IPO初値予想:ELEMENTS(5246)【12/20更新】

 ELEMENTS(5246)の東証グロースへの新規上場が承認されました。ここでは、ELEMENTSのIPOに関する基本情報から投資分析AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!

1企業の基本情報

企業概要 

会社名ELEMENTS(5246)
所在地東京都千代田区大手町一丁目6番1号
従業員数61人
業種情報・通信業
事業概要生体認証・画像解析・機械学習技術を活用した、オンライン本人確認サービス『LIQUID eKYC』などの個人認証ソリューションと、衣食住における個人最適化ソリューションの開発・提供

【企業サイト】

https://elementsinc.jp/

事業メモ
 主力サービスのオンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」は、金融機関の口座開設や通信会社の回線契約時などに必要な本人確認を行うサービスで、個人認証ソリューションの売上高のうち9割を占める。また、2022年からはネットバンキングやECサイトの事業者向けに、ユーザーの本人確認を行うことができる「LIQUID Auth」を開始。

沿革 

代表取締役 久田 康弘

 ELEMENTSグループは、究極のパーソナライゼーションの実現を目指しています。個人最適化により、食品ロスや衣服の余剰在庫点数などの削減につなげ、大量生産・大量廃棄を前提にしない安全で持続可能な社会づくりに貢献します。

2013年12月
画像解析・生体認証システムの開発・提供を目的に、東京都渋谷区桜丘に「㈱Liquid」(現 ㈱ELEMENTS) を設立(資本金100千円)
2015年2月
総務省が主管するICTイノベーション創出チャレンジプログラム (I-Challenge!) に採択
2015年10月
長崎県のハウステンボスの園内決済にて、生体認証による決済システムの実証実験開始
2016年2月
㈱イオン銀行のATMにて、カードレス生体認証システムの実証実験開始
2016年11月
海外での実証実験を行う関連会社として「PT. Indoliquid Technology Sukses」(現持分法非適用関連会社) を設立
2016年12月
衣服における体型解析事業を行う子会社として「㈱SYMBOL」(現持分法適用関連会社) を設立
2017年1月
本社を東京都千代田区大手町に移転
2017年3月
行動解析事業を行う子会社として「㈱MYCITY」(現連結子会社) を設立
2018年12月
生体決済事業を行う子会社として「㈱PASS」(現 ㈱Liquid、現連結子会社) を設立
2019年3月
婦人靴における体型解析事業を行う子会社として「㈱sole」(現 ㈱IDEAL、現連結子会社) を設立
2019年7月
オンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」の提供を開始
2020年3月
組織再編の一環として、㈱Liquidを「㈱ELEMENTS」に、㈱PASSを「㈱Liquid」にそれぞれ商号変更
2020年11月
組織再編の一環として、㈱ELEMENTSの生体認証事業を、㈱Liquidに吸収分割
2020年12月
組織再編の一環として、㈱soleを「㈱IDEAL」に商号変更
2022年1月
オンライン当人認証サービス「LIQUID Auth」の提供を開始
2022年3月
「LIQUID eKYC」の累計本人確認件数が1,000万件を突破
2022年8月
㈱SYMBOLが連結子会社から持分法適用関連会社に異動

財務データ 

▌主要な経営指標等の推移

決算期2017/112018/112019/112020/112021/11
売上高774313469491,362
経常益△641△339△410△935△695
最終益△714△557△474△800△569
純資産7062,6812,3941,9871,270
総資産1,2853,2042,9762,8622,615
※単位は百万円、20.11から連結決算

▌セグメント別の売上内訳(2021.11)

▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移

※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。

株主の状況 

株主名持株比率ロックアップ
久田 康弘(社長)34.41%180日
UTEC3号LPS9.56% 
㈱BOC6.88%180日
加藤 寛之4.41%180日
山谷 明洋4.41%180日
伊藤忠商事㈱3.68% 
上田八木短資㈱3.24%180日
コタエル信託㈱2.94%180日
鶴岡 章2.13%180日
㈱電通国際情報サービス1.84% 
上記以外26.50% 
(LPS:投資事業有限責任組合)

▌現在の株式総数と株主構成

株式総数:22,667.4 千株(2022年11月22日現在)

?

