IPO初値予想:グラッドキューブ(9561)【9/22更新】
- 2022/9/22
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グラッドキューブ(9561)の東証グロースへの新規上場が承認されました。ここでは、グラッドキューブのIPOに関する基本情報から投資分析、AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!
1企業の基本情報
企業概要
会社名 | グラッドキューブ(9561) |
---|---|
所在地 | 大阪府大阪市中央区瓦町二丁目4番7号 |
従業員数 | 102人 |
業種 | サービス業 |
事業概要 | 自社開発のSiTestを用いたウェブサイト解析サービスなどのSaaS事業、インターネット広告の代理店業務およびスポーツデータAI解析のSPAIA事業 |
【企業サイト】
https://www.glad-cube.com/
事業メモ
SaaS事業では、自社開発のSiTestを用いたウェブサイト解析やアクセス解析、サイト制作などのデジタルマーケティング施策を提供するほか、ネット広告の提案型運用やアクセス解析により広告効果を提供するマーケティングソリューション事業、自社開発によるSPAIAのメディア運用、AIによるプロ野球及びサッカーの勝敗予想などを行うSPAIA事業の3つの事業を展開する。
沿革
代表取締役 CEO 金島 弘樹
当社は、2007年に創立して以来、インターネット広告のプロモーションに携わり多くの企業様をサポートすることで応援していただき成長してきました。
2007年1月
合同会社GLAD CUBE設立(大阪府大阪市生野区)
2008年2月
㈱グラッドキューブとして組織変更 リスティング広告のコンサルティングを開始
2011年1月
マーケティングソリューション事業を開始
2011年10月
Google Excellent Performer Award 最優秀賞受賞
2013年3月
サイト制作サービスを開始
2013年4月
東京支社開設(東京都渋谷区) SaaS事業開始 ウェブ解析ツール「SiTest(サイテスト)」β版ローンチ Facebook(現:Meta Platforms)広告代行サービスを開始 アクセス解析サービスを開始
2014年3月
東京支社移転(東京都渋谷区)
2014年9月
大阪本社移転(大阪府大阪市中央区)
2016年5月
「SiTest」AIレポート機能を提供開始
2016年9月
SPAIA(スパイア)事業開始 スポーツAI予想解析メディア「SPAIA」β版ローンチ
2017年1月
「SiTest」ディープラーニングによる自動返信機能を提供開始
2017年7月
大阪本社移転(大阪府大阪市中央区) 東京支社移転(東京都港区)
2018年2月
MICイノベーション4号LPS及びNTTインベストメント・パートナーズファンド2号LPSを割当先とする第三者割当増資を実施 NTTグループとの取引開始
2018年12月
「SPAIA」アプリ版ローンチ
2019年7月
「SiTest Lite」ローンチ
2019年12月
競馬AI予想解析メディア「SPAIA AI競馬」(現:SPAIA競馬)β版ローンチ
2020年3月
東京支社移転(東京都港区)
2020年11月
「SPAIA AI競馬」アプリ版ローンチ
2022年7月
サイト高速化ツール「FasTest(ファーステスト)」β版ローンチ
財務データ
▌主要な経営指標等の推移
決算期 | 2017/12 | 2018/12 | 2019/12 | 2020/12 | 2021/12 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 443 | 492 | 672 | 883 | 1,216 |
経常益 | △66 | 7 | 63 | 127 | 299 |
最終益 | △104 | 3 | 80 | 86 | 202 |
純資産 | △71 | 82 | 163 | 249 | 451 |
総資産 | 446 | 739 | 826 | 1,309 | 1,964 |
※単位は百万円、単体決算
▌セグメント別の売上内訳(2021.12)
▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移
※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。
株主の状況
株主名 | 持株比率 | ロックアップ |
---|---|---|
㈱ゴールドアイランド | 49.22% | 180日 |
金島 弘樹(社長) | 27.64% | 180日 |
MICイノベーション4号LPS | 8.25% | 90日/1.5倍 |
NTTインベストメント・パートナーズファンド2号LPS | 4.13% | 90日/1.5倍 |
金島 由樹 | 3.86% | 180日 |
財部 友希(戸籍名:畝田 友希) | 2.57% | 180日 |
上杉 辰夫 | 0.53% | 180日 |
玉屋 宏祐 | 0.45% | 180日/1.5倍 |
松田 政志 | 0.45% | 180日/1.5倍 |
西村 美希 | 0.45% | 180日 |
上記以外 | 2.45% |
(LPS:投資事業有限責任組合)
▌現在の株式総数と株主構成
株式総数:7,923.6 千株(2022年8月25日現在)
84.5 % | – % | 3.2 % | 12.4 % |
6,693 千株 | – 千株 | 249.6 千株 | 981 千株 |
