IPO初値予想:ファインズ(5125)【9/15更新】
- 2022/9/15
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ファインズ(5125)の東証グロースへの新規上場が承認されました。ここでは、ファインズのIPOに関する基本情報から投資分析、AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!
1企業の基本情報
企業概要
会社名 | ファインズ(5125) |
---|---|
所在地 | 東京都渋谷区渋谷二丁目12番15号日本薬学会長井記念 |
従業員数 | 263人 |
業種 | 情報・通信業 |
事業概要 | 動画制作サービス、動画配信プラットフォームサービス(Videoクラウド)、DXコンサルティング |
【企業サイト】
https://e-tenki.co.jp/
事業メモ
Videoクラウド事業では、主に動画制作サービス、動画配信プラットフォームサービス(Videoクラウド)、DXコンサルティングの3つのサービスを提供。Videoクラウドでは、視聴データの蓄積・分析のほか、インタラクティブ動画への対応やマーケティングデータを活用したDXコンサルティングも行う。Videoクラウドの動画制作サービス取引社数は、7,735社(22年7末)。
沿革
代表取締役社長 三輪 幸将
当社は世間では注目度の低かった2010年代半ばより「動画」サービスを開始したのを先駆けとし、その後も今日にわたって皆さまのDX推進をサポートする事業へ参入してきました。
2009年5月
㈱フリーセル(現 ブランディングテクノロジー㈱)の100%子会社として東京都渋谷区南平台町に㈱ファインズを設立
2009年7月
モバイルFlashサイト制作の提供開始
2010年2月
MEO・SEOサービスの提供開始
2010年9月
スマートフォンサイト制作の提供開始
2012年10月
事業拡大に伴い、本社所在地を渋谷区道玄坂1丁目へ移転
2013年7月
大阪営業所を開設
2013年8月
予約システム「TSUNAGU」「いつあき」の提供開始
2014年8月
名古屋営業所を開設
2014年9月
事業拡大に伴い、本社所在地を渋谷区道玄坂2丁目へ移転
2015年1月
動画サービスの提供開始
2015年8月
福岡営業所を開設
2015年10月
㈱EPARKと業務提携契約を締結し、予約システム「PeakManager」の販売を開始
2016年2月
デジタルマーケティング支援サービスの提供開始
2016年9月
仙台営業所を開設
2016年11月
事業拡大に伴い、本社所在地を渋谷区渋谷2丁目へ移転
2017年8月
広告配信レポーティングシステム「Raise」の提供開始札幌営業所を開設
2017年12月
自社メディア「manga factory」を公開
2019年6月
㈱エスピーシーが旧㈱ファインズを吸収合併
2019年6月
㈱エスピーシーが旧㈱ファインズの株式をLBOにより取得し完全子会社化
2019年3月
特別目的会社である㈱エスピーシーを設立(現当社)
2019年6月
㈱エスピーシーが旧㈱ファインズを吸収合併し、同日、商号を㈱ファインズ(新㈱ファインズ)に変更
2019年11月
動画配信プラットフォームサービス「Videoクラウド」の提供開始
財務データ
▌主要な経営指標等の推移
決算期 | 2018/3 | 2019/3 | 2020/6 | 2021/6 | 2022/6 |
---|---|---|---|---|---|
売上高 | 1,699 | 1,985 | 1,938 | 2,200 | 2,595 |
経常益 | 34 | 183 | 209 | 383 | 601 |
最終益 | 22 | 112 | 130 | 257 | 420 |
純資産 | 419 | 397 | 133 | 390 | 688 |
総資産 | 740 | 1,002 | 1,091 | 1,398 | 1,670 |
※単位は百万円、単体決算。22.6の純資産・総資産は3Q末時点。
▌セグメント別の売上内訳(2022.6)
▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移
※過去に株式分割や併合が行われている場合は遡及し算定。
株主の状況
株主名 | 持株比率 | ロックアップ |
---|---|---|
三輪 幸将(社長) | 50.59% | 90日 |
武吉 広大 | 17.75% | 90日 |
㈱ EPARK | 16.86% | 90日 |
白木 政宏 | 4.44% | 90日 |
ファインズ従業員持株会 | 2.57% | 180日 |
中? 昭二 | 1.04% | 90日 |
赤池 直樹 | 0.88% | 90日 |
塩田 広大 | 0.87% | 90日 |
佐藤 翔太 | 0.55% | 90日 |
森田 創 | 0.53% | 継続保有 |
上記以外 | 3.92% |
(LPS:投資事業有限責任組合)
▌現在の株式総数と株主構成
株式総数:4,506.8 千株(2022年8月24日現在)
56.0 % | – % | 44.0 % | – % |
2,523.7 千株 | – 千株 | 1,983.1 千株 | – 千株 |
※新株予約権による潜在株式(266.8千株)を含む。
2IPOの基本情報
スケジュール
上場承認日 | 8月24日(水) |
---|---|
