MIC[ミック](300A)のIPO情報と初値予想
- 2024/11/25
- IPO企業一覧
MIC[ミック](300A)の東証スタンダードへの新規上場が承認されました。ここでは、MIC[ミック]のIPOに関する基本情報から投資分析、AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!
0目次
1企業の基本情報
企業概要
事業内容は、『リテール販促における総合支援事業(業務改善コンサルティング、販促物の印刷/製造、フルフィルメント、システム開発、BPO、クリエイティブデザイン、フィールドサポートなど)』となっています。
会社名 | MIC[ミック](300A) |
---|---|
所在地 | 東京都新宿区西新宿五丁目14番3号 |
設立日 | 1953年6月12日 |
従業員数 | 344人 |
業種 | サービス業 |
【企業サイト】
https://www.mic-p.com/
沿革
代表取締役社長 河合 克也
私たちが提供する価値は、お客様を非効率から解放し、本業に注力する時間を創造することです。そして、売上拡大、費用最適化、業務合理化に貢献し、PLを改善することです。その手段は、「360°フルサービス」を標榜し、超顧客志向でカスタマイズしたトータルソリューションで成し遂げていきます。
財務データ
2024年3月期の事業売上は10,116百万円で、構成比は顧客属性別に、サービス27.5%、リテール39.1%、メーカー33.3%となっています。
前期(24.3)は新規サービスとなるドラッグストア業界向け店頭プロモーション販促物の共同配送サービス拡大に注力した一方で、販促予算の大幅削減により、前期比で売上は△2%減、最終は366百万円で着地しました。
今期(25.3)は大手ドラッグストアチェーンへの共同配送サービスの新規導入や、複数の外食チェーンとの新規取引が開始する等、顧客基盤が着実に拡大しており、売上は13%増、最終は418百万円を見込んでいます。1株利益は66.5円、配当は17.6円予想としています。
▌主要な経営指標等の推移
決算期 | 2020/3 | 2021/3 | 2022/3 | 2023/3 | 2024/3 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 6,645 | 6,706 | 8,428 | 10,329 | 10,116 |
経常益 | 840 | 1,187 | 908 | 636 | 572 |
最終益 | 505 | 817 | 667 | 409 | 366 |
純資産 | 4,677 | 5,494 | 6,214 | 6,505 | 6,747 |
総資産 | 7,533 | 7,931 | 8,309 | 8,420 | 8,745 |
▌顧客属性別の売上内訳(2024.3)
▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移
▌比率分析
企業の『収益力』や『安全性』を上場しているサービス業548社の中央値と比較すると、収益力は総資本営業利益率が6.1%など、平均的な数値となっています。
また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、自己資本比率が77.2%となっており、比較的良好な状態といえます。
貸借対照表 B/S | 損益計算書 P/L |
---|---|
総資産 8,745 百万円 | 売上高 10,116 百万円 |
▉流動資産 ▉固定資産 | ▉流動負債 ▉固定負債 ▉純資産 | ▉売上原価 ▉販管費一 ▉営業利益 | ▉売上高 ▉営業損失 |
※カッコ内の数値はサービス業(548社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。
株主の状況
現在の発行済株式総数は6,306千株で、株式保有割合は、経営陣95.4%、その他4.6%となっています。
株式保有は安定株主が占めているため、初値や上場後の株価形成に際し、大きな懸念はありません。また、主要株主にロックアップが入っているのは安心材料になります。
株主名 | 持株比率 | ロックアップ |
---|---|---|
㈱エムツー | 56.59% | 90日 |
水上 光啓 | 30.23% | 90日 |
河合 克也(社長) | 6.18% | 90日 |
辻 怜子 | 0.95% | 90日 |
眞鍋 悠子 | 0.95% | 90日 |
谷口 大輔 | 0.95% | 90日 |
石黒 陽平 | 0.48% | 継続保有 |
松尾 力 | 0.48% | 継続保有 |
松崎 良樹 | 0.24% | 90日 |
従業員 | 0.24% | |
上記以外 | 2.71% |
▌現在の株式総数と株主構成
株式総数 6,306千株(2024年11月21日現在)
95.4 % | – % | 4.6 % | – % |
6,015 千株 | – 千株 | 291 千株 | – 千株 |
2IPOの基本情報
公開株数
IPOの公募比率は61.1%で、公募株式は、主に新規発行になります。初値形成にはニュートラルです。売出し分は、主に経営陣の株式放出によるものです。
上場する株式の時価総額は63.9億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の24.3%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は18.6億円で、IPOとしては中小型の案件になります。
公募株 ?資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。 | 1,100,000 株 | |
---|---|---|
内訳 | (新規発行) ?公募株のうち、上場により新たに発行する株式。 | 1,100,000 株 |
(自己株式) ?公募株のうち、自社で保有する自社株式。 | 0 株 | |
売出株 ?既存株主が売り出す株式。 | 970,000 株 | |
内訳 | (買取引受) ?売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。 | 700,000 株 |
(OA) ?売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。 | 270,000 株 | |
公開株 ?新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。 | 2,070,000 株 |
(IPO指標)
時価総額 ?上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。 | 資金調達 ?IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 | OR ?オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。 | 公募比率 ?公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 |
---|---|---|---|
63.9 億円 | 9.9 億円 | 25.4 % | 61.1 % |
▌上場後の株式総数と株主構成
71.8 % | – % | 3.9 % | – % | 24.3 % |
幹事証券と抽選本数
今回のIPOでは野村證券が主幹事となっており、割当株数の8%程度が個人向け抽選に配分されると予想されます。
また、幹事証券になる楽天、マネックス、松井も割当株数の大半が個人向け抽選に配分されるため、狙い目になります。
▌幹事証券の引受株式数
証券会社 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
野村證券(主幹事) | -% | -株 |
大和証券 | -% | -株 |
SMBC日興証券 | -% | -株 |
三菱UFJMS証券 | -% | -株 |
SBI証券 | -% | -株 |
楽天証券 | -% | -株 |
松井証券 | -% | -株 |
マネックス証券 | -% | -株 |
岡三証券 | -% | -株 |
あかつき証券 | -% | -株 |
合計 | 100% | -株 |
★ 委託販売による取扱株数(予想)
証券会社 | 委託元 | 取扱株数 |
---|---|---|
CONNECT | 大和 | -株 |
auカブコム証券 | 三菱 | -株 |
岡三オンライン | 岡三 | -株 |
▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)
個人 | -本 |
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抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
個人 | -本 |
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抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
個人 | -本 |
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抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
個人 | -本 |
