IPO初値予想:キューブ(7112)【10/4更新】
- 2022/10/4
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キューブ(7112)の東証グロースへの新規上場が承認されました。ここでは、キューブのIPOに関する基本情報から投資分析、AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!
1企業の基本情報
企業概要
会社名 | キューブ(7112) |
---|---|
所在地 | 東京都港区赤坂二丁目17番7号赤坂溜池タワー |
従業員数 | 60人 |
業種 | 小売業 |
事業概要 | MARK&LONAなどの自社ブランドの衣料品の企画、ならびに小売・卸売事業 |
【企業サイト】
https://www.cube-co.com/
事業メモ
主力ブランドのMARK&LONAは、これまで保守的であったゴルフウェア業界において、個性的で機能性に富んだゴルフカジュアルウェアとして注目を浴び、当該ブランドの国内卸事業を皮切りに、国内リテール、国内EC及び海外ECを展開。また、韓国の主要都市における路面店や百貨店でも代理店を通じて店舗を展開。
沿革
代表取締役社長 松村智明
当社の事業は、スノーボード関連のギア等を中心とするセレクトショップのオープンを発端に、当社代表取締役社長である松村智明がデザインするアパレル商材の企画及び販売により規模を拡大してまいりました。
1994年10月
SPINYを神奈川県平塚市で開業
1994年12月
㈲キューブコーポレーションを神奈川県平塚市に設立
2004年6月
㈲キューブコーポレーションを㈱化し、㈱キューブに商号を変更
2005年11月
本店所在地を渋谷区千駄ヶ谷へ移転
2006年9月
HORN GARMENTブランドを発表
2006年12月
本店所在地を渋谷区神宮前へ移転
2008年3月
MARK&LONAブランドを発表
2009年3月
MARK&LONA表参道ヒルズ店 開店
2013年3月
本店所在地を渋谷区猿楽町へ移転
2013年7月
MARK&LONA オフィシャルECストア 開店
2013年10月
ZOZOTOWN MARK&LONA 開店
2014年3月
MARK&LONA 松坂屋名古屋店 開店
2014年8月
韓国AIOLI CO., LTD.(現 JC FAMILY CO., LTD.)とMARK&LONA韓国独占販売及び使用許諾契約締結により海外卸事業を開始
2015年3月
MARK&LONA 大丸梅田店 開店(2020年8月に閉店) MARK&LONA 小田急ハルク店 開店(2017年8月に閉店)
2016年3月
MARK&LONA 岩田屋福岡店 開店
2018年1月
100%子会社CUBE INTERNATIONAL INC.を米国ハワイ州に設立(2022年2月に清算結了)
2018年5月
本店所在地を港区赤坂へ移転
2018年9月
MARK&LONA ギンザシックス店 開店 MARK&LONA 阪急うめだ本店 開店
2018年11月
MARK&LONA ハワイアラモアナ店 開店(2020年8月に閉店)
2019年3月
MARK&LONA 大丸札幌店 開店
2019年9月
MARK&LONA 大丸心斎橋店 開店
2020年3月
㈱キューブアソシエイツを東京都港区に設立(2021年8月に清算結了)
2020年10月
グローバルオンラインストアとしてMARK&LONA World Market 開店
2022年3月
イタリアや米国と、韓国に次ぐ海外卸事業展開を開始 MARKET STORE BY MARK&LONA 表参道ヒルズ店 開店
財務データ
▌主要な経営指標等の推移
決算期 | 2017/7 | 2018/7 | 2019/12 | 2020/12 | 2021/12 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 1,584 | 1,661 | 2,356 | 2,614 | 3,901 |
経常益 | 332 | △95 | 68 | 165 | 690 |
最終益 | 225 | △122 | 52 | △302 | 682 |
純資産 | 523 | 1,429 | 1,249 | 946 | 1,628 |
総資産 | 853 | 1,811 | 1,752 | 2,115 | 2,592 |
※単位は百万円、単体決算
▌セグメント別の売上内訳(2021.12)
▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移
※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。
株主の状況
株主名 | 持株比率 | ロックアップ |
---|---|---|
エヌエックスシー・ジャパン合同会社 | 45.02% | 90日 |
松村 智明(社長) | 25.88% | 90日 |
松村 里恵 | 21.27% | 90日 |
コタエル信託㈱ | 3.79% | 90日 |
長谷川 和美 | 2.48% | 90日 |
小澤 拓 | 0.48% | 90日 |
高橋 勇介 | 0.18% | 90日 |
波多野 奨 | 0.18% | 90日 |
河田 実 | 0.18% | 90日 |
國武 利充 | 0.14% | 90日 |
上記以外 | 0.40% |
(LPS:投資事業有限責任組合)
▌現在の株式総数と株主構成
株式総数:5,641.8 千株(2022年9月5日現在)
