IPO初値予想:スカイマーク(9204)【12/7更新】

 スカイマーク(9204)の東証グロースへの新規上場が承認されました。ここでは、スカイマークのIPOに関する基本情報から投資分析AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!

1企業の基本情報

企業概要 

会社名スカイマーク(9204)
所在地東京都大田区羽田空港三丁目5番10号
従業員数2,365人
業種空運業
事業概要定期航空運送事業など

【企業サイト】

https://www.skymark.co.jp/

事業メモ
 現在は、北は北海道から南は沖縄県・宮古(下地島)まで、12空港・23路線・1日当たり150便の運航(2022年冬ダイヤ、2022年10月時点)をボーイング737-800型機にて行う。東京国際空港(羽田空港)を主要拠点にしており、羽田空港国内路線においてスカイマークは、旅客収入の64%、旅客数の57%及び運航便数の54%のシェアを占める。

沿革 

代表取締役社長 洞 駿

 当社は、長らく大手数社の寡占により運賃が高止まり状態にあった航空業界に競争原理を起こすべく設立された航空会社であります。

1996年11月
東京都新宿区に、スカイマークエアラインズ㈱を資本金1億5,000万円をもって設立
1998年2月
運輸省へ定期航空運送事業免許を申請
1998年5月
福岡空港内に福岡空港支店開設 東京都港区に本社移転
1998年7月
定期航空運送事業免許取得
1998年9月
9月19日、羽田-福岡線第1便就航
2000年5月
東京証券取引所マザーズに上場
2000年7月
世界貿易センタービル(東京都港区)へ本社移転 福岡空港における運航支援業務、出発前点検業務を自営化
2000年9月
グランドハンドリング業務(地上貨客取扱業務)・飛行間整備業務を自営化
2001年3月
自社養成による副操縦士の乗務開始
2001年4月
搭乗者200万人達成。福岡空港における夜間駐機を開始
2002年7月
国際航空運送事業許可証取得
2002年8月
羽田-ソウル間国際チャーター便就航
2003年10月
搭乗者500万人達成
2004年10月
浜松町スクエア(東京都港区)へ本社移転
2004年11月
11月1日、ゼロ㈱と合併
2006年10月
10月1日、スカイマーク㈱に商号変更
2009年2月
スカイエアー737T㈱(非連結子会社)を設立
2009年9月
運航乗務員訓練施設(フル・フライト・シミュレーター)を本社に設置
2009年10月
使用機材をボーイング737-800型に統一
2010年11月
エアバス社とA380型機導入に関する基本合意書を締結
2011年6月
公募および第三者割当増資により資本金が141億円に増加
2013年11月
東京証券取引所市場第一部へ市場変更
2015年1月
東京地方裁判所に民事再生手続開始の申立て
2015年2月
東京地方裁判所から民事再生手続開始の決定を受ける
2015年3月
東京証券取引所市場第一部上場廃止
2015年5月
東京地方裁判所に再生計画案提出
2015年9月
再生計画認可決定が確定 資本金の全額減資、180億円の再生増資を実施
2016年3月
民事再生手続終結
2016年11月
本社を東京都大田区羽田空港三丁目5番10号に移転
2020年12月
資本金を1億円に減少
2021年9月
増資(20億25万円)と同時に減資を実施
2022年5月
スカイエアー737T㈱(非連結子会社)、清算結了

財務データ 

▌主要な経営指標等の推移

決算期2018/32019/32020/32021/32022/3
事収益828882904341471
経常益778828△296△151
最終益7091△13△163△67
純資産17127321610493
総資産649771719855936
※単位は億円、単体決算

▌営業別の売上内訳(2022.3)

▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移

※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。

株主の状況 

株主名持株比率ロックアップ
インテグラル2号LPS42.93%180日
UDSエアラインLPS33.40%180日
ANAホールディングス㈱16.50%180日
Integral Fund II(A)L.P.4.75%180日
インテグラル2号SSLPS2.42% 
上記以外 
(LPS:投資事業有限責任組合)

▌現在の株式総数と株主構成

株式総数:47,286 千株(2022年11月10日現在)

?

16.583.5
– 千株– 千株7,802.2 千株39,483.8 千株
※新株予約権による潜在株式なし。

2IPOの基本情報

スケジュール 

上場承認日11月10日(木)
抽選申込期間11月28日(月)~12月2日(金)
当選発表日12月5日(月)
購入申込期間12月6日(火)~12月9日(金)
上場日12月14日(水)
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUNMONTUEWEDTHUFRISAT
1120112111221123112411251126
1127112811291130121122123
1241251261271281291210
1211121212131214121512161217
1218121912201221122212231224

( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )

公開株数 

公募株資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。13,043,400 株
内訳(新規発行) 公募株のうち、上場により新たに発行する株式。13,043,400 株
(国内717万株 海外 587万株)
(自己株式) 公募株のうち、自社で保有する自社株式。0 株
売出株既存株主が売り出す株式。18,914,400 株
内訳(買取引受) 売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。14,746,000 株
(国内623万株 海外 851万株)
(OA) 売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。4,168,400 株
公開株新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。31,957,800 株

(IPO指標)

  時価総額 上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。  資金調達 IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 OR オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。  公募比率 公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。
693.8 億円150 億円46.146.9
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。

▌上場後の株式総数と株主構成

???

