ジャパンホームシールド(667A)のIPO情報と初値予想

 ジャパンホームシールド(667A)の東証スタンダードへの新規上場が承認されました。ここでは、ジャパンホームシールドのIPOに関する基本情報から投資分析、AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!

0目次

  1. 企業の基本情報
    1. 企業概要(事業解説)
    2. 沿革(代表者)
    3. 財務データ(業績、売上内訳、比率分析)
    4. 株主の状況(現在の株式総数と株主構成)
  2. IPOの基本情報
    1. 公開株数(上場後の株式総数と株主構成)
    2. 幹事証券と抽選本数(引受株式、抽選割合)
    3. スケジュール
  3. IPOの評価と初値予想
    1. IPO所感(評価、抽選スタンス)
    2. 初値予想と結果(条件、初値予想、AI予測)
    3. 過去のIPO(類似案件、分類・規模別実績)

1企業の基本情報

企業概要 

 事業内容は、『地盤調査及び関連事業、地盤工事及び関連事業、建物検査及び関連事業』となっています。

会社名ジャパンホームシールド(667A)
所在地東京都墨田区両国二丁目10番14号
設立日2020年11月30日
従業員数282人
業種サービス業

【企業サイト】
ジャパンホームシールド公式サイト
https://www.j-shield.co.jp/

事業解説
 住宅会社や不動産会社向けに、①地盤調査・解析・品質保証、②地盤補強工事、③建物の品質検査・定期点検など住宅品質支援サービスを展開。地盤調査では独自の特許技術「SDS試験」やAIを活用した地盤評価サービスを展開し、累計260万棟超の調査実績を有する。2024年度の地盤調査・解析実績は国内新築住宅市場で業界トップシェア。

沿革 

ジャパンホームシールドのトップメッセージ

代表取締役 勅使河原 隆巳

 「安全と安心」をスローガンに、より良い住まいづくりを目指す全国の住宅会社様、協力会社様とともに、地盤サポートシステムなどの地盤調査・解析・保証業務、建物検査・点検業務を通じて住宅の品質及び性能の向上へ向け30有余年に渡って取り組んでまいりました。

(引用:ジャパンホームシールドHP)
1990年3月
住宅設備機器の保守を目的としアメリカンホームシールドジャパン㈱を設立。親会社は㈱アイフルホームテクノロジー
1993年9月
地盤調査、地盤解析、地盤品質保証を行う地盤調査業務を開始
2000年12月
「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(以下、品確法)の施行にともない、地盤関連業務を拡大 トステム㈱に対し第三者割当増資を実施。親会社はトステム㈱へ異動
2001年2月
ジャパンホームシールド㈱へ商号を変更
2003年5月
品確法以降、良質な住宅に長く安心して住み続けたいという社会的ニーズの高まりに対応するため新築住宅品質検査、建物品質保証を行う建物検査業務を開始
2008年2月
グループ内再編により、親会社は㈱住生活グループへ異動
2008年10月
「特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律」(以下、瑕疵担保履行法)の施行にともない、建物品質保証業務を終了し、地盤業務及び建物検査業務の事業拡大に注力
2009年7月
東京都知事 一級建築士事務所登録
2009年7月
地盤補強工事を行っていた親会社グループ内企業のJS地盤サービス㈱を吸収合併
2010年10月
当社の地盤調査法「スクリュードライバーサウンディング試験」(以下、SDS試験。特許登録番号4705520)が(財)ベターリビング技術審査証明を取得。SDS試験の提供を開始
2011年6月
グループ内再編により、親会社はLIXIL㈱へ異動
2011年12月
既存住宅の流通拡大に貢献することを目的とし、「建物状況調査」販売開始
2015年6月
グループ内再編により、親会社はLIXIL住生活ソリューション㈱へ異動
2015年9月
建設工事(住宅基礎沈下修正工事、建物補修工事等)の業務に対応するため、JHSエンジニアリング㈱を設立(現・連結子会社)
2016年4月
ジオサイン㈱の株式を取得し、持分法適用会社とする
2016年4月
住宅設備の少額短期保険ニーズに対応するため、住宅保険事業を開始する目的で住生活㈱を設立
2016年7月
東急リバブル㈱と共同出資にて建物検査業務を手掛けるファーストインスペクションサービス㈱を設立(現・連結子会社)
2017年2月
連結子会社の住生活㈱を住生活少額短期保険㈱に商号を変更

財務データ 

 2026年2月期の事業売上は12,509百万円で、構成比はセグメント別に、地盤ソリューション39.6%、地盤工事41.3%、建物ソリューション19.1%となっています。

