IPOで初値高騰が期待できるテーマは?【AI、ビッグデータ、クラウド】

IPOで初値高騰に期待できるテーマは何?

 IPO投資で一番気になるのは何といっても初値がどれだけ上昇するのか?ということですね。IPOでは多くの銘柄で公募価格が初値より高くなりますが、それでもテーマによっては公募比で+200%以上するものから上昇が+10%程に収まるものまでいろいろあります。そうした初値上昇の程度は事業テーマによって大きく異なってきます。例えば、「AI」や「クラウド」、「ビッグデータ」など話題性のある新しい事業テーマは、人気化して初値が高騰する可能性が高いです。そのため、こうした人気化して初値が高騰しそうなテーマを把握し、いち早く申込資金を集中させ少しでも当選確率を上げることがIPO投資では重要になってきます

テーマ別IPO結果

AI関連

テーマ期待度
(注目度)
銘柄名上場日公募価格初値初値騰落率時価総額供給額
アトラエ2016/6/155,40012,720+135.6%63.3億円13.0億円
シルバーエッグ・TEC2016/9/279002,622+191.3%23.2億円5.1億円
エル・ティー・エス2017/12/146802,810+313.2%22.6億円4.7億円
RPAホールディングス2018/3/273,57014,280+300.0%165.4億円19.2億円
コンヴァノ2018/4/119302,189+135.4%19.7億円8.5億円
HEROZ2018/4/114,50049,000+988.9%121.4億円7.2億円
テクノデータサイエンス・EN2018/4/203,2006,350+98.4%63.8億円17.9億円
EduLab2018/12/183,2003,270+2.2%237.3億円46.4億円
ミンカブ・ジ・インフォノイド2019/3/191,0501,400+33.3%120.4億円30.2億円

 IPOでは定番の人気テーマ「AI」。AI(エーアイ)という言葉を聞いただけで何やら近未来的な将来性を感じ、それだけで人々の心を揺れ動かし注目の的となるテーマです。過去のIPOを結果を見ても、いかに人気のテーマかがよく分かります。特に「HEROZ」の初値爆騰は有名で、AIという人気テーマに将棋ブームが乗っかり、初値騰落率は驚愕の+988.9%、まさにIPOドリームですね。AI関連のIPOは今後も上場されると可能性が高いので、その際は積極的に狙っていきましょう。

「AI」
 「AI」はArtificial Intelligenceの略で、日本語では「人工知能」と呼ばれています。人工知能は、大まかには「知的な機械、特に、知的なコンピュータプログラムを作る科学と技術」と説明されますが、明確な定義があるわけではありません。もう少し簡単に言うと、「これまで人間にしかできなかったような高度に知的な作業や判断をコンピュータを中心とする人工的なシステムにより行えるようにしたもの」と言えます。AIの活用事例としては、コールセンター業務効率化や株取引、ボードゲーム(囲碁や将棋など)などが広く知られています。また、法務支援や特許検索、医学研究などの分野でも既に利用されているほか、今後も幅広い分野でAIの活用が期待されています。

ビッグデータ関連

テーマ期待度
(注目度)
銘柄名上場日公募価格初値初値騰落率時価総額供給額
ホットリンク2013/12/92,7007,170+165.6%46.9億円13.9億円
フリークアウト2014/6/242,0007,000+250.0%115.0億円15.3億円
データセクション2014/12/24520900+73.1%43.0億円11.7億円
ALBERT2015/2/192,8006,040+115.7%47.7億円8.3億円
ジグソー2015/4/282,3908,040+236.4%66.7億円6.0億円
ダブルスタンダード2015/12/152,1905,010+128.8%61.2億円14.8億円
チェンジ2016/9/271,2002,999+149.9%36.3億円5.6億円
エルテス2016/11/291,7906,510+263.7%38.1億円4.0億円
フュージョン2017/2/231,1402,872+151.9%7.2億円1.6億円
ユーザーローカル2017/3/302,94012,500+325.2%103.5億円13.3億円

 IPOでは「AI」と同じく定番の人気テーマが「ビッグデータ」。ビッグデータのデータ解析や分析を通じて、企業コンサルティングやマーケティング、リスク検知などの幅広い分野に活用する取組みが社会的に広がりつつある中、こうした業務を行う企業の注目度は必然的に高くなります。過去のIPOを結果を見ても、AI関連と同等かそれ以上に人気化することもあり、IPOではまさに初値高騰の鉄板テーマとなっています。また、ビッグデータとAI関連のいずれのテーマ性も持つIPOも多く、こうした案件は積極的に狙っていきたいですね。

「ビッグデータ」
 「ビッグデータ」は、『従来のデータベース管理システムなどでは記録や保管、解析が難しいような巨大なデータ群。明確な定義があるわけではなく、企業向け情報システムメーカーのマーケティング用語として多用されている。』(IT用語辞典)もので、例えば、スマートフォンや インターネット を通した位置情報・行動履歴や、ホームページやテレビの閲覧・視聴に関する情報などから得られる膨大なデータを指しますビッグデータは、インターネットの検索機能や企業マーケティング、業務の改善・効率化に活用する例も増えており、今後も医療や農業、社会インフラ(交通渋滞の緩和など)などの幅広い分野での活用が期待されている。