-11.565.446.1
※新株予約権による潜在株式なし。

幹事証券と抽選本数 

▌幹事証券の引受株式数

証券会社割当率割当株数
大和証券(主幹事)38.51%7,937,600株
三菱UFJMS証券18.29%3,769,200株
BofA証券1.57%323,000株
SMBC日興証券0.62%128,100株
みずほ証券0.62%128,100株
野村證券0.62%128,100株
SBI証券0.33%67,800株
松井証券0.33%67,800株
マネックス証券0.33%67,800株
楽天証券0.33%67,800株
岡三証券0.11%22,600株
東海東京証券0.11%22,600株
丸三証券0.11%22,600株
水戸証券0.11%22,600株
あかつき証券0.04%7,500株
合計100%12,783,200株

委託販売による取扱株数(予想)

証券会社委託元取扱株数
CONNECT大和79,400株
auカブコム証券三菱188,500株
岡三オンライン岡三1,200株
※取扱株数は過去実績を元に推定。

▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)

7%
個人47,626本
抽選5,239
裁量42,387
9%
個人30,154本
抽選3,317
裁量26,837
9%
個人1,089本
抽選120
裁量969
10%
個人1,025本
抽選133
裁量892
9%
個人1,025本
抽選113
裁量912
40%
個人542本
抽選271
裁量271
100%
個人678本
抽選678
裁量
100%
個人678本
抽選678
裁量
100%
個人678本
抽選678
裁量
8%
個人181本
抽選18
裁量163
7%
個人147本
抽選15
裁量132
100%
個人794本
抽選794
裁量
100%
個人1,885本
抽選1,885
裁量
100%
個人12本
抽選12
裁量
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。

star_half
Rating
IPOの評価と初値予想

期待度評価点
 5.5 /15点
4以上 積極参加 2~3 参加 1 不参加

▌注目度・業績評価
 スカイマークは2015年の経営破綻で東証1部(当時)を上場廃止となっており、今回は再上場案件となるため、注目度は低い。前期(22.3)は、新型コロナの影響による大きな落ち込みから緩やかに回復し、前期比で事業収益は38.4%増、最終損失は67.3億円で赤字幅縮小(前期は163.4億円の赤字)。今期(23.3)も旅客需要の回復傾向が続いており、事業収益は前期比で79.9%増、最終益は90億円の黒字を見込む。

▌需給・価格評価
 市場への供給額は300億円超の超大型案件で、株主は投資ファンドが多数を占めており、需給は緩く、初値上昇は厳しめ。事業収益はコロナ前の水準に回復しつつあり、想定価格が公開価格割れとなれば、セカンダリーで買いのチャンスも。

《IPOの評価指標》

  供給額 投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。  成長率 直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段は空運業(全市場)における成長率の中央値。 ROE 直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段は空運業(全市場)におけるROEの中央値。 PER 想定価格を基準にした株価収益率。下段は空運業(グロース)の単純PER(22.10末時点)。 PBR 想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段は空運業(グロース)の単純PBR(22.10末時点)。
367.5 億円38.1-72.08.5
空運業-14.9-28.8
※下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
aaa

初値予想と結果 

初値予想
(想定価格比)
1,200円(12/7予想)
+30円 / +2.6%
想定価格正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。1,150円
仮条件公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。1,150円 ~ 1,170円
公開価格株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。1,170円
初値 証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。
(公開価格比)
1,272円
+102円 / +8.7%

▌AIの予測値(12/7更新)

1,128円AI予測の詳細

▌初値騰落率の目安

+2.6-3.6+19.9+12.0
(公開価格比)(公開価格比)運輸・公共中大型以上


過去のIPO実績 

▌類似案件のIPO実績

銘柄名騰落率 %供給額成長率 %ROE %
日本航空(JAL)+0.5%6632.5214.6%45.1%
スターフライヤー+77.0%7.37.2%31.5%

▌運輸・公共事業のIPO実績
(陸運・海運・空運、電気・ガス事業など)

運輸・公共勝率平均騰落率
12
(2007年以降)
66.7
(8件 / 12件)
+19.9
(Q2:+14.3 %)

(2022/12/7 現在)

運輸・公共事業の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
9522 リニューJ2021/12/22-7.6
9145 ビーイングホール2020/12/15+47.9
9143 SGホールディン2017/12/13+17.3
9519 レノバ2017/2/23+50.0
9142 九州旅客鉄道2016/10/25+19.2

運輸・公共のIPO騰落率分布


▌中大型以上のIPO実績
(中大型以上:供給額50億円以上のIPO)

