Allganize Holdings[オルガナイズホールディングス](656A)のIPO情報と初値予想

 Allganize Holdings(656A)の東証グロースへの新規上場が承認されました。ここでは、Allganize HoldingsのIPOに関する基本情報から投資分析、AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!

0目次

  1. 企業の基本情報
    1. 企業概要(事業解説)
    2. 沿革(代表者)
    3. 財務データ(業績、売上内訳、比率分析)
    4. 株主の状況(現在の株式総数と株主構成)
  2. IPOの基本情報
    1. 公開株数(上場後の株式総数と株主構成)
    2. 幹事証券と抽選本数(引受株式、抽選割合)
    3. スケジュール
  3. IPOの評価と初値予想
    1. IPO所感(評価、抽選スタンス)
    2. 初値予想と結果(条件、初値予想、AI予測)
    3. 過去のIPO(類似案件、分類・規模別実績)

1企業の基本情報

企業概要 

 事業内容は、『企業の業務自動化を支援するAIエージェント・生成AIプラットフォームの開発およびSaaS・オンプレミス形態での提供』となっています。

会社名Allganize Holdings(656A)
所在地東京都渋谷区広尾一丁目3番1号
設立日2021年11月8日
従業員数77人
業種情報・通信業
事業解説
 企業向け生成AI基盤「Alli LLM App Market」では、社内文書の検索・回答生成、議事録作成、契約書チェックなど100種類以上のアプリを備え、ノーコードで自社業務に合わせた活用が可能。また、自然言語で業務アプリやAIエージェントを開発できる「Alli Coworker」は、専門的なプログラミング知識がなくても業務アプリを構築できる点が特徴です。SaaSとオンプレミスの双方に対応し、機密情報を社外に出せない金融機関や官公庁でも導入しやすい点が強みです。
Allganize Holdingsの事業説明
(画像:Allganize HoldingsHP)

沿革 

Allganize Holdingsのトップメッセージ

代表取締役 イ・チャンス

 Allganizeは、「AIによって全てのビジネスワークフローを自動化する」というビジョンのもと、日本、米国、韓国を中心に、グローバルで企業向けのオールインワン生成AI・LLMソリューションを提供しています。

(引用:Allganize HoldingsHP)
2017年7月
米国カリフォルニア州において、Allganize Inc.を設立
2018年3月
日米韓においてAIソリューションの提供を開始
2018年5月
韓国ソウル市において、Allganize Korea Inc.を設立
2018年8月
AIチャットボット Alliの提供を開始
2019年1月
東京都品川区において、Allganize Japan㈱を設立
2019年5月
第三者割当増資によるシリーズAラウンドの資金調達を実施
2021年3月
第三者割当増資によるシリーズA2ラウンドにおいて10億円の資金調達を実施
2021年11月
本社機能を日本に移転し、Allganize Holdings㈱を設立
2023年9月
オールインワン生成AI・LLMアプリケーションプラットフォーム、Alli LLM App Market の提供を開始
2023年9月
業界特化型の専用LLMの提供を開始
2023年12月
第三者割当増資によるシリーズBラウンドにおいて2,020万ドル(約30.2億円)の資金調達を実施
2025年2月
AIエージェントの提供を開始
2026年4月
Alli Coworkerの提供を開始

財務データ 

 2025年9月期の事業売上は1,336百万円で、構成比は地域別に、日本60.2%、韓国33.5%、米国6.3%となっています。

 前期(25.9)は日本及び米国におけるAlli LLM App Marketの顧客の増加や、韓国での金融機関及び公的機関向けのオンプレミス環境でのLLMアプリケーション提供増加により、前期比で売上は95%増、最終は9百万円で着地しました。

 今期(26.9)は26年4月から日本、米国及び韓国において「Alli Coworker」の提供開始するなど事業拡大を進めており、売上は51%増、最終は448百万円を見込んでいます。1株利益は43.87円、配当は0円予想としています。

 また、27年9月期は売上高58.3%増の3,195百万円、最終益は2倍の925百万円(EPS48.65円)の予想としています。

▌主要な経営指標等の推移

決算期2021/122022/92023/92024/92025/9
売上高0006841,336
経常益0△32△183△790△5
最終益0△32△209△7469
純資産0△31△2412,9422,961
総資産011093,2503,572
※単位は百万円、24.9から連結決算

▌地域別の売上内訳(2025.9)

▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移

※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。

▌比率分析

 企業の『収益力』や『安全性』を上場している情報・通信業585社と比較すると、まず、収益力については赤字決算のため、現状では比較することができません。

 また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、流動比率が762.1%となっており、かなり良好な状態といえます。

