レイヤード(634A)のIPO情報と初値予想

 レイヤード(634A)東証スタンダードへの新規上場が承認されました。ここでは、レイヤードのIPOに関する基本情報から投資分析AIによる初値予測など、詳細なデータをどこよりも早く公開します!!

0目次

  1. 企業の基本情報
    1. 企業概要(事業解説)
    2. 沿革(代表者)
    3. 財務データ(業績、売上内訳、比率分析)
    4. 株主の状況(現在の株式総数と株主構成)
  2. IPOの基本情報
    1. 公開株数(上場後の株式総数と株主構成)
    2. 幹事証券と抽選本数(引受株式、抽選割合)
    3. スケジュール
  3. IPOの評価と初値予想
    1. IPO所感(評価、抽選スタンス)
    2. 初値予想と結果(条件、初値予想、AI予測)
    3. 過去のIPO(類似案件、分類・規模別実績)

1企業の基本情報

企業概要 

 事業内容は、『医療機関向けDX支援プロダクト事業及び広告配信事業』となっています。

会社名レイヤード(634A)
所在地福岡市博多区博多駅中央街8番27号
設立日1998年7月15日
従業員数107人
業種情報・通信業

【企業サイト】
レイヤード公式サイト
https://layered.inc/

事業解説
 主力サービスは、Web問診「Symview」、予約「Wakumy」、患者管理「Kakarite」、電話自動応答「Iver」など、医療機関の患者対応を効率化するSaaS型プロダクトです。複数サービスを組み合わせて導入できる「マルチプロダクト型」が特徴で、2025年11月時点で約5,300医療機関に導入されています。加えて、医療機関向けデジタルサイネージを活用した広告配信事業も展開しています。
レイヤードの事業説明
(画像:レイヤードHP

沿革 

レイヤードのトップメッセージ

代表取締役社長 毛塚 牧人

 私たちレイヤードは、1998年にメディアコンテンツファクトリーとして創業し、デジタルサイネージ事業を皮切りに、医療DXを推進するプロダクトを幅広く提供する会社へと成長してまいりました。

(引用:レイヤードHP
1998年7月
医療現場における情報のわかりにくさを解消するため、医療機関向けデジタルサイネージの医療コンテンツ制作及びディスプレイ販売を目的として、福岡市東区和白に㈱メディアコンテンツファクトリー設立
1999年2月
日経BP販売㈱と共同で医療機関向けデジタルサイネージ「メディウィンドウ」を提供開始
2001年3月
本社を福岡市東区千早に移転
2008年1月
医療機関向けデジタルサイネージの製品名を「Medicastar:メディキャスター」に変更
2008年3月
毛塚牧人が代表取締役に就任
2008年4月
デジタルサイネージ広告配信サービス(メディア事業)を提供開始
2008年5月
東京都港区に東京支社を開設
2009年9月
医療機関向けホームページ制作サービス「Wehub:ウィーハブ」を提供開始
2011年1月
創業者より毛塚牧人・田澤悟郎が株式を取得
2012年6月
本社を福岡市博多区に移転
2018年1月
WEB問診「Symview:シムビュー」を提供開始
2019年7月
大阪市淀川区に大阪営業所を開設
2020年4月
名古屋市中村区に名古屋営業所を開設
2021年2月
訪問診療専用スケジュール管理ソフトを開発するクロスログ㈱へ出資(出資比率30.0%)
2021年7月
電話自動応答システム「Iver:アイバー」を提供開始
2022年7月
商号を㈱レイヤードに変更
2022年12月
メディカル・データ・ビジョン㈱(情報・通信業、東京都千代田区神田)と資本業務提携
2023年7月
予約システム「Wakumy:ワクミー」を提供開始
2024年4月
PRM(医療版CRM)「Kakarite:カカリテ」を提供開始
2024年7月
㈱メディパルホールディングス(卸売業、東京都中央区京橋)と業務提携
2024年8月
㈱日本経営(サービス業、大阪府豊中市寺内)が提供するホームページ作成「Wevery!」と業務提携
2026年6月
AI電話エージェントサービス「Capai」を提供開始