クラウド関連

テーマ期待度
(注目度)
銘柄名上場日公募価格初値初値騰落率時価総額供給額
サイバーリンクス2014/3/62,4006,550+172.9%32.1億円6.3億円
コラボス2015/3/173,6208,600+137.6%25.1億円6.8億円
テラスカイ2015/4/301,7007,650+350.0%22.8億円3.8億円
スマートバリュー2015/6/161,5807,030+345.0%16.7億円6.1億円
ラクス2015/12/91,0803,550+228.7%121.7億円5.0億円
カナミックネットワーク2016/9/143,0008,600+186.7%31.9億円7.0億円
シャノン2017/1/271,5006,310320.7%19.0億円2.4億円
ビーブイレクシステムズ2017/6/151,6707,700+361.1%18.7億円4.7億円
ナレッジスイート2017/12/182,0005,010+150.5%47.5億円6.8億円
プロパティデータバンク2018/6/271,7804,100+130.3%31.3億円7.2億円
ロジザード2018/7/49002,500+177.8%23.6億円7.3億円
システムサポート2018/8/21,7504,000+128.6%39.9億円12.3億円
チームスピリット2018/8/221,2002,417+101.4%73.1億円5.5億円
カオナビ2019/3/151,9803,970+100.5%94.1億円17.8億円

 IPOでは「クラウド」も定番の人気テーマです。クラウド上でデータを保存することで、保存したデータに時間、場所を選ばずにアクセスができるため、インターネットを通じて在庫管理や勤怠管理、システム開発の一元管理などが行えるようになります。企業の業務効率化にクラウドサービスの導入を進める企業も多く、また、新規事業を手軽に始めるためにクラウドを利用するなど、こうしたサービスを展開する企業の注目度は近年、増々高まっています。過去のIPOを結果を見ても、AI関連やビッグデータに次いで初値高騰が期待できる人気テーマといえるでしょう。

「クラウド」
 「クラウド」とはクラウドコンピューティングの略で、データやアプリケーションの一部が自前のパソコンの中にあるのではなく、ネットワークにつながった先(クラウド(雲))に存在し、利用者がインターネットを通じて、サービスを必要な時に必要な分だけ利用する考え方のことです。クラウドを利用することで、ハードウェア導入に伴う初期投資やメンテナンスといったわずらわしい作業を減らすほか、調達期間の短縮、拡張・縮小の迅速さ、セキュリティ、既存のデータセンター環境との連携の利便性などのメリット享受できます。

 

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セカンダリー

24年10月以降のIPO銘柄

(25/02/07 15:00)

銘柄
(上場日)
現在値
(初値)
初値比
(金額差)
地合い
技術承継機構
319A(2/5)
3,255
2,700
+ 20.6
+ 555
バルコス
7790(2/3)
1,260
1,401
- 10.1
- 141
日本オーエー
5241(12/23)
850
600
+ 41.7
+ 250
ビースタイルHD
302A(12/27)
1,645
3,325
- 50.5
- 1,680
visumo
303A(12/26)
1,431
1,036
+ 38.1
+ 395
フォルシア
304A(12/26)
2,382
3,640
- 34.6
- 1,258
キオクシアHD
285A(12/18)
1,697
1,440
+ 17.8
+ 257
GVATECH
298A(12/26)
597
700
- 14.7
- 103
アルピコHD
297A(12/25)
256
201
+ 27.4
+ 55
MIC
300A(12/25)
981
960
+ 2.2
+ 21
dely
299A(12/19)
1,215
1,001
+ 21.4
+ 214
令和AH
296A(12/23)
529
521
+ 1.5
+ 8
Syns
290A(12/19)
912
736
+ 23.9
+ 176
リスキル
291A(12/17)
3,160
4,840
- 34.7
- 1,680
黒田グループ
287A(12/17)
953
885
+ 7.7
+ 68
ラクサス
288A(12/13)
259
426
- 39.2
- 167
ユカリア
286A(12/12)
991
975
+ 1.6
+ 16
インフォメティス
281A(12/9)
1,126
993
+ 13.4
+ 133
TMH
280A(12/4)
1,178
2,128
- 44.6
- 950
グロービング
277A(11/29)
9,300
5,600
+ 66.1
+ 3,700
テラドローン
278A(11/29)
7,360
2,162
+ 240.4
+ 5,198
ククレブ
276A(11/28)
2,810
1,250
+ 124.8
+ 1,560
ガーデン
274A(11/22)
2,908
3,060
- 5.0
- 152
Sapeet
269A(10/29)
3,810
2,285
+ 66.7
+ 1,525
エイチエムコム
265A(10/28)
1,025
1,128
- 9.1
- 103
リガク
268A(10/25)
975
1,205
- 19.1
- 230
東京メトロ
9023(10/23)
1,747.0
1,630
+ 7.2
+ 117
Schoo
264A(10/22)
1,324
761
+ 74.0
+ 563
伸和HD
7118(10/21)
2,760
1,530
+ 80.4
+ 1,230
インターメス
262A(10/18)
2,127
2,038
+ 4.4
+ 89
日水コン
261A(10/16)
1,700
1,341
+ 26.8
+ 359
オルツ
260A(10/11)
542
570
- 4.9
- 28
ケイ・ウノ
259A(10/8)
1,363
2,134
- 36.1
- 771
シマダヤ
250A(10/1)
1,456
1,760
- 17.3
- 304

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