貸借対照表 B/S損益計算書 P/L
総資産 3,572 百万円売上高 1,336 百万円

▉流動資産
▉固定資産
▉流動負債
▉固定負債
▉純資産
▉売上原価
▉販管費一
▉営業利益
▉売上高
▉営業損失
収益性指標
売上高営業利益率 = -15.4%(μ:6.5 Me:8.1)
総資本営業利益率 = -5.8%(μ:6.6 Me:7.5)
自己資本利益率 = 0.3%(μ:-11.8 Me:10.1)
安全性指標
流動比率?「流動資産 ÷ 流動負債」で計算され、企業の短期的な財務安全性(支払い能力)を測定する指標。 = 762.1%(μ:328.5 Me:258.5)
固定比率?「固定資産 ÷ 純資産」で計算され、長期間に活用される固定資産がどれだけ純資産で調達されているかを測定する指標。一般的には100%以下が目安とされる。 = 5.8%(μ:110.4 Me:42.2)
自己資本比率?「自己資本 ÷ 総資本」で計算され、企業の中長期的な財務安全性を測定する指標。100%は無借金経営。 = 82.9%(μ:59.7 Me:62.5)
成長性指標
売上高成長率 = 95.3%(μ:13.2 Me:8.9)

※カッコ内の数値は情報・通信業(585社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。

株主の状況 

 現在の発行済株式総数は20,226千株で、株式保有割合は、経営陣44.0%、ベンチャーキャピタル(VC)43.1%、その他12.9%となっています。

 VCが一定割合の株式を保有しているため、初値や上場後の株価形成に際し、ロックアップから外れた段階で売り圧力が強まるリスクがあります。また、主要株主にロックアップが厳しめに入っているのは安心材料になります。

株主名持株比率ロックアップ
イ・チャンス(社長)36.61%180日
Atinum Growth Fund 202011.09%180日
KDDI Open Innovation Fund3号5.17%180日
Intervest Deep-Tech Fund4.89%180日
佐藤 康雄4.79%180日
Sparklabs Ventures Ignition Fund, LP3.76%180日
Murex Wave No.3 Fund3.13%180日
SK TELECOM INNOVATION FUND, L.P.3.08%180日
Smart Korea Naver-Stonebridge Rising Fund2.77%180日
KDDI Open Innovation Fund2号2.30%180日
上記以外22.41%
(LPS:投資事業有限責任組合)

▌現在の株式総数と株主構成

株式総数 20,226千株(2026年9月30日現在)

?

44.0 %– %12.9 %43.1 %
8,897 千株– 千株2,608.3 千株8,720.8 千株
※新株予約権による潜在株式(1,810.7千株)を含む。

2IPOの基本情報

公開株数 

 IPOの公募比率は18.2%と低く、売出される株式は、主にベンチャーキャピタル(VC)の株式放出によるものです。初値形成にはややネガティブといえます。公募株式は、主に新規発行になります。

 上場する株式の時価総額は238.4億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の17.3%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は51.9億円で、IPOとしては中大型以上の案件になります。

公募株 ?資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。658,100 株
内訳(新規発行) ?公募株のうち、上場により新たに発行する株式。658,100 株
(自己株式) ?公募株のうち、自社で保有する自社株式。0 株
売出株 ?既存株主が売り出す株式。3,496,800 株
内訳(買取引受) ?売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。2,954,900 株
(OA) ?売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。541,900 株
公開株 ?新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。4,154,900 株

(IPO指標)

  時価総額 ?上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。  資金調達 ?IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 OR ?オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。  公募比率 ?公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。
238.4 億円8.2 億円18.9 %18.2 %
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。

▌上場後の株式総数と株主構成

???

39.9 %– %11.2 %31.6 %17.3 %
※新株予約権による潜在株式(1,810.7千株)を含む。

幹事証券と抽選本数 

 今回のIPOではSMBC日興証券が主幹事となっており、割当株数の10%程度が個人向け抽選に配分されると予想されます。

▌幹事証券の引受株式数

証券会社割当率割当株数
SMBC日興証券(主幹事)-%-株
大和証券-%-株
SBI証券-%-株
合計100%-株

★ 委託販売による取扱株数(予想)

証券会社委託元取扱株数
CONNECT大和-株
※取扱株数は過去実績を元に推定。

▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)

10%
個人-本
抽選–本
裁量–本
18%
個人-本
抽選–本
裁量–本
45%
個人-本
抽選–本
裁量–本
100%
個人-本
抽選–本
裁量–本
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。