26.4 % | 45.0 % | 28.5 % | – % |
1,492.2 千株 | 2,540 千株 | 1,609.6 千株 | – 千株 |
※新株予約権による潜在株式(301.8千株)を含む。
2IPOの基本情報
スケジュール
上場承認日 | 9月5日(月) |
---|---|
抽選申込期間 | 9月20日(火)~9月27日(火) |
当選発表日 | 9月28日(水) |
購入申込期間 | 9月29日(木)~10月4日(火) |
上場日 | 10月7日(金) |
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
---|---|---|---|---|---|---|
911 | 912 | 913 | 914 | 915 | 916 | 917 |
918 | 919 | 920 | 921 | 922 | 923 | 924 |
925 | 926 | 927 | 928 | 929 | 930 | 101 |
102 | 103 | 104 | 105 | 106 | 107 | 108 |
109 | 1010 | 1011 | 1012 | 1013 | 1014 | 1015 |
( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )
公開株数
公募株 ?資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。 | 734,000 株 | |
---|---|---|
内訳 | (新規発行) ?公募株のうち、上場により新たに発行する株式。 | 734,000 株 |
(自己株式) ?公募株のうち、自社で保有する自社株式。 | 0 株 | |
売出株 ?既存株主が売り出す株式。 | 917,400 株 | |
内訳 | (買取引受) ?売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。 | 702,000 株 |
(OA) ?売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。 | 215,400 株 | |
公開株 ?新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。 | 1,651,400 株 |
(IPO指標)
時価総額 ?上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。 | 資金調達 ?IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 | OR ?オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。 | 公募比率 ?公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 |
---|---|---|---|
130 億円 | 15.7 億円 | 23.6 % | 51.1 % |
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。
▌上場後の株式総数と株主構成
20.3 % | 34.5 % | 22.7 % | – % | 22.5 % |
※新株予約権による潜在株式(301.8千株)を含む。
幹事証券と抽選本数
▌幹事証券の引受株式数
証券会社 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
野村證券(主幹事) | 91.33% | 1,508,200株 |
大和証券 | 2.60% | 43,000株 |
三菱UFJMS証券 | 2.60% | 43,000株 |
SBI証券 | 1.30% | 21,500株 |
東海東京証券 | 0.87% | 14,300株 |
岩井コスモ証券 | 0.87% | 14,300株 |
楽天証券 | 0.43% | 7,100株 |
合計 | 100% | 1,651,400株 |
★ 委託販売による取扱株数(予想)
証券会社 | 委託元 | 取扱株数 |
---|---|---|
LINE証券 | 野村 | 4,600株 |
CONNECT | 大和 | 500株 |
auカブコム証券 | 三菱 | 2,200株 |
※取扱株数は過去実績を元に推定。
▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)
8%
個人 | 11,010本 |
---|---|
抽選 | 1,211本 |
裁量 | 9,799本 |
8%
個人 | 301本 |
---|---|
抽選 | 33本 |
裁量 | 268本 |
9%
個人 | 344本 |
---|---|
抽選 | 38本 |
裁量 | 306本 |
40%
個人 | 172本 |
---|---|
抽選 | 86本 |
裁量 | 86本 |
7%
個人 | 93本 |
---|---|
抽選 | 9本 |
裁量 | 84本 |
10%
個人 | 143本 |
---|---|
抽選 | 14本 |
裁量 | 129本 |
100%
個人 | 71本 |
---|---|
抽選 | 71本 |
裁量 | –本 |
100%
個人 | 46本 |
---|---|
抽選 | 46本 |
裁量 | –本 |
100%
個人 | 5本 |
---|---|
抽選 | 5本 |
裁量 | –本 |
100%
個人 | 22本 |
