オーディオストック(621A)のIPO情報と初値予想

 オーディオストック(621A)東証グロースへの新規上場が承認されました。ここでは、オーディオストックのIPOに関する基本情報から投資分析AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!

0目次

  1. 企業の基本情報
    1. 企業概要(事業解説)
    2. 沿革(代表者)
    3. 財務データ(業績、売上内訳、比率分析)
    4. 株主の状況(現在の株式総数と株主構成)
  2. IPOの基本情報
    1. 公開株数(上場後の株式総数と株主構成)
    2. 幹事証券と抽選本数(引受株式、抽選割合)
    3. スケジュール
  3. IPOの評価と初値予想
    1. IPO所感(評価、抽選スタンス)
    2. 初値予想と結果(条件、初値予想、AI予測)
    3. 過去のIPO(類似案件、分類・規模別実績)

1企業の基本情報

企業概要 

 事業内容は、『音源ライツビジネスプラットフォームの運営』となっています。

会社名オーディオストック(621A)
所在地岡山県岡山市北区富田町一丁目6番10号
設立日2007年10月11日
従業員数28人
業種サービス業

【企業サイト】
オーディオストック公式サイト
https://audiostock.jp/

事業解説
 「Audiostock」は、音楽クリエイターと動画・映像制作会社等をつなぐ音楽コンテンツ流通プラットフォームで、100万点超のBGM・効果音等を蓄積し、著作権処理を簡便にして商用利用できる点が特徴。収益源は、音源の単品ライセンス販売と月額定額制を軸に、音楽配信、提携サービス、出版等にも広がる。取扱音源は100万点を超え、利用クリエイター4万人、顧客は20万人を突破し、クリエイターへの累計報酬分配額も17億円超。

沿革 

オーディオストックのトップメッセージ

代表取締役社長 西尾 周一郎

 私たちのビジョンは、「クリエイターがもっと活躍できる世界に」。音楽だけに限らず、映像やゲーム、あらゆるコンテンツ制作に関わるクリエイターが活躍できる環境を構築していくことが、私たちの使命です。

(引用:オーディオストックHP
2007年10月
岡山県岡山市にて音楽投稿サービスの運営を行う(株)クレオフーガを設立
2012年8月
岡山県岡山市北区津島中に本社を移転
2013年10月
ストックミュージックサービス「Audiostock」をリリース
2017年10月
東京都品川区西五反田一丁目に東京オフィスを開設
2018年10月
一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)と著作権信託契約を締結しAudiostockの楽曲がテレビなどで使用された際に印税を受け取れる著作権等の収益獲得に係る取り組みを開始
2019年2月
著作権等収入に係る取り組みとして(株)NexToneと著作権管理委託契約を締結
2019年6月
東京都品川区西五反田七丁目に東京オフィスを移転
2019年12月
「Audiostock」法人向け定額制プランをリリース
2020年3月
音源ライセンス販売サービス「Audiostock」音楽配信サービスをリリース
2020年4月
「Audiostock」個人向け定額制プランをリリース
2020年5月
「Audiostock」TikTokへ楽曲提供を開始
2020年7月
(株)オーディオストックに会社名を変更(旧社名クレオフーガ)
2020年11月
岡山県岡山市北区富田町に本社を移転
2021年11月
「Audiostock」定額制プランのリニューアルを実施
2022年12月
「Audiostock」が第4回 日本サービス大賞「総務大臣賞」を受賞
2023年6月
著作権等収入に係る取り組みとして一般社団法人 日本音楽出版社協会に準会員として入会、一般社団法人 日本音楽制作者連盟に権利委任者登録を開始
2023年7月
音源ライセンス販売サービス「Audiostock」海外定額制プランをリリース
2023年10月
「J-Startup WEST」選定企業としてオーディオストックが選定
2024年6月
「Audiostock」コンテンツ制作アプリ「Adobe Express」と連携を開始
2024年11月
ソースネクスト(株)が運営するECサイト「ソースネクスト」において、Audiostockの音源販売開始
2025年2月
情報セキュリティに関する国際規格ISMSを取得

財務データ 

 2025年9月期の事業売上は1,507百万円で、構成比は収入区分別に、課金収入39.9%著作権等収入58.7%その他1.5%となっています。

 前期(25.9)は国内定額制プラン及び2023年7月にフルリニューアルした「Audiostock」海外版の販売促進のための各種施策を継続して実施し、前期比で売上は70%増最終は440百万円で着地しました。

 今期(26.9)は自社保有音源を活用した楽曲のまとめ売りセールをスポットで実施したほか、国内定額制プランの販売促進のための各種施策を継続して実施し、3Q累計は売上・利益ともに前期を上回るペースで進捗しています。