 前期(26.2)は地盤調査・解析の受注件数が増加等により、前期比で売上は8%増、最終は687百万円で着地しました。

 今期(27.2)は「建物サポートシステム」が販売開始から1年で年間利用申込棟数が1万棟を超えるなど建物ソリューション事業が好調に推移しており、売上は4%増、最終は903百万円を見込んでいます。1株利益は129.17円、配当は38.75円予想としています。

▌主要な経営指標等の推移

決算期2022/32023/22024/22025/22026/2
売上高010,40710,93211,57612,509
経常益△366△43△368316701
最終益△368△251△385303687
純資産5,2785,1814,7963,7055,510
総資産13,87014,04912,36612,48812,577
※単位は百万円、25.2から連結決算

▌セグメント別の売上内訳(2026.2)

▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移

※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。

▌比率分析

 企業の『収益力』や『安全性』を上場しているサービス業543社の中央値と比較すると、収益力は売上高営業利益率が9.7%など、やや高い数値となっています。

 また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、固定比率が145.7%となっており、かなり厳しい状態といえます。

貸借対照表 B/S損益計算書 P/L
総資産 12,577 百万円売上高 12,509 百万円

▉流動資産
▉固定資産
▉流動負債
▉固定負債
▉純資産
▉売上原価
▉販管費一
▉営業利益
▉売上高
▉営業損失
収益性指標
売上高営業利益率 = 9.7%(μ:6.6 Me:6.3)
総資本営業利益率 = 9.6%(μ:6.1 Me:6.4)
自己資本利益率 = 12.5%(μ:2.9 Me:9.6)
安全性指標
流動比率?「流動資産 ÷ 流動負債」で計算され、企業の短期的な財務安全性(支払い能力)を測定する指標。 = 131.9%(μ:269.6 Me:201)
固定比率?「固定資産 ÷ 純資産」で計算され、長期間に活用される固定資産がどれだけ純資産で調達されているかを測定する指標。一般的には100%以下が目安とされる。 = 145.7%(μ:104.6 Me:62.6)
自己資本比率?「自己資本 ÷ 総資本」で計算され、企業の中長期的な財務安全性を測定する指標。100%は無借金経営。 = 44.5%(μ:52.4 Me:51.7)
成長性指標
売上高成長率 = 8.1%(μ:11.2 Me:8)

※カッコ内の数値はサービス業(543社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。

株主の状況 

 現在の発行済株式総数は7,149千株で、株式保有割合は、ベンチャーキャピタル(VC)67.1%、関係会社29.4%、経営陣1.8%、その他1.7%となっています。

 VCが一定割合の株式を保有しているため、初値や上場後の株価形成に際し、ロックアップから外れた段階で売り圧力が強まるリスクがあります。また、主要株主にロックアップが厳しめに入っているのは安心材料になります。

株主名持株比率ロックアップ
MCP5LPS67.09%180日
㈱テノックス29.35%180日
㈱東京カンテイ1.40%継続保有
勅使河原 隆巳(社長)0.98%180日
北野 敦之0.42%180日
田生 裕典0.28%180日
従業員0.07%180日
従業員0.04%180日
執行役員0.04%180日
今井 紀章0.04%180日
上記以外0.29%
(LPS:投資事業有限責任組合)

▌現在の株式総数と株主構成

株式総数 7,149千株(2026年10月26日現在)

?

1.8 %29.4 %1.7 %67.1 %
129 千株2,098.5 千株125 千株4,796.5 千株
※新株予約権による潜在株式(154千株)を含む。

2IPOの基本情報

公開株数 

 今回のIPOでは募集株式の全てが売出し株式で、主にベンチャーキャピタル(VC)の株式放出によるものです。初値形成にはかなりネガティブといえます。

 上場する株式の時価総額は85.3億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の58.3%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は58.5億円で、IPOとしては中大型以上の案件になります。

公募株 ?資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。0 株
内訳(新規発行) ?公募株のうち、上場により新たに発行する株式。0 株
(自己株式) ?公募株のうち、自社で保有する自社株式。0 株
売出株 ?既存株主が売り出す株式。4,796,500 株
内訳(買取引受) ?売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。4,170,900 株
(OA) ?売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。625,600 株
公開株 ?新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。4,796,500 株

(IPO指標)

  時価総額 ?上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。  資金調達 ?IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 OR ?オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。  公募比率 ?公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。
85.3 億円– 億円59.6 %0 %
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。

▌上場後の株式総数と株主構成

???