財務データ 

 2025年6月期の事業売上は1,461百万円で、構成比はサービス区分別に、医療DXストック59.2%医療DXイニシャル24.4%広告事業16.4%となっています。

 前期(25.6)は利用医療機関数の増加に加えて、新規契約の複数プロダクト契約が増加し、前期比で売上は26%増最終は100百万円で着地しました。

 今期(26.6)は25年7月から新たに「無人受付ソリューション」の提供を開始するなど引き続き医療機関の運営支援を推進しており、売上は36%増最終は240百万円を見込んでいます。1株利益は106.53円配当は0円予想としています。

▌主要な経営指標等の推移

決算期2021/62022/62023/62024/62025/6
売上高6457059271,1621,461
経常益41△1022△15129
最終益18△1023△3100
純資産14543296293393
総資産303282620585776
※単位は百万円、単体決算

▌サービス区分別の売上内訳(2025.6)

▌BPS(1株純資産) / EPS(1株利益)の推移

※株式分割/併合がある場合は遡及し算定。

▌比率分析

 企業の『収益力』や『安全性』を上場している情報・通信業585社の中央値と比較すると、収益力は自己資本利益率 が25.4%など、かなり高い数値となっています。

 また、安全性の観点から資産負債構成を見ると、固定比率が31%となっており、平均的な状態といえます。

貸借対照表 B/S損益計算書 P/L
総資産 776 百万円売上高 1,461 百万円

流動資産
固定資産
流動負債
固定負債
純資産
売上原価
販管費
営業利益
売上高
営業損失
収益性指標
売上高営業利益率 = 8.7(μ:6.5 Me:8.1
総資本営業利益率 = 16.4(μ:6.6 Me:7.5
自己資本利益率 = 25.4(μ:-11.8 Me:10.1
安全性指標
流動比率「流動資産 ÷ 流動負債」で計算され、企業の短期的な財務安全性(支払い能力)を測定する指標。 = 250(μ:328.5 Me:258.5
固定比率「固定資産 ÷ 純資産」で計算され、長期間に活用される固定資産がどれだけ純資産で調達されているかを測定する指標。一般的には100%以下が目安とされる。 = 31(μ:110.4 Me:42.2
自己資本比率「自己資本 ÷ 総資本」で計算され、企業の中長期的な財務安全性を測定する指標。100%は無借金経営。 = 50.6(μ:59.7 Me:62.5
成長性指標
売上高成長率 = 25.7(μ:13.2 Me:8.9

※カッコ内の数値は情報・通信業(585社)の平均値(μ)及び中央値(Me)です。

株主の状況 

 現在の発行済株式総数は2,524千株で、株式保有割合は、経営陣79.3%その他12.8%ベンチャーキャピタル(VC)7.9%となっています。

 VCが一定割合の株式を保有しているため、初値や上場後の株価形成に際し、ロックアップから外れた段階で売り圧力が強まるリスクがあります。また、主要株主にロックアップが厳しめに入っているのは安心材料になります。

株主名持株比率ロックアップ
㈱nanos26.94%180日
毛塚 牧人(社長)23.77%180日
田澤 悟郎23.87%180日
吉居 大希7.92%継続保有
MEDIPAL InnovationLPS3.96%180日
FFGストラテジーLPS第1号3.96%180日
メディカル・データ・ビジョン㈱1.98%180日
三角 健二郎1.84%180日
二階 義元1.45%180日
伊藤 愛1.45%180日
上記以外2.86%
(LPS:投資事業有限責任組合)

▌現在の株式総数と株主構成

株式総数 2,524千株(2026年8月24日現在)

?

79.312.87.9
2,002 千株– 千株322.4 千株200 千株
※新株予約権による潜在株式(274.4千株)を含む。

2IPOの基本情報

公開株数 

 IPOの公募比率は70.6%と高く、公募株式は、主に新規発行になります。初値形成にはややポジティブといえます。売出し分は、主に経営陣の株式放出によるものです。

 上場する株式の時価総額は39.9億円で、今回募集する株式は上場時発行済株式の27.2%分に相当します。募集株式に対する投資家の資金供給額は13.7億円で、IPOとしては中小型の案件になります。