▌主要な経営指標等の推移

決算期2021/92022/92023/92024/92025/9
売上高3544205768881,507
経常益△83△241△8840377
最終益△84△244△9439440
純資産△26405311350790
総資産1516746828041,429
※単位は百万円、単体決算

▌収入区分別の売上内訳(2025.9)

▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移

※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。

▌比率分析

 企業の『収益力』や『安全性』を上場しているサービス業543社の中央値と比較すると、収益力は自己資本利益率 が55.7%など、かなり高い数値となっています。

 また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、固定比率が12.7%となっており、比較的良好な状態といえます。

貸借対照表 B/S損益計算書 P/L
総資産 1,429 百万円売上高 1,507 百万円

流動資産
固定資産
流動負債
固定負債
純資産
売上原価
販管費
営業利益
売上高
営業損失
収益性指標
売上高営業利益率 = 25.3(μ:6.6 Me:6.3
総資本営業利益率 = 26.7(μ:6.1 Me:6.4
自己資本利益率 = 55.7(μ:2.9 Me:9.6
安全性指標
流動比率「流動資産 ÷ 流動負債」で計算され、企業の短期的な財務安全性(支払い能力)を測定する指標。 = 208.5(μ:269.6 Me:201
固定比率「固定資産 ÷ 純資産」で計算され、長期間に活用される固定資産がどれだけ純資産で調達されているかを測定する指標。一般的には100%以下が目安とされる。 = 12.7(μ:104.6 Me:62.6
自己資本比率「自己資本 ÷ 総資本」で計算され、企業の中長期的な財務安全性を測定する指標。100%は無借金経営。 = 55.3(μ:52.4 Me:51.7
成長性指標
売上高成長率 = 69.7(μ:11.2 Me:8

※カッコ内の数値はサービス業(543社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。

株主の状況 

 現在の発行済株式総数は4,458千株で、株式保有割合は、経営陣40.8%ベンチャーキャピタル(VC)33.1%その他26.1%となっています。

 VCが一定割合の株式を保有しているため、初値や上場後の株価形成に際し、ロックアップから外れた段階で売り圧力が強まるリスクがあります。また、主要株主にロックアップが入っているのは安心材料になります。

株主名持株比率ロックアップ
㈱ウエストテイルズ27.21%180日
西尾周一郎(社長)6.73%180日
ピクスタ㈱6.28%
Kepple Liquidity 2号LPS5.79%180日
山口真央5.70%180日
NVCC8号LPS5.27%90日/1.5倍
スペースシャワーSKIYAKIホールディングス㈱3.36%180日
ApolloCapital1号LPS3.14%90日/1.5倍
High-ValueC1stLPS2.80%90日/1.5倍
FFGベンチャーLPS2.80%90日/1.5倍
上記以外30.92%
(LPS:投資事業有限責任組合)

▌現在の株式総数と株主構成

株式総数 4,458千株(2026年8月14日現在)

?

40.826.133.1
1,816.8 千株– 千株1,164.8 千株1,476.2 千株
※新株予約権による潜在株式(398.8千株)を含む。

2IPOの基本情報

公開株数 

 IPOの公募比率は9%と低く、売出される株式は、主にその他(ピクスタなど)、ベンチャーキャピタル(VC)の株式放出によるものです。初値形成にはややネガティブといえます。公募株式は、主に新規発行になります。

 上場する株式の時価総額は43.3億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の24.4%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は13.3億円で、IPOとしては中小型の案件になります。

公募株資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。100,000 株
内訳(新規発行) 公募株のうち、上場により新たに発行する株式。100,000 株
(自己株式) 公募株のうち、自社で保有する自社株式。0 株
売出株既存株主が売り出す株式。1,177,600 株
内訳(買取引受) 売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。1,011,000 株
(OA) 売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。166,600 株
公開株新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。1,277,600 株

(IPO指標)

  時価総額 上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。  資金調達 IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 OR オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。  公募比率 公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。
43.3 億円1 億円26.79
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。

▌上場後の株式総数と株主構成

???

38.412.724.524.4
※新株予約権による潜在株式(398.8千株)を含む。

幹事証券と抽選本数 

 今回のIPOではSBI証券が主幹事となっており、割当株数の36%程度が個人向け抽選に配分されると予想されます。

 また、幹事証券になる松井も割当株数の大半が個人向け抽選に配分されるため、狙い目になります。

▌幹事証券の引受株式数

証券会社割当率割当株数
SBI証券(主幹事)-%-株
中銀証券-%-株
ひろぎん証券-%-株
岡三証券-%-株
岩井コスモ証券-%-株
東海東京証券-%-株
極東証券-%-株
光世証券-%-株
JTG証券-%-株
松井証券-%-株
むさし証券-%-株
合計100%-株

委託販売による取扱株数(予想)

