アイビスホールディングス(9334)のIPO情報と初値予想【公開価格決定】

 アイビスホールディングス(9334)の名証ネクスト・福証Q-Boardへの新規上場が承認されました。ここでは、アイビスホールディングスのIPOに関する基本情報から投資分析、AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!

0目次

  1. 企業の基本情報
    1. 企業概要(事業解説)
    2. 沿革(代表者)
    3. 財務データ(業績、売上内訳、比率分析)
    4. 株主の状況(現在の株式総数と株主構成)
  2. IPOの基本情報
    1. 公開株数(上場後の株式総数と株主構成)
    2. 幹事証券と抽選本数(引受株式、抽選割合)
    3. スケジュール
  3. IPOの評価と初値予想
    1. IPO所感(評価、抽選スタンス)
    2. 初値予想と結果(条件、初値予想、AI予測)
    3. 過去のIPO(類似案件、分類・規模別実績)

1企業の基本情報

企業概要 

 事業内容は、『就労継続支援B型事業所の運営』となっています。

会社名アイビスホールディングス(9334)
所在地東京都千代田区外神田二丁目15番12号
設立日2020年10月30日
従業員数99人
業種サービス業

【企業サイト】
アイビスホールディングス公式サイト
https://ibisholdings.co.jp/

事業解説
 主力事業は「就労継続支援B型」で、これは一般企業などで働くことが難しい障害者に対し、雇用契約を結ばずに、作業や訓練の機会を提供しながら就労や社会参加を支援する福祉サービスです。同社は利用者一人ひとりの特性やペースに合わせた支援を行い、東海・関東・九州を中心に事業所を展開しています。また、就労選択支援やリワーク事業、利用者が制作した商品の販売などにも事業領域を広げています。

沿革 

アイビスホールディングスのトップメッセージ

代表取締役社長 永江 榮司

 福祉を魅力ある仕事にすることが、私たちの大きな使命だと考えています。ネガティブな印象をもたれがちな福祉の仕事のイメージを「i(アイ:愛、自分、アイビス)」のチカラで変えるため、給与や待遇といった働く環境面を整え、共に働く社員の幸せな人生を支えます。