---|---|
抽選 | 22本 |
裁量 | –本 |
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。
RatingIPOの評価と初値予想
期待度 | 評価点 |
---|---|
8.5 /15点 |
※★4以上 積極参加 ★2~3 参加 ★1 不参加
▌注目度・業績評価
衣料品等の企画販売に特段の新規性はなく、注目度は低い。前期(21.12)は国内EC及び海外ECで売上が大きく増加したことに加え、海外卸・国内卸も好調で、前期比で売上は49.2%増、最終益は68億円の黒字回復。今期(22.12)も引き続きオフライン・オンラインの販売チャネルの融合などで集客・販売力の強化を図り、売上は34.7%増も、最終益は17.2%減を予想。
▌需給・価格評価
市場への供給額は35億円の中型案件で、ロックアップは入っているものの、需給はやや緩め。想定価格でPER19.1倍は小売業(グロース)の53.8倍と比較してかなり割安な水準のため、買いに安心感。
《IPOの評価指標》
供給額 ?投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 | 成長率 ?直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段は小売業(全市場)における成長率の中央値。 | ROE ?直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段は小売業(全市場)におけるROEの中央値。 | PER ?想定価格を基準にした株価収益率。下段は小売業(グロース)の単純PER(22.8末時点)。 | PBR ?想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段は小売業(グロース)の単純PBR(22.8末時点)。 |
---|---|---|---|---|
35.3 億円 | 49.2 % | 41.9 % | 19.1 倍 | 4.2 倍 |
小売業 | -0.6 % | 5.4 % | 53.8 倍 | 3.7 倍 |
---|
※下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
初値予想と結果
初値予想 (想定価格比) | 2,500円(10/4予想) (+360円 / +16.8%) |
---|---|
想定価格 ?正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。 | 2,140円 |
仮条件 ?公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。 | 2,000円 ~ 2,140円 |
公開価格 ?株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。 | 2,140円 |
初値 ?証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。 (公開価格比) | 2,190円 (+50円 / +2.3%) |
過去のIPO実績
▌類似案件のIPO実績
銘柄名 | 騰落率 % | 供給額 億 | 成長率 % | ROE % |
---|---|---|---|---|
クラシコム | +7.0% | 34.9 | 30.5% | 32.6% |
タンゴヤ | +6.4% | 3.8 | -7.2% | 22.7% |
ダブルエー | -0.2% | 48.5 | 6.7% | 21.0% |
▌小売業(飲食除く)のIPO実績
(家具・雑貨などの通販サイトの運営)
小売業 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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(2022/10/4 現在)
小売業(飲食除く)の直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
---|---|---|
7110 クラシコム | 2022/8/5 | +7.0 % |
7140 ペットゴー | 2022/4/28 | +135.5 % |
7134 クルーバー | 2021/12/23 | -16.7 % |
7133 HYUGA PC | 2021/12/20 | +40.0 % |
7126 タンゴヤ | 2021/8/24 | +6.4 % |
小売業のIPO騰落率分布
▌中型のIPO実績
(中型:供給額20~50億円未満のIPO)
中型 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
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(2022/10/4 現在)
中型の直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
---|---|---|
5038 eWeLL | 2022/9/16 | +130.0 % |
7110 クラシコム | 2022/8/5 | +7.0 % |
5036 JBS | 2022/8/2 | +20.2 % |
9556 INTLOOP | 2022/7/8 | -10.0 % |
9553 マイクロアド | 2022/6/29 | -8.5 % |
中型のIPO騰落率分布