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抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
個人 | -本 |
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抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
個人 | -本 |
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抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
個人 | -本 |
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抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
個人 | -本 |
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抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
個人 | -本 |
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抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
個人 | -本 |
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抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
個人 | -本 |
---|---|
抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
個人 | -本 |
---|---|
抽選 | –本 |
裁量 | –本 |
スケジュール
上場承認日 | 11月21日(木) |
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抽選申込期間 | 12月9日(月)~12月13日(金) |
当選発表日 | 12月16日(月) |
購入申込期間 | 12月17日(火)~12月20日(金) |
上場日 | 12月25日(水) |
SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
---|---|---|---|---|---|---|
121 | 122 | 123 | 124 | 125 | 126 | 127 |
128 | 129 | 1210 | 1211 | 1212 | 1213 | 1214 |
1215 | 1216 | 1217 | 1218 | 1219 | 1220 | 1221 |
1222 | 1223 | 1224 | 1225 | 1226 | 1227 | 1228 |
1229 | 1230 | 1231 | 11 | 12 | 13 | 14 |
( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )
RatingIPOの評価と初値予想
▌注目度・業績評価
リテール販促における総合支援事業に特段の新規性はなく、注目度は高くはありません。ここ数年、売上はやや停滞傾向ですが、利益は安定的に確保しており、収益の安定度はかなり高いです。
▌需給・価格評価
IPOとしては中小型案件で、株主には安定株主しかおらず、想定価格もやや低めの設定のため、需給は良好です。来期予想によるPERは13.5倍と業種平均15倍(サービス・スタンダード)と比較してほぼ同水準です。また、予想配当利回りは2%と魅力的です。
▌IPO抽選へのスタンス
今回のIPOは初値が公開価格を上回る可能性が高いため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。
期待度 | 評価点 |
---|---|
8.0 /15点 |
《IPOの評価指標》
供給額 ?投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 | 成長率 ?直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段はサービス業(全市場)における成長率の中央値。 | ROE ?直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段はサービス業(全市場)におけるROEの中央値。 | PER ?想定価格を基準にした株価収益率。下段はサービス業(スタンダード)の単純PER(24.10末時点)。 | PBR ?想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段はサービス業(スタンダード)の単純PBR(24.10末時点)。 |
---|---|---|---|---|
18.6 億円 | -2.1 % | 5.4 % | 17.5 倍 | 0.8 倍 |
サービス業 | 9.9 % | 9.9 % | 15.0 倍 | 1.2 倍 |
---|
初値予想と結果
上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は想定価格900円から+300円(+33.3%)高い1,200円と予想します。なお、AI予測値は1,192円となっており、これと同程度の予想としています。
初値予想 (想定価格比) | 1,200円(11/25予想) (+300円 / +33.3%) |
---|---|
想定価格 ?正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。 | 900円 |
仮条件 ?公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。 | -円 ~ -円 |
公開価格 ?株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。 | -円 |
初値 ?証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。 (公開価格比) | -円 (-円 / -%) |
過去のIPO
最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では17年6月に上場したディーエムソリューションズ(6549)の初値騰落率は+184.0%でした。
今回のIPOと同じサービス業(その他)関連に分類されるIPOは2007年以降159件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は75.5%、初値騰落率の平均は+46.6%(中央値+26.7%)となっています。
また、今回と同じ中小型のIPOは2016年以降221件で、勝率は88.7%、初値騰落率の平均は+69.5%(中央値+52.5%)となっています。
▌類似案件のIPO実績
銘柄名 | 騰落率 % | 供給額 億 | 成長率 % | ROE % |
---|---|---|---|---|
DMソリュ | +184.0% | 4.9 | 29.0% | 9.0% |
▌サービス業(その他)のIPO実績
(サービス業のうち他に分類されない企業など)
サービス業 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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(2024/11/25 現在)
サービス業(その他)の直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
---|---|---|
264A Schoo | 2024/10/22 | +10.3 % |
261A 日水コン | 2024/10/16 | -6.2 % |
242A リプライオリ | 2024/9/25 | -8.0 % |
212A フィットイージー | 2024/7/23 | +22.5 % |
194A WOLVES | 2024/6/20 | +13.6 % |
サービス業のIPO騰落率分布
▌中小型のIPO実績
(中小型:供給額10~20億円未満のIPO)
中小型 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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(2024/11/25 現在)
中小型の直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
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245A INGS | 2024/9/26 | +39.2 % |
244A グロースエクスパ | 2024/9/26 | +20.3 % |
220A ファベル | 2024/7/31 | +19.0 % |
218A リベラウェア | 2024/7/29 | +46.5 % |
211A カドス | 2024/7/18 | +10.7 % |
中小型のIPO騰落率分布
(データ引用:日本証券取引所 新規上場会社情報)