抽選申込期間 | 9月8日(木)~9月14日(水) |
当選発表日 | 9月15日(木) |
購入申込期間 | 9月16日(金)~9月22日(木) |
上場日 | 9月28日(水) |
※証券会社によってスケジュールが異なることがあります。
SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
---|---|---|---|---|---|---|
828 | 829 | 830 | 831 | 91 | 92 | 93 |
94 | 95 | 96 | 97 | 98 | 99 | 910 |
911 | 912 | 913 | 914 | 915 | 916 | 917 |
918 | 919 | 920 | 921 | 922 | 923 | 924 |
925 | 926 | 927 | 928 | 929 | 930 | 101 |
( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )
公開株数
公募株 ?資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。 | 250,000 株 | |
---|---|---|
内訳 | (新規発行) ?公募株のうち、上場により新たに発行する株式。 | 250,000 株 |
(自己株式) ?公募株のうち、自社で保有する自社株式。 | 0 株 | |
売出株 ?既存株主が売り出す株式。 | 923,000 株 | |
内訳 | (買取引受) ?売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。 | 770,000 株 |
(OA) ?売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。 | 153,000 株 | |
公開株 ?新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。 | 1,173,000 株 |
(IPO指標)
時価総額 ?上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。 | 資金調達 ?IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 | OR ?オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。 | 公募比率 ?公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 |
---|---|---|---|
72.3 億円 | 4 億円 | 22.7 % | 24.5 % |
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。
▌上場後の株式総数と株主構成
53.1 % | – % | 25.5 % | – % | 21.4 % |
※新株予約権による潜在株式(266.8千株)を含む。
幹事証券と抽選本数
▌幹事証券の引受株式数
証券会社 | 割当率 | 割当株数 |
---|---|---|
野村證券(主幹事) | 92.17% | 1,081,200株 |
みずほ証券 | 2.61% | 30,600株 |
SBI証券 | 1.74% | 20,400株 |
楽天証券 | 0.87% | 10,200株 |
SMBC日興証券 | 0.87% | 10,200株 |
東洋証券 | 0.43% | 5,100株 |
岡三証券 | 0.43% | 5,100株 |
松井証券 | 0.43% | 5,100株 |
マネックス証券 | 0.43% | 5,100株 |
合計 | 100% | 1,173,000株 |
★ 委託販売による取扱株数(予想)
証券会社 | 委託元 | 取扱株数 |
---|---|---|
LINE証券 | 野村 | 3,300株 |
岡三オンライン | 岡三 | 300株 |
※取扱株数は過去実績を元に推定。
▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)
8%
個人 | 7,893本 |
---|---|
抽選 | 868本 |
裁量 | 7,025本 |
10%
個人 | 245本 |
---|---|
抽選 | 32本 |
裁量 | 213本 |
40%
個人 | 163本 |
---|---|
抽選 | 82本 |
裁量 | 81本 |
100%
個人 | 102本 |
---|---|
抽選 | 102本 |
裁量 | –本 |
9%
個人 | 87本 |
---|---|
抽選 | 10本 |
裁量 | 77本 |
8%
個人 | 41本 |
---|---|
抽選 | 4本 |
裁量 | 37本 |
100%
個人 | 51本 |
---|---|
抽選 | 51本 |
裁量 | –本 |
100%
個人 | 51本 |
---|---|
抽選 | 51本 |
裁量 | –本 |
100%
個人 | 33本 |
---|---|
抽選 | 33本 |
裁量 | –本 |
100%
個人 | 3本 |
---|---|
抽選 | 3本 |
裁量 | –本 |
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。