※新株予約権による潜在株式(492.6千株)を含む。
2IPOの基本情報
スケジュール
上場承認日 | 8月25日(木) |
---|---|
抽選申込期間 | 9月9日(金)~9月15日(木) |
当選発表日 | 9月16日(金) |
購入申込期間 | 9月20日(火)~9月26日(月) |
上場日 | 9月28日(水) |
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
---|---|---|---|---|---|---|
828 | 829 | 830 | 831 | 91 | 92 | 93 |
94 | 95 | 96 | 97 | 98 | 99 | 910 |
911 | 912 | 913 | 914 | 915 | 916 | 917 |
918 | 919 | 920 | 921 | 922 | 923 | 924 |
925 | 926 | 927 | 928 | 929 | 930 | 101 |
( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )
公開株数
公募株 ?資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。 | 450,000 株 | |
---|---|---|
内訳 | (新規発行) ?公募株のうち、上場により新たに発行する株式。 | 450,000 株 |
(自己株式) ?公募株のうち、自社で保有する自社株式。 | 0 株 | |
売出株 ?既存株主が売り出す株式。 | 1,022,000 株 | |
内訳 | (買取引受) ?売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。 | 830,000 株 |
(OA) ?売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。 | 192,000 株 | |
公開株 ?新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。 | 1,472,000 株 |
(IPO指標)
時価総額 ?上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。 | 資金調達 ?IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 | OR ?オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。 | 公募比率 ?公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 |
---|---|---|---|
75.7 億円 | 4.3 億円 | 16.2 % | 35.2 % |
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。
▌上場後の株式総数と株主構成
70.0 % | – % | 3.0 % | 11.7 % | 15.3 % |
※新株予約権による潜在株式(492.6千株)を含む。
幹事証券と抽選本数
▌幹事証券の引受株式数
証券会社 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
大和証券(主幹事) | 86.96% | 1,280,000株 |
SBI証券 | 4.35% | 64,000株 |
楽天証券 | 1.74% | 25,600株 |
みずほ証券 | 1.74% | 25,600株 |
野村證券 | 1.74% | 25,600株 |
松井証券 | 0.87% | 12,800株 |
岩井コスモ証券 | 0.87% | 12,800株 |
岡三証券 | 0.87% | 12,800株 |
あかつき証券 | 0.43% | 6,400株 |
極東証券 | 0.43% | 6,400株 |
合計 | 100% | 1,472,000株 |
★ 委託販売による取扱株数(予想)
証券会社 | 委託元 | 取扱株数 |
---|---|---|
CONNECT | 大和 | 12,800株 |
岡三オンライン | 岡三 | 700株 |
※取扱株数は過去実績を元に推定。
▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)
7%
個人 | 7,680本 |
---|---|
抽選 | 845本 |
裁量 | 6,835本 |
40%
個人 | 512本 |
---|---|
抽選 | 256本 |
裁量 | 256本 |
100%
個人 | 256本 |
---|---|
抽選 | 256本 |
裁量 | –本 |
10%
個人 | 205本 |
---|---|
抽選 | 27本 |
裁量 | 178本 |
9%
個人 | 205本 |
---|---|
抽選 | 23本 |
裁量 | 182本 |
100%
個人 | 128本 |
---|---|
抽選 | 128本 |
裁量 | –本 |
10%
個人 | 128本 |
---|---|
抽選 | 13本 |
裁量 | 115本 |
8%
個人 | 102本 |
---|---|
抽選 | 10本 |
裁量 | 92本 |
100%
個人 | 128本 |
---|---|
抽選 | 128本 |
裁量 | –本 |
100%
個人 | 7本 |
---|---|
抽選 | 7本 |
裁量 | –本 |
