エブリー(607A)のIPO情報と初値予想
- 2026/7/2
- IPO企業一覧
エブリー(607A)の東証グロースへの新規上場が承認されました。ここでは、エブリーのIPOに関する基本情報から投資分析、AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!
0目次
1企業の基本情報
企業概要
事業内容は、『動画メディアをはじめとする各種メディアの運営、及び、それらプラットフォームを通じた広告ソリューションの提供』となっています。
| 会社名 | エブリー(607A) |
|---|---|
| 所在地 | 東京都港区六本木三丁目2番1号 |
| 設立日 | 2015年9月1日 |
| 従業員数 | 174人 |
| 業種 | サービス業 |
【企業サイト】
https://corp.every.tv/

沿革

代表取締役社長 吉田 大成
創業者の吉田大成(現社長)は、拡大が見込まれる動画市場において、単なる娯楽に終わらない、人々のライフスタイルを豊かにするようなコンテンツをユーザーへ提供し、新たなトレンドを国内外に発信することを目的として2015年9月に当社を設立しました。
財務データ
2025年6月期の事業売上は4,251百万円で、構成比はサービス別に、マーケティング74%、コンシューマー10.3%、その他15.8%となっています。
前期(25.6)は新規ユーザーの獲得及びユーザーアクティビティの活性化や広告ソリューションの販売強化に取り組み、前期比で売上は27%増、最終は△33百万円で着地しました。
今期(26.6)は顧客数の増加や広告主への提供価値の向上による顧客単価の増加に伴う売上成長を見込み、売上は18%増、最終は331百万円を見込んでいます。1株利益は16.88円、配当は0円予想としています。
▌主要な経営指標等の推移
| 決算期 | 2021/6 | 2022/6 | 2023/6 | 2024/6 | 2025/6 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,093 | 2,425 | 2,580 | 3,360 | 4,251 |
| 経常益 | △1,372 | △1,004 | △544 | △644 | △30 |
| 最終益 | △1,396 | △1,057 | △555 | △771 | △33 |
| 純資産 | 1,299 | 242 | 2,092 | 1,321 | 1,288 |
| 総資産 | 2,346 | 1,186 | 2,946 | 2,475 | 2,446 |
▌サービス別の売上内訳(2025.6)
▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移
▌比率分析
企業の『収益力』や『安全性』を上場しているサービス業543社と比較すると、まず、収益力については赤字決算のため、現状では比較することができません。
また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、流動比率が274.1%となっており、比較的良好な状態といえます。
| 貸借対照表 B/S | 損益計算書 P/L |
|---|---|
| 総資産 2,446 百万円 | 売上高 4,251 百万円 |
| ▉流動資産 ▉固定資産 | ▉流動負債 ▉固定負債 ▉純資産 | ▉売上原価 ▉販管費一 ▉営業利益 | ▉売上高 ▉営業損失 |
※カッコ内の数値はサービス業(543社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。
株主の状況
現在の発行済株式総数は21,553千株で、株式保有割合は、その他48.4%、ベンチャーキャピタル(VC)28.3%、経営陣23.3%となっています。
VCが一定割合の株式を保有しているため、初値や上場後の株価形成に際し、ロックアップから外れた段階で売り圧力が強まるリスクがあります。また、主要株主にロックアップが入っているのは安心材料になります。
| 株主名 | 持株比率 | ロックアップ |
|---|---|---|
| 吉田 大成(社長) | 21.49% | 180日 |
| KDDI㈱ | 13.09% | 180日 |
| 伊藤忠食品㈱ | 10.91% | 180日 |
| 加藤産業㈱ | 10.91% | 180日 |
| WiL Fund II, L.P. | 7.13% | 90日/1.5倍 |
| DCM Ventures China Fund (DCM VIII), L.P. | 6.78% | 90日/1.5倍 |
| グロービス5号ファンドLPS | 4.15% | 90日/1.5倍 |
| DBJキャピタルLPS | 2.69% | 90日/1.5倍 |
| 菅原 千遥 | 1.77% | 180日 |
| Globis Fund Ⅴ, L.P. | 1.77% | 90日/1.5倍 |
| 上記以外 | 19.31% |
▌現在の株式総数と株主構成
株式総数 21,553千株(2026年6月30日現在)
| 23.3 % | – % | 48.4 % | 28.3 % |
| 5,014 千株 | – 千株 | 10,437.4 千株 | 6,101.4 千株 |
2IPOの基本情報
公開株数