1.8 %29.4 %1.7 %8.8 %58.3 %
※新株予約権による潜在株式(154千株)を含む。

幹事証券と抽選本数 

 今回のIPOでは野村證券が主幹事となっており、割当株数の8%程度が個人向け抽選に配分されると予想されます。

▌幹事証券の引受株式数

証券会社割当率割当株数
野村證券(主幹事)-%-株
SBI証券-%-株
岡三証券-%-株
むさし証券-%-株
合計100%-株

▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)

8%
個人-本
抽選–本
裁量–本
45%
個人-本
抽選–本
裁量–本
89%
個人-本
抽選–本
裁量–本
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。

スケジュール 

上場承認日10月26日(月)
抽選申込期間11月12日(木)~11月17日(火)
当選発表日11月18日(水)
購入申込期間11月19日(木)~11月25日(水)
上場日11月30日(月)
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUNMONTUEWEDTHUFRISAT
111112113114115116117
11811911101111111211131114
1115111611171118111911201121
1122112311241125112611271128
11291130121122123124125

( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )

star_half
Rating
IPOの評価と初値予想

▌注目度・業績評価

 住宅の地盤調査事業に特段の新規性はなく、注目度は低いです。全国的な顧客ネットワークにより地盤調査事業では一定のシェアを持ち、特にAIを活用した地盤・建物評価や中古住宅市場への展開で事業拡大の期待はある一方で、金利上昇による新築住宅着工の減少等の事業リスクにも注意が必要です。

▌需給・価格評価

 IPOとしては中大型案件で、株主にはVCが入っていますが、ロックアップは入ってるので、需給に大きな不安はありません。一方で、募集株式の全てがVC等の売出しになるのはマイナス材料です。今期(27.2)の利益予想に基づくPERは9.4倍と業種平均14.4倍(サービス・スタンダード)と比較してやや割安な水準です。

▌IPO抽選へのスタンス

 今回のIPOは初値が公開価格を上回る可能性が高いため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。

期待度評価点
 6.0 /15点
※★4以上 積極参加 ★2~3 参加 ★1 不参加

《IPOの評価指標》

 供給額 ?投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 成長率 ?直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段はサービス業(全市場)における成長率の中央値。 ROE ?直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段はサービス業(全市場)におけるROEの中央値。 PER ?想定価格を基準にした株価収益率。下段はサービス業(スタンダード)の単純PER(26.10末時点)。 PBR ?想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段はサービス業(スタンダード)の単純PBR(26.10末時点)。
58.5 億円8.1 %12.5 %12.4 倍1.5 倍
サービス業8.0 %9.6 %14.4 倍1.2 倍
※実績値で計算、下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
aaa

初値予想と結果 

 上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は想定価格1,220円から+180円(+14.8%)高い1,400円と予想します。なお、AI予測値は1,375円となっており、これと同程度の予想としています。

初値予想
(想定価格比)
1,400円(11/5予想)
(+180円 / +14.8%)
想定価格 ?正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。1,220円
仮条件 ?公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。-円 ~ -円
公開価格 ?株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。-円
初値 ?証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。
(公開価格比)
-円
(-円 / -%)

▌AIの予測値(11/5計算)

AI予測1,375円AI予測の詳細

▌初値騰落率の目安

+14.8 %+12.7 %+43.2 %+15.4 %
(想定価格比)(想定価格比)サービス業中大型以上

過去のIPO 

 最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では12年12月に上場した地盤ネット(6072)の初値騰落率は+96.1%でした。

 今回のIPOと同じサービス業(その他)関連に分類されるIPOは2007年以降138件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は74.6%、初値騰落率の平均は+43.2%(中央値+27.9%)となっています。

 また、今回と同じ中大型以上のIPOは2017年以降175件で、勝率は54.9%、初値騰落率の平均は+15.4%(中央値+1.8%)となっています。

▌類似案件のIPO実績

銘柄名騰落率 %供給額 億成長率 %ROE %
地盤ネット+96.1%6.5280.8%37.7%
日本リビング保証+189.8%3.118.7%-101.4%

▌サービス業(その他)のIPO実績
(サービス業のうち他に分類されない企業など)

サービス業勝率平均騰落率
138 件
(2007年以降)
74.6 %
(103件 / 138件)
+43.2 %
(Me:+27.9 %)

(2026/11/5 現在)

サービス業(その他)の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
618A KOMPEITO2026/9/11-7.5 %
607A エブリー2026/8/4+27.8 %
378A ヒット2025/7/4+44.4 %
372A レント2025/6/30+32.3 %
369A エータイ2025/6/26+68.7 %

サービス業のIPO騰落率分布

▌中大型以上のIPO実績
(中大型以上:供給額50億円以上のIPO)

中大型以上勝率平均騰落率
175 件
(2017年以降)
54.9 %
(96件 / 175件)
+15.4 %
(Me:+1.8 %)

(2026/11/5 現在)

中大型以上の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
652A トグルHD2026/10/30-6.9 %
648A ルクレ2026/10/15+37.2 %
619A オリバー2026/9/16+1.6 %
618A KOMPEITO2026/9/11-7.5 %
593A ティアフォー2026/7/22-7.0 %

中大型以上のIPO騰落率分布

(データ引用:日本証券取引所 新規上場会社情報)















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