RatingIPOの評価と初値予想
期待度 | 評価点 |
---|---|
9.0 /15点 |
※IPO参加目安:★4以上 積極参加 ★2~3 参加 ★1 不参加
▌注目度・業績評価
プラットフォーム関連のIPOは比較的人気化しやすく、「クラウド」「DX」といったテーマ性もあるため、注目度はまずまず。前期(22.6)は動画を含めた企業のDXニーズが強く、前期比で売上は18%増、最終損益は64%増で着地。今期(23.6)も中途採用の強化などで新規契約社数の拡大に注力し、売上は14.7%増、最終損益は19.6%増を見込む。
▌需給・価格評価
市場への供給額は20億円未満の中小型案件で、株主には安定株主しかおらずロックアップも厳しめなので、需給に不安はない。想定価格でPER28倍は情報・通信業(グロース)の59.8倍と比較して割安水準。公募比率が低いのはマイナス材料。
《IPOの評価指標》
供給額 ?投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 | 成長率 ?直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段は情報・通信業(全市場)における成長率の中央値。 | ROE ?直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段は情報・通信業(全市場)におけるROEの中央値。 | PER ?想定価格を基準にした株価収益率。下段は情報・通信業(グロース)の単純PER(22.7末時点)。 | PBR ?想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段は情報・通信業(グロース)の単純PBR(22.7末時点)。 |
---|---|---|---|---|
18.9 億円 | 18.0 % | 61.0 % | 28.1 倍 | 9.6 倍 |
情報・通信 | 7.0 % | 11.1 % | 59.8 倍 | 4.2 倍 |
---|
※下段は上場企業の業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
初値予想と結果
初値予想 (想定価格比) | 2,800円(9/15予想) (+1,000円 / +55.6%) |
---|---|
想定価格 ?正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。 | 1,610円 |
仮条件 ?公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。 | 1,610円 ~ 1,800円 |
公開価格 ?株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。 | 1,800円 |
初値 ?証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。 (公開価格比) | 2,703円 (+903円 / +50.2%) |
過去のIPO実績
▌類似案件のIPO実績
銘柄名 | 騰落率 % | 供給額 億 | 成長率 % | ROE % |
---|---|---|---|---|
モイ | +91.9% | 12.8 | 132.3% | -21.0% |
THECOO | -15.3% | 41.3 | 60.2% | -13.7% |
▌システムPFのIPO実績
(EC・決済などを行うプラットフォーム運営)
シスPF | 勝率 | 平均騰落率 | |||
|
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(2022/9/15 現在)
システムPFの直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
---|---|---|
4256 サインド | 2021/12/22 | -8.0 % |
4412 Sアーツ | 2021/11/24 | +165.8 % |
4179 ジーネクスト | 2021/3/25 | +131.8 % |
4168 ヤプリ | 2020/12/22 | +65.8 % |
4167 ココペリ | 2020/12/18 | +125.6 % |
シスPFのIPO騰落率分布
▌中小型のIPO実績
(中小型:供給額10~20億円未満のIPO)
中小型 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
|
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(2022/9/15 現在)
中小型の直近IPO
コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
---|---|---|
9558 ジャパニアス | 2022/9/13 | +97.1 % |
9554 AViC | 2022/6/30 | +24.1 % |
2999 ホームポジ | 2022/6/23 | +3.3 % |
4890 坪田ラボ | 2022/6/23 | -1.1 % |
7386 JWS | 2022/6/23 | -9.8 % |
中小型のIPO騰落率分布