IPOの公募比率は18.7%と低く、売出される株式は、主にベンチャーキャピタル(VC)、その他(KDDI、味の素など)の株式放出によるものです。初値形成にはややネガティブといえます。公募株式は、主に新規発行になります。
上場する株式の時価総額は47.7億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の26.1%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は15.7億円で、IPOとしては中小型の案件になります。
| 公募株 ?資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。 | 1,105,300 株 | |
|---|---|---|
| 内訳 | (新規発行) ?公募株のうち、上場により新たに発行する株式。 | 1,105,300 株 |
| (自己株式) ?公募株のうち、自社で保有する自社株式。 | 0 株 | |
| 売出株 ?既存株主が売り出す株式。 | 5,703,100 株 | |
| 内訳 | (買取引受) ?売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。 | 4,815,100 株 |
| (OA) ?売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。 | 888,000 株 | |
| 公開株 ?新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。 | 6,808,400 株 | |
(IPO指標)
| 時価総額 ?上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。 | 資金調達 ?IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 | OR ?オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。 | 公募比率 ?公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 |
|---|---|---|---|
| 47.7 億円 | 2.5 億円 | 28.5 % | 18.7 % |
▌上場後の株式総数と株主構成
| 22.1 % | – % | 35.6 % | 16.2 % | 26.1 % |
幹事証券と抽選本数
今回のIPOではSMBC日興証券が主幹事となっており、割当株数の10%程度が個人向け抽選に配分されると予想されます。
また、幹事証券になるマネックス、松井も割当株数の大半が個人向け抽選に配分されるため、狙い目になります。
▌幹事証券の引受株式数
| 証券会社 | 割当率 | 割当株数 |
|---|---|---|
| SMBC日興証券(主幹事) | -% | -株 |
| SBI証券 | -% | -株 |
| マネックス証券 | -% | -株 |
| 松井証券 | -% | -株 |
| 丸三証券 | -% | -株 |
| 合計 | 100% | -株 |
▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
| 個人 | -本 |
|---|---|
| 抽選 | –本 |
| 裁量 | –本 |
スケジュール
| 上場承認日 | 6月30日(火) |
|---|---|
| 抽選申込期間 | 7月17日(金)~7月24日(金) |
| 当選発表日 | 7月27日(月) |
| 購入申込期間 | 7月28日(火)~7月31日(金) |
| 上場日 | 8月4日(火) |
| SUN | MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 75 | 76 | 77 | 78 | 79 | 710 | 711 |
| 712 | 713 | 714 | 715 | 716 | 717 | 718 |
| 719 | 720 | 721 | 722 | 723 | 724 | 725 |
| 726 | 727 | 728 | 729 | 730 | 731 | 81 |
| 82 | 83 | 84 | 85 | 86 | 87 | 88 |
( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )
RatingIPOの評価と初値予想
▌注目度・業績評価
単なる情報メディアではなく、「生活者データを活用して食品メーカー・小売企業の販売を支援するデータプラットフォーム」には新規性があり、注目度は高いです。今期(26.6)は先行投資が続いていた状況から黒字化を達成する見通しとなっており、安定したユーザー基盤と収益性の改善が進んでいます。今後は、豊富なユーザーデータを活用した広告・マーケティング支援や、小売事業者向けDXサービスの拡大が成長ドライバーとして期待できます。
▌需給・価格評価
IPOとしては中大型案件で、株主には大手事業会社や複数のVCが入っていますが、ロックアップは入っており、想定価格もかなり低めのため、需給に不安はありません。公募比率が低いのはマイナス材料です。今期(26.6)利益予想によるPERは7.3倍と業種平均21.8倍(サービス・グロース)と比較して割安な水準です。
▌IPO抽選へのスタンス