公募株資金調達などを目的に企業が新たに投資家を募集する株式。600,000 株
内訳(新規発行) 公募株のうち、上場により新たに発行する株式。600,000 株
(自己株式) 公募株のうち、自社で保有する自社株式。0 株
売出株既存株主が売り出す株式。377,500 株
内訳(買取引受) 売出株のうち、証券会社が株主から買い取って投資家に販売する分。250,000 株
(OA) 売出株のうち、公募・売出しの数量を超える需要があった場合、証券会社が対象企業の大株主等から一時的に株券を借りて、公募・売出しと同一条件で追加的に投資家に販売する分。公募・売出し数量の15%が上限。127,500 株
公開株新たに証券取引所に上場される企業の株式。OA分の株式を含む上場される株式の上限。977,500 株

(IPO指標)

  時価総額 上場時の想定時価総額。上場時の発行済み株式数と想定価格から算出。  資金調達 IPOにより企業が新たに調達する資金額。公募株数と想定価格から算出。資金調達額が大きいほど事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。 OR オファリング・レシオ(OR)。発行済み株式数のどの程度を株式市場に放出するかを示す指標。一般的にORが低いほど株式の「レア度」が高まり、初値が高くなりやすい。20~30%が平均値。  公募比率 公募・売出し総株数に占める公募株の割合(OR分除く)。公募比率が高いほどIPOが事業拡大にプラスに働くため、IPOの評価は高くなる。
39.9 億円8.4 億円29.870.6
※時価総額と資金調達額は「想定価格」より算出。

▌上場後の株式総数と株主構成

???

57.78.76.427.2
※新株予約権による潜在株式(274.4千株)を含む。

幹事証券と抽選本数 

 今回のIPOではSBI証券が主幹事となっており、割当株数の36%程度が個人向け抽選に配分されると予想されます。

 また、幹事証券になる松井も割当株数の大半が個人向け抽選に配分されるため、狙い目になります。

▌幹事証券の引受株式数

証券会社割当率割当株数
SBI証券(主幹事)-%-株
大和証券-%-株
岡三証券-%-株
FFG証券-%-株
岩井コスモ証券-%-株
九州FG証券-%-株
西日本シティTT証券-%-株
松井証券-%-株
合計100%-株

委託販売による取扱株数(予想)

証券会社委託元取扱株数
SBIネオトレード証券SBI-株
CONNECT大和-株
※取扱株数は過去実績を元に推定。

▌IPOの抽選割合と当選本数(予測)

36%
個人-本
抽選
裁量
18%
個人-本
抽選
裁量
89%
個人-本
抽選
裁量
11%
個人-本
抽選
裁量
90%
個人-本
抽選
裁量
100%
個人-本
抽選
裁量
100%
個人-本
抽選
裁量
※抽選割合は過去実績を元に推定。1本=1単元。

スケジュール 

上場承認日8月24日(月)
抽選申込期間9月7日(月)~9月11日(金)
当選発表日9月14日(月)
購入申込期間9月15日(火)~9月18日(金)
上場日9月25日(金)
※証券会社によってスケジュールは異なります。
SUNMONTUEWEDTHUFRISAT
8308319192939495
96979899910911912
913914915916917918919
920921922923924925926
927928929930101102103

( 抽選申込 当選発表 購入申込 上場日 )

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Rating
IPOの評価と初値予想

▌注目度・業績評価

 「医療DX」という成長テーマを持っており、2026年にはAI電話サービス「Capai AIコール」を開始するなど、医師・看護師不足や医療現場の業務効率化ニーズを的確に捉え、実際の導入実績を兼ね備えている点で注目度は比較的高いといえます。売上は順調に伸び、黒字も既に確保していることから、売上成長と利益率改善が同時に進んでいる点がポジティブです。

▌需給・価格評価

 IPOとしては中小型案件で、株主に一部VCが入っているものロックアップが厳しめに入っており、需給に不安はありません。今期(26.6)の利益予想に基づくPERは13.1倍と業種平均14.9倍(情報通信・スタンダード)とほぼ同水準です。