(引用:アイビスホールディングスHP)
2018年12月
㈱花大和(現㈱IBIS東海(連結子会社))設立
2019年11月
㈱花大和が就労継続支援B型事業所「アイビス上前津」を開所
2020年10月
就労継続支援B型事業への参入および純粋持株会社体制への移行を見据え、当社を設立
2020年11月
㈱花大和が就労継続支援B型事業所「アイビス太閤」を開所
2020年12月
㈱花大和が㈱IBIS東海に会社名称を変更
2021年1月
㈱IBIS東海の全株式を取得し、連結子会社化
2021年2月
㈱ICS名古屋(連結子会社)を設立し、相談支援事業を開始 ㈱IBISの全株式を取得し、連結子会社化
2021年3月
㈱IBIS東海が就労継続支援B型事業所「アイビス八事」を開所
2021年4月
㈱ICS名古屋が「アイビス名古屋相談支援センター」を開所
2021年5月
㈱IBIS東海が就労継続支援B型事業所「アイビス今池」を開所
2021年6月
㈱IBIS東海が就労継続支援B型事業所「アイビス星ヶ丘」を開所
2021年8月
㈱IBIS東海が就労継続支援B型事業所「アイビス砂田橋」「アイビス大曽根」(アイビス砂田橋の従たる施設)を開所
2021年9月
㈱IBISがMBO(マネジメントバイアウト)によりグループから離脱
2022年2月
㈱IBIS東海が就労継続支援B型事業所「アイビス新瑞橋」を開所
2022年7月
㈱IBIS東海が就労継続支援B型事業所「アイビス金山」を開所
2022年9月
㈱HUGアイビス(現:㈱i HUG cheese)を設立
2022年12月
㈱関東IBIS(連結子会社)を設立し、関東圏で就労継続支援B型事業を開始 ㈱HUGアイビスが施設外作業所「イオンタウン名西」を開所 ㈱IBIS東海が就労継続支援B型事業所「アイビス徳重」を開所
2023年1月
㈱IBIS東海がアイビス徳重の従たる施設として「アイビス池下」を開所
2023年4月
㈱HUGアイビスが「久屋施設外作業所(h.u.g-flower Hisaya-odori)」を開所 ㈱ICS名古屋が相談支援事業を休止
2023年5月
㈱ICS名古屋がグループホーム事業を開始し、「アイビスの家 尾張旭東山」を開設
2023年9月
㈱IBIS東海が就労継続支援B型事業所「アイビス豊田GAZA」を開所
2023年10月
東京証券取引所 TOKYO PRO Marketに株式上場
2024年2月
㈱IBIS東海が就労継続支援B型事業所「アイビス湯島」を開所
2024年3月
㈱HUGアイビスが施設外作業所「i Hug Cheese上野店」を開所
2024年5月
㈱ICS名古屋がMBOによりグループから離脱 ㈱スマイルライフ(旧社名 ㈱Millefiorire)の株式44.4%を取得し、持分法適用会社化
2024年6月
㈱IBIS東海が就労継続支援B型事業所「アイビス岐阜」を開所
2024年8月
㈱HUGアイビスが施設外作業所「i Hug Cheese堀田店」を開所
2024年10月
㈱九州IBIS(連結子会社)を設立し、九州圏で就労継続支援B型事業を開始
2024年12月
福岡証券取引所 Fukuoka PRO Marketに株式上場(TOKYO PRO Marketとの重複上場) ㈱関東IBISが就労継続支援B型事業所「アイビス文京」を開所
2025年2月
㈱九州IBISが就労継続支援B型事業所「アイビス福岡舞鶴」を開所
2025年4月
㈱HUGアイビスがMBOによりグループから離脱
2025年8月
㈱スマイルライフの株式55.6%を取得し、連結子会社化
2025年9月
㈱IBIS東海が就労継続支援B型事業所「アイビス中村黄金」を開所
2025年12月
㈱九州IBISが就労継続支援B型事業所「アイビス井尻」を開所

財務データ 

 2025年10月期の事業売上は1,094百万円で、構成比は事業別に、就労継続支援B型90.7%、施設外作業所8%、その他1.3%となっています。

 前期(25.10)は就労継続支援b型事業において利用者数の増加の一方で、㈱スマイルライフの連結子会社化に伴う差益を計上し、前期比で売上は22%増、最終は35百万円で着地しました。

 今期(26.10)は就労継続支援b型事業において利用者数の増加に伴い、売上は36%増、最終は100百万円を見込んでいます。1株利益は56.02円、配当は15円予想としています。

▌主要な経営指標等の推移

決算期2021/62022/102023/102024/102025/10
売上高14771158951,094
経常益18212646
最終益1716335
純資産9097113126161
総資産107112142571737
※単位は百万円、24.10から連結決算

▌事業別の売上内訳(2025.10)

▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移

※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。

▌比率分析

 企業の『収益力』や『安全性』を上場しているサービス業543社の中央値と比較すると、収益力は自己資本利益率 が21.7%など、やや高い数値となっています。

 また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、固定比率が187.9%となっており、かなり厳しい状態といえます。

貸借対照表 B/S損益計算書 P/L
総資産 737 百万円売上高 1,094 百万円

▉流動資産
▉固定資産
▉流動負債
▉固定負債
▉純資産
▉売上原価
▉販管費一
▉営業利益
▉売上高
▉営業損失
収益性指標
売上高営業利益率 = 3.7%(μ:6.6 Me:6.3)
総資本営業利益率 = 5.5%(μ:6.1 Me:6.4)
自己資本利益率 = 21.7%(μ:2.9 Me:9.6)
安全性指標
流動比率?「流動資産 ÷ 流動負債」で計算され、企業の短期的な財務安全性(支払い能力)を測定する指標。 = 149.2%(μ:269.6 Me:201)
固定比率?「固定資産 ÷ 純資産」で計算され、長期間に活用される固定資産がどれだけ純資産で調達されているかを測定する指標。一般的には100%以下が目安とされる。 = 187.9%(μ:104.6 Me:62.6)
自己資本比率?「自己資本 ÷ 総資本」で計算され、企業の中長期的な財務安全性を測定する指標。100%は無借金経営。 = 21.9%(μ:52.4 Me:51.7)
成長性指標
売上高成長率 = 22.2%(μ:11.2 Me:8)