今回のIPOは一定程度の初値上昇が期待できるため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。
| 期待度 | 評価点 |
|---|---|
| 8.0 /15点 |
《IPOの評価指標》
| 供給額 ?投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 | 成長率 ?直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段はサービス業(全市場)における成長率の中央値。 | ROE ?直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段はサービス業(全市場)におけるROEの中央値。 | PER ?想定価格を基準にした株価収益率。下段はサービス業(グロース)の単純PER(26.4末時点)。 | PBR ?想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段はサービス業(グロース)の単純PBR(26.4末時点)。 |
|---|---|---|---|---|
| 15.7 億円 | 26.5 % | -2.6 % | – 倍 | 3.2 倍 |
| サービス業 | 8.0 % | 9.6 % | 21.8 倍 | 2.2 倍 |
|---|
初値予想と結果
上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は想定価格230円から+120円(+52.2%)高い350円と予想します。なお、AI予測値は432円となっており、これより低い弱気の予想としています。
| 初値予想 (想定価格比) | 350円(7/1予想) (+120円 / +52.2%) |
|---|---|
| 想定価格 ?正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。 | 230円 |
| 仮条件 ?公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。 | -円 ~ -円 |
| 公開価格 ?株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。 | -円 |
| 初値 ?証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。 (公開価格比) | -円 (-円 / -%) |
過去のIPO
最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では24年12月に上場したdely(299A)の初値騰落率は-16.6%でした。
今回のIPOと同じサービス業(その他)関連に分類されるIPOは2007年以降137件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は74.5%、初値騰落率の平均は+43.3%(中央値+27.9%)となっています。
また、今回と同じ中小型のIPOは2017年以降217件で、勝率は89.4%、初値騰落率の平均は+69.1%(中央値+51.9%)となっています。
▌類似案件のIPO実績
| 銘柄名 | 騰落率 % | 供給額 億 | 成長率 % | ROE % |
|---|---|---|---|---|
| dely | -16.6% | 169.9 | 41.9% | 16.6% |
| ロコガイド | +130.3% | 46.6 | 101.4% | 46.3% |
| クックパッド | +101.1% | 27.8 | 60.1% | 40.2% |
▌サービス業(その他)のIPO実績
(サービス業のうち他に分類されない企業など)
| サービス業 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
|
|
|
(2026/7/1 現在)
サービス業(その他)の直近IPO
| コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
|---|---|---|
| 378A ヒット | 2025/7/4 | +44.4 % |
| 372A レント | 2025/6/30 | +32.3 % |
| 369A エータイ | 2025/6/26 | +68.7 % |
| 366A ウェルネスC | 2025/6/23 | +33.1 % |
| 353A A-エレコミ | 2025/4/25 | +29.4 % |
サービス業のIPO騰落率分布
▌中小型のIPO実績
(中小型:供給額10~20億円未満のIPO)
| 中小型 | 勝率 | 平均騰落率 | |||
|
|
|
(2026/7/1 現在)
中小型の直近IPO
| コード/銘柄 | 上場日 | 初値騰落率 |
|---|---|---|
| 589A ネイス | 2026/6/30 | +11.8 % |
| 584A LiNKX | 2026/6/23 | +36.1 % |
| 559A 梅乃宿酒造 | 2026/4/24 | +50.0 % |
| 549A ヒトトヒトHD | 2026/4/7 | -1.9 % |
| 548A システムエグゼ | 2026/4/6 | +11.7 % |
中小型のIPO騰落率分布
(データ引用:日本証券取引所 新規上場会社情報)