証券会社委託元取扱株数
SBIネオトレード証券SBI-株
※取扱株数は過去実績を元に推定。

▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)

36%
個人-本
抽選
裁量
89%
個人-本
抽選
裁量
11%
個人-本
抽選
裁量
66%
個人-本
抽選
裁量
80%
個人-本
抽選
裁量
90%
個人-本
抽選
裁量
100%
個人-本
抽選
裁量
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。

スケジュール 

上場承認日8月14日(金)
抽選申込期間9月1日(火)~9月7日(月)
当選発表日9月8日(火)
購入申込期間9月9日(水)~9月14日(月)
上場日9月16日(水)
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUNMONTUEWEDTHUFRISAT
823824825826827828829
8308319192939495
96979899910911912
913914915916917918919
920921922923924925926

( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )

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IPOの評価と初値予想

▌注目度・業績評価

 コンテンツプラットフォーム関連のIPOは比較的人気が集まりやすく、音楽コンテンツ市場の規模を踏まえると成長余地も十分で、注目度は高めです。オーディオストックは「コンテンツの蓄積→利用者増加→クリエイター増加」というプラットフォーム効果と、定額制によるストック型収益を併せ持つ点が強みで、これまでの高成長を持続できるか、定額制を中心に利益率をさらに高められるかが今後のカギになります。

▌需給・価格評価

 IPOとしては中小型案件で、株主には複数のVCが入っていますが、ロックアップは入っており、需給に大きな不安はありません。公募比率が低いのはマイナス材料になります。想定価格を基準としたPERは9.8倍(前期EPS)と業種平均19.7倍(サービス・グロース)と比較して割安な水準です。

▌IPO抽選へのスタンス

 今回のIPOは一定程度の初値上昇が期待できるため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。

期待度評価点
 9.0 /15点
4以上 積極参加 2~3 参加 1 不参加

《IPOの評価指標》

 供給額 投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 成長率 直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段はサービス業(全市場)における成長率の中央値。 ROE 直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段はサービス業(全市場)におけるROEの中央値。 PER 想定価格を基準にした株価収益率。下段はサービス業(グロース)の単純PER(26.4末時点)。 PBR 想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段はサービス業(グロース)の単純PBR(26.4末時点)。
13.3 億円69.755.79.84.9
サービス業8.09.619.72.1
※実績値で計算、下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
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初値予想と結果 

 上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は想定価格1,040円から+560円(+53.8%)高い1,600円と予想します。なお、AI予測値は1,885円となっており、これより低い弱気の予想としています。

初値予想
(想定価格比)
1,600円(8/15予想)
+560円 / +53.8%
想定価格正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。1,040円
仮条件公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。-円 ~ -円
公開価格株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。-円
初値 証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。
(公開価格比)
-円
(-円 / -%)

▌AIの予測値(8/15計算)

AI予測1,885円AI予測の詳細

▌初値騰落率の目安

+53.8+81.3+95.5+69.1
(想定価格比)(想定価格比)コンテンツ中小型

過去のIPO 

 最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では20年3月に上場したNexTone(7094)の初値騰落率は-2.4%でした。

 今回のIPOと同じコンテンツPF関連に分類されるIPOは2007年以降32件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は81.3%、初値騰落率の平均は+95.5%(中央値+77.2%)となっています。

 また、今回と同じ中小型のIPOは2017年以降219件で、勝率は89.5%、初値騰落率の平均は+69.1%(中央値+51.9%)となっています。

▌類似案件のIPO実績

銘柄名騰落率 %供給額成長率 %ROE %
NexTone-2.4%20.038.9%9.6%
ピクスタ+34.8%9.836.6%75.1%

▌コンテンツPFのIPO実績
(コンテンツプラットフォーム運営、IP事業など)

コンテンツ勝率平均騰落率
32
(2007年以降)
81.3
(26件 / 32件)
+95.5
(Me:+77.2 %)

(2026/8/15 現在)

コンテンツPFの直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
500A TOブックス2026/2/13-8.1
472A ミラティブ2025/12/18-12.7
414A オーバーラップ2025/10/3-7.1
5253 カバー2023/3/27+133.3
9343 アイビス2023/3/23+190.5

コンテンツのIPO騰落率分布

▌中小型のIPO実績
(中小型:供給額10~20億円未満のIPO)

中小型勝率平均騰落率
219
(2017年以降)
89.5
(196件 / 219件)
+69.1
(Me:+51.9 %)

(2026/8/15 現在)

中小型の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
607A エブリー2026/8/4+27.8
598A チャットプラス2026/7/15+111.5
589A ネイス2026/6/30+11.8
584A LiNKX2026/6/23+36.1
559A 梅乃宿酒造2026/4/24+50.0

中小型のIPO騰落率分布

(データ引用:日本証券取引所 新規上場会社情報















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