▌IPO抽選へのスタンス

 今回のIPOは初値が公開価格を上回る可能性が高いため、IPO抽選には当選を狙って『参加』したいところです。

期待度評価点
 8.0 /15点
4以上 積極参加 2~3 参加 1 不参加

《IPOの評価指標》

 供給額 投資家がIPOで吸収する金額。公開株数(公募+売出)と想定価格から算出。小さいほど初値は上昇しやすい。 成長率 直近の売上高成長率(売上高の前年比)。下段は情報・通信業(全市場)における成長率の中央値。 ROE 直近の自己資本利益率(=最終益/純資産)。下段は情報・通信業(全市場)におけるROEの中央値。 PER 想定価格を基準にした株価収益率。下段は情報・通信業(スタンダード)の単純PER(26.4末時点)。 PBR 想定価格を基準にした株価純資産倍率。純資産はIPOによる増資分を含む。下段は情報・通信業(スタンダード)の単純PBR(26.4末時点)。
13.7 億円25.725.431.52.7
情報・通信8.910.114.91.6
※実績値で計算、下段は業種別の数値(成長率とROEは中央値)。
aaa

初値予想と結果 

 上記のIPO評価を踏まえた上で、初値は想定価格1,400円から+600円(+42.9%)高い2,000円と予想します。なお、AI予測値は2,623円となっており、これより低い弱気の予想としています。

初値予想
(想定価格比)
2,000円(8/25予想)
+600円 / +42.9%
想定価格正式には想定発行価格。企業の成長戦略や業績、類似企業の株価などを参考に、発行企業と主幹事証券によって設定される。公開価格を決定していくプロセスの目安となる。1,400円
仮条件公開価格がブックビルディング方式で決められる際、引受証券会社があらかじめ提示する価格帯。機関投資家や他の幹事証券会社等のヒアリング結果を勘案し、主幹事証券と発行企業によって決定される。-円 ~ -円
公開価格株式を新規に公開した際の公募・売り出し価格。-円
初値 証券取引所に上場後、最初に取引が成立した値段。
(公開価格比)
-円
(-円 / -%)

▌AIの予測値(8/25計算)

AI予測2,623円AI予測の詳細

▌初値騰落率の目安

+42.9+87.4+67.7+69.1
(想定価格比)(想定価格比)情報・通信中小型

過去のIPO 

 最後に過去の類似IPOの状況ですが、直近では22年9月に上場したeWeLL(5038)の初値騰落率は+130.0%でした。

 今回のIPOと同じ情報・通信業(その他)関連に分類されるIPOは2007年以降50件で、初値が公開価格を上回った割合(勝率)は82.0%、初値騰落率の平均は+67.7%(中央値+40.2%)となっています。

 また、今回と同じ中小型のIPOは2017年以降219件で、勝率は89.5%、初値騰落率の平均は+69.1%(中央値+51.9%)となっています。

▌類似案件のIPO実績

銘柄名騰落率 %供給額成長率 %ROE %
eWeLL+130.0%23.150.8%67.5%
JMDC+32.5%163.0233.0%16.5%
メドレー-2.3%202.571.3%-14.1%
Welby+246.7%7.287.3%-7.2%

▌情報・通信業(その他)のIPO実績
(情報・通信業のうち他に分類されないもの)

情報・通信勝率平均騰落率
50
(2007年以降)
82.0
(41件 / 50件)
+67.7
(Me:+40.2 %)

(2026/8/25 現在)

情報・通信業(その他)の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
593A ティアフォー2026/7/22-7.0
340A ジグザグ2025/3/31+35.3
336A ダイナミクマップ2025/3/27+27.5
335A ミライロ2025/3/24+144.8
290A Syns2024/12/19+53.3

情報・通信のIPO騰落率分布

▌中小型のIPO実績
(中小型:供給額10~20億円未満のIPO)

中小型勝率平均騰落率
219
(2017年以降)
89.5
(196件 / 219件)
+69.1
(Me:+51.9 %)

(2026/8/25 現在)

中小型の直近IPO

コード/銘柄上場日初値騰落率
607A エブリー2026/8/4+27.8
598A チャットプラス2026/7/15+111.5
589A ネイス2026/6/30+11.8
584A LiNKX2026/6/23+36.1
559A 梅乃宿酒造2026/4/24+50.0

中小型のIPO騰落率分布

(データ引用:日本証券取引所 新規上場会社情報















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