44.539.316.3
10,084.5 千株– 千株8,899.3 千株3,683.6 千株
※新株予約権による潜在株式(2,620.7千株)を含む。

2IPOの基本情報

スケジュール 

上場承認日11月22日(火)
抽選申込期間12月12日(月)~12月16日(金)
当選発表日12月19日(月)
購入申込期間12月20日(火)~12月23日(金)
上場日12月27日(火)
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUNMONTUEWEDTHUFRISAT
1241251261271281291210
1211121212131214121512161217
1218121912201221122212231224
1225122612271228122912301231
11121314151617

( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )

公開株数 

公募株資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。50,000 株
内訳(新規発行) 公募株のうち、上場により新たに発行する株式。50,000 株
(自己株式) 公募株のうち、自社で保有する自社株式。0 株
売出株既存株主が売り出す株式。5,168,900 株
内訳(買取引受) 売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。4,488,200 株
(OA) 売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。680,700 株
公開株新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。5,218,900 株

(IPO指標)

  時価総額 上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。  資金調達 IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 OR オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。  公募比率 公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。
30.1 億円0.1 億円22.61.1
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。

▌上場後の株式総数と株主構成

???

44.431.93.720.0
※新株予約権による潜在株式(2,620.7千株)を含む。

幹事証券と抽選本数 

▌幹事証券の引受株式数

証券会社割当率割当株数
みずほ証券(主幹事)91.31%4,765,200株
SBI証券6.09%317,600株
大和証券2.61%136,100株
合計100%5,218,900株

委託販売による取扱株数(予想)

証券会社委託元取扱株数
CONNECT大和1,400株
※取扱株数は過去実績を元に推定。

▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)

8%
個人33,356本
抽選3,669
裁量29,687
40%
個人2,541本
抽選1,270
裁量1,271
8%
個人953本
抽選105
裁量848
100%
個人14本
抽選14
裁量
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。

star_half
Rating
IPOの評価と初値予想

期待度評価点
 8.0 /15点
4以上 積極参加 2~3 参加 1 不参加

▌注目度・業績評価
 個人認証の社会的需要は高く、eKYC(電子本人確認)市場の規模は20年度の40億円から24年度には63億円に拡大すると見込まれ、その中でトップシェアの実績を持っており、注目度は高い。前期(21.11)は主に個人認証ソリューションの好調が継続し、前期比で売上は43.5%増、最終損失は5.7億円まで縮小。今期(22.11)も「LIQUID eKYC」の導入事業者数及び認証回数は着実に増加しており、売上は20%増、最終損失は5.2億円を見込む。

▌需給・価格評価
 市場への供給額は10億円未満の小型案件で、株主にVCが複数入っているものの需給に不安はない。公募比率が低いのマイナスも、想定価格が150円と極めて低く、買いは集まりやすい。

《IPOの評価指標》

  供給額 投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。  成長率 直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段は情報・通信業(全市場)における成長率の中央値。 ROE 直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段は情報・通信業(全市場)におけるROEの中央値。 PER 想定価格を基準にした株価収益率。下段は情報・通信業(グロース)の単純PER(22.10末時点)。 PBR 想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段は情報・通信業(グロース)の単純PBR(22.10末時点)。
7.8 億円43.5-44.82.4
情報・通信7.011.161.14.5
※下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
aaa

初値予想と結果 

初値予想
(想定価格比)
320円(12/20予想)
+160円 / +100.0%
想定価格正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。150円
仮条件公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。150円 ~ 160円
公開価格株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。160円
初値 証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。
(公開価格比)
312円
+152円 / +95.0%

▌AIの予測値(12/20更新)

329円AI予測の詳細

▌初値騰落率の目安

+100.0+105.6+178.8+132.2
(公開価格比)(公開価格比)シスPF小型


過去のIPO実績 

▌類似案件のIPO実績

銘柄名騰落率 %供給額成長率 %ROE %
MITホールデ+420.3%3.40.5%19.0%
アクリート+100.3%7.3169.9%58.3%

▌システムPFのIPO実績
(EC・決済などを行うプラットフォーム運営)

シスPF勝率平均騰落率
39
(2007年以降)
94.9
(37件 / 39件)
+178.8
(Q2:+157.9 %)

(2022/12/20 現在)

システムPFの直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
5136 tripla2022/11/25+102.5
5134 POPER2022/11/15+1.4
5126 ポーターズ2022/9/29+108.6
5125 ファインズ2022/9/28+50.2
4256 サインド2021/12/22-8.0

シスPFのIPO騰落率分布


▌小型のIPO実績
(小型:供給額5~10億円未満のIPO)

小型勝率平均騰落率
162
(2016年以降)
95.1
(154件 / 162件)
+132.2
(Q2:+121.6 %)

(2022/12/20 現在)

小型の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
9337 トリドリ2022/12/19+82.2
5138 Rebase2022/12/16+130.4
9565 ウェルプレイドR2022/11/30+429.9
5136 tripla2022/11/25+102.5
5132 pluszero2022/10/28+130.6

小型のIPO騰落率分布


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