅に増加し、前期比で売上高は15.6％増も、最終益は欧米での人件費等の増加で79％減の71百万円。今期(24.3)も海外で遠隔医療や農業等幅広い業種で利用拡大が進み、売上は27.5％増、最終益は6倍の4.4億円を見込む。

▌需給・価格評価
　市場への供給額は100億円超の大型案件も、株主には安定株主しかおらず想定価格も低めのため、需給面に大きな不安はない。今期の最終益予想に基づくPERは74.7倍(EPS:11.3円予想)と業種平均69.8倍(情報通信・グロース)と同水準。

《IPOの評価指標》

  供給額 ？投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。  成長率 ？ ROE ？ PER ？ PBR ？
億円15.6 ％1.8 ％528.1 倍4.8 倍
情報・通信6.1 ％10.7 ％69.8 倍4.2 倍
※下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
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初値予想と結果　

初値予想
（公開価格比）		1,600円（3/14予想）
（+730円 / +83.9%）
想定価格 ？正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。845円
仮条件 ？公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。820円 ～ 870円
公開価格 ？株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。870円
初値 ？証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。
（公開価格比）		1,563円
（+693円 / +79.7%）

▌AIの予測値（3/14更新）

1,880円AI予測の詳細

▌初値騰落率の目安

+83.9 ％+116.1 ％+159.9 ％+14.7 ％
(公開価格比)(公開価格比)シスPF中大型以上

過去のIPO実績　

▌類似案件のIPO実績

銘柄名騰落率 %供給額 億成長率 %ROE %
ブルーイノベ+27.7%11.125.1%-94.3%
ｍｏｎｏＡＩ+93.9%10.614.6%-58.7%

▌システムPFのIPO実績
（EC・決済などを行うプラットフォーム運営）

シスPF勝率平均騰落率
45 件
(2007年以降)
91.1 ％
（41件 / 45件）
+160.7 ％
（Q2：+131.8 ％）

（2024/2/28 現在）

システムPFの直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
5621 ヒューマンＴ2023/12/22-2.5 ％
5619 マーソ2023/12/21-8.0 ％
5597 ブルーイノベ2023/12/12+27.7 ％
5258 ＴＭＮ2023/4/4+49.2 ％
5246 ELEMENTS2022/12/27+95.0 ％

シスPFのIPO騰落率分布


▌中大型以上のIPO実績
（中大型以上：供給額50億円以上のIPO）

中大型以上勝率平均騰落率
135 件
（2016年以降）
51.1 ％
（69件 / 135件）
+14.7 ％
（Q2：+1.1 ％）

（2024/2/28 現在）

中大型以上の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
5889 ＪＥＨ2023/11/16-6.5 ％
5845 全保連2023/10/25-3.3 ％
6525 ＫＯＫＵＳＡＩ2023/10/25+15.0 ％
5592 くすりの窓口2023/10/4-7.1 ％
6223 西部技研2023/10/3+3.3 ％

中大型以上のIPO騰落率分布


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