中大型以上勝率平均騰落率
109
(2016年以降)
52.3
(57件 / 109件)
+12.0
(Q2:+1.5 %)

(2022/12/7 現在)

中大型以上の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
2936 ベースフード2022/11/15+38.8
5834 SBIリーシング2022/10/19+10.7
6526 ソシオネクスト2022/10/12+5.1
7388 FPパートナー2022/9/22+5.8
9229 サンウェルズ2022/6/27+18.6

中大型以上のIPO騰落率分布


関連記事

セカンダリー

24年1月以降のIPO銘柄

(24/09/30 15:00)

銘柄
(上場日)
現在値
(初値)
初値比
(金額差)
地合い
Aiロボティクス
247A(9/27)
2,640
2,514
+ 5.0
+ 126
アスア
246A(9/26)
940
1,004
- 6.4
- 64
キッズスター
248A(9/26)
1,950
2,210
- 11.8
- 260
INGS
245A(9/26)
2,830
2,700
+ 4.8
+ 130
グロースエクスパ
244A(9/26)
1,983
1,841
+ 7.7
+ 142
リプライオリ
242A(9/25)
1,184
1,398
- 15.3
- 214
ROXX
241A(9/25)
1,764
1,941
- 9.1
- 177
CrossE
231A(8/29)
966
1,085
- 11.0
- 119
オプロ
228A(8/21)
1,295
1,673
- 22.6
- 378
ファベル
220A(7/31)
889
1,190
- 25.3
- 301
ハートシード
219A(7/30)
1,585
1,548
+ 2.4
+ 37
リベラウェア
218A(7/29)
680
454
+ 49.8
+ 226
タイミー
215A(7/26)
1,314
1,850
- 29.0
- 536
フィットイージー
212A(7/23)
1,463
1,213
+ 20.6
+ 250
カドス
211A(7/18)
2,610
3,210
- 18.7
- 600
PRISMBio
206A(7/2)
410
489
- 16.2
- 79
ロゴスHD
205A(6/28)
2,777
2,290
+ 21.3
+ 487
豆蔵デジタルHD
202A(6/27)
1,293
1,348
- 4.1
- 55
MFS
196A(6/21)
268
368
- 27.2
- 100
タウンズ
197A(6/20)
609
430
+ 41.6
+ 179
ポストプライム
198A(6/20)
785
450
+ 74.4
+ 335
WOLVES
194A(6/20)
980
875
+ 12.0
+ 105
ライスカレー
195A(6/19)
921
1,560
- 41.0
- 639
インテグループ
192A(6/18)
3,855
5,940
- 35.1
- 2,085
Chordia
190A(6/14)
319
255
+ 25.1
+ 64
D&Mカンパニー
189A(6/11)
839
1,308
- 35.9
- 469
アストロスケール
186A(6/5)
1,080
1,281
- 15.7
- 201
学びエイド
184A(5/28)
704
1,282
- 45.1
- 578
コージンバイオ
177A(4/25)
1,840
2,030
- 9.4
- 190
レジル
176A(4/24)
1,487
1,205
+ 23.4
+ 282
ウィルスマート
175A(4/16)
1,015
1,580
- 35.8
- 565
ハンモック
173A(4/11)
1,171
2,160
- 45.8
- 989
イタミアート
168A(4/8)
1,144
2,000
- 42.8
- 856
アズパートナーズ
160A(4/4)
1,913
2,923
- 34.6
- 1,010
Gモンスター
157A(3/29)
641
1,700
- 62.3
- 1,059
マテリアルG
156A(3/29)
801
1,085
- 26.2
- 284
カウリス
153A(3/28)
1,690
2,875
- 41.2
- 1,185
情報戦略
155A(3/28)
510
1,021
- 50.0
- 511
シンカ
149A(3/27)
973
1,671
- 41.8
- 698
ダイブ
151A(3/27)
2,693
3,225
- 16.5
- 532
コロンビアW
146A(3/27)
3,585
3,745
- 4.3
- 160
エルイズビー
145A(3/26)
752
1,553
- 51.6
- 801
ソラコム
147A(3/26)
1,317
1,563
- 15.7
- 246
ハッチ・ワーク
148A(3/26)
2,485
2,815
- 11.7
- 330
JSH
150A(3/26)
634
893
- 29.0
- 259
イシン
143A(3/25)
1,130
2,234
- 49.4
- 1,104
STG
5858(3/21)
1,732
3,215
- 46.1
- 1,483
ジンジブ
142A(3/22)
1,062
3,980
- 73.3
- 2,918
トライアル
141A(3/21)
3,475
2,215
+ 56.9
+ 1,260
光フードサービス
138A(2/28)
3,600
5,850
- 38.5
- 2,250
Cocolive
137A(2/28)
1,173
3,990
- 70.6
- 2,817
VRAIN
135A(2/22)
2,630
5,190
- 49.3
- 2,560
VIS
130A(2/8)
1,002
2,001
- 49.9
- 999
SOLIZE
5871(2/7)
1,834
2,020
- 9.2
- 186

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