IPO初値予想:エリッツホールディングス(5533)【6/16更新】
- 2023/6/16
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エリッツホールディングス(5533)の東証スタンダードへの新規上場が承認されました。ここでは、エリッツホールディングスのIPOに関する基本情報から投資分析、AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!
1企業の基本情報
企業概要
会社名 | エリッツホールディングス(5533) |
---|---|
所在地 | 京都市中京区堀川通姉小路上る三坊堀川町55番地1 |
従業員数 | 392人 |
業種 | 不動産業 |
事業概要 | 不動産賃貸事業、不動産ファンド事業、不動産の企画・コンサルティング事業、人材紹介事業、不動産仲介および管理事業ならびにシステム開発・販売事業をおこなうグループ会社の経営管理およびこれに関連する業務 |
事業メモ
京都・滋賀を中心とした近畿圏において、主に賃貸及び不動産売買の仲介、賃貸マンションと分譲マンションの管理、居住者サポートなどを行う。賃貸仲介事業では近畿圏で55店舗を展開し、自社保有の賃貸不動産、グループの管理物件等の仲介を行うほか、不動産管理事業では、24,000戸以上の管理戸数を有し、入居率は約95%の水準を維持する。
沿革
代表取締役社長 槇野 常美
エリッツホールディングスグループは、1986年の創業当初、賃貸マンションの仲介業からスタートいたしましたが、その後、マンション管理部門、テナント部門、法人部門、仕入部門などを専門特化し、皆様からのご要望に応えながら、事業領域を拡大してまいりました。
1989年7月
京都市下京区に、賃貸マンション仲介業及びマンション管理業務を事業目的とした、㈱長栄ホームを設立
1996年7月
滋賀県大津市に瀬田店をオープンし、京都地区から滋賀県に進出
1999年9月
不動産売買業務を開始
2000年9月
登記上の本店を烏丸店(京都市下京区)へ移転
2002年1月
京都、滋賀全店物件情報オンライン化
2003年8月
新ブランド「エリッツ」を立ち上げ、VIS(ビジュアル アイデンティティ システム)導入
2003年9月
FC近江八幡店(滋賀県近江八幡市)がオープンし、FC事業を開始
2005年1月
㈱エリッツに商号変更
2008年7月
エリッツ四条烏丸ビルをオープンし、登記上の本店を同地(京都市下京区)へ移転
2009年6月
㈱エリッツで契約いただいたお客様の引越しを請負う目的で㈱弁慶ひっこしサービスを設立
2011年4月
土地建物の売買仲介を行うため、㈱エリッツ不動産販売を設立し不動産売買の仲介業を㈱エリッツより移管
2012年3月
グループ全社の事務管理業務を集中的に行うため、㈱エリッツホールディングスを設立し管理部門を㈱エリッツより移管 賃貸物件の管理をオーナー様より請負うため、㈱エリッツ建物管理を設立し建物管理業を㈱エリッツより移管
2012年10月
㈱エリッツホールディングスを親会社として、㈱エリッツ、㈱エリッツ建物管理、㈱エリッツ不動産販売、㈱弁慶ひっこしサービスをそれぞれ100%子会社とするエリッツグループに組織再編
2013年3月
㈱エリッツホールディングスが「宅地建物取引業」の免許を取得
2013年8月
㈱弁慶ひっこしサービスの100%子会社として、㈱京都賃貸住宅ライフサービスを設立し、賃貸仲介事業を㈱エリッツとの2ブランドとして展開開始
2013年10月
㈱エリッツ建物管理が「賃貸住宅管理業者」に登録
2016年9月
分譲マンション管理業務を㈱エリッツホールディングスより㈱ARC建物管理に移管
2017年2月
マレーシア・クアラルンプールに「ELITZ INTERNATIONAL MALAYSIA SDN. BHD.」(エリッツインターナショナルマレーシア)を設立し、海外での賃貸マンション仲介事業等を開始
2017年10月
㈱エリッツ建物管理 滋賀営業所開設
2018年11月
㈱エリッツが㈱京都賃貸住宅ライフサービスを吸収合併し、2ブランド展開していた賃貸仲介事業を『エリッツ』ブランドに集約し再構築
2019年5月
㈱エリッツ建物管理 伏見営業所開設
2020年10月
不動産業にかかる顧客管理システム「バストレージ」の開発及び販売、「AI VASTシステム」の代理店販売及びコールセンターの運営を目的に㈱VASTを設立
2021年3月
㈱エリッツホールディングスが不動産特定共同事業を開始
2023年3月
組織運営の効率化のため、㈱弁慶ひっこしサービスを㈱エリッツに、㈱ネクシヴを㈱エリッツ建物管理に、それぞれ吸収合併
財務データ
▌主要な経営指標等の推移
決算期 | 2018/9 | 2019/9 | 2020/9 | 2021/9 | 2022/9 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 1,451 | 1,488 | 1,451 | 4,566 | 4,865 |
経常益 | 427 | 469 | 388 | 650 | 685 |
最終益 | 334 | 375 | 314 | 438 | 433 |
純資産 | 1,921 | 2,248 | 2,473 | 3,197 | 3,431 |
総資産 | 3,518 | 3,999 | 4,231 | 6,363 | 7,794 |
※単位は百万円、単体決算
▌セグメントの売上内訳(2022.9)
▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移
※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。
株主の状況
株主名 | 持株比率 | ロックアップ |
---|---|---|
槙野 常美(社長) | 46.06% | 180日 |
佐々木 茂喜 | 8.97% | 180日 |
黒田 富久子 | 8.97% | 180日 |
エリッツホールディングスグループ従業員持株会 | 7.54% | |
龍池 法子 | 6.50% | 180日 |
平山 浩 | 5.40% | 180日 |
龍池 亮 | 3.25% | 180日 |
龍池 美沙 | 3.25% | 180日 |
㈱ハウズ | 2.99% | 180日 |
東 寛昭 | 0.89% | 180日 |
上記以外 | 6.18% |
(LPS:投資事業有限責任組合)
▌現在の株式総数と株主構成
株式総数:3,338.6 千株(2023年5月22日現在)
75.8 % | – % | 24.2 % | – % |
2,529.5 千株 | – 千株 | 809.1 千株 | – 千株 |
※新株予約権による潜在株式(196.4千株)を含む。
2IPOの基本情報
スケジュール
上場承認日 | 5月22日(月) |
---|---|
抽選申込期間 | 6月9日(金)~~6月15日(木) |
当選発表日 | 6月16日(金) |
購入申込期間 | 6月19日(月)~6月22日(木) |
上場日 | 6月27日(火) |
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
---|---|---|---|---|---|---|
528 | 529 | 530 | 531 | 61 | 62 | 63 |
64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 610 |
611 | 612 | 613 | 614 | 615 | 616 | 617 |
618 | 619 | 620 | 621 | 622 | 623 | 624 |
625 | 626 | 627 | 628 | 629 | 630 | 71 |
( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )
公開株数
公募株 ?資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。 | 200,000 株 | |
---|---|---|
内訳 | (新規発行) ?公募株のうち、上場により新たに発行する株式。 | 200,000 株 |
(自己株式) ?公募株のうち、自社で保有する自社株式。 | 0 株 | |
売出株 ?既存株主が売り出す株式。 | 116,300 株 | |
内訳 | (買取引受) ?売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。 | 75,100 株 |
(OA) ?売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。 | 41,200 株 | |
公開株 ?新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。 | 316,300 株 |
(IPO指標)
時価総額 ?上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。 | 資金調達 ?IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 | OR ?オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。 | 公募比率 ?公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 |
---|---|---|---|
52.8 億円 | 3.2 億円 | 8.2 % | 72.7 % |
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。
▌上場後の株式総数と株主構成
69.9 % | – % | 22.4 % | – % | 7.8 % |
※新株予約権による潜在株式(196.4千株)を含む。
幹事証券と抽選本数
▌幹事証券の引受株式数
証券会社 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
みずほ証券(主幹事) | 73.95% | 233,900株 |
SBI証券 | 8.69% | 27,500株 |
野村證券 | 6.07% | 19,200株 |
西村証券 | 4.33% | 13,700株 |
岡三証券 | 3.48% | 11,000株 |
東洋証券 | 3.48% | 11,000株 |
合計 | 100% | 316,300株 |
★ 委託販売による取扱株数(予想)
証券会社 | 委託元 | 取扱株数 |
---|---|---|
岡三オンライン | 岡三 | 600株 |
※取扱株数は過去実績を元に推定。
▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)