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。
RatingIPOの評価と初値予想
期待度 | 評価点 |
---|---|
9.5 /15点 |
※★4以上 積極参加 ★2~3 参加 ★1 不参加
▌注目度・業績評価
マーケティング・広告関連のIPOは比較的人気化しやすく、注目度はまずまず。前期(21.12)はウェブサイト解析ツールの機能拡充、動画制作対応の強化、競馬予想AIのサービス拡大などにより、前期比で売上は37.7%増、最終益は2.3倍増を達成。今期(22.12)もウェブサイトのコンサル・制作や広告取扱高の増加、競馬AI予想サービスの有料会員数増加など、2Q累計は順調に推移。
▌需給・価格評価
市場への供給額は14億円の中小型案件で、株主にVCが入っているもののロックアップは入っており、需給に大きな不安はない。想定価格は低めの設定で、PER37.5倍と割高感も薄く、買いに向かいやすい。
《IPOの評価指標》
供給額 ?投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 | 成長率 ?直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段はサービス業(全市場)における成長率の中央値。 | ROE ?直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段はサービス業(全市場)におけるROEの中央値。 | PER ?想定価格を基準にした株価収益率。下段はサービス業(グロース)の単純PER(22.7末時点)。 | PBR ?想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段はサービス業(グロース)の単純PBR(22.7末時点)。 |
---|---|---|---|---|
14.1 億円 | 37.7 % | 44.8 % | 37.5 倍 | 9.0 倍 |
サービス業 | 3.0 % | 8.9 % | 66.3 倍 | 3.5 倍 |
---|
※下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
初値予想と結果
初値予想 (想定価格比) | 1,400円(9/22予想) (+440円 / +45.8%) |
---|---|
想定価格 ?正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。 | 960円 |
仮条件 ?公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。 | 870円 ~ 960円 |
公開価格 ?株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。 | 960円 |
初値 ?証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。 (公開価格比) | 1,500円 (+540円 / +56.3%) |
過去のIPO実績
▌類似案件のIPO実績
銘柄名 | 騰落率 % | 供給額 億 | 成長率 % | ROE % |
---|---|---|---|---|
AViC | +24.1% | 12.6 | 90.8% | 23.0% |
CS-C | +19.3% | 19.4 | -13.0% | 3.8% |
エフ・コード | +197.0% | 3.3 | 15.9% | 71.9% |
ラバブルMG | +284.5% | 4.6 | -20.5% | -30.6% |
▌マーケティングのIPO実績
(広告やプロモーションなどマーケティング)
マーケティ | 勝率 | 平均騰落率 | |||
|
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(2022/9/22 現在)
マーケティングの直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
---|---|---|
9554 AViC | 2022/6/30 | +24.1 % |
5031 モイ | 2022/4/27 | +91.9 % |
9258 CS-C | 2021/12/24 | +19.3 % |
9211 エフ・コード | 2021/12/24 | +197.0 % |
4255 THECOO | 2021/12/22 | -15.3 % |
マーケティのIPO騰落率分布
▌中小型のIPO実績
(中小型:供給額10~20億円未満のIPO)
中小型 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
|
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(2022/9/22 現在)
中小型の直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
---|---|---|
9558 ジャパニアス | 2022/9/13 | +97.1 % |
9554 AViC | 2022/6/30 | +24.1 % |
2999 ホームポジ | 2022/6/23 | +3.3 % |
4890 坪田ラボ | 2022/6/23 | -1.1 % |
7386 JWS | 2022/6/23 | -9.8 % |
中小型のIPO騰落率分布