※カッコ内の数値はサービス業(543社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。

株主の状況 

 現在の発行済株式総数は1,798千株で、株式保有割合は、経営陣93.3%、その他6.7%となっています。

 株式保有は安定株主が占めているため、初値や上場後の株価形成に際し、大きな懸念はありません。また、主要株主にロックアップが厳しめに入っているのは安心材料になります。

株主名持株比率ロックアップ
㈱旺司ライフワーク93.33%180日
㈱PROUD WORKS4.45%180日
桂新堂㈱1.11%180日
ZenPro NEXT VISION㈱0.89%90日
アクアプレコン㈱0.11%180日
甲斐ふく0.11%180日
上記以外100.00%
(LPS:投資事業有限責任組合)

▌現在の株式総数と株主構成

株式総数 1,798千株(2026年9月7日現在)

?

93.3 %– %6.7 %– %
1,678 千株– 千株120 千株– 千株
※新株予約権による潜在株式なし。

2IPOの基本情報

公開株数 

 今回のIPOでは募集株式の全てが公募株式で、主に新規発行になります。初値形成にはかなりポジティブといえます。

 上場する株式の時価総額は10億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の10.0%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は1.2億円で、IPOとしては超小型の案件になります。

公募株 ?資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。200,000 株
内訳(新規発行) ?公募株のうち、上場により新たに発行する株式。200,000 株
(自己株式) ?公募株のうち、自社で保有する自社株式。0 株
売出株 ?既存株主が売り出す株式。30,000 株
内訳(買取引受) ?売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。0 株
(OA) ?売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。30,000 株
公開株 ?新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。230,000 株

(IPO指標)

  時価総額 ?上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。  資金調達 ?IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 OR ?オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。  公募比率 ?公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。
10 億円1 億円10 %100 %
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。

▌上場後の株式総数と株主構成

???

84.0 %– %6.0 %– %10.0 %
※新株予約権による潜在株式なし。

幹事証券と抽選本数 

 今回のIPOではフィリップ証券が主幹事となっています。

▌幹事証券の引受株式数

証券会社割当率割当株数
フィリップ証券(主幹事)49.57%114,000株
SBI証券8.70%20,000株
マネックス証券8.70%20,000株
楽天証券8.70%20,000株
松井証券6.96%16,000株
東洋証券4.35%10,000株
安藤証券4.35%10,000株
水戸証券4.35%10,000株
JTG証券4.35%10,000株
合計100%230,000株

★ 委託販売による取扱株数(予想)

証券会社委託元取扱株数
DMM.com証券–500株
※取扱株数は過去実績を元に推定。

▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)

45%
個人173本
抽選89本
裁量84本
90%
個人180本
抽選180本
裁量–本
90%
個人180本
抽選180本
裁量–本
90%
個人144本
抽選144本
裁量–本
80%
個人90本
抽選80本
裁量10本
100%
個人5本
抽選5本
裁量–本
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。

スケジュール 

上場承認日9月7日(月)
抽選申込期間9月25日(金)~10月1日(木)
当選発表日10月2日(金)
購入申込期間10月5日(月)~10月8日(木)
上場日10月13日(火)
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUNMONTUEWEDTHUFRISAT
920921922923924925926
927928929930101102103
1041051061071081091010
1011101210131014101510161017
1018101910201021102210231024

( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )

star_half
Rating
IPOの評価と初値予想

▌注目度・業績評価

 就労継続支援B型事業所の運営に特段の新規性はなく、上場市場も名証ネクスト・福証Q-Boardと地方市場となるため、注目度は低いです。直近では、売上が伸びており、利益も確保していることから、規模拡大に伴って収益性が大きく改善する可能性はあります。

▌需給・価格評価

 IPOとしては超小型案件で、株主にもロックアップは入っていますが、マイナー市場への上場となるため、初値の大幅上昇はさほど期待できません。今期の利益予想に基づくPERは8.9倍と業種平均21.4倍(サービス・グロース)と比較して割安な水準で、配当利回りは3.0%となっています。

▌IPO抽選へのスタンス

 今回のIPOは初値が公開価格を上回る可能性が高いため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。

期待度評価点
 7.5 /15点
※★4以上 積極参加 ★2~3 参加 ★1 不参加

《IPOの評価指標》

 供給額 ?投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 成長率 ?直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段はサービス業(全市場)における成長率の中央値。 ROE ?直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段はサービス業(全市場)におけるROEの中央値。 PER ?想定価格を基準にした株価収益率。下段はサービス業(グロース)の単純PER(26.4末時点)。 PBR ?想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段はサービス業(グロース)の単純PBR(26.4末時点)。
1.2 億円22.2 %21.7 %25.5 倍3.6 倍
サービス業8.0 %9.6 %21.4 倍2.2 倍
※実績値で計算、下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
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初値予想と結果 

 上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は公開価格520円から+230円(+44.2%)高い750円と予想します。なお、AI予測値は1,227円となっており、これより低い弱気の予想としています。

初値予想
(公開価格比)
750円(10/5予想)
(+230円 / +44.2%)
想定価格 ?正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。500円
仮条件 ?公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。500円 ~ 520円
公開価格 ?株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。520円
初値 ?証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。
(公開価格比)
-円
(– / –)

▌AIの予測値(10/5更新)

AI予測1,227円AI予測の詳細

▌初値騰落率の目安

+44.2 %+136.0 %+50.3 %+174.1 %
(公開価格比)(公開価格比)福祉超小型

過去のIPO 

 最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では25年12月に上場したスタートライン(477A)の初値騰落率は+94.8%でした。

 今回のIPOと同じ福祉事業関連に分類されるIPOは2007年以降34件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は82.4%、初値騰落率の平均は+50.3%(中央値+38.3%)となっています。

 また、今回と同じ超小型のIPOは2017年以降86件で、勝率は87.2%、初値騰落率の平均は+174.1%(中央値+131.9%)となっています。

▌類似案件のIPO実績

銘柄名騰落率 %供給額 億成長率 %ROE %
スタートライン+94.8%7.424.0%19.6%
QLSホールディングス+23.1%2.222.8%29.8%
ココルポート+31.3%33.325.6%42.4%

▌福祉事業のIPO実績
(介護・保育・障がい者支援などの福祉事業)

福祉勝率平均騰落率
34 件
(2007年以降)
82.4 %
(28件 / 34件)
+50.3 %
(Me:+38.3 %)

(2026/9/8 現在)

福祉事業の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
477A スタートライン2025/12/22+94.8 %
286A ユカリア2024/12/12-8.0 %
160A アズパートナーズ2024/4/4+52.2 %
150A JSH2024/3/26+95.8 %
9237 笑美面2023/10/26+45.2 %

福祉のIPO騰落率分布

▌超小型のIPO実績
(超小型:供給額5億円未満のIPO)

超小型勝率平均騰落率
86 件
(2017年以降)
87.2 %
(75件 / 86件)
+174.1 %
(Me:+131.9 %)

(2026/9/8 現在)

超小型の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
275A ハンワホーム2025/11/17+10.4 %
442A クラシコ2025/11/5+135.3 %
441A NE2025/11/4±0.0 %
418A ウリドキ2025/10/7+7.5 %
391A 山忠2025/7/29±0.0 %

超小型のIPO騰落率分布

(データ引用:日本証券取引所 新規上場会社情報)















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