8%
個人 | 1,637本 |
---|---|
抽選 | 180本 |
裁量 | 1,457本 |
40%
個人 | 220本 |
---|---|
抽選 | 110本 |
裁量 | 110本 |
9%
個人 | 154本 |
---|---|
抽選 | 17本 |
裁量 | 137本 |
8%
個人 | 88本 |
---|---|
抽選 | 9本 |
裁量 | 79本 |
100%
個人 | 6本 |
---|---|
抽選 | 6本 |
裁量 | –本 |
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。
RatingIPOの評価と初値予想
期待度 | 評価点 |
---|---|
7.5 /15点 |
※★4以上 積極参加 ★2~3 参加 ★1 不参加
▌注目度・業績評価
不動産の賃貸・管理事業に特段の新規性はなく、注目度は低い。前期(22.9)は入居後サポートに係る業務委託料や管理物件数の増加に伴う管理料収入の増加等により、前期比で売上は6.6%増、最終益は横ばいの4.3億円で着地。今期(23.9)も賃貸、売買、仲介事業における収益確保や賃貸管理物件の新規獲得等により、2Q累計は前期を上回る水準で推移。
▌需給・価格評価
市場への供給額は5億円の小型案件で、株主には安定株主しかおらず、需給に不安はない。想定価格を基準としたPERは12.2倍で業種平均9倍(不動産・スタンダード)と比較して割安感はない。
《IPOの評価指標》
供給額 ?投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 | 成長率 ? | ROE ? | PER ? | PBR ? |
---|---|---|---|---|
5.0 億円 | 6.5 % | 12.6 % | 12.2 倍 | 1.4 倍 |
不動産業 | 5.7 % | 10.5 % | 9.0 倍 | 0.8 倍 |
---|
※下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
初値予想と結果
初値予想 (公開価格比) | 2,000円(6/16予想) (+420円 / +26.6%) |
---|---|
想定価格 ?正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。 | 1,580円 |
仮条件 ?公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。 | 1,420円 ~ 1,580円 |
公開価格 ?株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。 | 1,580円 |
初値 ?証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。 (公開価格比) | 2,000円 (+420円 / +26.6%) |
過去のIPO実績
▌類似案件のIPO実績
銘柄名 | 騰落率 % | 供給額 億 | 成長率 % | ROE % |
---|---|---|---|---|
ヤマイチ | -7.6% | 20.8 | 6.3% | 12.3% |
長栄 | -8.0% | 23.5 | -3.1% | 15.7% |
ランドネット | +38.9% | 15.1 | 18.6% | 17.2% |
▌不動産業のIPO実績
(不動産の販売・仲介・賃貸管理事業など)
不動産 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
|
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(2023/5/26 現在)
不動産業の直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
---|---|---|
5530 日本シスバン | 2023/4/14 | -9.6 % |
5527 propetec | 2022/12/13 | +34.9 % |
2999 ホームポジ | 2022/6/23 | +3.3 % |
2984 ヤマイチ | 2022/6/20 | -7.6 % |
2997 ストレージ王 | 2022/4/27 | +14.5 % |
不動産のIPO騰落率分布
▌小型のIPO実績
(小型:供給額5~10億円未満のIPO)
小型 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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(2023/5/26 現在)
小型の直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
---|---|---|
5257 ノバシステム | 2023/3/30 | +50.9 % |
5256 Fusic | 2023/3/31 | +226.5 % |
9343 アイビス | 2023/3/23 | +190.5 % |
5252 日本ナレッジ | 2023/3/23 | +150.0 % |
5248 テクノロジーズ | 2023/1/26 | +265.0 % |
小型のIPO騰落率分布