スケジュール 

上場承認日9月30日(水)
抽選申込期間10月19日(月)~10月23日(金)
当選発表日10月26日(月)
購入申込期間10月27日(火)~10月30日(金)
上場日11月4日(水)
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUNMONTUEWEDTHUFRISAT
1011101210131014101510161017
1018101910201021102210231024
1025102610271028102910301031
111112113114115116117
11811911101111111211131114

( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )

star_half
Rating
IPOの評価と初値予想

▌注目度・業績評価

 生成AI・AIエージェントによる企業の業務自動化という成長市場への参入案件として、IPOとしての注目度は高めです。ここ数年で売上拡大と収益性改善が同時に進んでおり、今後はAIエージェント「Alli Coworker」の拡販、既存顧客への追加販売、海外展開が成長を牽引する見通しの一方で、競争激化や開発投資の増加、利益に含まれる為替差益の影響には注意が必要です。

▌需給・価格評価

 IPOとしては中大型案件で、株主にはVCが複数入っていますが、ロックアップは厳しめに入っており、需給に大きな不安はありません。来期(27.9)の利益予想に基づくPERは25.7倍と業種平均37.1倍(情報通信・グロース)と比較してやや割安な水準です。

▌IPO抽選へのスタンス

 今回のIPOは初値が公開価格を上回る可能性が高いため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。

期待度評価点
 7.5 /15点
※★4以上 積極参加 ★2~3 参加 ★1 不参加

《IPOの評価指標》

 供給額 ?投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 成長率 ?直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段は情報・通信業(全市場)における成長率の中央値。 ROE ?直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段は情報・通信業(全市場)におけるROEの中央値。 PER ?想定価格を基準にした株価収益率。下段は情報・通信業(グロース)の単純PER(26.4末時点)。 PBR ?想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段は情報・通信業(グロース)の単純PBR(26.4末時点)。
51.9 億円95.3 %0.3 %2,500.0 倍6.4 倍
情報・通信8.9 %10.1 %37.1 倍3.3 倍
※実績値で計算、下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
aaa

初値予想と結果 

 上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は想定価格1,250円から+450円(+36.0%)高い1,700円と予想します。なお、AI予測値は2,451円となっており、これより低い弱気の予想としています。

初値予想
(想定価格比)
1,700円(10/19予想)
(+450円 / +36.0%)
想定価格 ?正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。1,250円
仮条件 ?公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。-円 ~ -円
公開価格 ?株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。-円
初値 ?証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。
(公開価格比)
-円
(-円 / -%)

▌AIの予測値(10/19計算)

AI予測2,451円AI予測の詳細

▌初値騰落率の目安

+36.0 %+96.1 %+202.5 %+15.5 %
(想定価格比)(想定価格比)AI中大型以上

過去のIPO 

 最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では25年12月に上場したフツパー(478A)の初値騰落率は+31.8%でした。

 今回のIPOと同じAI(人工知能)関連関連に分類されるIPOは2007年以降41件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は97.6%、初値騰落率の平均は+202.5%(中央値+134.0%)となっています。

 また、今回と同じ中大型以上のIPOは2017年以降174件で、勝率は55.2%、初値騰落率の平均は+15.5%(中央値+2.2%)となっています。

▌類似案件のIPO実績

銘柄名騰落率 %供給額 億成長率 %ROE %
フツパー+31.8%37.494.5%-7.3%
VRAIN+73.6%35.279.4%56.2%
AVILEN+17.1%33.053.1%38.7%
Laboro.AI+106.0%25.111.6%-3.4%

▌AI(人工知能)関連のIPO実績
(AI技術をベースにしたサービスの提供)

AI勝率平均騰落率
41 件
(2007年以降)
97.6 %
(40件 / 41件)
+202.5 %
(Me:+134.0 %)

(2026/10/19 現在)

AI(人工知能)関連の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
478A フツパー2025/12/24+31.8 %
269A Sapeet2024/10/29+52.3 %
265A エイチエムコム2024/10/28+32.7 %
260A オルツ2024/10/11+5.6 %
135A VRAIN2024/2/22+73.6 %

AIのIPO騰落率分布

▌中大型以上のIPO実績
(中大型以上:供給額50億円以上のIPO)

中大型以上勝率平均騰落率
174 件
(2017年以降)
55.2 %
(96件 / 174件)
+15.5 %
(Me:+2.2 %)

(2026/10/19 現在)

中大型以上の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
648A ルクレ2026/10/15+37.2 %
619A オリバー2026/9/16+1.6 %
618A KOMPEITO2026/9/11-7.5 %
593A ティアフォー2026/7/22-7.0 %
603A アイ・グリッド2026/7/29+23.8 %

中大型以上のIPO騰落率分布

(データ引用:日本証券取引所 新規上場会社情報)















アーカイブ
ページ上部へ戻る